君を産むとき病院に入院したときは
まだ薄い羽織を一枚羽織っていれば暖かかったのに
君を産んで退院するときには
厚手のジャンバーが必要なくらい寒くなっていて

たった1週間でこんなに寒さが増し ...
わたしのいない
裏庭に
あなたはたたずみ
目をふせている
どうしようもなく
空は青く
植えた梅が
白く 一輪、

いのりは光によみがえり
幽かにささやく
くちびるは繰り返す
け ...
一度きりあった
あの年の冬日和の空を
見上げた
雪深い底では私が眠っていた
春を待ちながら
かたい殻でおおった種子だった。
銀世界の予感の中心で
熱く流動する硝子のように夢を見ていた。
...
   言葉を、さがすのです 

   くろうしながら
 伝えるのは
  もどかしい けれど

本当に言いたいことは 
行の間や【。】のなか
星の間のくらやみや
言葉のすき間にかく ...
{引用=上手に息ができないとしても

あの海のように世界はひどくしょっぱくて
ひりひりと小さな傷や大きな悲しみにしみてくる

だからというわけでもないけれど

そう たとえば空を飛ぶ自分 ...
side A
--
夏みかんの色彩
まばらに宇宙は羽毛に反射して
僕たちのミクロは誰かのマクロ
ヴォルテールだって苦笑してる

夏みかんの潮騒
冬になっても春になってもここで
あなた ...
等しく、等しく、等しく、等しく
等しく、私とあなたを分けてください

私が多すぎることがないように
あなたが少なすぎることがないように

私とあなたを分けてください

こんなにたくさん ...
いますぐに気が付く

僕らをつなぎとめるものは

余りにも脆いものだった

届きそうで届かない

このもどかしい感覚は

味わうだけでも嫌だった

僕はいつも笑っていようと思っ ...
海の前
砂の中には
蟹のかけら 動物の毛
ぼくはそれで 城をつくった
旗を立てた

砂の中に
死んだ誰かの骨のかけら
小指のどこかに ついている
ぼくはそれで 城をつくった
割られ ...
固い地面を蹴って足早に
バス停へと向かう襟元に
僕が贈ったマフラーが
暖かい空気を孕んでいる

声も手紙も届かない
それほど遠い場所に立って
あなたがどうしているかを
こんなにも気にし ...
何にもない手には
ゴミ袋の 黒さ
その照り返しが ぬらぬらと
僕みたいに見えたんだった

君みたいに見えたのは
やっぱり歌だった tシャツは
オレンジの 英語のプリントの
歌だった、  ...
かつて心を置き去りにした土地で
足元を掬われないように前へ、前へ

敷き詰められた岩の隙間で浮かんでいるのは
汚れた発泡スチロールの欠片ばかり
忘れられたオモチャの残骸は
ひきつった笑顔を崩さないよう ...
KY=「気にしちゃダメだよ。妬いてるだけなんだから」
KY=「腰が痛い」「ヤリ過ぎだ」
KY=「今年の流行の曲は?」「ヤナーチェックのシンフォニエッタ」
KY=「経済的に困窮してるんだよ」「やる ...
思いをたぎらし
苦しくても
前に突き進む
将来の為に

誓いの言葉を
忘れずに
もう一度チャンスをと
願ったあの頃

諦めないで
自分を信じて
皆の幸せの為に
自分の幸せの為 ...
「年齢確認が必要な商品が含まれています」って
ロボットみたいなレジが言う
わたしは9歳でレイプされ
11歳で最愛の人と出会い
4年間一緒に暮らしたあと
つい先日別れを告げられました
わたし ...
小学校四年生くらいの頃だっただろうか
クラスで紙飛行機が大ブームになった
授業が終わると男の子は一斉に折り紙を取り出し
思い思いの折り方で様々な形の飛行機を作り
外に飛ばすと先生に叱られるので ...
黒い河の向こうを

電車の明かりが渡ってゆく

あと6時間もすれば

この街は放射冷却で煙れるだろう

置き去りにしたのは

ぼくの心、それともきみの心のほうなのか

あの電車 ...
僕らが今生きてる時代は
何をするにも ゆとり がない。
携帯電話なんか持ってると
出るのが当たり前と言われてるようで手が止まる事もあるし
散歩してる時なんかは手ぶらでいたいと思ったりす ...
霜月末日、冬は突如に訪れて来た

