固くて冷たい床の上
ごろんと転がっている 体
肌色の塊
Kの重み 底無し 愛しい
戸籍から消えて
楽になりたい
決して死にたいわけじゃなく
霞になって
漂いたい
憎い昼間の ...
ひとつのラブストーリーがあった
誰にも聴かれないような
そんな密やかなものだった
聴きとれない英詩が
ただ流れ続けていた
その中で
"love story" ...
閑散の通行人に
血染めのおっちゃんは
鮮血はラズベリージュースほどの
出来過ぎの綺麗と知らしめる白ジャージで
泥酔した禿げ頭の小さな切り創から
ぼたぼたとアスファルトに零れる
動脈血の量は ...
さまよう、血の気が、自由を探す、手のひらになって
ふるえるのは、海
血は、垂直に、頭を下げて
プラットフォームの先のあなたを見つけて
とりはだ
空気がぬけた
病院の匂いの ...
灰色に淀んできた、わたし、を確認して、少し距離をとってみます
見るもの、聞くもの、(殺)雑音であるなら
それは、そうなのです、それで、何です
人は嘘をつきますからね、そりゃあ、
口がありま ...
生まれてきたのはなぜさ
教えてどこから生まれてきたのさ
お母さんに聞いてみても
言葉を濁すだけ
だから探すんだ
隣のミヨちゃんと
神社の境内の下で
お医者さんの役であれば
見ていい何か ...
神社の鳥居をくぐる
それだけで空気が違った気がする
生まれる という言葉をひらめく
きつい上り坂に沿って
水が流れている
のぞきこめば 蟹がいた
命って言葉をひらめきながら
もう指をのば ...
かすかな余韻をのこして
きょうという一日をまっとうして沈んでいくのだなんて
勝手にりかいしたりして
あらためて
わかることがおおいのは
見えるものに目をこらして
見えることばばか ...
シャッターの
細長い影
昼下がりの風
猫の足跡
ヤクルトのおばさん
暑い中
頑張っている。
家族の為に
揺れてはためく
洗濯物
君にすすむ一杯のコーヒー
ツバメが戻る。
...
階段を登ると
一面海だった
灯台も見えた
地平線
春風の如く
気持ち良かった。
風車が回っている。
案山子が立っている。
人に気に入られるように
動かないと、
感動を与えな ...
空白をたどる
そうすればぼくたちはみんな
あの場所と呼ばれつづけている場所に
帰れるはずだ
子供の頃
壁を手のひらで撫ぜながら歩いたみたいに
植物のトゲに傷つけられたみたいに
擦 ...
君はナニを今
しごいているの
若い悦びに
濡れた状態で
あふれ出る
白い液
これでも愛
君も今日からは
変態仲間
飛び出そう
下半身露出したまま
青空の下へ
ちびっ子がちびっ子だった頃
男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた
いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ...
「結婚しました」
「恋人できました」
「きのうの夕焼け見た?」
「雨だね」
「●」
「離婚したよ」
「うそだよ」
「ほんとうに」
「嘘」
「なにそれ」
「さよなら」
おめでとう。
灯台の見える海を背景に
私は大きくなりました
ぶくぶく泡が沸いて
片栗粉が溶けているみたいにとろとろした
波に遊んで
私は大きくなりました
二十七の私は他人に後ろ指を指 ...
むかし
平安とか幸福とか安定
といった言葉が嫌いだった
平均とか一般とか全体とか
見るだけでムカついた
通念とか常識とか慣習とか
軽蔑してた
礼儀とか信念とか規律とか
クソ ...
音がすべてを解決する
悪く映るものも、善く映るものも
すべてを自由に導く
自由ははじめからここにあった
耳のない人が 注意深く澄ませると
波ははじめからここにあった
顕微鏡で見るような細胞 ...
いつか僕も額に収まって陽当たりの良い部屋の隅のタンスの上かなんかで、
にっこりと微笑みながら、君の話を聞くのだろうね
そんな頃には、娘達の髪に白い物が混じり始めていれば良いなと思う ...
初めて眼にした君は、光と影の交差する部屋の真ん中で、その境界線の上に静かに佇んでいた
睨みつけるような強い眼差しで世界を覗き、
自身を視線に込めて問いかけるように、促すよう ...
コーヒーがcoffeeでもなく珈琲で
カフェがcafeでもなく喫茶店で
レトロなものがハイカラだった頃
右肩上がりの時代はもう終わってしまったのか
無気力を必死に押し留めようとしながらも
...
水平線の彼方での
高まる胸のしぶきが聴こえない
海辺に押し寄せるさざ波は
わたしをどこへも連れ戻してはくれない
わたしはぎざぎざに欠けた貝
打ち上げられて熱い砂地にうなされる
ときおり
小さな子ども ...
