途切れた道のその先
坂を上りきった場所の空
曲がり角をすぎてゆく陽
曇と 曇ではないものの午後


暗がりのなかの道標が
なかば暗がりになりながら
暗がりの歩み ...
燃える この暖炉のそばで
人たちと暮らしていけたならと
幸福なことはないと こんなに
音楽のようなものを 薪たちがパチパチと出していて
ウイスキーをテーブルの気分は高ぶらせる

街ではどう ...
旅先でたびたび
行方不明になる僕のこころ
旅先でたびたび
あて先不明になる僕のこころ

一度は「二度と」と考えて
その場所を去りました
三度四度と回数を重ねては
きっともう離れられない ...
彼女が下から二つ目の棚に花を置くのは
それを彼に見せたくて

組んだ足を頻繁に入れ替える癖や
言葉に詰まると口を覆う癖や
使い古された言葉を並び替えて
繋ぎ合わせただけでしかない
と嘆く ...
梅雨明ける片側に傾いているしかないんだね朝のシーソー

野球帽はすに被ってきみは行く夏炎天の田んぼの道を

風多き場所より早く秋が来てまだ夏の日の街をかなしむ

水門はただ待っている秋の日 ...
この世に生まれることのなかったあの子も

あの世で新型インフルエンザにかかってやしないか

息子の看病をしながらそんなことを心配していた

ウィルスも死んだらあの世にゆくのだろうか

...
虹が出る夢を見た
とてもまるい
とてもはっきりと七色八色
好いことって
♪幸せな気持ちになることでしょう
なんで
あの人はそのことに気づかないんだろう
わたしは忙しくて面倒くさがりで
...
香の濃いコーヒーの匂い

時間など忘れてしまいそうな一時

走るのを止めないのは

駆け抜ける風が心地いいから

旅にでるからもちものはきびだんごで

そういって後にした

数 ...
色が死んでいく季節の中で
鮮やかに咲く秋の薔薇
何故それほどに、と
数え切れぬほど問われたけれど
同じ夏と冬の狭間でも
身を切られたことがない人たちに
その違いは決して分からない

そ ...
夜のまんなかで

煌々と

月は月している

そのまわりに散らばった

それぞれの場所で

星たちは星している



宇宙はなにを


ものまねして


いるの ...
何故違うのか
病気になっただけの人と
健康な人

ただ病気に突然かかっただけなのに
どうしてそこから
まったく別の人生を歩まなければ
ならないのか

病気のことを
もう気にしないで ...
ブタのエサを喰え!
ブタのエサを喰え!
おまえらみんな
ブタのエサを喰え!

この掃き溜めの現代に
食い物屋なんて何処にもねえのさ
蕎麦屋じゃ座敷から煙草の煙
油浸しのイタリアン
肉 ...
真っ赤な嘘で固めた
毒を隠し
殿方に近づき
虚像の世界で理想を演じる
忘れかけていた
甘酸っぱい味に触れ
何人もの殿方が
騙される背景には
諦めや寂しさの
隙間があって
美しい光沢 ...
おかあさん
わたし あなたがうっとうしかった

あの日

窓の内側からわたしをみたあなたは
ころしてしまいたいぐらいこわかったです

おかあさんのおかあさんは天使にみえた

あなた ...
忘れてはいけません
時間はそっと話しました
呼吸をするように肌に刻み
常に隣に寄り添う空気のように
忘れてはいけません
時間は繰り返します

記憶はいつも曖昧で
苦しみも喜びすらも薄れ ...
ところで
細部の事ではある

そう
偽りの数割程斜めに傾けた所で
良い匂いには勝てやしない

良い匂いに巡り合う為
不味い匂いをもう一回デケデンデン


――ポプラ並木がどう ...
僕は脱皮を繰り返す
冷たくなっていく空気に
肌を剥がされていく

背中の裂ける痛み
再生する痛み

少しずつ光に触れて
目が覚めた時には
例えばそれがたった数日でも
翔べる、

...
いつだって
哀しみからもれてくるだろう
一輪のやわらぎを
あたえたくて
それがどんなものか言えなくて
わたしのくちびるは
ことばをなくしていても
温度はあって

空から
ひかりがこ ...
珈琲の苦さを知ってから
あなたの良さがわかった気がする

恋というのと
終わりというのと
美しいというのと
並ぶようで並ばないんだ

時折り衝動的に泣きたくなる
お気に入りの ...
僕に裁ける空はない

僕に裁ける光はない

僕に裁ける風はない

僕に裁ける悲しみや

僕に裁ける幸福など

そんなものないのだ


空も光も

風も悲しみも幸福も

...
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ

夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを

縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ...
いつか
音は
静けさに
消え入り
香りも
宙に失せ
色は褪せ
光沢はくすみ
そして
形も崩れる

