混雑する古本屋で まただ 同じ本と出合う
銀杏の落ちゆく道で泣きぬれる
祈りに白光する御身の体
板戸の闇はねのけて白光
きつねババアの占いがメールで届く
ああ 値札のあの剥がしにくい事
それを綺麗に剥がすのが趣味なの
虎になれなかった猫だか
狼になりたかった羊だか
そんなのを聞きながら
消しゴムの緑の後をごみ箱へ
冬のくせに蒸し暑い部屋で
カバ ...
木造のアパートと誰もいない交番の間の道に
立入禁止と大きく書かれた看板が置いてある
看板と電信柱の間にわずかな隙間があるから
向こう側を見てみたくなって足を踏み入れた
立入禁止の先は見たこ ...
リストバンドを、している。認識のため。
たとえ裸になっても。私の腕に残るもの。
入院生活で、一番変わったことと言えば、そこか。
たとえば服を捨て、カードを捨て、携帯を捨てたところで。
...
誰かの大切さを知ったのは
誰かが私を大切だと言ってくれたから。
私が泣かなくなったのは
君の顔を歪ませたくなかったから。
私が独りだと気付いたのは
君の存 ...
まれびとのように
悲しみが訪れるものならば
まれびとのように出迎えて
また送り出すこともできように
けれども海ででもあるかのように
満ちたりひいたりするものなので
月を数えながら今日は ...
踏切をこえて
タバコを買いに行く
徒歩15分のコンビニエンス
ああここは○○君の家だっけ
まだあるのかな
公文の教室
小学校
遊具の数が減っていて
擦り傷つくら ...
私は黒板に大きく書く。
「そして、私は失われた。」と。
教室がざわめく。
先生は私を睨み、教科書を握る。
哀れみにも似た視線が降る。子宮が痛い。
この場から今すぐ逃げてしまいたい。
足元が ...
君の唇の くれない が
僕の内側を伝い落ちると
日常が育んだなけなしの植物群は
夢見るように朽ちていった
君の爪の くれない が
僕の外側を掻きむしると
日常に着せたつきなみな制服 ...
失速していく
光の速さはないものでいいだろう
そう言って取り残されていた
何度も通った道だからわかる
ハイウェイが動いている
そこでジョバンニがあやとりをしている
いつだったか
東京 ...
應王山へと続く洞窟は
真っ暗闇で何も見えない
何かが頭にぶつかった
大量のコウモリの群れだ
一気に肩に乗って襲い掛かってきた
二人のうち一人はロボットだから平気だった
洞窟を抜け 空飛 ...
白いタイルが弾く光の中で海獣は、毛皮に包まれたくたびれたピローに見えた。
他にどこにも連れて行くあてなどなかった。
娘のHiromiは、Sayoがアザラシを背負ってアパートの部屋に戻ってきて ...
季節はずれの静かな海岸に蟹が隠れた
波間は潮風にページをはためかすまま
この透き通った海に似合わない曖昧な国境は誰のためを願うのか
乳飲み子のげっぷを待つ母親のような歌声で
...
すべての人はかならず一度は行ったことのある場所
そこがカナシミビトの森
そこに行き着く道は誰も知らないが
ふかくふかく哀しい時
いつのまにか辿りついている森
そこにはカナシミビトが住ん ...
トンネルを抜けると山だらけ
あなたにとっては突然湧いて出たように見えるだろう
噎せ返るような木々のうなりは
人間の単位で計るのもおこがましいと思えるほど
遥かなる時を生きている
町ですれ ...
明かりの灯らない平屋のバラックが何処迄も続く闇の濃淡の、草海原にも似た街並みの成れの果てを、たたんととん、たたんととん、二両編成の電気鉄道は往く。心寂しい律動が鼓動に同調し、寂しさに胸が絞り上げられ ...
わたしのつみ
それは、
乾ききった電子記号の羅列を
わたしのパルスを
発してしまったこと
わたしの渦に
巻き込まれた
小さく、か弱い
痛々しい 命が
ないていることを、シカトした ...
