恋やら愛やら仕事やら

友やら親やら人生やら

きみはいつも手の鳴るほうへ

渡り鳥みたいにいのちをかけて


宗教やら政治やらではないぶん

ずいぶんといさぎよく

伴わな ...
   「…・Restaurant」

 一面小麦のこがね黄金色の畑がなだらかに続いていました。
 歩き疲れても道はずっと一本どこまでも、先へ先へと白い輝きを見せています。
 小さなメグはまた一 ...
青鉛筆


秋の日

春の日

冬の日

夏の日



4色クレヨン


秋の陽

春の陽

冬の陽

夏の陽
                090611




○を書きなさいと言われて
ちびた鉛筆を取り上げる
年老いた今は
ダンガーバルブのように
安定した放電が望めない
ではなくて ...
ギリシャという国の
ある島では
女が 女を
いつくしんでいたという

緑ひしめく小さな島よ
木々が父で
砂浜が母ならば
そんな愛をゆるしてくれるのだろう

いいえ ゆるされない愛な ...
曇り空午後よりは雨しとと降る梅雨に入りアジサイを買いにけり

休日のしばしを妻とやすらいて図書館により朔太郎借りき

二人して求めきし雌雄なる青き熱帯魚の命憐れむ
父の死んだかたわらで
妹をあやす姉


こどもを亡くした朝に
家族のためにあくせく働く母


ぼくたちの町


生活が
続くところまで続いていき


夜の暗い背中を
...
光が生じた、刻々
きみが
跳躍するのが、見える
のは
ここで、死と同じ速度で
きみが走っている
夜が
くだけた鏡によって、きみを
うつして、目から
零れ落ちていく
すべてに、きみは
泣いていた
淘汰の漏れ

受け入れられずに

個を主張し続ける

我々は連鎖

願いではない
 
怖い夢を見たの?
今日も怖い夢を見たの?
私と同じだね

誰とも関わりをもたず
見えるのに手が届かない

ゆっくり ゆっくり
沈んでいく
深い 深い
青の中に
真夜中にテレビを付けたら

派手なメイクと派手な衣装で

あなたはしっかり唄っていたので

私は ひどく 心安らかになりました

相変わらず しゃがれた甲高い声で

「愛しあってる ...
また明日がやってくる


それを想うだけで息が苦しくなるのは
世界がちょっぴり私にとってイジワルだから


願わなくともやってくる明日が残酷なのは
私がちょっぴり弱いから


い ...
醜いか美しいか
一つの虫籠に囚われたものたち
あとは喰う側
喰われる側
騙す側
這うもの
飛ぶもの
動かないもの
群れる
つがいに
孤独で
費やす
煮ても焼いても虫籠の中
籠 ...
 雑草が風を受け 雨に打たれ空に向かって立ちあがる
 スズメ達がまだ知らない国に向かって飛び立った

 僕は大切なはずの時間が分からなくなる

 目指したはずの旅先は いつしか
 僕の ...
 どこかの誰かが星の輝きを見て
 くだらない 金にならない 
 だからくだらない?

 気持ち良く風薫る季節には この髪を 宝物のように大切に
 気持ち良く花咲く季節には この胸の傷口を ...
 
 私は私
 思い通りに行かない私
 時々どこを歩いているのかさえ 分からなくなる
 
 そして あの人にすがりつきたくてたまらなくなる
 霧でさえぎられた明日 
 
 今日の一日も ...
「あたい映画家になるの!夢は大きく目指せ海外」
夢見て高校を飛び出した桂木さん
窓の外から走り出す桂木さんが見えた

野を越え
山を越え
たくさん街を通り過ぎ

野を越え
山を越え
...
白いコンクリートを塗りこめた10m四方くらいんとこに ゴルフボールでも入りそうな黒い穴を見つけて

思わずのぞきこんで ラ 胃の中がスックリしちゃってさ 覚えのない立ち眩みなんか したら? ...
 
