起き上がる前の
 暖かい布団の中で
 あなたに触れる

 限りなく
 やさしさに近い場所で
 あなたと
 生きている
 いま

 胸を焦がす情熱ではなく
 ほおを切るせつなさで ...
若い{ルビ娘=こ}は
いい
サッシが
早い

「守拙求真」
貧しくとも
自分の生き方を守り
真を求める。

男は男の役割を
果し
女は女の役割を
果すべきだ

男が妊娠? ...
きみがうなだれた
その角度に世界は動く
腕を伸ばせばそこに
光が見える

これでいいですか
きみがきみに戻って訊き
もっと高くとか遅くとか
わたしは何様なのだろう

四時間の稽古の ...
  秋の夜の
  電柱……
  たとえばそこに
  世界が着床する



  ありふれて
  ひとつに結ぶ
  街の残像
  心の残響



  季節はやがて
  ...
めちゃくちゃ文章を読むのがとてつもなくむなしい。
一文章の中にたくさんの句読点を見るのが悲しい、
その句読点がめちゃくちゃ愛おしい、
それは同情に似た感情かもしれない、
そんな感情はもういらな ...
遠浅の日々はいつの間にか息継ぎの仕方を忘れさせる。
駅まで、の最後の交差点に立つと
呼吸が止まるほどに夕焼けの匂いがした。

  *

「雲は、本当は流れていないのです ...
欲しいモノがあったわけでもなく
ただ切り取られた景色の中を歩いていた
森の夜は
蜜のように甘い月の光が滴り落ちるかと思うほどに澄んでいた
少し疲れていた
と言うよりも靜かな場所を探していた
...
地球の裏側の海岸から勧喜に沸く人々の声が聞こえる
真っ青な海と太陽の陽射し
美しい瞳のきらめき
少し離れた先では 小さな家々が並び
土肌の見える道を 子供たちが走り回る


朝を迎えた都 ...
部屋の隅に棚でもつくってみようと思い
ホームセンターに行って
平板と角材と釘を買ってきた
もちろん自分を棚上げするための棚だ

しかし、このずぼらな責任逃れをする男の
重いこと、自分自身の ...
 くぐもるようなにおいはそのまま
 3年ぶりの東京
 深い深い地下鉄の 駅へと深く
 
 あなたの後姿 必死で追いかけてた
 手を伸ばせば届きそうなのに
 邪魔をしたのは 買ったばかりのハ ...
電源が回す鉄板が回転する
右から左から右 左
ピストンが ガコンガ コンガ コン
と誤差の範囲で稼動している

積み上げられた工場の部品を
組み上げて工場が工場の部品を
組み上げて工場が ...
風が柔らかく吹いてくる
凍った心の中までも
この手の平を空にかざして
まぶしい太陽をさえぎる

過去の時間の愛しさに
ひたりたい気分を振り払って
きらきらの光に遊んでみる
今を生きる命 ...
生きていくのに精いっぱい
世の中にはおなかいっぱい

「それはくちにしてはいけないよ」

少々食傷ぎみ
胃もたれと吐き気

「それはくちにすべきものだよ」


おなかいっぱいの肥 ...
乾いた音の
重なりを
足裏に
感じながら
落葉を拾う
赤・緑・黄の階調に
一つ一つ
丹念にあけた
不揃いの
虫喰いの穴
どこへ行ったのか
もう分からない
虫たちの
秋の置き手 ...
季節は私に従属する

冬になれば言葉をわすれ
ぬくみをさがす動物になる
あなたが安全な場所で
ただろうそくを見守っている間に
私の四肢はもげ落ちて
まるく
にぶくなるんだろう

あ ...
瞳から零れるユメの冷たさは心の闇に届かないまま

君の名を呼ぶ前に来る朝だけが幻覚の中白く輝く
指の隙間からさらさらと 掬った砂がこぼれるのを眺めては
自分の幸せもまた この両手から零れ落ちてゆくのだろうかと思う

いつしかあたしは 臆病を体中に纏わりつかせるようになって
君のやわらかい ...
自分がどれだけ恵まれた環境にいて、
どれだけの愛に包まれているのか気付かずに、
他人の不幸を喜び、
自分が不幸だと嘆く人間には、

吐き気がする。

私も大概気付いてはいないのだろうけど ...
別に、好きでも嫌いでも無かった。
小さい時からそれをやっていて、ただ人より上手に出来ただけだった。
劣等感を感じて、辞めちまえ、と罵る輩の気持ちが痛いくらい分かってしまったのは
それから何年 ...
秋の夜長を虫の音が彩り、