いつか
一杯の酒は
飲み干され
グラスにも
ひびが入り
砕け粉々となり ...
 新皮質 と辺縁系 の戦い

 十一月の雨垂れの音
 洗い流せ
 俺の

ちぢむ テロメア
     老いていく自分 に
 絶望
  を告げる 鏡
        戦う
 新皮質 ...
カット詩集(文芸雑誌やハンカチ、茶碗などの片隅にそっと添えておく詩)

「迷」

サンドラボッチ
瑠彫
おみやげ三つ、蛸三つ

おしまいさ
おしまいさ
サンキュー

「冬」
...
歩道の舗装のひび割れたところの饒舌
くすんだ向かいのレコードショップのイエローのテント
縁石に座りこんで俯いて泣いてる10代と思しき女
交差点の電柱の下で乾いた血液みたい ...
暮れ沈む夕の陽に
律を重んじる時報が街を覆った
窓の縁に合わせて
待ち望んでいた犬の遠吠え
クオォ〜ンと愛らしく啼く
牧歌的輪唱の景色だ


拡がり渡る音の波に急かされるキミのたましい ...
羽ペン:白馬に青インク赤インクの痛みかな  
コートを着たまま
(冬ごもりしていた)
見せかけの夏
蝉の鳴き声が死んでいた

都会の片隅で夏の亡霊と戯れるが
酔いどれの快楽だけが紅潮して
海辺を闊歩していた
煌めく夢が泳ぐこ ...
水際でことばが
平静を失うのよ
あなたは底が見えず
私は落ち着きがない

 ヴェールを被った朝の町で
 薄い薄い水色を眺めていました
 静かにとても静かに涙が零れて
 次第に呼吸が苦し ...
 結婚が詐欺ならば、すべての結婚はむしろ、報われるのではないだろうか。
 この胸の病が癒える前にこの問題をパソコンデスクの上からCDラックの上へと上梓しなければならないことは火を見るより明らかなのだ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夜へ 夜へ木立 悟自由詩309/11/4 1:11
僕、暮れの年の部屋へと番田 自由詩109/11/3 23:40
つなぎ止めるために書いている瀬崎 虎彦自由詩3*09/11/3 23:31
洗濯かぐ自由詩109/11/3 23:25
八〜十月の短歌kaeru短歌409/11/3 23:24
あの子の看病吉岡ペペロ自由詩609/11/3 23:18
いえない蒼木りん自由詩109/11/3 23:05
夢の中に飛込んだこめ自由詩1409/11/3 23:03
秋の薔薇西天 龍自由詩3*09/11/3 22:56
宇宙のものまね吉岡ペペロ自由詩809/11/3 22:15
本当のところ桜 歩美自由詩009/11/3 21:44
この世のブタの皆様へふくだわらま...自由詩109/11/3 21:36
詐欺林檎加羅自由詩1*09/11/3 21:24
うちあけばなし朧月自由詩209/11/3 21:22
胸の中にミツバチ自由詩2*09/11/3 20:38
あめあられTKUDIO...自由詩109/11/3 20:08
脱皮Mélodi...自由詩109/11/3 19:58
_唐草フウ自由詩7*09/11/3 19:51
お気に入りの曲ばかり聴くのはよくないかんな自由詩8*09/11/3 19:18
僕に裁ける悲しみ吉岡ペペロ自由詩509/11/3 19:13
抜くひと恋月 ぴの自由詩39*09/11/3 18:41
いつかあらら自由詩209/11/3 17:39
rebirthwithin自由詩2*09/11/3 16:48
カット詩集生田 稔自由詩209/11/3 16:14
Winter Blueホロウ・シカ...自由詩2*09/11/3 15:21
「ヒプノタイズ・マイセルフ/ HYPNOTIZE MYSEL ...Leaf自由詩009/11/3 15:18
羽ペンm.qyi俳句209/11/3 13:56
冬ごもり乱太郎自由詩11*09/11/3 13:51
世界が明日消えてしまう瀬崎 虎彦自由詩509/11/3 13:41
結婚詐欺ふくだわらま...散文(批評...0+09/11/3 13:29

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加筆訂正:
破水!/しもつき七[09/11/3 19:14]
脱字修正
幼い静物/ゼロスケ[09/11/3 17:03]
改題、ちょっと書き加え。
5.3sec.