ドアを開けたらまだ真っ暗で
少しめげたけど
新宿行き高速バスの始発は5時3分
元気を出して、君に会いに行こう

バス停は牧場の横、畑の中
途中が手探り足探りの真っ暗で
牛が寝言でいつも驚 ...
白と黒のグレーな魅力の
彼女

彼女に恋したあたしは魔女

真面目すぎたあたし
グレーなんてゾーンが
あること自体 信じられなかった

中年になり
あたしは魔女になった

もと ...
新しい未来の幕開けだ新しい過去の幕開けだ
手には閃光を
足には大地を
手には閃光を
足には地を

楽しそうだ楽しそうだ
 
あちらのお客様からです
とウエイトレスが運んできた
飲み物には
温度があった

冷たいものも
温かいものも
ひとたび口にすれば
喉を通っていく

あちらのお客様からです
と ...
こころの数だけこころがある

こいつらはどこに行くのか

生まれては消えて行くのか

消えずに生まれたままなのか


胸さわぎはやまない

こころの数だけ何があるのか


...
明け方にこころ ざわつく
人の死があったのだと
匂いで分かる
電話が鳴るずっと前に

昼過ぎに喪服を取り出す
やりかけの仕事を放り出し
昔その方からいただいた
手紙を探してみる

...
 気象台横のごつごつと張り出した岩の上に、よじ登るようにして立ちあがれば、海峡と町の景色が突然足の下にひろがる。そしてその先、海峡の向こうには、白い岩山の山脈がゆったりと雲の下に姿を見せ広々としている ... 静謐と漢字で書くと
二文字目で迷い
うす曇りの午後に
うーんと声を出してしまう

来週の今頃はいったい
何をしているかしらと
手帳をめくっていると
もう残りページが少なく

こうし ...
きちんとあなたに何言うの
一度は逃げたわたくしが
側に居るのは売春婦
キセルふかせて何言うの
あなたの服のしわ一つ
気になっては仕方ない
一度は逃げたわたくしが


幻惑の花嫁
想 ...
きっと気づいてない
君は 優しいから

そして 分かってもいない

曖昧な境界が どれだけ
僕を不安にさせてるのか

空と海
夜と朝
鏡に映る 紛い物

君は僕を好きだと言う
...
遠ざかってしまったと思えた青空も
実は雲の上に、まだ残っているのだろう
目に見えないからと諦めてしまうのは、いけないことではないのでしょうか?
(頑張っている貴方に、これ以上頑張れという ...
俺のフェラーリをすっとばして
空の向こうまで
行ってみようじゃねえか

このアクセルを底まで踏んだら
いったい何キロ出ると思う?
おまえのそのボディラインに負けない
流線型の風を斬って ...
ねじを巻くのは
走れなくなったから
アスファルトのざらついた感触が
踵に痛くて
右足と左足の交差が作る
不確定なアルファベットが
読めなくなってからでは遅いのだ
きり、きりり
かつ ...
一人になりたい
誰もいらない

あ 寂しくなってきた
あの子にメールしよう

彼氏がきた
メールを無視する

彼氏いらない
ケンカした

いらないいらない

今は何もいらな ...
地名を二つ、重ねたくらいの
気持ち良さ

我ながら
うまい憶測だ

朝も
帰りも
そんなふうにして
 
 
硬質に濁ったゼリー状のものの中で
僕らの天気予報は
軋み
軋んだ音をたて
初雪が観測されたことを
伝えようとしている

子どもたちが歩道橋から次々に
ランドセルを落とす遊び ...
私は抱きしめることが出来る
けれど抱きしめられることは出来ないので
ふわふわの背中に顔を埋めて泣いた

涙を吸った毛並みは重くなって冷たくなって
それが悲しくて私は泣いた
ひつじはだんまり ...
記憶の断片を繋ぎ合わせて
どんな言葉を紡ぐの
頼り無げな唇は
か細い吐息が洩れて

すっと消える流れ星
幾つもの思いを背負って
夜空を流れていく
随分重いだろうに
何も言わず儚げで
...
あたしゃまだまだここにいて
だからそこへは行かれない
待っていてねと呟きゃあ
それがいつしかプレッシャア

美味しい食事と少しの薬
ニコチンカフェイン今宵のメイン
耳たぶに空いた小さな穴 ...
(シタ ヘ マイリマス)
機械の声が言った
まちがえた
私は上に行きたいのに
すくんだ
無情なドアーは閉じられる

