声が聞こえる
遠くに引いていった海のほうから
名前を忘れた街の小路を抜けて
僕に届いている声がある

僕の夢を ささやかな願いで紡いでくれた彼女の
最後の言葉を 声が濁ったものへと変えてい ...
今、(遠い異国の空の下で、産声が上がった) 
今、(夜の踏切で急ブレーキの悲鳴が、夜空を割った) 

今夜、どんどん膨らんでゆく宇宙のなかに 
今夜、みるみる病んでゆく街のなかに 
世界の始 ...
 一

 趣味を語ればわたし自身のことを語ることになると思います。
 わたしはけっこう多趣味です。自転車は三十五万ほどのマウンテンバイクに乗ってます。一応MT免許は持っているのですが、即事故 ...
ひとつ風吹けばひと恋し
ふたつ風吹けど文も見ず
みっつ泡花おみなえし
よっつ夢路に宵を待つ

いつつ吹く風 何時散る尾花
むっつ無口に咲くききょう
ななつ撫でし子見つつ偲べど
やっつや ...
 今夜、遠い空の下の鳥羽で、一人の詩人の通夜が行われた。その時僕は、旅先の秩父から、地元の鎌倉へ戻って来ていた。何処から書き始めるべきかわからないが、川村透という詩人は、その正義感の強さ故に、かなりハ ... 誰彼の感傷ばかり閉じ込めて落葉にねむる二人のベンチ ストロベリージャム 夜明けが来るから
カーテンを黒に染めなきゃね

アイスクリームコーン どうせやるならさ
楽しい事のがいいよね

スウィートベリーナウ 昨日の彼女
氷漬けのハーブ食 ...
あんたには悪いが出て行ってくれと
言った叔父が先に死に
出て行きますと言った私はまだここにいる

冬の朝は毎年寒い
なのに今年は寒いねって言う
今年こそって願う始まりは
いつから感じなく ...
わたしのなかの毒を 冷たい指先から
触れるものにすべてなすりつけた
その先にあるのは無機質な 温度で 少なくとも
モノであるぶんには ずいぶんあった


かぞくで暮らしているのに ひとりで ...
何かを欲しがったり手放したりする
背負える荷物の量は決まっている
用意された荷物は尽きない、神様

子どもだろうが
愚かだろうが
どれだけ打ちのめされようと
僕はまだ明日に夢を見る

...
ぼろぼろ
ぐずぐず
もさもさ

私の作業は
すべて
いつも
こんな感じ
なのかな

うん。

まあ、
悪くは
ないんじゃないかな
足もとのカラスは飛び去らなかった

朝のホテル街をふたりで歩いた

いいのに、でも、ありがとう、

女を駅まで送っていた

ぼくらはたとえ話のなかを生きている


これは、なにか ...
丸い鈴の葉と
赤いリボンを生やした大きなポプラの木に
いつからかカメレオンが一匹棲みついた


僕はいつもプロペラ飛行機の窓や
鉄格子の向こうからそれを見ていた


彼はとても臆病な ...
排煙を吸い込んだら空は少しむらさき
雨粒が落ちてきて
埋め立て地をバスは大きく旋回する
木場を眼下にカラスの姿を借りる

ぎらっと赤い橋の手前
白い橋の薄暗い輪郭に
3つの傘が揺れる
...
すごくあおく剥き取られていて
わたしがむかしみたまっすぐな、通路の、みどりなんかがとてもとても上手に洗脳されている


あつい
機能しない、おかしいねって
言ってわらうかのじょ
みていて ...
杉の梢のうえに
あなたの声を聞いた気がしたのです
…枝の間に、冬の鳥のさえずりの中に、
 ひとつ、ふたつ…
タンポポの綿毛になって
飛んで行くのですね、

とめたって
きっともう  ...
卵の殻でおおわれても
素足だけは、隠さない
飽和/撹拌/Repeatされるセカイ
名前はまだないの、
黄色い嘴を震わせて、
舌を噛む、ガムを噛む、部屋を出る
積み上がる満月のびるでぃんぐ
...
僕のやる気。

