年末のおだやかな影が
笛を吹く六人の蛇つかいのようだった
蛇つかいたちが笛を吹くと
蛇たちはつぼから頭をあらわし
舌をちょろちょろさせていた
笛の音がなかったら
蛇 ...
あと1時間で
仕事に行きます
感性に酔いつぶれた
千鳥足の心は
とりあえず脱いで
おきます
なんでもありと
そうでない世界の
僕だけの鳥居を
...
目覚まし時計のコチコチ音が急に大きくなったような気がして、そうじゃない、周りが静かになったんだと何秒後かに気付く。真夜中。時計には重要な役目が二つある。一つは時を告げること。もう一つは、時を刻むこと。 ...
枯れ木の山は
ところどころが日なただった
そこだけ獣の香りがしてそうだった
粗雑だなと思う
そこ以外は青灰色の山肌だった
ぼくは風邪ではないのに
声が日に日に出なく ...
夢だった
ロマンスぶりの抒情詩人が
砂漠を渡り
海を越え
港々で娼婦を堕とし
都会のサロンに死を持ち込んで
その芳香でマダムたちも
この青年は悩みもせずに
即 ...
スッピン知ってる俺の時より
帰省の化粧は気合いが入るとか
親戚のおじちゃん、おばちゃんに
「いやぁ〜、アカ抜けたねぇ」と
言われたいためだけに
いつもの百倍厚く塗る
気張って作る西洋料 ...
背中さすっているうちに
うとうとするような
物語の子供にあこがれて
クリスマスにはシャンパンを
抜く音にこわがってみたかった
あの日落としたすいかは
私の腕に重くて まっぷたつに割 ...
ねこが外から帰って来た時
抱き上げて
頬を近付けると
優しい鼻息が頬に掛って
香りを嗅ぐと
枯れた木と
灰の香りが心地よくて
たまに
イ ...
変
hen
koke kotuko
朝を
告げよ
梅枝で
そら
もうすぐ
朝だぞと
トサカが
素敵だぜ
きょんくりん へん
夏の思い出
台風の帰り道
みんみんを拾いました
踏まれるよりは
木にでも置いてやろうと拾い上げると
意外にもみんみんは力強く暴れて
暴れて飛びついた先が私だったので
服にくっつけたま ...
ニョロニョロなんかが一体、二体
時々ぽてりと落ちてきて
街中にこそ舞い降りませんが
ムーミン屋敷は空を飛ぶ
ムーミン谷があるのは実は
一箇所だけではないのです
誰かが築いたおさびし山の ...
君にとって光るものが僕には光らない
難解な言葉は冬の窓ガラスに消え
奥歯の奥に冷気が浸み渡っていく
アイ・ワズ・サッド
アイ・ワズ・サッド
形のない想いじゃ不安だから
あなたは言葉を持ったんだ
上辺だけの言葉じゃ嫌だから
あたしは想いを生んだんだ
それだけで
それだけで足りてるハズなのに
ないものね ...
すると老いた悔やみが内部に広げる鷲に監視さ
れた輪がもうそれを好む人の指は白い平行な炭
の点滅せぬ直線に犯されながら高級既製服は主
人を危険な追い風に歩かせるまるですべてに対
して正当な理由を ...
しわすになれば
吐く息白く
声もそぞろに
うつむき歩く
枯木の枝に
すずめ幾羽か
はらりと土へ
あてなくつつく
合図のように
からす一声
飛び立つすずめ
裸の枯木
やっと見上げ ...
あんたとあたいの50センチ
近いか、遠いか、
あたいしだい
山之口獏の詩集を買って
毎日お経のように読んで朗読がうまくなったらと
朝夕 勤めている
口がカメレオンのようになってきた
口だけではなく 舌も
もう口からは言葉はなく
ただ ぺろぺ ...
○ 一羽来て日輪背負いカラス鳴く冬枯れの土手に小用足すとき
○ 風となり枯野駆け往く自転車は赤子の瞳に何を残して
○ オルガンを枯野一面響かせて陽は寒風に反比例して
○ ...
唇
くるしい
口づけ
悔い
苦しみ
食い合う唇
エッシャーのように
連続し接続し食い合う
食いちぎる
唇を吸う
吸い合う
吸い寄せあい
吸われ
ここに座れ
そして耳を
耳 ...
ひかりのバルーンに頬ずりされている
ヌードになった庭の柿とモクレンよ
さぞ指先はつめたかろうなぁ
おらの手足が血の意図に反しているように
でも
息を律する背伸びまでしなくていいんだよ
地竜 ...
