人でなし
森が忙しく葉を揺らす
カッコウが巣の上で木々を見渡していた
小石のような小鳥の卵を
一つ二つと落としていくのだ
真ん中に一回り大きな卵を産むと
愛しむこともなく ...
ハタチの1年間
スッピンよりも化粧をして学校に行った日の方が多かった
大人ってこういうことだと
見なくていい部分は上手に見えないようにできるようになった
誰のための化粧ですかと後輩に言われ ...
白雲をシーツに寝付かせカルテには「ただただ青い」と記す看護婦
「お水まだ、青くないね」とはしゃぐ子の満ちてくプールに濡れるくるぶし
ルウプするデイジェイのかける ...
「日常という名まえのスペクタリズム?」
そういうのがすでに
定着したニュータウンになにげなく灯ろう
白熱球と蛍光灯の下の
テーブルと人数分の椅子の数を数えて
寄り添いみんな一つの影に ...
リズミカルな樹々の風景に佇む俺は
ボーリングのピンのように突っ立ったまま
カウンター越しで待つ、曇った瞳をした青年に
酒を手渡した
幼稚な脚を露にし、
ステージで腰をくねらす女どもが
...
裁ちばさみの刃にヒカリさすシャキン
切っ先さしこんでみた、いちめん白紙の大高原を
波風たてて無理にとおして道理もひきこみ縫いこんで
頭痛も続くわ関節に激痛!
キリコミ線だけ辿って渡るの
...
公衆浴場のぼんやり広がる湯気の中
いろんな裸がごろごろしている
あたしだって そう
ひとつの肉の塊に過ぎない
すべる足元にご注意を――――
それにしてもここの照明は明るすぎます
...
地球上で
毎日 誰かが
それぞれの
日記を書いている
誰の目にも触れず
(私の)大切な日々の
記憶の断片に封印して
さっきまでいた人の
後を追うように
消え去る
確かに(私)は
...
僕は親を尊敬する
ある日
親の背中越しに系譜と呼ばれる
歴史的な城が建っているのを見た
気がつけば
親も僕もその城の門番だった
僕は親よりすこし若かった
そ ...
朽ち木 陽射し 糸 眼鏡 花 枯草 それらに纏いし風
やおら朽ち木を陽射しが蠱惑し、遍く滾る圧に諭され窄む様子を哀しげに謳う蒼氓の俯瞰に秘めたる慈しみと蔑みと戸惑いを想う
...
その可愛い顔を
曇らせないで
その奇麗な心を
輝かせて
辛い時は
いつでも一緒
悲しい時は
いつでも一緒
分らない事があったら
私に聞いて
泣いてもいいから、
そしてゆっ ...
逃げ出した黒猫を追うな
桃色肉球の柔らかな足跡、その跡を辿って捜しあてるのはやめてくれ
悲鳴だ助けだなんだと、指さして決めつけて
鉄筋のガレキのすきまに手を器具を首を突っ込んで
あたりかまわず ...
夢に溺れた人がいた
夢に溺れた人は口を閉じなかった
本棚にはおとぎ話と空想の国の絵本しかなく
晴れた日には空を眺め花と歌い
雨の日は水滴に合わせて踊っていた
夢を捨てた人がいた
...
貴方と私
キラキラと貴方が聞かせる物語に酔っていたいよ
貴方の腕の中、ありえないって心の棘がじくじく刺さっていても
温かい腕から抜け出せなくてしがみつくのは滑稽かな
貴方と ...
ソウルに出張すると飯は明洞でとることが多い
基本晴れおとこだけど
明洞はいつも雨が降っている
屋台でチゲ鍋、最初は辛くて食えなかった
野菜でも豆腐でも赤いスープがついてしまうとダメ
水を飲ん ...
幾ら
目の前の海が
素晴らしくても
窓を開けられないのなら
ただの特大ポストカード
うすい水の膜を通して
いちにちの過ぎるのを待つ
泳ぐに泳げない、
不器用な蜥蜴の成れの果ては
にんげんに良く似ているらしい
わたしは髪を切る
意地の悪い快感をもって
不運の絡 ...
#incは速読の訓練を受けた。
一日に何冊も本を読むことができるのが、
嬉しかった。
何冊かミステリー小説を買ってきた。
#incは一冊取り出し、表紙を眺めてみた。
「何 ...
なべて蜂花に恋すれど恐ろしき
神の手か口語自由詩の悲惨なり
ヒラヒラと蝶空に吊られ止め処なし
並んで座っている父が
僕にもたれてくる
落っこっちゃう、と言って
体を預けてくる
床から目まで
わずか数十センチの高さが
怖くて仕方ないのだ
ねえ、お父さん
お母さんや僕の ...