外見は鉄ようで。
でも、中身はただのガラスのようで。
強度なんてものは皆無のようで。


それをゴムボールのように弄ぶ僕。
どうだ、と言わんばかりの得意顔。したり顔 ...
全てが崩れ落ちた世界。

命有るものも、命無いものも。
形有るものも、形無いものも。
色や時間や空間さえも。


もう世界には何もない。



そんな世界で、僕はただ歩き続け ...
ぬめぬめとした
自分を抱き締めた。
皮膚呼吸をしているはずなのだが、
何かを塗りたくてたまらない。

空には暗いグラデエーションの夕暮れ
丘に登って見上げている僕は
ぬめぬめとした
...
雨の目の見た風景を
ひとつの声がすぎてゆく
虹降らす曇
血のにおいの指


鏡のかたちをぬぐいながら
あらゆるものが去ってゆく
うしろ姿 あらゆるものの
うし ...
夜明けの蒼い薄雲へ吸い込まれていくタバコの煙

煙の粒子はどれだけの細かいのだろう

どれだけ軽いのだろう

どうして上へ向かっていくのだろう

疑問が疑問を呼び 

しかし
...
{引用=

赤錆びた鉄くずに
音ばかりがしてきそうで、
枝の間にのぞく空の端に
来るはずもない
飛行機をみていた
確かにここでは、ディーゼルの音が
あんなにも していたのに
St.C ...
{ルビ埋=うず}もれて天地山河の広けれどこの身の{ルビ外=ほか}に往くあてもなし

死ぬ迄はスワンのように美しく死なばオフィリアのように美しく

生成りて五徳の憾みありぬれば黄泉つ{ルビ途=み ...
だれの書き置きすら
ないものなのに だれかとしての姿は 
言葉の中のだれかではなくさせられた
ああ そして だれかとは僕の内の大空なのか
この本にゆらいでいる
言葉の並びをなぞっている
言 ...
冬だ
風が頬に当たるとピリリと痛み
後に唇までピリッと割れて痛む
それが冬だ
外壁をピカピカしたライトで飾るお家は
電気代など気にしなくて良いお家だよと
独り言を言いながら肉まんで暖を取る ...
空白の職歴欄
病気以外のいいわけを考えているうちに
頭の芯がじわんと痺れてきた

今のわたしに
「じこせきにん」という響きは
つらすぎて


空を見ようと外に出た

冬のお陽さま ...
{引用=
(She was once here. So was I.)


あなたがすきなのに
あなたがいなくなって
あたしはくうはくのなかで
あなたの残像を追う

あなたはせんさ ...
バスターズ

信号が変わって 足早に歩き始める。
通勤途中の人の列は 流行のインフルエンザの影響で
マスクをかけている人が目立つ。
少々苦しいが 感染したくないので我慢してかける。
しかし ...
夜になると毎晩
お腹がいたくなる

今!今!
苦しい時は一時だけど、
もし今電話でもかかってきたら
とてもじゃないけど出れないよ


かかってはこないけど
私は待ちます
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
声を聞かせて灯兎自由詩009/12/7 23:40
0歳の詩人に 服部 剛自由詩309/12/7 23:29
12月のボーイズラブ特集 副題:知と愛の接触済谷川蛍散文(批評...1*09/12/7 23:21
風数へ歌、よろしく候ふ海里自由詩009/12/7 22:44
世を去り逝く詩友への手紙 〜追悼・川村透さん〜 服部 剛散文(批評...609/12/7 22:36
誰彼の千秋短歌209/12/7 22:22
マーガレットメリル黒乃 桜自由詩209/12/7 22:10
通勤ルート朧月自由詩209/12/7 21:37
ひとりの温度(冬)唐草フウ自由詩6*09/12/7 19:43
夢見る僕は観念する百瀬朝子自由詩1*09/12/7 18:18
焼き立てクッキーむくげ携帯写真+...209/12/7 18:07
二度とは口にせずにいた吉岡ペペロ自由詩1209/12/7 15:40
カメレオン飛ぶ楽恵自由詩3*09/12/7 15:18
霧雨の子しべ自由詩109/12/7 13:57
こきゅうマナ自由詩109/12/7 13:54
「綿毛」月乃助自由詩6*09/12/7 12:37
COCK PITしゅう自由詩009/12/7 12:25
やる気はやる気。敬語自由詩009/12/7 12:11
無と有からなる滑稽さ。自由詩009/12/7 12:10
蛙の黄昏……とある蛙自由詩11*09/12/7 11:46
冬と玻璃木立 悟自由詩209/12/7 10:51
整合的不整合snowwo...自由詩209/12/7 7:26
Bus stop/パール・ハーバー月乃助自由詩9*09/12/7 5:18
習作三首古月短歌0*09/12/7 2:55
番田 自由詩009/12/7 1:33
冬を告ぐ智哉自由詩209/12/7 0:29
池中茉莉花自由詩309/12/6 23:43
クロマティック・ラヴ・アフェア(ガーベラの花束を手に立ち尽く ...瀬崎 虎彦自由詩709/12/6 23:24
バスターズ砂木散文(批評...6*09/12/6 22:59
今はダメ夕切り自由詩109/12/6 22:30

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加筆訂正:
このみにくくも うつくしきせかい/雨流れ。[09/12/7 8:58]
タイトルミスです。
6.93sec.