浦歌無子さんの詩集、『耳のなかの湖』はそのタイトルのとおり、湖のような詩集です。
花や金魚や骨といった普段見かけない言葉の連続。姉妹のモチーフなど、たくさんの情報がひとつひとつの詩に詰め込まれ、 ...
試行錯誤の裏の裏
銀色の鎧はマニュアル運転
カリスマもでるは変形顔面
理由の価値は1億よりは軽い
信頼を叩き潰すのは
蟻の行列
心の奥より沸き上がるのは ...
一歩ってなかなか踏み出せない
だからこそ重大
わたしの人格すら変えるかも
いつかは踏み出したい
大人への一歩
いつまでも子供じゃいられない
ホームセンターの背後には
深い森が広がっている
夜
広大なパーキングの隅にある
灯油販売所に蛍光灯が点る
私は
200km向こうの実家を思い出す
何も無いのなら
僕自身 ここにいるのだと
そして流されていく そして
何かですらも なくなって そうして
ここにいるのだと 僕自身
何かですら なかった
猛犬が走る
犬 息だ
純白なる霧、
行く 猛犬よ
その 吐血だ
妻が ショートステイで病院に行って三日目
風呂上がりにひとり ビールをのみながら
幼なじみの山に沈もうとしている夕陽を
パンジーやビオラやパキラやテーブルヤシたちと一緒に眺めている
窓 ...
{引用=わたしは小さな虫だから
近づいてくる冬が怖いとおもうのは
あたりまえだなんておもわないでほしい
もうだいぶ寒い
(すーっと すーっと ねむく なる)
からだから力が抜けて
...
暗い森が
はるか高みにある光に向かって
触手を伸ばしていた
不可解だ
生命とはなんだろう
雲は渦を巻き
その向こうで太陽は
自らを燃やし尽くしながら
圧 ...
しぐれ、みぞれ、あられ
れれれのれ
おでんの夜には座敷わらしが
ひとりかふたり
遊びにきてる
幸子さんから辛子をもらって
はふはふ鍋をつついてる
食べ終わったらおうちにお帰り ...
紺のスーツを着慣れたら
悲しみの涙を見る事が
平気になったらしい。
立ち上る煙を見上げて
白い欠片を手にしたら
睫毛の長い両目から
涙が零れ落ちた。
この声が風に乗ったなら、
この想いが海を渡ったなら、
無駄に独りで過ぎる今日も、
きっと救いで溢れましょう
この躯が雲に写せたら、
その雲がままで運ばれるなら、
...
半透明な一日の中の朝が溢した
色のついたある一点を探しにいく
近況、そんな穏やかな毎日です
晴れた日の傘のように
言葉たちは眠っています
だから私はペンを置いて
モールス信号の ...
尻が拭けない
拭きづらい
ビヤ樽腹と
古タイヤのように
硬くなった筋肉
後ろに回した手が届かない
前から差し込む手が届かない
最重要ポイントに届かない
恨めしい
ああ恨めしい ...
その町には 薔薇の舞う季節がある。
薔薇の花が 花びらではなく 花個体そのものが
ほたほたと降って来るのだ。
その季節には一面が薔薇の花で埋まり
昔ながらの洋服店も 学校も ガソリ ...
キャベツ畑に雨がざわめく夜更けにひたひたと
歩める老いた木こりのひび割れた手のひらを染める
煙草のヤニは深く沈殿し
猫目石のように闇の中のわずかな光を集める
暖炉にかかったスープ鍋 ...
引越しのトラックの行く先なんて分からないけどここよりはいい
なにごともないって顔でしあわせはふわりとやはり消えるのですか?
無責任な顔ばかりが嬉しげにティッシュを愛のように配ってる
...
美しい心だけ
見ていたいよ
あなたの前では
素直でいたいよ
天使と悪魔が宿る
この身は不安定
月明かりが床に溜まる
暗い部屋の片隅で
愛が欲しいと泣いた夜
こんな時もあるんです
弱 ...
わずか一小節程の残像を残して
君は飛び立ってしまった
それは砂粒のように粉々に散らばり
私の生きる所々にふと
瞬間を運んでくる
まるで他愛もない他人との会話の中に
あてずっぽうに出 ...
『生きてる?』
昔ちょこっとメル友やってた友達?から
メールが来て、文面がこんなんだった。
その子からのメールのタイトルは当時
メッセージフロムスカイメールとかだったので
相当前のことだ ...
第一夜
手の平に十匹乗るくらいの小型犬がちょうど手の平一杯分居て、駐車場に止めてある私の赤い自転車のハンドルにぶらさがっているスーパーの袋の中で溺れて死んだ。その日は大雨で、暑かった。残暑のむさ ...
二百円分の
ガソリン入れて
バイクは過去走る
『 白 黒 』
昨日歩いた陽気な商店街は一ヶ月も前から閉店している、今日。
公園と庭園(公園と庭園を)繋 ...