あの人が
どこにいるのかも
今、なにをしているのかも
知らないのでした。
ただ、重ねた心臓の鼓動が
時に強く波立つので
それとわかるのでした。
シャイだから、
と、人は言う ...
6時、目覚ましナル
6時15分起きる
おはよ
おはよ、あのころの笑顔でにっこり妻
すきすき、だ〜いぃ好き ひしっ ぶちゅ だ〜いぃ好き
ひしっひしっだいすき
ヒシッヒシッダイスキ
...
風の音をきいている
この身を吹かれるに任せて
開け放した窓 揺れるカーテン
夜のにほひ
どこかへゆこうかしらん
遠くの電車に揺られる心地
ひとり がたんごとんごとん
外には ...
生きているのだが
死にそうかもしれない 疲れている
僕は この僕には ひどく
感じるものもなく 風は 僕だけが 風なのかもしれないと
ひどく 僕はあるみたいだ 風は
友達の 風が吹いてい ...
カレー
親子丼
マーボ豆腐
エビチリ
金平ゴボウ
カボチャの煮つけ
サバのミソ煮
いわしのソテー
カツレツ
トリカラのトマトソース添え
カチャトラ
ギョーザスープ
...
暖かい灯火を抱いて
真っ白な肌は
羽が積もるのを待っている
ルビーは血の色
瞳の色
真実を咀嚼して
淡い炎で
赦すのです
隙間に光を集めて
閉じ込めた心を
透かしたら
温 ...
四日の夜には息子と散歩をした
息子は自慢話を聞かせてくれた
子供ってたぶんみんなそうだ
ふしぎな月の夜だった
月のまわりにおおきな円弧がかかっている
それを息子に教えた
お父さん、 ...
あんな 最近気づいてんけどな
あたしの胸んとこにな
ちっちゃいお姫さんが住みついてるねん
こないだ
心臓がぴーってやぶけた夜があってんけど
そんときにな
破れ目のむこう ...
墓場まで持っていく秘密があるということは
幸せなんだろうか
誰かには
ぽつりと
話してしまうかもしれないね
雪女の夫みたいに
ふとした
裏切り
そしたら
幸せが逃げていくんだね
...
意味もなく汚れた気分になった午後、
よる辺の水をすくう人、そのやわらかい中身をのぞいた人、
深く閉ざしてみるといい、確かではない文字のかたちは、
かたくておもい持ち物すべては、知 ...
久々に会ったのに眉間に皺を寄せながら、
相変わらず難しい話ばかりしている。
とりあえず分かった振りをしたりしながら、
窮屈そうに生きている大きな背中に腕を回す。
あなたはいつも私の知らない世界 ...
空色のセキセイインコが繕う羽の
ひとつ ひとつを見ていると
ふと鱗を思い出すことがある
どうやら彼らは骨格に 恐竜の名残を持っているらしい
ちょうど私たちが 体の中にしっぽを潜めているよう ...
きみから放たれた愛しい種子は
酸素に混じり肺に吸い込まれ
潤んだ空間にじわじわと溶ける
熱いため息が吐き出されたとき
そのあまりの重さに
飽和状態であったことを知る
きみの ...
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アハウ
俳句
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09/10/24 16:00
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黒乃 桜
携帯写真+...
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09/10/24 13:32
立入禁止
1486 1...
自由詩
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09/10/24 13:09
属性
uminek...
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09/10/24 12:00
愛されぬ恋
ユダ
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悲しみの海のかいな
小池房枝
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09/10/24 9:57
大阪湾岸辺境地
笠原 ちひろ
短歌
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片隅のさっちゃん
mad.ra...
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ジョバンニガンバリマシタ
さわ田マヨネ
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09/10/24 9:26
應王山
1486 1...
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「波の声をきいて」(7)
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散文(批評...
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09/10/24 4:37
沖縄にて
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カナシミビトの森
白糸雅樹
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へたるヘタレ
木屋 亞万
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古月
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防波堤のこの風として
番田
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あすくれかお...
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『あなたの背中を昇る龍』
東雲 李葉
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小さな恐竜
照留 セレン
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09/10/23 21:50
きみの球体
あ。
自由詩
21*
09/10/23 21:31
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