モーパッサンの短編に『口髭』というのがあって、口髭にある種のフェティッシュを感じる女性が延々と口髭愛を手紙にしたためているという作品なんだけれど、その手紙の結びにある、「最後に――口髭万歳!」という部 ...  ひとつの言葉で生まれるものと死んでゆくもの
 音から文字へ文字から声へ声から言葉へと
 言葉は深い底をさまよう
 形のない海であり雨であり雪のようで
 光りへと暗闇へと
 文字を拾い集めた ...
 何でもかんでも
 捨てられないのは悪い癖

 あのときの手紙まで

 いまさら、出てくる 引き出しの奥から

   すがりつく、わたし
   逃げ腰な、あなた

 ずるさが 今な ...
濡れた足で汚してしまうとしても
恐れることはないはず
そう信じたくて
貴方に話しかけようとする

はじけてしまう言葉を
ただ見送る
見送り続ける

君の後ろ姿など目に焼き付けるものか ...
平気な口をして返事をしないで

あなたとなら何処へも飛べるの

囚人のジレンマを巡りなさいよ

ひとはうらやみもしないけれど

心がわりはメールを待ちわびる

あたたかい紅茶のなか ...
独りだけのもの
私だけのおやしき
カーテンの無い二階の窓

朝早く起きて
外を覗くと
眼が合うのは太陽と庭の薔

自分の身体に調子を聞いて
部屋の隅からどう?って
問い掛けるギター ...
心を石にしなければならないときもある
そんな言葉を聞いて 今がそうなのかと
石になって押し黙っていたら
でくのぼうと罵られた

欺いたり盗んだり蹴り上げたり
でもそれは愛しているからなのだ ...
優しさは下心のなせる業
優しさモドキ
そこには愛が無い。
幸せになって貰おうとしない。

だから浮気が絶えないのだ。
赤ちゃんなんて好きでない男。
育てられない男。
妻子を不幸にする男 ...
カラスが夕日を出入している

オレは寂しさを捜したりしている

暗冥をやぶる焚火のような快楽

山を越えて市街地を見晴らしながら

ゴルフ場からの家路を辿っている


学生の女の ...
粉雪の 一つ一つの 結晶を 散りばめた夜 ひっそりと泣く



降り積もる 雪の上には 足跡を 静かな中に 奇跡を信じ



星空に 列車の車体 凍てついて 彼の童話に 思いを馳せる
...
どうして
閉じこもれる殻を
わざわざちっちゃくしたり
手放してしまったりして

寒い夜や冷たい夜にも
ひなげしや
パンジーの葉っぱに這っている
数ミリほどのナメクジたち

そんなに ...
確かにchiにあしをつけずにきたのに
髪の毛をkaくのに取り掛かった途端に彼女nanoだった

(ローマ字部分はダブルミーニングであって音声上の問題
 ローマ人がローマ字を使わな「かった」 ...
水の中のほうがあたたかいの、というので、
手をひたすが、爪の間を刺す冷たさ
違うからよ肌の面積が、先に言えよ、思う。その前に手を引く
これから踊るというのに、着替もしない。

人魚だ ...
かえってはいけないのだと

そう、気付きました

かわってゆくのだと

そう、気付きました

母をなくした子どものように

一度だけ泣いて彼は

振り返らずに去ってゆきました
声を忘れた
喉が乾いた
身も枯れてしまって
人間は愛せない  
空気が抜けてしまった肺が
苦しいんだ、酷く
もう泣いても良いだろうか

美しくありたいと想い
強くある事を願 ...
僕は君を愛してる
未だに君を護れるだけの力なんてないけれど
僕は君を愛してる
今更だって君に馬鹿にされちゃうぐらいに

君と居た それなりの時間を生きていた
君と見た 二人乗り遠く見える景 ...
雨になると知っていて
電車が止まると知っていて
今日はひきこもると覚悟していた

だけど何かをずっと待っていて
いつでも飛び出せるようにと覚悟していたのも事実


夜がはじまり
喉が ...
やさいうりがきたよ
やさいうりがきたよ

にぐるまをおして
にんじんをつんで

しゅふがかけよってく
こどももはしってく

おいしそうな にんじん
じゃがいも かぼちゃ

やさいうりのやさいは
こど ...
母に似てきたと言われることに
違和感はないけど否定的ではある
母はどうおもっているのか
聞いたことがないからわからない

父を知る人がいない場所で
育ったから似てるかどうか問われたことは無 ...
さなれ

ゆつつ

すべなさし

くすをし

すみちに

あかな

えれなして

くすをつき

つつめつしめ。

こめをなす

くすゆるびに

まきるもち
...
 本日は100年に一度の皆既日食であります、と昨日のニュースで言っていた。それはそれはおめでたいと言いながら、僕は目の前に置かれた目玉焼きを眺めていた。本日は100年に一度の皆既日食でありますと今日の ... 恋人はまぶしい午後の光に
パウダースノーとなって朽ちた
彼女を運んで行った同じ風が
僕の窓際にサルビアの香りを連れてきた