 
なにもたべないひとになるのだと
きりさめのかえりみちに
わたしはおもう

くりかえされるはなしばかり
しんじてるから
しんじつをおきざりにして
わかりはしない

あまあし ...
八木重吉の詩を読みました。

明治31年に生まれ、昭和2年に30歳の若さで亡くなった八木重吉は、死後20年近くたってから小林秀雄に見い出されました。
キリスト教の信仰に貫かれた彼の詩を源として今 ...
花束をもらったのは
もう随分前のことだ
大きくて赤い
松明のような花そのあかりが
次第に痩せて暗くなっていくのが
寂しかった

怪我をして入院中
病室まで訪ねて
炎のような花束をくれ ...
こころが雨をほしがる紫陽花のころ
ぼくらは
ふたりで
紫陽花寺を訪ねる

鎌倉は
いつも変わらない佇まいで
うす水色のミストのなかに
ぼくらを包みこむ

こころが
かさかさに渇い ...
ただ思い出してほしくて
その腕を掴んだ

心の中にきらきらひかる世界があって、
その続きをあなたが話してくれるのをずと待っていた

けれども、あなたはそれを忘れてしまったから
わたしは暗 ...
夕ぐれ時に
快晴だった青空が
東へ押しやられているのを見つめる
ひとすじの雲が
分かちているようだ
逃れられないこの先と
とりこぼしてしまった出会いを


ひこうき雲 ...
 
{引用=(美しく生まれたかったと 思ったこともありました)


ある日
アゲハチョウが庭に迷い込んできて
羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なの ...
『貴方の背に咲く空を見る
 目が痛いほどそれは青くて
 目を瞑ったら雨が降る
 塩辛くなどあるわけないでしょ
 雨粒はとても甘いの
 貴方に分けてあげたいの』

おまえは甘い ...
世の中の涙が空に溜まったからそろそろ梅雨入りしていいかな 古い引き出しの中
小さな箱の中には
短くなっても
捨てられない
色鉛筆が潜んでいる
もう出番は
わずかしかないのに
正真正銘の色鉛筆が
そこにある
好きな色ばかりが
懐かしい
昔 ...
 
テツコの部屋で発生した台風が太平洋を北上している間
僕は書き損じた地図記号をひたすら地面に埋め続けている
そのわずかな等高線の隙間を魚色の快速列車が通過し
客車の窓から覗き込んでいるのは多 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
渡り鳥吉岡ペペロ自由詩809/6/11 12:44
「・・・・・restaurant」:童話月乃助散文(批評...009/6/11 12:33
青鉛筆やクレヨンなどm.qyi自由詩609/6/11 12:02
風の谷で青い服を着た少女が桶屋を営む。あおば自由詩5*09/6/11 10:14
自然歌川 至誠自由詩209/6/11 8:38
梅雨に入りし日生田 稔短歌009/6/11 7:57
水のない空/生きた旅人石田 圭太自由詩1309/6/11 6:59
光が生じた、刻々こもん自由詩609/6/11 4:14
夜がくだけた自由詩309/6/11 4:12
奇妙な鳴き声の猿徘徊メガネ自由詩509/6/11 3:23
イン・トゥ・ザ・ブルーあきな自由詩009/6/11 2:51
エッセイ2靜ト自由詩009/6/11 2:50
世界と私知恵自由詩109/6/11 1:47
囲いの蟲秋也自由詩009/6/11 1:34
雑草とスズメと化粧山崎 風雅自由詩109/6/11 1:30
遊び人自由詩009/6/11 1:27
自由詩009/6/11 1:25
映画家さん新崎自由詩309/6/11 0:59
まにまに。自由詩009/6/11 0:56
かえりみち小川 葉自由詩409/6/11 0:45
信じることを書ききっている八木重吉のオリジナリティイダヅカマコ...散文(批評...4*09/6/11 0:41
赤い花束ふるる自由詩14*09/6/11 0:18
紫陽花のころ草野大悟自由詩309/6/11 0:16
せかいのおはなし湖月自由詩1+09/6/11 0:10
時間/その絶対的なもの茜井ことは自由詩5*09/6/11 0:00
「アゲハチョウ」ベンジャミン自由詩4*09/6/10 22:40
rainshu自由詩209/6/10 22:37
The rainy season十六夜短歌009/6/10 22:26
色鉛筆フクスケ自由詩109/6/10 21:00
テツコの部屋たもつ自由詩609/6/10 20:39

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