、歩いた後に並木道に移り、私はすんなり葉
に包まれた両腕を掻き分けると血管がある。
足元で視線は蹲ると、浸透して赤く土を染め
た頃に複雑な模様を垣間見る。なだらかな人
差し指を引き攣る ...
夢は幻想です現実を見ましょう
西京アマーンパークではリアリティがすべてです
当園にはメインキャラクターとして大型ドブネズミのつがいがいます
彼らの住処である排水溝も設置してありますので
美 ...
すっかり寒くなってきましたね
こんな季節はホットココアが美味しいです
どんなに気をつけていても
きっと、
これからも、
かなしい思いは
すると思います。
それに
いつかは ...
ほんとうに汚い世界だと思うけっきょくあるのは偽物ばかり
いきてゆくいきられるだけいきてゆくたのしむようにぼくらはできてる
宙から糸を引くように
いくつもの魂が
みちびかれてゆき
草むらのコオロギもまた
静かに時を止めた
ゆっくりと過ぎてゆく僕の時間も
に包まれて
黄金の金糸に引かれてゆく
冷え ...
気分がやけに良くて
胸のつかえが取れた心地だ
手足は冷たくともとても穏やかで
失った人のことももう全てどうでもいい
届かない彼のことは忘れよう
手を伸ばしてもかわされて冷たい雨
遠い目をし ...
あなたに優しくできない私が
あなたの子供なんです
後姿老いましたね おかあさん
何度も思い直す行く道で
せめて逆らわない
怒らない おさえて おさえて と
窓の景色が流れるのを
...
花折れ峠より朽木(くつき)へ
空曇り心も少しくもりなり今朝朽木へと出発したり
晩秋は冬か秋か定かならず寒暖の差大きかりけり
うとうとと車の後部にもたれいてミュージツク流れる
霜 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
湖のように豊かな、浦歌無子さんの詩集 『耳の中の湖』
イダヅカマコ...
散文(批評...
1
09/11/12 1:34
有効期限ギリギリの天国行きチケット
こめ
自由詩
11
09/11/12 1:20
躊躇
cass
自由詩
2
09/11/12 1:02
灯油販売所
ty
自由詩
0+
09/11/12 1:01
空気でも、ないとして
番田
自由詩
2
09/11/12 0:53
霧の年月
〃
自由詩
0
09/11/12 0:52
夕陽の妖精
草野大悟
自由詩
2*
09/11/12 0:48
冬眠
タマムシ
自由詩
4*
09/11/12 0:38
ロードムービー01
ty
自由詩
0
09/11/12 0:32
おでんの夜には座敷わらしが
海里
自由詩
2
09/11/11 23:57
骨壺
梓ゆい
自由詩
1
09/11/11 23:56
幸福ローテーション
邦秋
自由詩
1*
09/11/11 23:20
水槽の中の日々
瑠王
自由詩
9*
09/11/11 22:55
尻拭い
花形新次
自由詩
1
09/11/11 22:50
薔薇の舞う季節
田園
自由詩
3
09/11/11 22:43
ひび割れた琥珀
白糸雅樹
自由詩
2
09/11/11 22:16
どこへ去ることもないけど覚悟してみるよ
きらく
短歌
0
09/11/11 21:45
愛をください
加羅
自由詩
2*
09/11/11 21:37
残像
松本 涼
自由詩
4
09/11/11 21:35
Message from Skymail
にゃんしー
自由詩
3*
09/11/11 20:58
dead
佐藤真夏
自由詩
2*
09/11/11 19:19
白黒
ヨルノテガム
自由詩
2
09/11/11 18:40
木陰
tomoak...
自由詩
0*
09/11/11 18:37
リアルテーマパーク
木屋 亞万
自由詩
2*
09/11/11 18:31
引用 OF THE WORLD
鈴木陽一レモ...
自由詩
2*
09/11/11 17:53
両手に泡立つ研磨剤。
雨流れ。
短歌
0*
09/11/11 17:44
悴(かじか)む
within
自由詩
4*
09/11/11 17:10
『おだいじに』
東雲 李葉
自由詩
1*
09/11/11 16:29
帰省
朧月
自由詩
3
09/11/11 15:56
花折れ峠から朽木へ
生田 稔
短歌
0
09/11/11 14:29
4175
4176
4177
4178
4179
4180
4181
4182
4183
4184
4185
4186
4187
4188
4189
4190
4191
4192
4193
4194
4195
4196
4197
4198
4199
4200
4201
4202
4203
4204
4205
4206
4207
4208
4209
4210
4211
4212
4213
4214
4215
加筆訂正:
どこへ去ることもないけど覚悟してみるよ
/
きらく
[09/11/11 21:52]
レトリックが課題である。
5.89sec.