ガストで
ましろいA3のコピー用紙に
ボールペンで
いままで実行してきた戦略を書き連ねていた
そうやって戦略を練り直していた

斜めまえのテーブルで
四人の若者たちがくだらなかった
三 ...
カコン、と落ちる軽快な音。

どこかに引っかかっているんじゃないかと心配で、何度も手をつっこんでしまう。

甘い気持ち、苦い気持ちありのままに全部書いたつもりだ。
あの人のところへ飛んでいけ ...
そのとき舌先を耐えがたい感触が駆け抜けて行っただろう、瞳孔を麻痺させるような緩慢とした動き、意識下にかしずいた不確かな感触、絶対的でないがために徹底的に堆積してゆく―崩 ...  俺は書きかけの遺書をクシャクシャに丸めて、ゴミ箱の方向へ適当に放った。もう、これで六度目である。今日一日で、六度も遺書を書き直している。今週に入って、七十四回、今月で百八十六回も書き直している。
...
好きな色は?

{引用=オレンジとバナナ}

橙色と黄色だね

{引用=ちがう。オレンジと、バナナ}
しばし無口で
麦茶を
からりおんころんと飲んでいたら、

だって、ぼくは
指先で色がわかるんですよ

と、爪先とか背表紙とか触ってきた

青いですか?
青いです
すごく青いです
...
 
【DESIRE】



 蝶になる夢を、私は見た。

 青白く燦めく月に照らされた、私の小さな身体はともに光り輝き、
 深く静かな夜にはばたいた。
 いくつもの街の空を舞い、地上 ...
雨日の闇は

底の見えぬ程に、深く



傘を打つ雫は
ひどく乾いた音をたてて


心まで

濡らそうとしてる



それは

儚いものを称え
明滅の郭を喩え
移ろう時を湛えて



恋しい者 ...
ついに僕らは自分の心をしか探ることが
出来ず
冷たい雑踏をかきわけていた
少しでも前へ進みたくて人をよける僕に
きみは
遅れもせず ぴったりとついてくる
(そこからは
黒ずみはじめた僕の ...
   あなたを見つめていたいだけ
           あなたに刹那でも振り向いてほしいだけ

 こんな淡いだけの中途半端な気持ちじゃ伝わらない

      触れるより近くあなたの視界の全 ...
頭を開いて/ただステキな音楽に体を浸して/空っぽになる/手を叩き何だって迎え
入れるよ/退屈は敵だ/泣く程大笑い/退化した天使/自らを大量生産に規格化させ
る早さを競え(どうせすぐに飽きちゃうけど ...
父が亡くなっても泣かなかったくせして
MJの死にはわんわんと泣いた

そんなものだよね

近くて遠い悲しみと
遠くても近くに感じられる悲しみ

人生のアルバムから今まで生きてきた記録が ...
恐竜は
今のところ絶滅しました

霧深い海やロッホネス
もしどこかに生き残ってくれていたら
うれしいけどさびしい

岩から掘り出される化石たちは
サンドベージュやアッシュグレイ
アー ...
冠をいただくのは戴冠式です
では冠をおろすのは?

{ルビ十二月=じゅうにつき}の精たちは
誰もそこにいつづけようと思わない
一年の一月分を務めたら
するりと次にバトンを渡す

夏至を ...
家からも駅からも離れていく
かげすら踏まず蛇行する
昼は知らない人が沢山いるが
夜は知らない人がいない
いつの間にか気付いた場所

街灯なき公衆電話
110番と119番
寝たまま息を吐 ...
何が見えているのか分からない
ただ何かが見えている
ようだ
揺れる隙間から何かが見えた気がする
何が見えたのか分からない
少なくとも起きてはいると感じる

悲劇的名作を繰り返し観て泣いて ...
この部屋の光の具合もあるだろうが 其の皮は重く

赤みは幾分黒ずんでいるように見受けられる

産毛のようなものが軸の窪みのあたりに白くうっすらと生えている

以上からしても 其の林檎は若々 ...
青すぎる空が 濃淡もなく
(雲切れひとつあるでもなく)
ただのっぺりと広がっている夏の朝

プラタナスの巨大な葉が繁る
街路樹の陰はしかし小さく(陽が高い)
今はもう打ち水のない広い舗道を ...
だからやっぱり死にたい。叶った夢、叶わない夢、全て夢。嫌いになっても夢、血を出しても、ああ!現実だ。死?しなのか?しなのですか。
わからない事とは迷惑でしかない。だからもうだめ。空の果てに心奪われた ...
今日は寝坊をしてしまい。
ヒゲは剃り残しがある。
顔には満面の笑み
優しさをポケットに入れて

