黒いスニーカーを買った
真っ黒のスニーカー
紐も、底も、中敷も真っ黒の、黒いスニーカー
初めて履いた日から3週間がたち
少々白っぽい砂埃にまみれたようだ

黒いスニーカーをまだ履いている
...
この鞄には仕事の道具1(商品見本)が入っています
この鞄には仕事の道具2(料金表)が入っています
この鞄には古い電池が入っています
この鞄には子供の写真が入っています
この鞄には貰った御守りが ...
私の曽祖父は

天文学者だったらしい

何でも

死ぬまで

「赤い惑星には生命体がある」

そう

主張し続けたのだと




天文学者




...
おれんじ色の船にのって

ぼく砂漠へ行くの

降りしきる流星群を見つけたら

きみに長い長い手紙をかく

それからポストを探して

三千年の旅をする
シャンプーハットを被って

カッパと言い張った

100%天然素材そんな物体は

本当に人間に害をなさないのか

いつか全人類が僕だけを残し

死んでしまったら

それは愉快で ...
視線を一身に背負い、幻覚の真似事、薄ら笑い
心臓に空いた底無し沼、埋められぬが故、僕は

思春期の一言で済ませられたフラストレーション
理解していた恥、理解していた筈、ああそれでも

哀し ...
 自分、恋に落ちたっす。初恋ってやつっす。中二にして初恋、自分、純情ボーイっす。
 相手は同じクラスのサマンサっす。彼女が通学に使ってる鞄はサマンサタバサの物で、それはいわゆるハンドバッグといわれる ...
滴るような影が覆う

窓ガラスにも無数の痕跡を残しながら
実体の無い掌が感覚を撫でていく

階段の暗がりは質量を増し
無音

外は雨

彼は目を閉じたまま
静かに耳をそばだてた
ラブレターフロム蒲田
もしもあなたが鶴見にいたら
どんだけ近いのよって
呆れるでしょう
そんでもって
直接来いや!って
怒るでしょう

ラブレターフロム蒲田
カーテンの隙間で
光が踊っていた
整えた呼吸に
蝶が舞う
微かな羽音は
外へ誘い出そうと
懸命に響かせて
私の闇を掻き回す

手の平は温かいのよ
父の温もりも
母の温もりも
薄 ...
あんなことが無かったら
私はあなたを目で追うことは
無かったと思う。

学ランのざらりとした感触や
やさしい匂いを
思い出したりする。

でも、
どこか冷めている自分もいるの。

...
花が
己の散るときを知るように

ひとが
自分の限界を
自分で決められたら

消える

そんなことを

秋の夜に
考えてる

こんなにも
小さな花が

芳香を放つ夜に
うすい背中
これが最初の感想。

でも筋肉がわかる
これが次の感動。

また、くっつきたいな
これが今の感想。


あなたの
一見すぐに折れてしまいそうな
うすい背中をみると
...
誰もが皆 何かに急かされるかのように
何かに追われるかのように 行き交う途で
ただ 気づいてほしいと
それだけを願ってた

人は僕に気づくけど
「僕」には気づかない
ねぇ、誰か気づいてよ ...
それぞれの宛先の交換

君は「いつでも受信する」と言ふ

発信はされぬのか



大勢いる部屋の中で

ふたりだけマスク

その下の唇は如何



虚ろなる眼

咽 ...
極東の列島を斜陽が染める頃
コーカサスの空は真っ青に燃えている

極東の海に三日月が沈む頃
文明の交差点・カイバル峠は荒れ狂っている

星々より静かにせめぎ合う
神の法 と 血の神話
...
寝たきり生活もう何年
飲めない
食べれない
喋れない
動けない
管に繋がれ生かさている
生きているんじゃなくて
生かされている
献身
愛情
思いやり
本当にそれらが全て
正しい ...
午後に等しくゆるむ体と魂


丘に登って旗立てて


やわらかな季節を楽しんでいる
飴色の翅を翻し
夕焼けは駆け足で
旅立ちのあいさつをした

そして音もなくのどやかに
今日が終わろうとしている

蜜色の三日月が
中天にかかる頃
そろそろと目を覚ますこどもたち
モ ...
イケメンの若い男子の手は
握ったら冷たくて
こんなに熱い
秋晴れの運動会なのにって
後で思ったけれど
夫以外の男と手をつないでいいものか
疑問に思った競技だった
まぁいいか
足が遅くて ...
この命をみんなの為に使えたら良いのに。