季節を急ぐように咲く
あのブーゲンビリアの花のように
突然泣き出した
あなたは
底なしの悲しみの底に向かって
うつむいている
ブーゲンビリアもうつむくように咲く
けれどそれはうつ ...
紅茶をのこしてきみは消えた
兄妹のふりをして空の下を歩いた
きみの話に同情して
フロントガラスを殴った
そのあとはじめてホテルに行った
もう何年もそうしている兄妹のように ...
おい
イタル
たかこぎするべ
といったら
うん
というので
チヨオ
しんぱんしろ
といったら
うん
おすなよ、うしろから
ぜったいに
うん
陽に ...
黒い瞳で上目遣いにに見つめる。
ちょっとはにかんでみせる。
無意識に。
ドル札を受け取ったとたん。
無意識が意識になる。
ちょっと民族衣装のすそを直す振りをして上目遣いで見てみる。
私は本 ...
大気止み鳥矢のように木かすめて
寝息して地球は自転風もなく
雨の地に木の葉の雫重くあり
ある原始人は
暦に逆らい
若作りをした
ある原始人は
暦に逆らい
絵を書いた
ある原始人は
暦に逆らい
ダイヤモンドを作った
ある原始人は
暦に逆らい
電気を作った
...
植林林の万華鏡
土の城の匂いを嗅いで
ああ
我らは犬か猫
ジョビバラのような分裂
このざま
辺りは餌づくし
嫌に嫌い
闇夜の憂世
ああ
パラボナを撃破したい
カタチを変えても
ワタシはワタシ
根っこは変えない
コレで行く
掛け軸の後ろにあるものは
じっとしている
いらないと仕切られた上に
何がかけられたのだろう
絵は語るのだろう
字は話すのだろう
ただ外と中を区切り
支えるだけでは
満たされ ...
Cadd9ではじまるきみのアルペジオにすいこまれて
こころのみずべにほしがうかぶまるで夢のようだね
C で終わるストーリーのさき何まってるんだろう
ハッピーエンドの映画だって人生の終わり ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ふさわしい言葉
千月 話子
自由詩
8*
09/6/22 23:30
ハタチの夜に
とんぼ
自由詩
4
09/6/22 23:29
青
あすくれかお...
短歌
3*
09/6/22 22:50
しみ
モリマサ公
自由詩
5
09/6/22 22:47
リズミカルな性
みぞるる
自由詩
2*
09/6/22 22:10
カッティング・フライヤの空中工作 《ハサミと糊をご用意くださ ...
北街かな
自由詩
7*
09/6/22 22:06
パブリック・バス
百瀬朝子
自由詩
7*
09/6/22 21:52
日記
フクスケ
自由詩
0
09/6/22 21:25
尊敬
唖草吃音
自由詩
0
09/6/22 21:08
『受容〜千慮の朽ち木は湿に溺れる』
Leaf
自由詩
1*
09/6/22 20:57
悲しみの歌
ペポパンプ
自由詩
6*
09/6/22 20:45
黒猫
北街かな
自由詩
5
09/6/22 20:19
夢を見る人
あ。
自由詩
6*
09/6/22 19:53
うつつ
群青
自由詩
1
09/6/22 19:02
明洞はきょうも雨だった
吉岡ペペロ
自由詩
1
09/6/22 18:33
海
夏川ゆう
自由詩
2
09/6/22 18:30
とかげ
銀猫
自由詩
13*
09/6/22 18:23
ReGreeeen!
ケンディ
散文(批評...
0
09/6/22 17:48
蝶と蜂に
アハウ
俳句
0
09/6/22 16:40
恋人
たもつ
自由詩
10
09/6/22 16:25
「ブーゲンビリアの咲く頃に」
ベンジャミン
自由詩
3*
09/6/22 14:10
紅茶をのこして
吉岡ペペロ
自由詩
2
09/6/22 13:25
おい イタル
オイタル
自由詩
9*
09/6/22 12:08
働く子供
村上 まり
自由詩
2
09/6/22 10:21
雨の地
アハウ
俳句
1
09/6/22 10:02
タイム無視
麻网
自由詩
2
09/6/22 9:26
ジョビバラ
〃
自由詩
1
09/6/22 9:19
宣言
未完
自由詩
1*
09/6/22 9:01
家、巣
砂木
自由詩
6*
09/6/22 5:16
アルペジオ
青の詩人
自由詩
1*
09/6/22 3:13
4351
4352
4353
4354
4355
4356
4357
4358
4359
4360
4361
4362
4363
4364
4365
4366
4367
4368
4369
4370
4371
4372
4373
4374
4375
4376
4377
4378
4379
4380
4381
4382
4383
4384
4385
4386
4387
4388
4389
4390
4391
4.65sec.