やたらに明日が眩しいね
明日の光のせいで
今日がほらもう真っ暗さ
僕のいる今日は明日の影
早く日に当たりたいけど
明日はずっと眩しくて
僕はずっと日陰者
ああ早く明日にならないかなあ ...
ぺったんこのくつで
そぞろ歩き探す秋
秋はもう冬になっていて
柿の実が映える空が遠い水色
引き裂かれてトーン耳がつんとして
音を聞かなくなった私は今も
色彩と香りに教えられて
こんな ...
あの人は、なぜ孤独を感じないのだろうか
空を埋め尽くすほど広がる楕円形の雲が
優雅に進む鯨の群れのように見えた
しばらく人とは会えない
門番の役目は
乳白色の雲と
深く厳しく断絶さ ...
なんだか最近皮膚がかさかさだ
季節のせいか、なんて思っていたが
そうこうしているうち
頭皮もかさかさになり
剥がれた皮膚が白い粉になって毛の表面にたまり
風が吹くと季節外れの雪の如く舞う
...
ぶらりと定食屋に入った
カウンターのうえに並ぶおしながきを見ていて
カツ丼をもうながく食べていないことに思いあたる
学生のころ日に三杯は食べていたカツ丼
あれから二十年か・・・ ...
僕らが地球にいる限り
必ず朝はやって来る
人の心は無視をして、
勝手に朝はやって来る。
だけれど僕らは厄介な
感情抱えて生きるから
無であるはずの朝にさえ、
その日の気分を映し出す。 ...
神社に行って
おみくじを引いた
1番
大吉
今年一番の喜びだった
声を上げている私の後ろで
ジャラジャラ〜ジャラ〜
と薄い金属が
流れていくような音がした
...
燈火のなかに小さな樹があり
燃えることなく
夜を緑に染めている
下からの光 螺旋の影が
まるいかたちを
ゆうるりとつかみ
ゆうるりと離し
くりかえす
耳 ...
ぷっくりした
子持ちししゃもみたいな勾玉をつむいで
六月色のブレスレットを作ってもらった
雨粒のような水晶に
雨に濡れて輝く
クモの巣のような
細い糸
(かかっているのは、ししゃもなんだ ...
胸がふるえる言葉を
あなたは棄てた
その指から
美しい旋律が流れることも
もう ない
夕闇に溶けてゆく
今日この日を
あなたと忘れずにいよう
最後のあなたと
飴色の羽根をつま ...
ワールズエンド
ミニチュアみたいなおうちで
かくばった窓
ふぞろいの靴
あつぬりの白でしあわせの膜をはって
めざめたばかりの女の子は
チェックのスカートに
ちりばめられた星屑 ...
くねくねと曲がりくねった山道に
さしかかる前のカーブを曲がるとき
世界が終る気がした いつも
悲しい気持ちがした
山奥の村は孤独が住んでいる
柿の木の下にうずくまる犬
容赦のないこ ...
踊りを踊るなら
山のふもとの
見晴らしのいい草原に行きなさい
夢中になり過ぎても
誰に咎められることはないから
歌を歌うなら
そのま ...
都の自由な宴や
地方都市の若さ大人しや
秋の日差し
緩やかな足取り
耳をくすぐるは
雑踏とその奥の歌声
見知らぬ貴方にもらった
乱暴なラブレタ ...
目を塞いで浮かべた想い薄まって消えた
でも失ってしまうのは問題じゃない
記憶抱いて重ねた心見透かして捨てた
でも手を繋いで生きるのは困難じゃない
さぁ走っていくよ 道があるから
...
雨が降り出して、どうしようもなく温い空気の中
親指の爪の赤い色が濡れていくのをじっと
見つめたままでいるのは、ただ一人きりの私で
傘なんて必要ないと
駆け出した姿を
ガラス窓の向こうで見 ...
ぼく生まれたい
ぼくの中から
ぼく生まれたい
ぼくの中のぼく
まだ名づけられてない
たずねても
だれもいない
なにも知らない
風のような風と
水のような水
まだ名づけられて ...
木枯らしが吹いた日
小さな日溜まりに
まどろむ猫のように
冬の太陽の
わずかな温もりを探す
字引をめくるような
紅葉(モミヂ)の品定
何故か
枯れているのに
温かい手触り
冬は
...
ピョーンって音がすればいいのに。
それってすっごい可愛い音じゃない?そしたらきっと楽しく弾けるはずなのに。
真っ白くて硬い鍵盤に、同じような指を置いて苦笑した。
ピョーンじゃなくてバーンって ...
セミはどうしてあんなにおっきな声でなくの?
ある夏の暑い日 娘は父にたずねた
きっとまわりがうるさいからじゃないかなぁ
それで娘が納得したかどうか忘れてしまったが
今年 突然思い出した
...
脳の半球をヘミスフィアと呼ぶ
地球のミニアチュールであり
おそらく宇宙を丸いと考える
発想の端緒はそこから
階段は上り降りるものであり
僕たちはどちらかへ進む
階段の先にたくさんの扉
...
