土曜の朝から
日曜の夕方まで仕事をして
家に帰ると
妻と息子が家の前で
途方に暮れて立っていた
買い物に行こうとして
鍵をかけて抜いていたら
鍵が折れてしまったのだと言う ...
【残】
蛹は繭の中でドロドロに溶けて
美しい蝶になる夢を見ながら
自らの身体を壊して新しい形にするの。
やがて夏になり ...
使い慣れた携帯電話
真夜中に新規作成の画面を開いてる
『結婚します』その一言を
知らせるべきか迷ってる
今の幸せを一刻も早く知らしめたい
でも知らせてしまえば全てが終わる
これは未練か ...
こうして同じ形の月を見るのは何度目だろう。
コンクリートでできたこの部屋には灯りひとつなく、
窓はあの高くにひとつだけ。
それにも、頑丈な格子が嵌められている。
目の前の、重そうな ...
夜中に
急にきみのにおいを思い出して
困ってしまった
ほら、
あれ、
なんだったかな?
あのにおい
きみの体温が隣にないことに
妙に動揺してしまっていて
どうしよう
眠 ...
夜に開く花々に茎を突き刺し続けた男は死後
手の生えた花に、その肢体の隅々まで鉄の茎で刺され続ける
死後の性行為は互いに刺しあう
男は茎を股座に
女は刀を鳩尾に
紅白の体液を撒き散らしなが ...
真夜中タクシー、ランドマークは、レンタカーショップ。
跳寝ル。
シュワって熱が弾けて、空気に溶け込んだ。
想 良好的時間。
君がくれたプレゼントに気 ...
働く必要がなくなったから
辞めることにしたの
(なんだか ここにいても つまらなくて)
扉が閉まるのを見計らって
坂本君
いままでありがとう
関わったのは
この会社の ...
あなたの
手が
あんまりに
つめたいので
わたしは
なんだかこわくなって
その手を
きつくきつく
にぎりしめたのですが
わたしのねつは
すこしもあなたに
うつらなく、て
いつま ...
その道を行くなら
襟足を伸ばせる
そこを避けるならば
安定と美の喪失
合図 送っては
悩ます間逆の壁
だけれど、
その顔、
裏切る、
予感
内心は瞼(まぶた)も
そちらに ...
ただそのひとが
そのひとにおいてそのひとであることは
ときどき
とても難しいことらしくて
大勢が集まるところでは
草いきれむんむん
手のひらばかりのざわざわ森のようです
手招きや ...
ただ一人君だけに 止まった時計が
感情のない 瞬きをおくる
遠い夜明け 君が字を覚えるより前の
低く響き渡る クラリネットの音楽
土の下から緑色の そして嫌な匂いのする
濃い霧のようなも ...
愛されないと知りつつも
無視できなかった愚かな私を
貴方は許してくれますか?
貴方と出逢ってしまった事、
後悔なんてしていません
決して
好きで、好 ...
愛していた
私は確かに、あなただけを
嗚呼
あなたは愛していた?
何かを
誰かを
世界を
あの人を
―――・・・私を
...
15歳になりたいゆびさきがおいかける
はやく、はやく、
流れだしたわたしの白さをつかまえてよ
すがりついた手の中に
しがらみだけが溜まって
あいしてると言えない
瞳を、
腕を、
唇 ...
3年前に行った 岩手の景色
あたし まだ覚えてるよ
ミヤザワケンジが好きって言ったら
その翌日には予約いれてた
せっかちだったね せっかちだった
暑い日だったね
まぎれもなく あの ...
あわ、あわ、あわ
そうやって生きる
ふら、ふら、ふら
うまくいかないな
電子の星を、飛び越えて
きら、きら、きら
夢だけきれい
じわ、じわ、じわ
蝉も死んじゃった。
終わ ...
鯵の開きってあのままの姿かたちで泳いでいるのかな
だなんて今さらながらにとぼけてみせても
私は私自身に過ぎなくて
迎え火で迎え
送り火で送る
ヒグラシの鳴く音に季節の移ろいを覚え
...
鳥が鳴く蝉が鳴く声何かでもいいつかみたいひとつこの手に
ずいぶんと立ったままいると本当のまあ大変だなるよ眠くも
誰にでも眠っている外に全員言葉もないとひとりだ俺は
...
東芝は車売らない会社です
砂漠にはあまり行きたくありません
晩御飯だれか作ってくださいな
鳥肉と豚肉だったら豚派です
辛いのは大丈夫です辛口で
シャンプーとリンスの容器間違えた
...
黒い壁が裂けていく
静かな機械音が響く
有能な機械
視界がはっきりとしてくる
視力が上がっていくのがわかる
何かがゆっくりと確実に近付いてくるのがわかる
「しーとべるとをそうちゃくしてくだ ...
