聞こえる、
気がする。
耳を塞がない、
くらいの意地なら
辛うじて
まだある。
【雑踏】
地下街の雑踏で見知らぬ若い男に肩を叩かれた。「はい?」何やらまくしたてられるが全く理解できない。何語だらう。男は段々激してきて私の肩を小突く。「何するんですか!」男は声高になり、またドンと ...
想像していたのと何か違う
熱い!
少女はまだ冷えていない!
炉から出てきてまだ間がないものな
樋をころがっている最中だものな
それとも問いか

ノスタルジーで火傷する馬鹿
程良く空いて ...
お母さんのこと嫌いなの?

携帯電話でのやり取りを気にされたのか
調布駅の改札抜けたところで、由紀さんが心配そうに尋ねてきた

母のことかぁ、どうなんだろうねぇ
好きとか嫌いとかそんな物差 ...
枷のひとつやふたつ
あったっていい


どうしようもないと
歯噛みして
ひっかいて
爪たてて

ひきちぎろうと
躯を震わせ
全身で
もがいてもがいて
逃れようとして

そ ...
おしまいに向かって
呆けたからだは歩いていた筈だった
私の知っていたおわりはもうとうにすぎて
知らないおわりと
知らないはじまりが
叩きつけるように吹いてくるのを
ひとつもつかまえられない ...
鉄格子の中で回るメリィゴゥランドの片隅で
足や手が真っ黒になってしまった
彼女は自分を失ったことを知らない

彼女自身の断片が星屑になって街を歩く彼女の頭上に煌めくネオンになっても
...
僕の小さな心臓の鼓動は

聞こえなかったから

イヤホンのプラグを差して

僅かに動く鼓動を確認した

綺麗な顔をした長身の

神男と今にも死にそうな

塵男を比べる

僕 ...
夏の朝の暗い空に
ヤマナラシが揺れていて
それの陰を燃えるような
流れ星が落ちたけど

ああ、その夜
かなしみの
ブルースなその人は
愛の後であくびした

冬の海の ...
ふしぎ事件の話し
殺されたのは女
長い黒髪みだれ
あわれな朝が来た

ごらん手がかりなしの
主任刑事の顔を
夢のつづき見たそな
すこし呆けた顔

ここは何もない街 ...
ほつれた髪を直すしぐさ アルミニウムみたいな海

海は高鳴る心の隠喩だったか 反映だったか
わたしにはもう手の届かないものの換喩だったか

晴れ晴れとしたこころで車を運転する
白い灯台が青 ...
 …先生 私は本当に分からないんです
  今まで私は何をしてきたのか
  何であんなことをしたのか(泣く)

この人は楽器屋の主人で
まず店を持ったときの話をした

 …手作りの木造のよ ...
目が一つだけあって
片足は長めに
人さし指は短めで
そういうバランス感覚を身につけた人たちが暮らすところで
僕は疎外感と戦っている
猫はひたすら好戦的に
肉球は床に飛び散ったガラス片のよう ...
何事も
前と比べるのはいけないことだって、
わかってるよ。

電車の揺れにフラつく私を庇ってくれたり
私だけに特別な笑顔を向けてくれたり...

そうゆうのがなくなったからと言って、 ...
煉瓦も煙突の梯子も
宵に馴染まない
うっすらと蜜の匂いで
遠くの空は、山猫みたいだ

人が通り
加湿器が見え隠れする
冷たい錆がべっこうの窓を往来する

心細い釘に守られて
行灯は ...
ものがたりが美しすぎて



まっすぐに見つめていたら

わたしにはそれ以外
見えるものがなくなってしまった





そんなときに
ふと後ろをふりかえる
できごとがおこ ...
何も考えずに
野原を歩きたい
たくさんの血の雨が
空のかなたから降り注いでも
傘もささずに歩きたい
本当は笑っちゃいけないんだろう
泣いちゃった方が気が楽だろうけれど
どんなにか許しをこ ...
ふわりと舞い上がっては
すぐに降り止む四角い雪に包まれ
夢のヤマネ
春までを君のポケットで過ごそう

小屋の中では
幾つもの赤い糸で
あやとり
ハンモック編んで眠る

松葉の夢
...
デリーの南西約260kmに位置、ラジャスタン州の州都であるジャイプール。約10kmの赤い城壁は赤砂岩の色に合わせてすべて淡紅色に塗られ、別名「ピンク・シティー」なんて異名ももつお茶目な都市でもあります ... 川は、流れるか?