この命をみんなの為に削れたら良いのに。


そしたら、思い残す事なんてないのに。



これは自己犠牲なんかじゃない。


...
人はみんな夢から生まれてきたのと
あの子がおかしなことを言い始めたけど
僕は何も言わずにあの子の話を聞き続けて
いつしかあの子の声に包まれてる気分になって
あの子の言うことがぜんぶ本当 ...
地から海へ
多くの雨が歩いてゆく
手足は重なり
音を残す


影降る道に映る姿
沈む光の過去の行き先
まいあがるもの 追う手から
昼の星のように逃れて


...
筆を持つ腕の無い僕は
口で絵筆をくわえ
カンバスに向かって
朱色を引いた

引いた朱色は次第に濃くなり
カンバスの中央で丸くなった
カンバスの下には申し訳無さそうな
地平線があり
空 ...
むかしはさ、日本にもカミサマがいっぱいいたんだよね。それこそそこら中に。外に出たらいたるところにいたし、テレビをつけてもそこら中にいた。んで、みんなそのカミサマを見て、喚起したり溜息をついたり ... 塗りたい色は
ただ青と呼ばれてただけで


そこに広がる
光りの粉は

ただ星と呼ばれていただけで




現れただけで
表したかったわけでも無く

...
 
 
いつも僕の背中を見ていた
祖母がお日さまを見るように
僕の背中を見ていた
僕が祖母のお日さまだなんて気づく必要もなく
その眩しそうにしてる目に気づくこともなく
あるがままに輝いて ...
料理は嫌いではない
むしろ好きなほうだ

ゆっくりと作った品々を
家族がおいしそうに
食べている様は小気味いい

だが
作るのが苦しいときもある
そんなときは
台所に座り込む

...
 背のほうでどさっと物が投げ出される音がして、続いて、男達の声がした。
「こいつ、どうする」
「生きてんのか?もう、くたばってんだろ」
「さあ、生きてるかもな。海に捨てるしかないだろ」
 Sa ...
財布を落として2時間30分
中身が無くなり手元に戻ってきた
もちろんデートは散々で
君の呆れた顔しか覚えていない
スーツは一張羅を着た
クリーニングに出してビシっとキメた
はず ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
黒いスニーカーかなりや自由詩109/10/22 23:37
創書日和【鞄】ポーター大村 浩一自由詩7*09/10/22 23:19
天文学者セルフレーム自由詩009/10/22 23:00
流星群yo-yo自由詩5*09/10/22 22:43
シャンプーハットでカッパになれたこめ自由詩1209/10/22 22:27
嘔吐の僕津島自由詩109/10/22 22:03
初恋の吹き溜まり光井 新散文(批評...309/10/22 21:03
三森 攣自由詩409/10/22 20:47
蒲田からの手紙花形新次自由詩3*09/10/22 20:46
部屋ミツバチ自由詩3*09/10/22 20:43
これだけは言える空都自由詩009/10/22 19:42
金木犀風音携帯写真+...209/10/22 19:39
背中の君空都自由詩1*09/10/22 19:34
影の国月影 悠綺自由詩109/10/22 18:12
サイバネティック・オーガニズム蝶澤自由詩109/10/22 18:08
グレート・ゲーム (Great Game)都志雄自由詩509/10/22 17:41
命見つめて加羅自由詩3*09/10/22 17:33
やわらかな季節アハウ俳句109/10/22 16:41
酔生夢死近衛天涯自由詩009/10/22 15:16
運動会終わった蒼木りん自由詩5+09/10/22 14:04
汚濁。aokage自由詩3*09/10/22 13:33
新守山ダダマ自由詩309/10/22 13:26
水と子木立 悟自由詩109/10/22 11:47
絵描き……とある蛙自由詩14*09/10/22 9:49
カミサマ捨て彦散文(批評...209/10/22 7:59
満 天北星三天自由詩109/10/22 7:58
背中には向日葵小川 葉自由詩309/10/22 5:11
料理の憂鬱森の猫自由詩4*09/10/22 4:32
「波の声をきいて」(5)月乃助散文(批評...3*09/10/22 2:32
バファリンには解熱効果がありますうめぜき自由詩3*09/10/22 2:25

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