深紅のハートが一葉、揺れている
雨上がりに凍える白銀の空の下で

ほら見て

この命の全てを注いだわたしの幹
その枝先に膨らんでる春の息吹を

冬 ...
闇のほつれが夜の樹となり
蒼を高みへ押し上げている
低い音のあつまりに
音のまだらに震え立つもの


冬を割り
冬を負い
夜の泡が
光を目指し


道の角ごとに
...
すべてを失ったはずだった

あれから家に辿りつくまで幾度と無く転んでしまい
死装束にと亡き父に誂えてもらったリクルートスーツ着てきたのに
あちこちに鍵裂きを作ってしまった

死への船出がこ ...
海牛の紅く発情して水温かい


王国 垣間見て身震いして


海に出て北風いっぱい帆に受ける


心に芯の様なものが出来る そんなお年頃


都市がお経の様にざわついている
光差す君は二枚貝に挟まれ


散歩道 私足あと数十個


犬々の眠り月光に波うつ


愛欲は翼広げて雲の上


たった一通のメールで夜が愛しい


空よ、お前を統べる古き ...
孤独を感じるのは
何も知らされていないと
知らされるとき

知らされるのは
いつもどうでもいいことばかりで
肝心なことは
時間がうんと経った後
知らされていないという事実と一緒に
や ...
呼吸していない瞬間死んでいる

あのね、のしたにわたしをうめている

野分して光る死人が立っている

嘘ばかり道理で昼もあかあかと

二階屋で蝶を飼うよなおとこなり
君の願いは僕の夢
君の喜びは僕の楽しみ

太陽が与えてくれたものだから
小鳥が聞かせてくれたものだから

君の泣き声は僕の涙
君の怒りは僕のいたらなさ

月に落としてしまったもの ...
雲が割れた
眩しい

手をかざした

光が
真っ白い
  /こほん。こほん。マイクチェック
   マイクチェック。本日は晴天……にあらず、
   本日は晴天にあらず
   音量、問題なし
   内容には問題はありますが
   マイクチェ ...
微笑む君に
そこにいるもの皆魅了された、

君の言葉は
柔らかな光りに
反射して銀色のモビールのように
中空をキラキラ漂い

君のまなざしは
柔らかな光を讃えて
その場にある
生 ...
メスで切開の空に滴る雨


曇天の暗さ太陽を尾行して


南天の赤が枯れ草色に置かれている
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
笑顔桜 歩美自由詩109/12/1 7:13
邂逅 (かいこう)こしごえ自由詩2*09/12/1 6:47
自由詩2*09/12/1 6:45
「花 束」月乃助自由詩8*09/12/1 5:15
トビウオのように生きたいとおもうタマムシ自由詩2*09/12/1 1:59
Ridges of December瀬崎 虎彦自由詩409/12/1 1:27
ひとしくuwyeda自由詩009/12/1 1:24
淡い水色こめ自由詩1509/12/1 1:01
ヤシス番田 自由詩109/12/1 0:56
固い地面を蹴って瀬崎 虎彦自由詩209/12/1 0:55
スター番田 自由詩109/12/1 0:55
防波堤の風中原 那由多携帯写真+...12*09/12/1 0:16
KYあれこれrobart自由詩109/12/1 0:05
生きる〜Revive〜ペポパンプ自由詩5*09/12/1 0:00
年齢確認が必要な商品が含まれていますhaniwa自由詩609/11/30 23:01
並木道に舞う飛行機あ。自由詩10*09/11/30 22:56
朝の街吉岡ペペロ自由詩909/11/30 22:53
なんもないYAMATO...自由詩109/11/30 22:39
最後の一葉megie自由詩009/11/30 22:38
降り来る言葉  XLIV木立 悟自由詩509/11/30 22:26
知るひと恋月 ぴの自由詩23*09/11/30 22:02
雑詠5句アハウ俳句2*09/11/30 20:08
盟約の犬kawa川柳109/11/30 20:06
孤独を感じるのは花形新次自由詩109/11/30 20:05
習作五句古月川柳3*09/11/30 17:13
乙女の祈り乱太郎自由詩10*09/11/30 16:08
瞬間within自由詩4*09/11/30 15:27
FROM ME TO HUMAN BEINGS(1-1)草野春心自由詩109/11/30 15:04
どぶねずみ……とある蛙自由詩7*09/11/30 10:03
色のない朝アハウ俳句2*09/11/30 7:50

Home 戻る 最新へ 次へ
4202 4203 4204 4205 4206 4207 4208 4209 4210 4211 4212 4213 4214 4215 4216 4217 4218 4219 4220 4221 4222 4223 4224 4225 4226 4227 4228 4229 4230 4231 4232 4233 4234 4235 4236 4237 4238 4239 4240 4241 4242 
8.99sec.