騙し、喰い、さぐる仕草、俺はもはや何も覚えずに、
特に美しくもない白い近隣の柱を見てた。
記憶に無いような自己を持ち出しては油まみれにして、
それを千切り投げ捨てるような遊びに今日も ...
朝陽が、まぶしい。
まぶしいけど、たよりない。
たよりないくせに、私を射抜く。
逃げられないよ と
病室の窓は 東向きで
私は ベッドの上に寝かされて
身動きできない私の左に
容赦な ...
大事な人はいつもなにも言わない
それはだめだとか これをしろだとか
黙ってる私から遠くない場所にいてくれた
しわのある手でなぜてくれたあの人も
こわい顔で横をむいたあの人も
それでもいること ...
朝方ハッと目が覚めると
そこはいつもの四畳半
君の姿などなく
凍える身体だけが
知らせてくれる
僕がここに確かに在ることを
歯ブラシのバキッと折れて朝
空 なめつくして晴れとなる
朝一つ無間地獄に経あげる
青い瑠璃色の地球は
ほんとうは赤いリンゴで
カミソリでつけた傷からは
傷口をうめるように
黒い血がにじみでていた
血の味は甘くて金色のハチミツのよう
果肉をかじると
青い欲望が汁 ...
ためらうことなく男達の目の前で白いブラウスを脱いだ。白いブラジャーのほっそりとした体に陽がいっそう白く肌に弾けた。
そして膝をおとすと、すぐにそのブラウスをアザラシに着せ始めた。
「スカートも ...
十時間も眠るとき、最後三時間の夢はオールフルカラー。あまりに手近なのに摩訶不思議な夢世界だから、これを捨てるのはもったいない。僕は夢で詩をつくることにした。
まず辞表を提出。「夢を大切にしたいん ...
久しぶりに来たメール
書いてあったのはただ二言
「めっちゃ久しぶり」「元気してんの?」
それだけ
...
笑ってごらん
海が見えるから
泣いてごらん
人が見えるから
皆が助けて
くれる
皆が好いて
くれる
愛していると
言いたいのだけれども
言えない
大切だから
雨の中 ...
外に歩かされていく
誰もいない日を
見えなくなりそうだ この中を 暗闇の
僕は流れていく
黒い中の暗がりを 見えなくなっても
そうすることがすべてだろうから
この張っていくテントが ...
ニュートラルな空気
僕の頬に触れているけれど
そこにあることすら忘れていた
ペダルを踏み込む
ふらつきながら動き出す自転車
そこにあった空気を押しのける
次々と 次々と
...
居場所というのは、用意されたものなどではない。
探すものでも、見つかるものでもないし、
作り出すものでも、切り開くものでもない。
君が、今、ここに、存在している。
その圧倒的事実が、君の居場 ...
だれかをすきだという気持ちと
それを素直に言えるという行為には
なぜ隔たりがあるのでしょうか
たとえば食後のコーヒーを
いるのかいらないのかと同じぐらいに
きけるのであれば憂いはこない
...
黒いスニーカーを買った
真っ黒のスニーカー
紐も、底も、中敷も真っ黒の、黒いスニーカー
初めて履いた日から3週間がたち
少々白っぽい砂埃にまみれたようだ
黒いスニーカーをまだ履いている
...
この鞄には仕事の道具1(商品見本)が入っています
この鞄には仕事の道具2(料金表)が入っています
この鞄には古い電池が入っています
この鞄には子供の写真が入っています
この鞄には貰った御守りが ...
私の曽祖父は
天文学者だったらしい
何でも
死ぬまで
「赤い惑星には生命体がある」
そう
主張し続けたのだと
天文学者
...
おれんじ色の船にのって
ぼく砂漠へ行くの
降りしきる流星群を見つけたら
きみに長い長い手紙をかく
それからポストを探して
三千年の旅をする
シャンプーハットを被って
カッパと言い張った
100%天然素材そんな物体は
本当に人間に害をなさないのか
いつか全人類が僕だけを残し
死んでしまったら
それは愉快で ...
視線を一身に背負い、幻覚の真似事、薄ら笑い
心臓に空いた底無し沼、埋められぬが故、僕は
思春期の一言で済ませられたフラストレーション
理解していた恥、理解していた筈、ああそれでも
哀し ...
自分、恋に落ちたっす。初恋ってやつっす。中二にして初恋、自分、純情ボーイっす。
相手は同じクラスのサマンサっす。彼女が通学に使ってる鞄はサマンサタバサの物で、それはいわゆるハンドバッグといわれる ...