帰っていった
皆箱に帰っていった
玩具の温水プールの中で指をしゃぶっているのだろう
だから知った、
ブランコの軋む音が滴下していることを。
そしてそれを知らずにただブランコに腰掛けていたこと ...
091106
稼ぐに追いつく貧乏無しと
村の鍛冶屋が槌を打つ
間違えたのはお殿様
天下取ると聞こえたので
良い気分
天下取るにはそれ ...
{引用=夜の階段を下りて
一階はとっくに海に沈んでいったので
その、密やかな貝を避けながら
水の中につま先をいれる
どこまでも透明な
水晶を重ねて束ねて作った
深海は 魚を飲み込む
...
.
濁った夕日のあとに
煤たなびく夜明けが来るとしても
真昼の青空を信じて歩き出そう
君が遠くで見ているのなら
.
枯れ干からびた夏のあと
どしゃ降りの秋が続いても
...
(この世界にうまれなかったすべての記号たちに
琥珀色した光りが届いたなら――)
/星が瞬きも忘れて
/死を視ている
世界の空が薄い琥珀のように潤み始めた頃には残された ...
091106
時間軸が傾いたので
慌てて修理の電話したのですが
補正予算の執行が停止され
本年度は難しい
次年度以降に期待してくださいと
愛 ...
私の
この私でさえ
わからぬこの気持ちを
わからないままにわかるという
人を愛したいのだろうか
今の私には
それは違うという声は受け入れがたく
たとえば交差点でぶつかった肩にとま ...
一度でもいいから
朝を起こさないであげたいな
ゆっくり眠らせてあげたいな
朝は寝坊したことがない
サボったことがない
勤勉なんだな
それは昼も夜も同じ
きっと宇宙は真面目なんだな
だか ...
寝返りを打つような
時計のリズム、
と
誤解して
透き間をのぞく
カーテンの、
向こう
けだるく
染まる週末と
けだるくなれない平日と
どちらの自分が本物だろう、
と ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
日陰者
なかがわひろ...
自由詩
2
09/11/7 2:08
女だってそう
瀬崎 虎彦
自由詩
1
09/11/7 1:54
漂白の意図
相田 九龍
自由詩
4
09/11/7 1:20
老犬
+clapp
自由詩
1
09/11/7 1:01
カツ丼とゴッホ
吉岡ペペロ
自由詩
9
09/11/7 0:24
それでも朝はやって来る
邦秋
自由詩
1*
09/11/7 0:08
お坊さん
くゆら
自由詩
1
09/11/6 23:56
夜と手のひら
木立 悟
自由詩
5
09/11/6 23:36
つゆ、と、ししゃも
衛実
自由詩
1*
09/11/6 23:00
チイサナコトバ
近衛天涯
自由詩
1
09/11/6 22:41
白日
マナ
自由詩
7*
09/11/6 22:34
山の村に住んで
朧月
自由詩
2
09/11/6 22:24
英知
ホロウ・シカ...
自由詩
5*
09/11/6 22:23
みずたまの世界
蝶澤
自由詩
2
09/11/6 21:46
オリハルコン
1486 1...
自由詩
0*
09/11/6 21:24
ダメになる日
いのせんと
自由詩
2
09/11/6 20:55
しずく
yo-yo
自由詩
2*
09/11/6 20:54
木枯らし
フクスケ
自由詩
0
09/11/6 20:30
詩想 —6
黒乃 桜
散文(批評...
0
09/11/6 17:52
セミ
Kazu.
自由詩
0
09/11/6 16:50
ATMOSPHERE AT THE MOST FEARFUL ...
瀬崎 虎彦
自由詩
2
09/11/6 16:06
飛蝗
高橋魚
自由詩
0
09/11/6 15:05
晩秋
あおば
自由詩
4*
09/11/6 14:47
水槽
もも うさぎ
自由詩
42*
09/11/6 14:17
翔ぶ者へ
Giton
携帯写真+...
2*
09/11/6 14:08
終わる世界
e.mei
自由詩
29
09/11/6 13:01
あちらのお客様からです
あおば
自由詩
2*
09/11/6 12:37
心干し
朧月
自由詩
5+
09/11/6 10:54
朝の笑顔
昼寝ヒルズ
自由詩
4
09/11/6 10:37
遅く起きた朝は
千波 一也
自由詩
2*
09/11/6 10:22
4182
4183
4184
4185
4186
4187
4188
4189
4190
4191
4192
4193
4194
4195
4196
4197
4198
4199
4200
4201
4202
4203
4204
4205
4206
4207
4208
4209
4210
4211
4212
4213
4214
4215
4216
4217
4218
4219
4220
4221
4222
加筆訂正:
袋田の瀧
/
……とある蛙
[09/11/6 12:26]
口語短歌は難しい。
袋田の瀧
/
……とある蛙
[09/11/6 12:23]
最後のへんてこりんな短歌訂正
5.48sec.