人に頼まれれば
何でも受けて
人に相談があると言えば
何でも黙って聞く

やさしさは ...
引用したよ、
まいにち参照した
(白い大開脚が
 目の前で鰐の口になっていた)
そういうむかしばなしを
なんども読んだ
まだみんなが帰らない教室で
ページをめくり
非常階段で表紙をなで ...
あの飛行機雲のように生きた証残せるかな
それは流れ星なんだ 流れ星だったんだ

そのままのこころでみあげた夕暮れは桃色でした
オレンジだと思い込んでいたけれど桃色をしていました


なん ...
迷質な氷はかたまり
時に 織りこみ
いくえもの波形をひしめく

たいらかになって 眺める日

ほのじろく
透きとおるロック・フラワーの反光
水凍された海峡は
北緯48°のあたりまで夏 ...
人々は 互いの浅瀬に足を浸して

塩の水を汲み取っている

此処では誰もが 孤高で

ありながら共存している

互いの森で 迷いながら



不意に君は森を抜けて 一面の草地に ...
愛ってなんですか
それでおなかは満たされますか
今月の家賃が払えますか

愛ってなんですか
それはあたたかいものですか
疲れた体を癒してくれますか
この連日連夜の不眠が治りま ...
ふもとに自転車を止める
自転車ももはや山の木のように生えている
僕は山の記憶の泡に洗われ始める
かつてこの場所も辺境だったのだろう
山は人とは無関係な体系を
今も変わらず維持している

...
テキストに己遊ばせ長い夏


雨垂れが葉擦れの音を誘い出す


見渡せる地点に真紅の旗を立つ
掻きむしった腕

朱色に染まれ
醜き四肢を焼きつくせ

痛みは甘美
朱は素敵

きみがいう






そうさ

朱は素敵だ





きみのその ...
みんな頭の上に
金魚鉢を持っていて
歩けば中の水が

ちゃぷんちゃぷん
揺れている

ときどき
金魚が入っている人がいると
みんなが振り返る

水が濁って
少ない人がいた時は
...
A sugarcane is a whip, full of tears and anger
Swallowed and sucked by nobody's sins
Send me a l ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ストラテジィ、ガストで吉岡ペペロ自由詩1009/7/1 0:19
君まちポストつゆ自由詩5*09/7/1 0:13
血飛沫(稚拙に書きつけられた譜面のような肉体の中の豪雨)ホロウ・シカ...自由詩2*09/7/1 0:13
遺書(1)虹村 凌散文(批評...1*09/6/30 23:51
favorite colorshaniwa自由詩109/6/30 23:30
おなじ色を見ている鈴木まみどり自由詩4*09/6/30 23:15
DESIRE綾瀬たかし自由詩109/6/30 23:12
雨夜の郭オリーヴ携帯写真+...1409/6/30 22:17
吉岡孝次自由詩109/6/30 21:50
恋する女性{ヒト}に 1もこもこわた...自由詩4*09/6/30 21:26
Heavenly Creatures亀井 花名自由詩009/6/30 20:15
問えぬひと恋月 ぴの自由詩15*09/6/30 19:55
踊るミクロラプトル/真っ黒なミクロラプトル海里自由詩109/6/30 19:52
草冠とレインクラウン/彼らたちのID自由詩109/6/30 19:52
公園佐々木妖精自由詩1*09/6/30 19:37
 ともだちになろう。自由詩0*09/6/30 19:35
真空林檎についての考察within自由詩6*09/6/30 19:19
七月kaeru自由詩209/6/30 18:25
わからないアサギ自由詩009/6/30 17:47
THANK GODペポパンプ自由詩13*09/6/30 17:34
配達丘野 こ鳩自由詩209/6/30 16:39
流星Sunset青の詩人自由詩1*09/6/30 15:04
「氷河の先」月乃助自由詩3*09/6/30 12:48
Agora e seu tempo.瑠王自由詩5*09/6/30 11:44
痛点涙(ルイ)自由詩1*09/6/30 11:29
故郷の山葉leaf自由詩509/6/30 11:01
旗を立てるアハウ俳句5*09/6/30 9:39
林檎園蓮沼 栞自由詩109/6/30 9:07
金魚鉢未完自由詩10*09/6/30 8:36
nha trangswallo...自由詩209/6/30 7:44

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加筆訂正:
恋する女性{ヒト}に 1/もこもこわたあめ[09/6/30 21:36]
久しぶりのルビに手間取りましたので修正
6.62sec.