泣いてハイおしまいって
それじゃあただの弱い人だから
泣き疲れたあとに笑えたら
そしたらあなたは強い人だから
私の前で笑ってみせて
きっとあなたは強い人だから
バケツに咲いた線香花火
ジュッと鳴って焦げた香り
あなたの隣にいたいだけ
私の好きな音
私の好きな匂い
私の好きな人
しまうまと空で遊びたい
ひげもじゃのイカおじさんと海で泳ぎたい
そう念じて
チューブに入ったわさびを握る
わさびはどどんとあふれ出し
手はねとねと ...
でっかい好意のかたまりが心の中にあります。
でもいつまであるのかわからない。
恋人の関係になってコンスタントに会いたいのかといえば、
そういうものではない気もする。
ただ、たまに会って話が ...
アンダーグラウンドで格付けされてちょっといい気分の俺は
阿呆の休日に溶けながら冷めたインスタントの珈琲を飲んでる
晴れのち雨の天気予報はいささか疑わしい感じだったが
カーテンの向 ...
スタイルを気にして愛がはじまる
臭い朝。
臭いのは口の方だが
素麺が背からにゅると伸びる
それを遠方から見ている俺
初夏のシーサイドでさみしいかなしい
「例えばきついGパン ...
ここに今
セミのヌケガラがあるからといって
私だと思わないでください
私はそれがないところにいます
陽ざしの中で
水の粉しぶきをあびた
綿毛の舞う先に
私はいます
私は
いま死ん ...
街を歩いていたら日本語が堪能な少年に声をかけられました。うさんくさいなと思いましたが、あまりにも上手なので応じてみることにしました。
どうやら少年、日本語の勉強をしたいがために日本人に話しかけて ...
そこがまぶしい
交差点できみを待つ
灰色のところを見つめてみる
答えをさがすのやめようか
きょうの曇り空を見つめている
まぶしい
きみからの返事がない
灰色の ...
満員電車の中で
ちょっとした隙間を使ってポケットから携帯を取り出し
mixiを見た
密かに尊敬している人が日記を更新していた
その中の一言が 満員電車を変えた
「未来は今作るものだ」
電車 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
蛇つかいたちの行進
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/12/28 2:41
向こう側へ
北星三天
自由詩
1
09/12/28 2:11
習作散文詩 無題
rabbit...
自由詩
5
09/12/28 2:00
枯れ木の山
吉岡ペペロ
自由詩
3
09/12/28 1:37
酔いどれ部屋
藪木二郎
自由詩
1
09/12/28 1:23
田舎モンの厚塗り
西天 龍
自由詩
4+
09/12/28 1:17
決別
朧月
自由詩
2
09/12/28 0:48
抱き上げて・ネコ・2009・冬
しだ よう
自由詩
3*
09/12/28 0:26
あさをつげる やつ
ドクダミ五十...
自由詩
1
09/12/27 23:52
緑のみんみん
海里
自由詩
5*
09/12/27 23:51
空飛ぶムーミン屋敷
〃
自由詩
1*
09/12/27 23:51
かなしみ
CAMILL...
自由詩
1
09/12/27 23:38
ありあまる幸福
秋助
自由詩
1*
09/12/27 23:09
必ずしも裸体として判別できぬ形式により
井岡護
自由詩
0
09/12/27 22:36
越冬歌
テシノ
自由詩
0
09/12/27 22:23
50センチ
殿上 童
自由詩
4*
09/12/27 22:20
カメレオン
八男(はちお...
自由詩
1
09/12/27 21:36
冬枯れ
都志雄
短歌
4*
09/12/27 21:19
ハロー/アイラヴユー 大全
瀬崎 虎彦
自由詩
2*
09/12/27 20:41
色(しき)は匂はず
信天翁
自由詩
2
09/12/27 20:36
あめのあと
秋助
自由詩
1*
09/12/27 19:59
花火と真夜中の光
〃
自由詩
0
09/12/27 19:57
おどるのじゃ
八男(はちお...
自由詩
1
09/12/27 19:16
ラブレター
チカモチ
自由詩
2
09/12/27 18:31
どんな理由をつけたってやってることはたいていお見送りなのだ
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
09/12/27 18:07
夏のデルマトーム
CAMILL...
自由詩
1
09/12/27 16:52
私のいるところ
りょう
自由詩
13*
09/12/27 11:24
インド旅行記9(バラナシ)
チカモチ
散文(批評...
4
09/12/27 10:56
もう一度言うよ
吉岡ペペロ
自由詩
3
09/12/27 10:32
満員電車と未来
新守山ダダマ
自由詩
1
09/12/27 2:43
4175
4176
4177
4178
4179
4180
4181
4182
4183
4184
4185
4186
4187
4188
4189
4190
4191
4192
4193
4194
4195
4196
4197
4198
4199
4200
4201
4202
4203
4204
4205
4206
4207
4208
4209
4210
4211
4212
4213
4214
4215
5.94sec.