人には領域が必要だろう
いきいきと動くには
それぞれの空間が必要だ
それは実はとてもデリケートな空間で
ある人には静寂だし
ある人には喧騒だ
人にはタイミングだって必要だろ ...
春と修羅について「修羅」という言葉をキーワードとして思うところを書いてみました。
1924年 宮沢賢治27歳の処女詩集
「春と修羅」 自費出版のこの詩集の中の2編に賢治は己の姿を描写してい ...
どこにでもある平凡な幼稚園に
桃色ペリカンが園庭に降り立った
言葉が話せなくても
心と心が繋がっている
電車の連結のように
桃色の背中に園児の両手が
園児の背中に園児の両手が
ド ...
薪を焚く煙の臭いが開け放たれた窓から侵入する
逃走中の強盗犯は、昔よくいじめた級友の家に匿われていた
時計の針の動きが残酷すぎる午後六時
「せめて終わりから始めようじゃないか」
「小さな眼が点 ...
ーー僕は出かけるようになりましたーー「美ちなる方へ」
僕は出かけるようになりました
いつかやって来た過去から
明日分からぬ未来へと
僕は出かけるようになりました
明日が分からぬから今日が ...
はみがきの
チューブからから
...
ゲームはおしまい
うちにかえって眠らなきゃ
きめられた腕のなかで
いつも通りに
それがどんなに退屈でも
ゲームはゲームでなきゃならないよ
気になるあの子からもらった
角が二箇所内側に折られた
秘密のお知らせ。
開くのが惜しくて
放課後でもまだ読んでいない。
カラーのポールペンで
まるっこく書かれた ぼくは
色合い綺麗で
...
友人に家まで送り届けてもらった。車から降りると、
ヘッドライトが照らしていたのは
大きな一匹のカニで(近くに水場もないのに)
口から泡を吹いていた。ちょうど二時間前には
男も口から泡を吹くくら ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
今日と明日の境目に
少女A
自由詩
4
11/6/6 22:57
訳
鳴海
自由詩
3*
11/6/6 22:51
杖刑
salco
自由詩
5*
11/6/6 22:07
言い訳
c
自由詩
0
11/6/6 22:06
知らん顔を覚える
〃
自由詩
2*
11/6/6 21:48
我ら元々精子
花形新次
自由詩
1*
11/6/6 21:45
願い
朧月
自由詩
2
11/6/6 21:31
ゆうひをみていた
かんな
携帯写真+...
5*
11/6/6 21:06
洗濯物
ペポパンプ
自由詩
3*
11/6/6 20:50
灯台守
〃
自由詩
4*
11/6/6 20:50
とんかつソース
コーリャ
自由詩
3
11/6/6 20:38
飛び出せ精子
花形新次
自由詩
0*
11/6/6 20:22
夕暮れのひと
恋月 ぴの
自由詩
28*
11/6/6 19:42
アンテナ
秒
自由詩
1
11/6/6 19:25
またたき
田園
自由詩
3*
11/6/6 18:58
嫌いな言葉
シャドウ ウ...
自由詩
6*
11/6/6 17:47
音
とろりす
自由詩
1
11/6/6 17:12
ひだまり
A.Yusa
自由詩
1
11/6/6 16:03
フェルメールの窓
〃
自由詩
1
11/6/6 15:02
昭和のかほり
れもん
自由詩
8*
11/6/6 14:34
迷い
乱太郎
携帯写真+...
11*
11/6/6 14:26
ふるまい
シャドウ ウ...
自由詩
0*
11/6/6 14:21
「春と修羅」についての短い散文
……とある蛙
散文(批評...
6
11/6/6 10:51
ありがとう 桃色ペリカン
subaru...
自由詩
11*
11/6/6 7:40
無題
葉leaf
自由詩
3
11/6/6 6:43
出立
yamada...
自由詩
0
11/6/6 5:45
パン屋オットー
TAT
短歌
4*
11/6/6 3:19
ゲームはおしまい
はるな
自由詩
3
11/6/6 2:23
そんなやり取り
電灯虫
自由詩
7*
11/6/6 2:18
[:bubble
プテラノドン
自由詩
3
11/6/6 2:07
3451
3452
3453
3454
3455
3456
3457
3458
3459
3460
3461
3462
3463
3464
3465
3466
3467
3468
3469
3470
3471
3472
3473
3474
3475
3476
3477
3478
3479
3480
3481
3482
3483
3484
3485
3486
3487
3488
3489
3490
3491
加筆訂正:
雨の交差点2
/
……とある蛙
[11/6/6 10:52]
2→2に変えました。
8.88sec.