うすももいろの{ルビ襦袢=じゅばん}の
冬に{ルビ纏=まと}えば
きぬの{ルビ温=ぬく}さ
衿をくいと抜き
腰ひもをきゅうと締める
そのうえに伊達〆をきゅうと締める
足元に着やすく ...
炬燵の下の泉に集まる小人たち
本棚の下 隠し階段 希望の泉
頭頂部から自噴する泉は美しい
マンションに濁りなき泉下界へ落ちて
睡蓮の池にひたすら風が起こる
...
富士山麓の天然水を飲んだ後
私の体内で生成されたる尿を
君は汚水と言い張るつもりかね
そんな事を言ったら逮捕されるから
私は絶対に言いやしないけれどね
でも君は実際のところどう思う
汚水な ...
くたびれた顔でうつむき
若さが足りないと呟く君の
その横顔に7歳と書いてあげたら
恥ずかしそうにはにかんだ君に
何か鈍器のような物で殴打された
雪男を捕獲したいと思う人は
雪の中に大勢の男を放って
思う存分捕まえれば良いと思う
頭脳は過去の記録の博物館でもなければ、現在のがらくた置き場でもない。
将来の問題についての研究所なのだ。
――トーマス・ブラー
「いいかい、アルチュ ...
ゴロゴロと
腸ゆする
人も居て
ホーホケキョと
下手な歌声笑われて
来年こそはと
梅の実囓る
味噌漬けが
ケキョケキョと訓練するまに
ネズミの兄貴が逃げ出した
チチチと雀が飛ん ...
鋳型に鉄を
溶かし込む
除かれた雑分は蒸発し
冷めて固まるあらたな
ものにまとわりついた
みがいて輝き取り戻す
依然と同じ硬度を保つ
石のかたちに似せた鉄
その誇りゆえ ...
僕は何にもなかった
ポケットにはなけなしのティッシュペーパー
いくつかのコインたちの軽み
電波のすでに立たなくなった携帯電話
君を 僕は考えていた
いとしい白さの 君の
目がいとしい 君の ...
何にもない手に
言葉として 何にもない
体があった
僕だった 触れることとして
閉じこめられて 電車の中に フレームを行く
風景を見ていた
赤や黄色のよどみを
どこかに 目の眺めてい ...
冷たい雨が降る
雪にはならない
人は優しくもあり
冷たくもあり
人を信じすぎるから
とても傷つき
コートを着ても
古傷が痛む
晴れた日は眩しいが ...
ウサギが跳ねてる
なんのその
指先かじかむ
なんのその
船長の罵声
なんのその
今日は乗り合い
沖日和
しぶきがかかる
なんのその
しょんべん跳ね返る
なんのその
電動 ...
家から外に出ていったときに、UFOが
いかにもブリキで作ったような感じでとびだした。
だからそれをみて僕は小説をかこうとしたんだ。
題名は浮かばなかったけど、「スイスイととびだした。僕のこころは ...
自分は間違っちゃいないんだと
そんなことを言うのは難しくて
そういう感覚の儘
腕の傷は消えないな
わたしの肌の下に埋まった青い言葉たちが
解読出来るほどに器用じゃない頭で
恋してる、世界中 ...
ボロボロと
崩れ落ちる感情
重力に逆らえず
氷山の一塊のように
暗い奈落の底まで
消えていく
歪なカタチは
溶かされていく
存在が水と同化する
ギリギリでしがみつき
少 ...
あの日から
淋しいときが減った
夜と朝の間に
笑顔の在り処を
探して
優しさの交わる
メールは
なめらかな
生クリームで
飾りつけ
スポンジの中の
いちごみたいに
...
片栗粉をといて麻婆豆腐にいれる
たっぷりネギが甘くなって
挽き肉のだしもでて
最後にまとめる片栗粉
火があればまとまるよね
誰かやんわり私をまとめて
冒頭を彩る筆は、遂に滑らない
彼らは皆一様に
首をもたげたまま
こちらを伺っているというのに
(厚手のコートを着た女が
至極当然な素振りで水を口に運ぶ
魚のふり ...
不自由なペンが
真っ白い紙の上を暴れるとき
あなたは
見たこともない景色を見るだろう
インクを調整しやすい
それだけのひと
わたしは
それだけのひとになった
利かないものは ...
{引用=
滑るあなたの感触を憶えている夜に
赤い爪へ哀しみを載せれば
空に刺さった月の破片が名前を欲しがっていた
ささくれた薬指の皮を切ろうと鋏を探すんだけど
探すんだけど
部 ...
平坦な道をとぼとぼ歩いていくことが
いつしか当たり前になっていて
地図にない道を通ろうとすることを
鼻で笑うことが多くなった
冗談を言うつもりはさらさらない
仮にそうであったとしても
...