上下する箱の中
人が乗っては降りてゆく
重力に逆ら ...
小舟を浮かべて 新しい世界を求めて
僕は旅に出ようと思います ひとりで

生きていく才能のない僕は
誰かが傍らにいてくれないと
ウサギのように震えて死んでしまいそうです

それでもひとり ...
滅びの歌に怯むとき
ひとつの命を
わたしは
築く

終わるわけにはいかない
消えるわけにはいかない
と、
明日を願って
止まないで


 陰鬱な影の主が
 華やかな都 ...
君は泣いていた
僕は泣いていなかった

君はうつむいていた
僕はうつむいていなかった

君は最後の言葉を探していた
僕は行き過ぎる電車の車両番号を眺めていた

モハ クハ サハ クハ ...
夜になると
寝ないといけないなんて知らなかった
眠らないことで叱られていたと理解できたのは
だいぶ後のことだった

そういうことだったのか と
あのときの母の怒りは
そういうことだったの ...
 出会いは不思議と偶然でも、あの時でなくてもいつかきっとそうなったと思うほど、二人何かに導かれるように知り合った。
 大学の図書館で、いくらもない日本語の本の中から、読めそうな小説をさがしている時に ...
目線の先の空に暖色の廊下が浮かんでいる
夕時を回った薄暗闇の淡い夜には
不思議なほど似つかわしげな灯りの配列が伸びている

窓に映る背後の景色を
私はぼんやりと座りながら眺めていた

い ...
 
 曇り日の妻の花壇は彩さみし戸を閉めて机に座りけり

 トレモロという曲ギターで流るテレビ放送心をたたく
 
 今朝の家雰囲気はよし幸先よしだが人の心の空しさよ 
生きている頃
机があった

その上に
人が寝そべるための
ものではなかった

机の上には
鉛筆とノートがあった
どうでもいいことばかり
書いていたけれど
今は本当に
どう ...
薔薇の香りに囲まれたくなった

私は女だと催眠を掛け直したかったが

どうにもこうにも女らしさは欠けるらしい

性別だけで女というだけで

思考回路は男と変わりはないのだろうか

...
まことしやかに伝わる嘘を
信じてただただ突き進んでた
貴方の背中を私は見てた
貴方の涙は見えなかったわ

私は貴方を失って
ぽつねんと一人立ちすくんでた
叫んでは獣に気づかれ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
君に会いに行こう西天 龍自由詩6*09/11/6 7:37
デビルと魔女森の猫自由詩5*09/11/6 7:06
_十二支蝶自由詩109/11/6 5:03
あちらのお客様からです小川 葉自由詩6*09/11/6 4:16
こころ吉岡ペペロ自由詩1009/11/6 3:28
のに瀬崎 虎彦自由詩309/11/6 3:24
「落陽」(3/3)月乃助散文(批評...2*09/11/6 3:15
うす曇りの午後に瀬崎 虎彦自由詩2*09/11/6 0:42
意味な詩田園自由詩209/11/6 0:41
愛昧愛心自由詩8*09/11/6 0:19
_Shaka自由詩309/11/5 23:31
俺のフェラーリでふくだわらま...自由詩109/11/5 22:49
オルゴールの夜銀猫自由詩13*09/11/5 21:41
ワガママくゆら自由詩109/11/5 21:12
赤羽トンレサップ吉岡孝次自由詩009/11/5 20:03
初雪たもつ自由詩2409/11/5 19:55
ひつじ照留 セレン自由詩3*09/11/5 19:08
流れ星ミツバチ自由詩7*09/11/5 18:52
居待月テシノ自由詩109/11/5 18:45
辟易のエレベーター百瀬朝子自由詩3*09/11/5 18:31
冬の船出within自由詩10*09/11/5 15:45
滅びの歌に怯むとき千波 一也自由詩4*09/11/5 13:55
【記憶の暗号】つむじまがり自由詩0*09/11/5 12:05
真夜中の遊び朧月自由詩309/11/5 10:18
「落陽」(2/3)月乃助散文(批評...3*09/11/5 9:49
幻視三森 攣自由詩1*09/11/5 9:15
曇り日生田 稔短歌209/11/5 8:40
小川 葉自由詩009/11/5 3:54
性別不明伽茶自由詩4*09/11/5 3:24
或る女田園自由詩409/11/5 2:38

Home 戻る 最新へ 次へ
4171 4172 4173 4174 4175 4176 4177 4178 4179 4180 4181 4182 4183 4184 4185 4186 4187 4188 4189 4190 4191 4192 4193 4194 4195 4196 4197 4198 4199 4200 4201 4202 4203 4204 4205 4206 4207 4208 4209 4210 4211 
5.17sec.