様々なものから逃げ続けてきて
行き止まりにいたのは
やはり私でしかなかった
生きるのに疲れたふりして
人生をあきらめたふりして
それでも消えたくはなかった
罪もないのに赦されたがって
...
有無を言わせず
命令する
個人的な考えなど
鑑みずに
死ぬまで
ムチ打ち
働かせられる
機械の歯車のように
働かせられる
自分の子供も
もてず
死んでゆく
社会的集団の ...
長月の夜に
細かく降り注ぐ秋の雨
人も街も月でさえも
水煙で霞んでいる
そんな中
大地を真っ赤にできそうな
目一杯の彼岸花の花の群れに
小さな
水滴が
つく
時 ...
昨日コイというものを釣り上げた
捕まえたときは随分と暴れたものだが
家に着くころにはすっかりおとなしくなった
改めてよく見ると
キラキラ輝いていてとても綺麗だった
オパールのように ...
青い空
うろこ雲
空の端で
太陽はオレンジ色に染まり
今日にさよならを
告げる
歌を口ずさむ
随分冷たくなった空気と混ざり
微かに香る
金木犀を辿って
道路沿いの並木道
...
夜の帳がおり
夕焼けが冷めて
世界が暗くなってゆく
傾きかけた三日月の
先端のあまりの鋭さが
薄い刃のようで
闇をちぎっている
今宵もまた新しい夜が誕生したのだ
やがて月はビル群に紛れ ...
別に、大人びている訳じゃなかった。
煙草吸ったって酒飲んだって女の子を口説いたって喧嘩したって、それは小さな反抗心と大人の真似っこって事で。
仮面やら鎧やらを風呂に浸かってシャンプーで洗い流したよ ...
スモーキーカラーの空の中
手探りで引き寄せたのは
淡い溜め息
苦みの走った粒を
マグカップに3杯ほうり込んで
沸騰前に止めたケトルの体液とドッキング
こんな不愉快な ...
そうでもない時だけさ
不意に泣きだして どうしたの?
けたたましい その朝は
最近お気に入りの BGM
一端慰めに走って
また ほったらかしで睡眠世界へ
充電器に繋がれたま ...
海の仕事に憧れる、
俺は初恋を望みます。
女子高生の、
紺のハイソックスの
それで隠しきれなかった
スカートの下
を
不思議な気持ちで
目線を上げて ...
あなたの遠ざかるうしろ姿
を見つめたまま立ちつくす僕
が遠ざかる曇り空の下
の駅前が遠ざかる
あなたの遠ざかるうしろ姿
を見つめたまま
立ちつくす僕
をう ...
キミと築いてきた時間も、
キミと紡いできた想いも、
すべて泡のように溶けて、消えて。
この腕の中には温もりのない虚像だけがあって。
もう二度と交わる ...
割られようとしていた
ひとつの陶器を盗み
よくわからない生きものを大量に殺し
自分で自分の頭皮を傷つけ
蜘蛛をひとり救った
今日も自分は
わがままだった
...
背後の鏡を
窓を割りたい
何かが映る
ただそのことが許せないから
頭のうしろのお偉方を
何度も何度も叩いている
右で左で
平手で拳で
目の前に浮かぶひと ...
ヒーターのタイマーを入れ忘れてて 崩れるからだはどこにも嵌まらず
ぬぎすてたパンプスにさえあらわれるのか いけどもいけども獰猛な闇
写真の数のたりなさを ...
派閥は形成できないの?
ひょっとして肝胆相照らすのもダメ?
なに、
抜け道は必ず
ある。
夕刻の列車
窓に頬を寄せて
待ち合わせの停車駅で
夕陽を眺める
ほんの九分間
たとえば
一日を振り返ってみると
夕食の献立が
浮かぶ
なんて、便利でいいのに
どんなときも
...
在り合わせにかえって思いやりを感じる
わざわざ捻り出さなくても
無ければそれで誰も責めやしないのに
お節介なのは今に始まったことではないので
いつもの舌打ちに心を込めた
昼間の月を見 ...
こんな
青空の下で
あなたは
結婚式をあげる
おめでとうなんて
ありきたりだけど
言わずにはいられない
おめでとう
おめでとう
神さま
ふたりに祝福を
ぽっかり開いた
青空のような
幸せを
幼いころに
信じていた場所
いつの間にか
忘れていた夢
記憶の中に見た故郷は
色褪せる事さえ知らず
街並みの変化に
寂しさを漂わせながらもなお
この身を案ずる
日常に疲れ
逃避に暮れ
弱さばかりを ...
お外が嫌いなイエネコは家の中だけがその世界であったために、野良猫たちに比べいのちに触れる機会が極端に少なかった。それだけに異様な繊細さも見せた。家族の靴音をそれぞれ聞き分け、誰かが帰宅するのを何 ...