風は、流れるか?

わたしは、流れるか?
永遠なんて存在しない
全てはいつか消えて無くなる。
変わるのが時間
時間は戻らない。

慰めなんていらない。
信じるものを離さずに
負けない。諦めない。
流されない。

人間である ...
ささった棘が痛いから
もう歩かないよ
だれもかれも追い越してけばいい

くじいた足が痛いから
もう動かないよ
だれもかれも見下ろしてけばいい

人に価値があって
人にえらいとか 強い ...
新月の深い闇夜はいつも
晩夏の有明海を思い出す


まだ19歳のひとり旅だった

熊本長洲港から最終間際の有明フェリーに乗船し
対岸の長崎国見の多比良港に渡った

フェリーに親しげに ...
シャボンが ぷ・か・り

ぷ・か・り

洗濯物きれいに

乾いて、乾いて


昼まのお月さん


こんにちは


お嬢さまハンカチの落し物

蜂の大群の大移動

...
憲法9条にしろ、北朝鮮核問題にしろ、飲酒運転ひき逃げ事件にしろ、
浮気にしろ、結局は自分の生き方である。
常に真面目に生きるべきであると思う。
完璧な法は無い。抜け道はいくらでもある。
真実は ...
星が瞬く理由は、

オーロラの正体は、

生きてる意味は、

花火の後の残骸は、

僕らは醜さの上に成り立って

また明日も笑えるような気がした
{引用=
おんなのこってなんでできてる?
おんなのこってなんでできてる?
おさとうとスパイスと
すてきななにもかも
そんなものでできてるよ


『マザー・グース』より「おとこのこってな ...
あなたはしっかりしているはずで
私は頼りないはずで
そんな二人ならうまくいくはずなんです
なのにあなたは なぜかタバコをやめられないのを
私のせいにするんです
そんなあなたの後姿になにか投げ ...
無い音が無い音のまま駆け廻る影より疾く影より疾く




花はただ花を呼吸し花に在るわたしたちでなくわたしらでなく




空つまみ冬を廻して雪を舐め夜を分 ...
鳥を越えやがて止む雪咽に剣



融雪も乳牛もただ濁りゆく



区切りから区切りへ曲がる午後の音



何も得ず何も失くさぬ冬木立



{ル ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
失笑むくげ自由詩109/12/22 20:55
【140字小説】美少年他三州生桑散文(批評...009/12/22 20:32
オフピーク吉岡孝次自由詩009/12/22 20:23
知りすぎたひと恋月 ぴの自由詩15*09/12/22 18:15
意気地笠原 ちひろ自由詩6*09/12/22 18:09
わざと引きずる脚がもうない因子自由詩309/12/22 15:41
丸椅子ゆるこ自由詩109/12/22 14:58
6面のサイコロじゃあ歯が立たないない訳でこめ自由詩909/12/22 14:40
あくび(歌詞)A-29自由詩2*09/12/22 14:12
事件(歌詞)自由詩009/12/22 14:11
わたし 大丈夫です瀬崎 虎彦自由詩4*09/12/22 13:46
あるカウンセリングの一場面りょう自由詩309/12/22 11:37
ばらばらのsk自由詩109/12/22 11:14
疑わせないでYuLia自由詩3*09/12/22 6:58
しべ自由詩309/12/22 4:12
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加筆訂正:
甘やぐ果汁/umineko[09/12/21 23:44]
ちょっとだけ211221
6.66sec.