夢みればいつも
きみは風になっていた

ぼくの右腕をまくらに
くうくう眠っていたきみは
もう、そこに吹くことをやめ
だれも頼りにできない
だれも近づけない青空へ
鎖を断ち切り
安らか ...
いつかあたりまえのことを美しい言葉で書くことが叶うのだろうか
いつか美しいものをそのまま提示して成り立つ詩が書けるだろうか

ほんとうは人生の意味を掴みたくてたまらないのに
ほんとうは美しいも ...
わたしにはとうてい知りえなかったことがある
そのやわらかな皮膚やしろいにのうで、滾る血潮
あたたかな胃液にゆれるわたしの唾液
そのすべての美しいこと

エンドロールを延々とながめているようだ ...
  昨日
  滅びていく愛が
  冬の名残の夕日のように
  山脈を焦がした


  山の向こう
  いつか
  わたしもあなたも
  あの夕日を追って
  そこへ行くのか ...
夢を蝶に変えて
貴方へ届けましょう
今宵は私と御遊戯
どうぞ近くに
でもまだ足りない
もっと近くに
そう貴方の息がかかる程
お味は如何?
味見だけじゃ勿体無い
もっと召し上がって
...
地下に茎を這わせ
自分の映し身を作りだしながら
林の下でじっとしている
木々に塞がれていなければ
もっと伸びていける 気がする のに

空を見上げたのは新芽のうちだけだった
林の土を抱き ...
・痩せた回遊魚はいつ死ぬのか
・ぶくぶくに肥えた犬が吼える
・コバルトブルーのコンドーム

・ふっくらと炊きあがった朝に午前八時の朝日で見えるあなたの産毛、瞳のなかの宇宙、小さなブラックホール ...
空という無辺際をまとって
バランスから身を乗り出し
石器時代の少し前までしなやかに跳ぶ


言葉による情報伝達のゆるやかさは
ある種の懐かしさをもって書棚から
ペール・グリーンの表紙にこ ...
動かして
もっといたくしてもいいから
すきと言ってくれたら


雪が降る
真夏の歩道に
きみの影がないことが
わたしの世界のすべてでも



祈っている


晴れた海は遠 ...
キラキラと
呼吸するとうめいに
光の塵

布目に添うように
木炭
減らす線
粉こぼしながら
描きだす

なにもかもが
変わってしまった部屋で

ゆるがない強い香り
しみいる ...
ゆく雲が
君を求めてのばした蔓から
ふわりと咲いた雪の花びら
彼方を白く染めるものの 
ひとつひとつの小ささを
ひとつひとつの儚さを
まるく含んだ湿り気が
花の波に匂いたつ
...
透明な風が
ぼくらを包む

夏の香り
夕暮れの風

きみは
笑うけれど

ねえ
今一瞬だけ
真顔で言わせて

きみは

きみのままでいて

きみのすべてを
ぼくが肯定するよ

無理しなくて
いいから
...
カラカラに乾いておりました、

何もかもが強い陽射しに溶けて色を失い、

ただ真っ白に輝いておりました

遠くから観る僕は
映画館の銀幕よりも、いっとう大きな銀幕の一番前に立って、眺めているよう ...
ー少年はマナウスを夢見ていた
 川の対岸に沈む夕日を
 アマゾンの熱い空気圧を
 しかし、

川の向こうの水平線に
大きな夕日が沈む時
マナウスの熱い夜が始まり、
船が夜の川をゆっ ...
あれはまだ私が空元気だった頃
当時はまだ必死で愛の歌を歌おうとしていたせいもあり
それをこっそり聞いた人がいた
別に私も隠したつもりはなかったし
むしろ、聞こえればいいと思っていたくらいだ
...
青空を切り裂いて
どんな卵が産み落とされた

異国人が
日本の空に
きのこ雲をはらませた

生まれ出て食らい尽くす
風も涙も

溶けて飛ばされた
街も歴史も

焼かれてなくな ...
ヒトは哀しいイキモノ
心を言葉で表せるから

ヒトは哀しいイキモノ
心に強く動かされるから

ヒトは哀しいイキモノ
時に真実を振る舞えないから

ヒトは哀しいイキモノ
壁を乗り越え ...
きのう おおきな おくり物をもらった
わたしには 少し 重い分量で
それは えらい人 の 気持ちのあらわれで
いくらか わたしは ためされているのだと思ったが
ことばを選んで 神妙になった
...
夕闇の蛍光灯に
最後の飛行の果て
仰向けになって
蝉は動かなくなる
夏が終わる
何年も
人の目に触れず
ひと夏 現れ
命を終える
蝉という現象も終わる
夕立の湿りを残すうなじより皮膚透きとほる祭りの灯の道