季節がめぐって僕は知らない場所に行き着いて
生活はいつの間にか地 ...
太れ

太れ

君はもっと大きく
君はその存在感をもっと示せ

ぶくぶく

ぶよぶよ

君 ほんとうはこころ優しい
君 ほんとうは繊細な感性を持っている

おおきく
...
お肌の水分量を測定する機械で
琵琶湖の水分量を測定する事は可能か
その疑念を頭から消し去れぬまま
私は仙人になって山奥に入って来た
お肌の水分量を測定する機械で
琵琶湖の水分量を測定する事は ...
尺八教室だらけの町角に
篳篥吹きの俺はたたずみ
懐中に残る金高を数えて
明日からの暮らしを慮った
パンティーストッキングは本当にすばらしいなあ!
パンティーストッキングは本当にあたたかいなあ!
うわごとのように繰り返す君はもう駄目なんだね
白い病室のベッドに縛り付けられた君はもう駄目なんだね ...
戦争が終わって30年以上が過ぎていた
僕は焼かれる家並みを目にしなかった
悲惨な出来事は枚挙に暇がないが
カタルシスは自殺率の高さに反映していた

殺した人も殺された人も痛みはそれぞれに負い ...
おもちゃ屋さんで、スヌーピーやら、トムとジェリーやら、バッグスバニーやら、くまのプーさんやら、…そんな、無邪気で陽気なキャラクター達を見ていたら、幸せな気持ちになる。彼らに通ずるのは世界観だろうか。良 ... 真っ暗な道を歩く
家に帰るために歩く
息が白くて
寒くて
視力がだんだんおちてきたせいで
星は見えない


赤いマフラーをつけた
上級生数人が
わたしの横を通り過ぎる
足が細くて ...
シャッターが下りたままの店が並ぶ

小さなショッピングモール

冬の曇り空

ベンチに腰掛け

妻の買い物が終わるのを待つ

傍らには無言の少年

僕は少年の手を掌で包み込み
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
口髭で人はノロけられるのかrobart散文(批評...109/12/5 23:10
スペル湖月自由詩209/12/5 23:09
レンズ伊那 果自由詩309/12/5 22:53
濡れた足で汚してしまうとしてもkauzak自由詩9*09/12/5 22:32
囚人のジレンマ吉岡ペペロ自由詩209/12/5 22:30
今日も夢が叶う日酸素の枷自由詩1*09/12/5 21:15
石になる佐野みお自由詩309/12/5 20:56
世の中は逆周りペポパンプ自由詩4*09/12/5 20:35
夕日のカラス吉岡ペペロ自由詩609/12/5 19:51
ミツバチ短歌5*09/12/5 19:19
アイマイミー・マイマイ海里自由詩3*09/12/5 18:34
冬以外れつら自由詩1*09/12/5 18:00
自由詩009/12/5 17:44
家忘れ雨流れ。自由詩2*09/12/5 17:30
このみにくくも うつくしきせかい自由詩1*09/12/5 17:27
今更な話自由詩1*09/12/5 17:23
喉がつかえてきた夕切り自由詩209/12/5 17:16
おとぎのくにのやさいうり黒乃 桜携帯写真+...109/12/5 16:46
冬の家族朧月自由詩309/12/5 16:44
record_090817@yurakucholine-ch ...もしゅ自由詩009/12/5 16:38
僕と電柱と皆既日食自由詩009/12/5 16:36
教室に向かって歩いていく瀬崎 虎彦自由詩409/12/5 16:29
逞しき乱太郎自由詩10*09/12/5 14:20
保湿セガール、ご...自由詩109/12/5 13:29
自由詩309/12/5 13:29
帯革自由詩509/12/5 13:28
The Beautiful Experience瀬崎 虎彦自由詩209/12/5 13:28
2009.12.5 メモ結城 森士散文(批評...009/12/5 12:25
中2の冬嘘而自由詩509/12/5 11:07
決意花形新次自由詩3*09/12/5 10:15

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