線路の上の林檎のような
男と女の営み
線路の上の林檎のような
私の心臓
絶頂はそろそろかたかたと
思わせぶりにやってくる
線路が震えるだろう
それは林檎に向けて必ずやってくる ...
2010年1月の9日から13日にかけて、現代詩フォーラムにて第4回批評祭を開催します。
個々の詩サイトは閉鎖的だという論があります。その根拠はそれぞれの詩サイトが限られた利用者に ...
自殺が話題にされると
じぶんの引き出しに
自殺が入り込んで来る
まさかじぶんが
そんなこと
今は有り得ない
この実感が曖昧なことに
しばらくして気づく
自殺よ、忍び寄らないで
...
新月
月が新たに生まれ変わる夜
世界は何処も彼処も
静かなる闇夜
時計の針が12時を回って
私の眼はますます冴えてゆく
カップには
黒真珠のように ...
誰にも気づかれずに消えてしまいたい
夜に
股の間から流れ出た赤い血が
生々しく 生きている女である
証だとでも言うのか
あぁ、誰か
誰か
声にならない音を ...
三島由紀夫の『金閣寺』を読んで、『金閣寺』を燃やしたくなった。
京都の鹿苑寺金閣ではない。三島由紀夫の『金閣寺』を燃やしたくなったのだ。文庫サイズの少し厚いその本を、一昨日街のブックセンターで購 ...
言葉の葉を
地面に散らしていく流線を
葉を手にして 白色をしていたんだって
僕は 空をいつも見ていた
人の顔に見えた 口はなく 目は黒かった
影と相まって 水蒸気のまばらな雲が漂 ...
それは
君の絵の 終わり
余計な厚みをつけはじめたら
原色の絵の具を白地に塗りつけたのなら
キャンバスの枠をはみ出したのなら
もう
それは
君の絵の 終わり
君は旅人だった ...
はるか昔、深海で織られた地層は
湧き上がる二つ対流の狭間で
荒々しくこそぎとられアルプスとなった
そのせめぎあいで
この谷を境に
やむを得ず東日本は南北に向きを変えたという
山中に住む ...
{引用=
飲まなかった眠剤を
ひとつぶ ひとつぶ
湿った土に埋めて
紫がかった芽が見えてきた朝から
八年間くびをそのままに待ち続けたら
柿がなる
たわわに実る柿の実は
わた ...
東南アジア沖で竜巻が発生した理由を科学者が調べたら
アルゼンチンの蝶々が羽ばたきしたときにできた
空気の流れのせいだったのだという
こんなにも世界は複雑だと科学者はいう
ひとりの老婆が ...
家には小さな植物がある
毎日水をあげている
たまにワインをあげている
ふるふると喜んでくれるからだ
でも
ある日
アル中になってしまった
ワインをあげないと
ブルブルかわいそうに震 ...
小学生のころは
苦手な体育と図画工作の授業がある明日が
はやく終ってほしかった
「ちっともうまくないからやめてしまえ」
とぼくはいう
「そうはいかないんだよ」
と役者のぼくがこたえる
そ ...
打出の小槌は家での子達
私は大きく樹木(きぎ)へと育ち
天まで昇って空から落ちる。
打出の小槌は家での子達
口紅塗っても家ではおかん
靴箱開けたらどろどろがしゃん。
打ち出の小 ...
何故生きるかって?
目の前を覆う
すべての霧を射抜いた
明日という、夢の為さ
無味乾燥の時間に
一本の絵筆を持って
いろを塗るのは
他の誰でもない、自分です。
愛しているよと囁いて
愛していないと言われたの
不思議な気分になったけど
同じ夜には泣けないわ
尖った月に照らされた
私の気持ちは隠された
待っていたのとつぶやいて
あいたくない ...
水族館が好きだった
おおきな魚が好きだった
わたしはまだちいさくて
背伸びして水槽に額をくっつけた
ガラスは冷たかった
わたしの目を奪う
彼の名前をわたしは知らなかった
ピラルクーが ...
ぶつけたいけど
外側のリングは光ることに疲れて、きえてしまった。
何か言いたくて
思いはぐしゃぐしゃに
胸ばかりドンドンして
眠れなくなる
湿ったバラードにはなりたくない
そんな一心 ...
荷造りをしようとものをどかしたら
なにがあったかわかるみたいにホコリが積もっていた
まんまるのホコリの輪
「たしかに君はここにあったんだよ」
鉛筆立てに向かってわたしはそんなことを言ってみる
...
正しい答えを選ばなければ
君は名前を失うだろう
詩を書こうなんていうのだから
さぞかし自信があるんだろう?
ここは平らなマムシの背骨で
掃き清められた黒い山脈
水の流れる音ばかりが
...