ミニスカートから出る生足に
アドレナリンはバーゲンセール
そうなんです
僕らいつだってエロなんです
15分間の新陳代謝
ワールドイズマイン
15分間の未来大戦
ワールドイズマイン
...
語らない悩み
隠された弱み
語られた虚勢と
隠しきれない興味
『悲しみを知ってる』
ほとんど素面でよくも言ったよ
君はここに何をしにきたの?
私は君に会いにきたのだよ。
さよならの中に余っている
わずかな約束の匂いは落ちていく
雨はバチバチと乱反射して
奥歯の痛みがじんわり酸い
外界のこだまは身体より明日へ
ずっと探していたのに
もう通り過ぎる ...
サーモンピンク、ちぎって投げた
楓はみるみる酸化する
しゅうしゅう冷たい風の中
沈む蜜柑は{ルビ輝石=いし}になる
海に潜ってゆくように
藍はずんずん深くなる
ひゅうひゅう荒む風の ...
今夜の月が黄色なら
綺麗に身支度を整えて
遠くに旅へ
小さな奇跡が
起きますように
ピアノのラの音を頂戴
たくさんの荷物は要らないの
そう
好きな音楽だけでいいかも
思い出なんて ...
ふうわりと
舞っていく質量は
たんぽぽよりも薄く軽く
飛んでいけ わたくしをつつんでいたものよ
たとえこのジャケットの
一平米あたり幾千幾万と詰められていたとしても
朝の光をひとりで ...
雨が降る
泣いてないかと君が言う
泣きそうなのはあなたの影で
雨が降る
寒くはないかと君が言う
震えているのはあなたの肩で
しとしとと
雨が降ってる 二人の前に
雨 ...
隠してあった断裂,亀裂
突然、あんぐり口を開け
すまん、すまんと
向かってきます。
僕は またか とがっかり、ウンザリ
それらの口を引っ張って
縫い合わせようと
努力します。
...
晴れの日の白々しくてカーテンを引く
昏く雨降り続きレインコートの黄鮮やか
清水のように靄 窪地に溜まり溢れて
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
仕度
笠原 ちひろ
自由詩
18*
09/12/4 11:27
DKに泉
アハウ
俳句
3
09/12/4 8:55
罪状認否
セガール、ご...
自由詩
2
09/12/4 4:08
ヤング
〃
自由詩
3
09/12/4 4:08
ゆきお
〃
自由詩
2
09/12/4 4:07
冬の博物館の前で(Another Side)
robart
散文(批評...
0
09/12/4 3:10
東尋坊
あおば
自由詩
2*
09/12/4 1:50
可能性
ふるみ
自由詩
3
09/12/4 1:26
駅前で
番田
自由詩
1
09/12/4 1:15
目
〃
自由詩
0
09/12/4 1:15
冬の日に
yoyo
自由詩
1
09/12/4 1:05
沖釣り乗り合い戦
北村 守通
自由詩
2
09/12/4 0:43
小説をかいていると、原子力発電所がうらやましい
パラソル
自由詩
1
09/12/3 23:58
機関銃を抱いて
あぐり
自由詩
5*
09/12/3 23:46
溶ける
海 猫
自由詩
0
09/12/3 23:25
すくう
ユメミ リル
自由詩
2
09/12/3 23:11
まとめて
夕切り
自由詩
2
09/12/3 22:28
物語
山中 烏流
自由詩
4*
09/12/3 22:20
文盲
ゆえづ
自由詩
4
09/12/3 22:15
破片を隠すあなたの手は、綺麗ね
あぐり
自由詩
4*
09/12/3 22:02
あまのじゃく
中原 那由多
自由詩
17+*
09/12/3 21:45
ワールドイズマイン
葛西曹達
自由詩
3
09/12/3 20:52
うらはら
夕切り
自由詩
2
09/12/3 20:46
ほしい
唐草フウ
自由詩
2*
09/12/3 20:35
初冬
橙午
自由詩
2*
09/12/3 20:29
moon
ミツバチ
自由詩
17*
09/12/3 19:39
羽毛
伊織
自由詩
4
09/12/3 19:32
雨の気配
朧月
自由詩
2
09/12/3 14:51
生活の孔(あな)2
……とある蛙
自由詩
7*
09/12/3 10:21
ガラス越しの雨
アハウ
俳句
2
09/12/3 10:12
4199
4200
4201
4202
4203
4204
4205
4206
4207
4208
4209
4210
4211
4212
4213
4214
4215
4216
4217
4218
4219
4220
4221
4222
4223
4224
4225
4226
4227
4228
4229
4230
4231
4232
4233
4234
4235
4236
4237
4238
4239
5.64sec.