機械が好きだ
人間よりも
その匂いを嗅ぐだけで気持ちが頗る高ぶる
匂いを嗅ごうと鼻先を近付けると感じるわずかな熱がたまらない
君のそのプラステックの白さが好きだ
規則正しく並んだボタンが好き ...
隣の部屋の老婆が
拾ってきたのであろう西瓜を
妹は器用に食べ進め
その残骸を
彼女は私の枕元に置き去り
遂には
そこから芽が生えてきて
いつしか
私の寝床たる場所は ...
触れないでください
おかしいと言われても平気だった
愛されなくても生きてきた
ひとりでいる楽しさをなぜか見つけた
悲しい人だと慰められた
だから、その高い鼻を蹴った
馬鹿にしな ...
長いものには巻かれるほうだ。
だから君にもグルグル巻かれてる。
あんまりキツク巻かれたりして、イテタタタ…みたいな時もある。
時には撒かれちゃったりして、君の姿が見えなくなっちゃったりして困 ...
地に低く月は上りて今宵また妻とくつろぎベランダに在り
山際が黒く彩る夕の空スーパーから家路へたどる
ビール呑み安らがぬゆえふとしては思いにたどる明るき未来を
「僕たちは遠くの遠くの空の向こうへ行かなくてはならないのだと生まれる前から約束されていたのだけれど、」
(蠍は現実のなかから降りてきていました。
機械鳥は最後に僕か君かを選ばなければなら ...
来る日も来る日も照りつける太陽が、容赦なく私の体から汗を噴出させ続ける。
連日そんな状態だと、今日のような不意の曇天の日でも、体はだるくって仕様がないんだな。
時間とともに無尽蔵に失われて ...
・死んだものばかりが色鮮やかな毛布にくるまっている。あなたは日々、わたしを覆った。すばらしく美しい日々。行い。あなたを被って、丸まって眠りにつくたびにわたしはその死んだものたちに近づいていった。柔いあ ...
作文書きます。
自分の原風景は間違いなく 富ヶ谷の家の隣の空地だ。そこには子供の時のことが全部詰まっている。その空地に面して土手がある。土手と呼んでいるが、松壽町のお屋敷の敷地の一部で、入って ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
愛鍵
小川 葉
自由詩
7
09/8/11 3:18
残
綾瀬たかし
自由詩
3
09/8/11 1:59
白い車と黒い車
智哉
自由詩
0
09/8/11 1:45
籠のなかの三日月
mayuki
自由詩
1
09/8/11 1:25
のいちごと袖
まぁや
自由詩
3
09/8/11 1:14
性と死と血と果実とクーラーの箱
木屋 亞万
自由詩
2*
09/8/11 1:10
プレゼント。
終
自由詩
1
09/8/11 0:03
赦してね
蒼木りん
自由詩
8
09/8/10 23:52
あなたの手
亜樹
自由詩
4
09/8/10 23:05
arawa
邦秋
自由詩
3*
09/8/10 22:45
自由詩な葉っぱ緑/手のひら森
海里
自由詩
2
09/8/10 22:44
詩を書く前にぼくが感じる気持ち
瀬崎 虎彦
自由詩
4
09/8/10 22:29
無題
ユキムラ
自由詩
0
09/8/10 22:10
あなた、と私
〃
自由詩
0
09/8/10 21:54
消失する十四歳
マナ
自由詩
4*
09/8/10 21:16
夜に つぶやく
はるこ
自由詩
2
09/8/10 20:59
男の子の欲望
しゅわこ
自由詩
2*
09/8/10 20:54
覆水のひと
恋月 ぴの
自由詩
24*
09/8/10 20:26
日の夏の夜
K.SATO
短歌
1
09/8/10 19:00
だからどうした
kawa
川柳
5
09/8/10 18:45
性転換
ゆりあ
自由詩
1
09/8/10 18:43
有能な機械
〃
自由詩
2*
09/8/10 18:41
舞台裏
山中 烏流
自由詩
4*
09/8/10 18:22
触発したところで
愛の嗚咽
自由詩
2
09/8/10 18:00
ギリギリ
BOOKEN...
自由詩
10*
09/8/10 16:09
夕暮れて
生田 稔
短歌
0
09/8/10 14:57
あとがきにかえて
e.mei
自由詩
24*
09/8/10 13:29
みねらるず
きゃとる
自由詩
0
09/8/10 12:49
ついに瀕死
わだち彩子
自由詩
2
09/8/10 11:56
空き地
……とある蛙
散文(批評...
10*
09/8/10 10:11
4359
4360
4361
4362
4363
4364
4365
4366
4367
4368
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4370
4371
4372
4373
4374
4375
4376
4377
4378
4379
4380
4381
4382
4383
4384
4385
4386
4387
4388
4389
4390
4391
4392
4393
4394
4395
4396
4397
4398
4399
加筆訂正:
静かなドーン
/
zihan
[09/8/10 14:55]
追加
5.37sec.