架空の国の話をする。
その国(仮にA国とする)はもとより存在しないことはおろか、むしろ僕の頭の中で自由に形を変える。例えばあるときは広大な海原にぽつんと浮かぶ島国であったりする。僕はアイリッ ...
つなぐことより
繋がないことがだいじ
間違いは誰でもできる
過ちは、ほんとは、たやすい
ですっつーの、てか俺かいまたかよ、ってな言い訳
空中配線 衝突の別の形
寒ければ眠いのだ
...
花びらを口に含む
美しさを
儚さを
自分のものにするため
理解するため
永遠の貝がら
柔らかく張りのある
食べられることもなく
散りゆく姿を
傍観しているのは
狂い咲きはじめた ...
お腹が空く
眠たい
それくらい自然に
あなたを
好きでいたい
ご飯を食べる
眠る
それくらい自然に
あなたを
愛したい
左腕の火傷に悲しむ包帯
空明ける手刀切って灯るもの
陽光に揉み解されている固い魂
いちごの心臓を食べる
ぐじゅぐじゅするね
いつも足りないのは
心臓より命の方が多いからか
誰かが謝ったりする
いちごってかわいいね
人の頭部みたいで
吊られて風に揺られて
...
遠い日
もしも世界が
かなしみで一杯になってしまったら
天使たちの目には
大粒の涙が満ちてきて
ときに耐えきれなくなった日は
雨となって
地上に降りしきることだろう
でも
もしか ...
春の日の斜陽
椿の可憐な血液が
夕暮れの雲に反射していた
蒼白く脈を打つ椿の花びらに
冷たい唇を湿らせて
白濁の吐息を吹きかけた
輪郭のハッキリしない感覚が
静かに傾く陽の光と共に
...
君を産むとき病院に入院したときは
まだ薄い羽織を一枚羽織っていれば暖かかったのに
君を産んで退院するときには
厚手のジャンバーが必要なくらい寒くなっていて
たった1週間でこんなに寒さが増し ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
線路の上の林檎のような
瑠王
自由詩
5*
09/12/2 12:42
第4回批評祭開催にあたって
相田 九龍
散文(批評...
4+*
09/12/2 2:45
自殺
吉岡ペペロ
自由詩
8
09/12/2 2:32
珈琲と黒真珠
楽恵
自由詩
3*
09/12/2 1:28
生きていること
いのせんと
自由詩
0
09/12/2 1:12
どこかにあるかもしれないもうひとつ別の7月4日
robart
散文(批評...
1
09/12/2 1:10
センター街のまえで
番田
自由詩
0
09/12/2 1:04
はみだす
〃
自由詩
4
09/12/2 1:02
時の記憶
西天 龍
自由詩
9*
09/12/2 0:31
蜜
あぐり
自由詩
7*
09/12/1 23:42
お葬式
パスカル
自由詩
4
09/12/1 23:39
大切な大切な
一華
自由詩
1+
09/12/1 23:35
演技
殿岡秀秋
自由詩
2
09/12/1 23:10
打ち出の小槌
雲泥
自由詩
0
09/12/1 22:43
明日を、見る。
服部 剛
自由詩
4
09/12/1 21:52
時間のいろ
〃
自由詩
0
09/12/1 21:48
愛さない同士
朧月
自由詩
5
09/12/1 21:27
ピラルクーがゆく
蠍星
自由詩
7*
09/12/1 20:04
見つけるひまで
唐草フウ
自由詩
4*
09/12/1 19:53
引越し
森未
自由詩
4*
09/12/1 18:30
ここは平らなマムシの背骨
瀬崎 虎彦
自由詩
3
09/12/1 18:03
架空の国と、マクドナルドでゆっくりと立ち上るタバコの煙
robart
散文(批評...
2
09/12/1 16:18
poin-poin,
竜門勇気
自由詩
1*
09/12/1 15:44
儚くも咲くために
within
自由詩
10*
09/12/1 14:18
生理現象として
次元☆★
自由詩
1*
09/12/1 10:07
儀式めく朝
アハウ
俳句
4*
09/12/1 10:02
いちご狩り
昼寝ヒルズ
自由詩
4
09/12/1 9:36
秋雨
Kazu.
自由詩
0
09/12/1 9:08
花氷り
結城 森士
自由詩
0
09/12/1 7:55
笑顔
桜 歩美
自由詩
1
09/12/1 7:13
4201
4202
4203
4204
4205
4206
4207
4208
4209
4210
4211
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4216
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4224
4225
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4227
4228
4229
4230
4231
4232
4233
4234
4235
4236
4237
4238
4239
4240
4241
加筆訂正:
第4回批評祭開催にあたって
/
相田 九龍
[09/12/2 5:32]
第6稿。
9.18sec.