何度もあなたを殺していた
言えなかった言葉を尖らせたナイフで
いつの間にか覚えてしまった
人格者の微笑をまとったまま
何度もあなたを殺していた
愛憎の糸がこんがらがったロープで
い ...
最近 喉の調子が
めっぽうよろしくないのは
僕の満足いく唄を
歌わせてあげていないから
天に向かって放つ
祈りに似たただのワガママ
地から離れない二本足
踏みしめてるのに不安定
...
たくさんある言葉
ないと不安だったから言葉が
たくさん
あると不安だった言葉が
たくさんあった
言葉だったから不安だった
あった言葉が
たくさんある
不安だったから言葉があった
ない ...
スライドする
夜の窓辺
あかい灯が
高速に乗って流れていく
ひかりの背に乗った
過去と未来
一秒先の遠い未来より
今があることが
今であることが
こんなにもあたた ...
夜明け前、一本の道を歩いている
ほの暗い中、歩みに合わせて
さまざまなものが流れ来て
そして去っていく
どうしても分からなかった
いさかいの理由
あの時、君が呑みこんだ言葉
失くした ...
冨のある 海が運んで来てくれた
柔らかく 温もりのある
大きな桃を大事に育ててる
いつか、新たな芽生えがある事を信じて
アレ。
名前なんていうのかわからないなんとなく通称で呼んでしまうものってありますよね。
絨毯のコロコロとかトイレのキュッポンとか。
で、プチプチありますよね。
あの、潰すと ...
石材屋の看板が光る
とぎ汁を固めたような色だ
熱帯魚みたいにきれいで
とても暗い
郵便受が口を閉ざす
瑞々しく歪んだ切り口
手のひらを右に傾けたら
パンクの修理に屈む男の背が
...
私の勤めているキャバクラ店は明日おでんデーらしい
ボーイの寺田君と内緒でつきあってるレナさんが
おでん作んのダルイ、と
セッターの煙と一緒にはきだした瞬間
明日の昼に私服にノーメイクで ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
逢瀬
三上あず
自由詩
4*
09/10/11 0:26
働き蟻
ペポパンプ
自由詩
4*
09/10/11 0:00
彼岸花
麻生ゆり
自由詩
7*
09/10/10 23:15
コイ
〃
自由詩
1*
09/10/10 23:14
飛行機雲
ミツバチ
自由詩
7*
09/10/10 23:13
或る街の一夜
麻生ゆり
自由詩
1*
09/10/10 23:13
詩想
黒乃 桜
散文(批評...
2
09/10/10 23:03
10月10日
ローザ
自由詩
1
09/10/10 22:52
うちの家電製品
黒乃 桜
自由詩
1*
09/10/10 21:43
(…死んでしまえ。)
榊 慧
自由詩
11
09/10/10 21:15
あなたの遠ざかるうしろ姿
都志雄
自由詩
4
09/10/10 21:13
君彩。
aokage
自由詩
0*
09/10/10 21:13
ノート(わがまま)
木立 悟
自由詩
3
09/10/10 20:51
ノート(症例 1〜4)
〃
自由詩
1
09/10/10 20:50
鳥になれる日
ogawa ...
短歌
1
09/10/10 20:49
古参
吉岡孝次
自由詩
0
09/10/10 19:40
まちあわせ
かんな
自由詩
7*
09/10/10 18:24
ホームグラウンド
中原 那由多
自由詩
7
09/10/10 18:24
結婚
風音
携帯写真+...
3
09/10/10 16:58
天空の城
見崎 光
携帯写真+...
1
09/10/10 15:19
ぜんぶあげるよ
ゆえづ
散文(批評...
1
09/10/10 14:40
絆
nonya
自由詩
19*
09/10/10 14:29
ボリュームコントロール
葛西曹達
自由詩
2
09/10/10 14:04
言葉はたくさん
KETIPA
自由詩
2+*
09/10/10 13:16
『夜の窓辺』
あおい満月
自由詩
5*
09/10/10 13:10
一本の道
西天 龍
自由詩
7*
09/10/10 12:29
冨桃
TASKE
自由詩
3
09/10/10 8:29
エアーキャップって言うんだって
笠原 ちひろ
自由詩
1+
09/10/10 7:15
藍色
しべ
自由詩
2
09/10/10 6:49
今日はおでんデーだからとかマジどうでもいい。
ゆきちゃん。
自由詩
7+
09/10/10 6:40
4204
4205
4206
4207
4208
4209
4210
4211
4212
4213
4214
4215
4216
4217
4218
4219
4220
4221
4222
4223
4224
4225
4226
4227
4228
4229
4230
4231
4232
4233
4234
4235
4236
4237
4238
4239
4240
4241
4242
4243
4244
加筆訂正:
鳥になれる日
/
ogawa hana
[09/10/10 20:50]
2008.1.30のものを再掲しました
4.86sec.