車のスピーカーが壊れたんですよ。
それは、左のスピーカーなんですけども、音が出ないんですよ。
汚職した政治家のように沈黙を保ってるんですよ。
そしたらもうなんか左のスピーカーってめちゃ静かで、「 ...
何かひとつの 削られていく
言葉とはすべてだ
死刑囚の持とうとする
そんな 闇を 僕は手にした
*
一人の偽善者が
牢屋だ そうして出ることもなく
部屋の隅のどこへいくのだ ...
セーラー服の袖から猫が出て行った
私は体温が低いから寒さに耐えられなかったのだろう
足下の雑草に霜 しゃくりと踏んで猫を追う
路地裏を右に左に見失い
しまいには何を追いかけていたのか分から ...
いつものように。自転車を漕ぎながら、それ
だけを吐き出す。吐き出す、それだけを、肺
の奥に溜まった、重石のような私を。擦り合
わせる掌に、吹き掛ける私の重さ。こんなに
も温かいのに、早朝の、風 ...
紅葉の葉を見上げたら
葉っぱの裏側見えました
紅葉の裏側は綺麗です
光が透けて煌いて
赤に青に 揺れる紅葉が
なんだか白く見えました
風にゆらゆら ゆらめく紅葉
赤く染まって何想 ...
それから二人は
それからあの街は
それからあの星は
それから
あの大きなカーテンに包まっている
小さな星のように
生まれ
変わっていて
「間違いは誰にでもある」だとか
「罪を憎んで人を憎まず」だとか
そういう免罪符のような言葉は きっと
過失のない過ちに対して使われるべきだろう
いつも 気付くのは 傷つ ...
恋人よ 悲しい冬の朝のにおいを
結び合わせて僕たちは
僕たちを手ひどく扱った
このちっぽけな町を出てゆくのだ
機械油のにおいだとか
缶詰工場の工員のつなぎだとか
狭い路地や貧乏そうな子 ...
こへびちゃんは
友だちがほしかった
遠くへ行きたかった
仲良しをさそった
いっしょに行こう
これ美味しいよ
こへびちゃんは友だちができた
友だちはふえたので
いっぱいできた
...
縮みかけた風船、のよう
ぶるぶる震え
{ルビ人気=ひとけ}のない沼の奥
濡れ落ち葉を恐れない子
カスリーン以来だったの
ねぇ
土手から溢れ波打つ黄金色
ブーツが砂州に ...
俺の臓腑を見ろ
俺の臓腑を見ろよ
ガラ空きの腹腔から滴り落ちる俺の臓腑
静かな臭いを放ちながら床に降る俺の臓腑
もはや曝す以外に手はない
もはや曝す以外に手はないんだ ...
かすかに皮膚が振動していた
配線のくるったモーターが
きみのなかに棲んでいた
やさしいおとだ
ぼくたちのつながりは
こわれてしまいそうになる
緑や青のコードを
指でもてあ ...
開けていく夜を見ながら
ラムネ味の嘘をかじって
昨日の残骸を
集めて寄せて丸めてた
寒いみたいに唸って
たじろぐ僕を気にも止めず
明日の為へのレターセット
薄いビニールから取り出す君
強いと ...
来年の書き初めにはぜひ「普通」と書きたい
今夜 電柱に黄色いペンキで落書きされた「普通」を見ている
焚火の明りに照らされて
異様なほどに「普通」 ...
オレンジのスプレーでしゅーってしたみたいな空がかれらはすきだった
水色ととけあうようなさわやかさできゅんとする感じがとくに
それにはたまに薄くのびた白い雲がまざって、
そうそれは白い絵の具を指に ...
東北ではとっくに
初雪が降ったそうだ
私は今日も命を無駄にして
偶然に生きている
また会おうね
そう言って会えなくなったのは
もうずっと前のことで
いつか忘れてしまうだろう
日付だ ...
頬の痩せこけた男は、目を見開いて、波に揺れる闇の向こう側を凝視している。
乱れた波長が羅針盤をおちょくる。
男は夜の海で虚空を仰ぐ。
すると、雨に揺らめいて光が瞬く。
灯台の明りが傾 ...
つばさに
傷をつけて
泣いている
鳥がいる
それが
あなたなら
どう感じる?
あなたの心が
つばさなら
傷つけないで
やさしく
受け止めて
痛めつけないで
そっと ...
人それぞれの
生き方があり
考え方もある
人との
違いを
何故だか
悪いことに
とらえて
いないだろうか
自分と
違って
当たり前
人と
違って
当たり前
だ ...
コップのなかで日常がほほえんだ
ひとときのあいだ
波紋をひろげて
夏の窓辺に
コップのなかで生きる
ちょっとした雨降りにあふれだし
3、4日日照りがつづくと乾いてしまう
コップのなか ...
自分が
持っている
優しさを
誰かに
分けてあげよう
自分の
笑顔を
誰かに
見せてあげよう
困っているときは
そっと
手を差し出してあげよう
自分の
気持ちを
...