四辻より影絵のごとく立ち出でて祭りへ向かふ死者も混じりて


ひんやりと祭りの底を流れゆく夕立の香を浴衣地はらむ


夏祭り ...
もう何も見つめない
もう何も感じない
心を繭で包むように
サナギになった

サナギは
飛べやしない

だのに飛び立った君は
羽化もしていない羽で
無様に地面に叩きつけられ
死んだ ...
英単語短歌新たに学ばむと部の厚きノート二冊を求めり

なんとなく聴きておるなりモーツアルトさてと市場に買い物にでも

子のことをあれこれとなく気遣いて未来のことはと思いは巡る
電灯をつけっぱなしで寝てしまい

朝目覚めるとやけに明るい部屋の中

ちょっと前何かを落としたけれど何かがわからなかった



ベットを下、テーブルの下、本棚の下

くねって探して ...
あなたの事を考えていた
1時間半に1回ある5分休憩は
いつしかあの人の事を考えるようになりました

全て記憶頼りで
あの人の目や手を思い出して
1畳程の休憩室のパイプ椅子に座り
タバコに ...
 人が生きると言うことは、生命を維持し、その上での行動、選択の連続した作業をすることだ。
 その過程で様様な精神的経験、超個人的経験と経て、その後の行動規範を作っていく。
 文化や社会、周りの環境 ...
彼女の肌は死んだように白く青い
柔らかい胸とぬるい舌に俺が愛してるという証を
それが彼女にとって苦痛だとしても構わない

幾ら殺されても俺はやめないよ
だって愛しいのだから
こんなにも思わ ...
いったい
わからないけれど
パリでは革命軍の血祭りに上げられよう
僕はフランスのガイドをめくった



ポンピドーセンターで
マティスの絵を見て
エッフェル塔を見ながら
子供 ...
ようやく宿を見つけた翌朝
僕は早々にホテルをチェックアウトした
キャスターを転がしながら
マルセイユ駅の中に入る

機械に予約してきた番号を入れても動作しなかったので
駅員のいるカウン ...
日が暮れた
夜は歩かぬほうがよい

木が密になる
木が蜜になる
枝葉根幹にくすぐられ
心は山に押し込められる
たまらず虫を踏みつけた
甘い臭いに蓋をするべき

林は濃厚な闇になる
...
 『悲鳴をあげる身体』(鷲田清一著・PHP新書)の中に、ここ1ヶ月ほどピアッシング、体、痛みについて考えていた私をはっとさせた記述がある。


   「そのような錯綜した身体状況の背後にあるの ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜草野大悟自由詩8*09/8/8 23:06
あたりまえの詩/美しい詩kauzak自由詩14*09/8/8 22:56
あの子たべたいわだち彩子自由詩509/8/8 22:50
山の向う嘉野千尋自由詩5*09/8/8 21:17
甘い時間ミツバチ自由詩1*09/8/8 20:34
緑色——笹照留 セレン自由詩1*09/8/8 19:58
ふるえる前頭葉わだち彩子自由詩409/8/8 19:43
その詩集をひらくと瀬崎 虎彦自由詩209/8/8 19:06
たとえば呼吸をするようにアオゾラ誤爆自由詩209/8/8 18:43
ジャスミン紀 茉莉自由詩2*09/8/8 18:18
夏嶋 真子携帯写真+...35*09/8/8 16:16
入道雲風音携帯写真+...509/8/8 15:40
八月九日、帰り道遊佐自由詩8*09/8/8 14:43
マナウス……とある蛙自由詩9*09/8/8 13:49
かつて可憐の予定中原 那由多自由詩9*09/8/8 12:36
原爆リタ。自由詩309/8/8 11:55
NO REPEAt邦秋自由詩1*09/8/8 10:52
切片西日 茜自由詩5*09/8/8 10:22
季節の終わる頃フクスケ自由詩109/8/8 9:26
夏祭りkaeru短歌009/8/8 9:04
永遠のサナギ浅井実花自由詩109/8/8 8:41
近況生田 稔短歌1*09/8/8 8:35
リモコンから始まる朝yoyo自由詩109/8/8 7:34
媚薬くゆら自由詩109/8/8 4:13
孤独山崎 風雅散文(批評...209/8/8 3:28
喘ぎ愛の嗚咽自由詩009/8/8 3:09
パリではいったい番田 自由詩009/8/8 2:20
エスプレッソ自由詩009/8/8 2:20
月夜甘露木屋 亞万自由詩1*09/8/8 2:03
身体の海【5/6】自由に、自由をA道化散文(批評...009/8/8 1:39

Home 戻る 最新へ 次へ
4358 4359 4360 4361 4362 4363 4364 4365 4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374 4375 4376 4377 4378 4379 4380 4381 4382 4383 4384 4385 4386 4387 4388 4389 4390 4391 4392 4393 4394 4395 4396 4397 4398 
加筆訂正:
エスプレッソ/番田 [09/8/8 21:57]
1a
夏のゆかた (Hiroshima)/月乃助[09/8/8 10:33]
I changed the title of my poem to Natuno yukata ( Hiroshima).
5.3sec.