満ち足りるを知る月が中天に侍る。


私は金木犀の香りに包まれ、

その甘やかなまどろみの中で貴方の微笑みを想う。





これまで ...
最果て岬を前にして
悲劇のヒーロー気取りが一人。

この地の果てまで来たならば
《ムコウガワ》まで
行けるとでも思ったか…


{ルビ寒立馬=かんだちめ}たちは
お構いなし
三々五 ...
きみという嵐が去って

ぼくに残されたのは

まだ青い希望の実

どんな風に育てていくのは
ぼく次第なんだろう

けどね

ぼくは
やっぱり
同じ道を歩くと思うんだ

また
きみという
嵐に吹き飛ばさ ...
乳白色の制服がやぶれ去り
ひとつだけ取り残された違和感
ありふれた毎日を引き延ばしてやれば
いとも容易く包み込まれてしまう
そこまで小さく押し固めることが出来たのは
紛れもなく私自身だった
...
まだあたしがあの山の焼け跡を
無邪気に紅葉だと思ってた頃

空はもっと広かったし
星はもっと光っていたし

あたしはもっと可愛かった

まだあたしがあの桜には
いつかきっとさくら ...
鹿の角が 秋に削られるのは
実は 鹿の角は 木で出来ていて 
埋め込まれている 角の種が
次の春が来た時に 芽吹く為なのです

削られた 鹿の角は 差し木され
鹿の木が 出来ます
何も動かない。
砂漠に飛びました、
蛇がやってきた。
ジャングルにきました、
肉食の毒蜘蛛がいる。
日本にいたら、
殺人性の酸素が浮かんでる。
誰かの言葉を見たいのであればどうすべきかで ...
泣かないで下さい、愛しい人よ。


貴方の傍らに横たわる私の亡骸に、縋ったりしないで下さい。



だってほら、私はこんなにも近くにいる。


貴方が私を想う度、貴 ...
あるべき場所に
あなたの名前が
ないって事実
ただそれだけで

必要以上に
気持ちが揺れる

だから
もっと正しく
消えてよ

たいくつ
なまぬるく
必要以上に

なぐ ...
道を歩いていたら
言葉が落ちていたので
拾いながら歩く

拾った言葉を並べてみたら
詩のようなものができたので
額縁に入れて飾っておく

紅葉が一枚
はらりと落ちて
そこからまた言 ...
その時君は
眼をいからせて哭いたね
いいんだよ
それで

大きく広がる青空の下
大きく広がる枝の下
僕は君をなぐさめる
もっと哭いて
もっと哭いて
いいんだよ
それで
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
歌を捨てる日伊那 果自由詩309/10/15 0:21
フェアレディーペポパンプ自由詩5*09/10/15 0:00
役者自由詩209/10/14 23:52
夜と電柱草野春心自由詩109/10/14 23:46
句読点モチヅキゼロ自由詩109/10/14 23:36
空を呼ぶ南波 瑠以自由詩22*09/10/14 23:34
月の光は甘い蜜のように滴っていたHTNYSH...自由詩309/10/14 23:30
ニュースが届く自由詩109/10/14 23:30
パンタタ自由詩2*09/10/14 22:35
東京の月伊那 果自由詩309/10/14 22:02
工場は上下運動を続けているKETIPA自由詩5+*09/10/14 21:36
イキルヒカリ朧月自由詩209/10/14 20:52
満腹三上あず自由詩3*09/10/14 20:39
落葉フクスケ自由詩009/10/14 20:37
今夜はもう眠ろうアオゾラ誤爆自由詩709/10/14 20:30
ユメミ リル短歌109/10/14 20:28
一握ウデラコウ自由詩1*09/10/14 20:11
怒りと憤り。aokage散文(批評...1*09/10/14 19:13
詩想 —2黒乃 桜散文(批評...109/10/14 18:48
丹桂の咲く夜。aokage自由詩2*09/10/14 18:37
都志雄自由詩009/10/14 17:33
嵐のあと風音携帯写真+...309/10/14 17:33
都合いいアレ中原 那由多自由詩509/10/14 16:51
まだあたしが、あるいはあなたが。ゆきちゃん。自由詩209/10/14 16:17
鹿の角アザラシと戦...自由詩1*09/10/14 15:58
木の葉で作ったあの子の似顔絵キタノ自由詩109/10/14 15:43
死者の誓い。aokage自由詩2*09/10/14 14:51
カタカナの声を聴きながら鈴木陽一レモ...自由詩3*09/10/14 12:58
秋は詩人未有花自由詩27*09/10/14 12:38
慟哭渡辺亘自由詩109/10/14 12:18

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加筆訂正:
ジェンマなひと/恋月 ぴの[09/10/14 13:35]
キリギリスなこと、認めざるを得ないような(^^;泣き…
4.92sec.