波止場をうろつく
足のない鳩は 足を探している
飛べないで 地面を這いずり回ってる
誰かが残したパン屑のそばを
一心不乱に 突っついていた
ダッカ行きの貨物船が
停 ...
夜を待てずに
豚が岸辺に波を見つめる
スティックみたいなあそこ
固く濡らして
川べりの風に女の髪
豚に真珠の月影が
脱獄まえのさいごの笑顔
さよならの癖は ...
友達のことも忘れて歩いていく橋は真上で誰かの言葉で隅っこすらなくしている声にできるのはいつも音楽だけで静寂だけが場所をなくしていくすべてがあったけれどもただ微かな闇のようなものの土に生えはじめたギ ...
{引用=
今日 {ルビ午后=ごご}の空は、
秋をきびしく拒絶していました。
その審判は、言葉や法則でなく、
まして、表象された風景などでも
なかった。
許しはしないと、
風や雲の ...
見果てぬ夢のカーニバル
砂にかいた城郭の呪文
寄せてはかえす波の調べに
なにを重ねてなにを惑う
きみの瞳に恋している訳ではない
きみの瞳に乾杯したい訳でもない
...
今までに君から受けた扱いの数々を
ちょっと時間が空いたから思い出してみることにした
出会いはちょうど10年前
通学途中の電車の中
当時の高校生らしくない
落ち着きつつも既に妖艶な服装、顔 ...
母とあたし
妹ふたりは
連休を利用して
パンフレットでは
値段の割りに
妙に大きな部屋の
あるリゾート施設を
予約した
広い庭を通り抜けて
通された
部屋は大広間のよう
...
きみが言う「愛してるよ」は うすっぺらい
「ごめん」と言わない 心ないきみ
恋への期待をトランペットが
今日の果実を絞り込むような
鏡のまえで私は武装している
小鳥たちの囀りがアフリカを
木漏れ日たちもそれを真似る
感謝がアムールに追いつかな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
inner view
竜門勇気
散文(批評...
5*
09/11/24 0:48
戦争は終わった
番田
自由詩
3
09/11/24 0:18
冬の気配 秋の死
朽木 裕
自由詩
4*
09/11/23 23:58
早朝
霜天
自由詩
1
09/11/23 23:20
紅葉の葉っぱは何想う
朧月
自由詩
2
09/11/23 23:10
それから
佐藤伊織
自由詩
0
09/11/23 23:02
懺悔
エルメス
自由詩
1
09/11/23 22:59
このちっぽけな町を出てゆくのだ
瀬崎 虎彦
自由詩
4
09/11/23 22:53
こへびちゃんはほんとは
小池房枝
自由詩
3*
09/11/23 22:22
水辺で将門の骸を踏みしめて、晩秋
都志雄
自由詩
1
09/11/23 22:22
臓腑の風景
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
09/11/23 22:04
しずかなモーターは順回転で幸福をはこぶ
ねことら
自由詩
2
09/11/23 21:12
同じ部屋で別次元
黒乃 桜
携帯写真+...
1
09/11/23 21:05
煎じ詰めれば
八男(はちお...
自由詩
1+
09/11/23 19:37
眠れないこどもたち
宮野
自由詩
1*
09/11/23 18:51
あと何回、冬を知るだろう
小林 柳
自由詩
2*
09/11/23 18:47
嵐の海
結城 森士
自由詩
2
09/11/23 18:29
折れたつばさ
そよ風さん
自由詩
2*
09/11/23 18:03
人生
〃
自由詩
1*
09/11/23 17:59
_
寅午
自由詩
2
09/11/23 17:49
優しさ
そよ風さん
自由詩
0*
09/11/23 17:25
灰汁
カンチェルス...
自由詩
3
09/11/23 17:11
豚に真珠の月影が
吉岡ペペロ
自由詩
2
09/11/23 15:59
日曜日の憂鬱
番田
散文(批評...
2
09/11/23 14:36
冬の宿る
月乃助
自由詩
6*
09/11/23 12:51
見果てぬ夢
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/11/23 12:18
待ち時間の使い方
智哉
自由詩
1
09/11/23 11:30
人柱
森の猫
自由詩
2*
09/11/23 10:22
創書日和「謝」 告白
逢坂桜
短歌
4
09/11/23 9:53
大連的人生得意時
吉岡ペペロ
自由詩
2
09/11/23 9:42
4161
4162
4163
4164
4165
4166
4167
4168
4169
4170
4171
4172
4173
4174
4175
4176
4177
4178
4179
4180
4181
4182
4183
4184
4185
4186
4187
4188
4189
4190
4191
4192
4193
4194
4195
4196
4197
4198
4199
4200
4201
加筆訂正:
人柱
/
森の猫
[09/11/23 11:41]
誤字・訂正しました。;
7.65sec.