滴るような影が覆う
窓ガラスにも無数の痕跡を残しながら
実体の無い掌が感覚を撫でていく
階段の暗がりは質量を増し
無音
外は雨
彼は目を閉じたまま
静かに耳をそばだてた
ラブレターフロム蒲田
もしもあなたが鶴見にいたら
どんだけ近いのよって
呆れるでしょう
そんでもって
直接来いや!って
怒るでしょう
ラブレターフロム蒲田
カーテンの隙間で
光が踊っていた
整えた呼吸に
蝶が舞う
微かな羽音は
外へ誘い出そうと
懸命に響かせて
私の闇を掻き回す
手の平は温かいのよ
父の温もりも
母の温もりも
薄 ...
あんなことが無かったら
私はあなたを目で追うことは
無かったと思う。
学ランのざらりとした感触や
やさしい匂いを
思い出したりする。
でも、
どこか冷めている自分もいるの。
...
花が
己の散るときを知るように
ひとが
自分の限界を
自分で決められたら
消える
そんなことを
秋の夜に
考えてる
こんなにも
小さな花が
芳香を放つ夜に
うすい背中
これが最初の感想。
でも筋肉がわかる
これが次の感動。
また、くっつきたいな
これが今の感想。
あなたの
一見すぐに折れてしまいそうな
うすい背中をみると
...
誰もが皆 何かに急かされるかのように
何かに追われるかのように 行き交う途で
ただ 気づいてほしいと
それだけを願ってた
人は僕に気づくけど
「僕」には気づかない
ねぇ、誰か気づいてよ ...
それぞれの宛先の交換
君は「いつでも受信する」と言ふ
発信はされぬのか
大勢いる部屋の中で
ふたりだけマスク
その下の唇は如何
虚ろなる眼
咽 ...
極東の列島を斜陽が染める頃
コーカサスの空は真っ青に燃えている
極東の海に三日月が沈む頃
文明の交差点・カイバル峠は荒れ狂っている
星々より静かにせめぎ合う
神の法 と 血の神話
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
凝縮血
金井省悟
自由詩
1
09/10/23 12:38
エデンの東
uminek...
自由詩
3*
09/10/23 12:13
あなたのことが大事です
朧月
自由詩
3
09/10/23 11:23
四畳半
土灰
自由詩
1
09/10/23 9:56
朝に勝て!
アハウ
俳句
3
09/10/23 8:04
むきだしの私
within
自由詩
6*
09/10/23 6:55
「波の声をきいて」(6)
月乃助
散文(批評...
4*
09/10/23 2:03
夢で詩を書く
snowwo...
散文(批評...
0*
09/10/23 1:58
「めっちゃ久しぶり」
広川 孝治
自由詩
0
09/10/23 0:11
アマリリスの咲く頃
ペポパンプ
自由詩
9*
09/10/23 0:00
黄色い奥のテントから
番田
自由詩
0
09/10/22 23:57
さいくりんぐはい
kauzak
自由詩
8*
09/10/22 23:55
居場所
エルメス
携帯写真+...
0
09/10/22 23:51
あなたとの夜は
朧月
自由詩
5
09/10/22 23:40
黒いスニーカー
かなりや
自由詩
1
09/10/22 23:37
創書日和【鞄】ポーター
大村 浩一
自由詩
7*
09/10/22 23:19
天文学者
セルフレーム
自由詩
0
09/10/22 23:00
流星群
yo-yo
自由詩
5*
09/10/22 22:43
シャンプーハットでカッパになれた
こめ
自由詩
12
09/10/22 22:27
嘔吐の僕
津島
自由詩
1
09/10/22 22:03
初恋の吹き溜まり
光井 新
散文(批評...
3
09/10/22 21:03
猫
三森 攣
自由詩
4
09/10/22 20:47
蒲田からの手紙
花形新次
自由詩
3*
09/10/22 20:46
部屋
ミツバチ
自由詩
3*
09/10/22 20:43
これだけは言える
空都
自由詩
0
09/10/22 19:42
金木犀
風音
携帯写真+...
2
09/10/22 19:39
背中の君
空都
自由詩
1*
09/10/22 19:34
影の国
月影 悠綺
自由詩
1
09/10/22 18:12
サイバネティック・オーガニズム
蝶澤
自由詩
1
09/10/22 18:08
グレート・ゲーム (Great Game)
都志雄
自由詩
5
09/10/22 17:41
4188
4189
4190
4191
4192
4193
4194
4195
4196
4197
4198
4199
4200
4201
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4216
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4218
4219
4220
4221
4222
4223
4224
4225
4226
4227
4228
加筆訂正:
「波の声をきいて」(3)
/
月乃助
[09/10/23 12:08]
抜けていた、字を加筆
4.74sec.