小さい蓑でも欲しそうな猿がいる
バスで山道をたどって行くと
樹木の陰にちらりと見えた
芭蕉なら喜びそうな猿だ

猿は群れから離れたのだ
猿は群れを憎んだのだ
群れには暗黙の了解があるから ...
僕の心に雨が降り

人々の心に雨が止む


  人々の心が快晴だと

  僕の心はどしゃ降りだ


人々の心がどしゃ降りだと

僕の心は快晴だ・・・


  人々の逆を行 ...
絶望が空でとぐろを巻いている
僕は今日 夏に百万回殴打された
熱いアスファルトに嘔吐した胃液は
夏らしくきらきらと輝く
私は流木だった
唇の皹の上に小鳥がとまり
眠っている瞳を開けようと歌う
そして愛着のある皮膚を
剥ぎ取っていってしまう
もうわたしではない唇
しがみつく砂の粒を
数えているところだっ ...
交互に点。
黒で点、
白で点、
黒で点を打ったつもりでも
白で点を打ったとも言えなくもないようです。

あぁこれではまるで
私が図に乗っているみたいじゃないですか。

(言い訳の図) ...
  君は机に向かう
  ボールペンを握る
  罫線の上に
  言葉を置いてゆく



  それは君の決めた枠
  君の胸の奥で
  何か切実なものが発熱している
  窓の外 ...
支えの絞りで、ピント合わせ。
退屈しのぎが退屈だなんて
なんてつきの悪い考えだろう。

人は無鉄砲だなんて言うけれど
そもそも
鉄砲なんて持って無かったじゃないか。

(受け取り図)
...
夜明け前
蒼い空に
身を削る月がいた
誰にも気づかれることのないように
まして獣たちに さとられないように
目覚めた女が背をみせる
静まり返った山森は、眠りについたまま
星をなくした夜空 ...
泣きたい時ほど哂いたくなるのはなぜだろう

つまづいて転んで
そのまま起き上がれなくなった事はありますか

愛する人の寝顔に無性に不安になって
揺さぶり起こした事はありますか

人間不 ...
燻し銀の闇夜

溶けてゆく、
何らかの感情
(それは、誰も知らない)

ぐつぐつと煮えたぎる鉄製の鍋に満たされた黒
あぶくがひとつ弾けるたびに
世界が生まれ変わるのだとかいう話
( ...
神々しい光りを放ち まばゆいほどに 輝く十六夜の月

此処に在りと 主張していた

あまりのまばゆさに 凝視できず


室外機の風がやわらかなそよ風に
下水道の水がさわやか ...
太陽も月も 
野に咲く花のような存在

周りが闇で 妖艶な印象だから
月の花は 例えるなら 百合なのでしょう

誰もが憧れる 光に満ちた太陽の花は
やはり 向日葵

ひまわりは 太陽 ...
ながい柵があり
(たとえばそれは
夜だったり朝だったり
場所だったり人だったり
あるいは思想だったりするけれども)
ともかくながい柵があり

内側というのは
どちらですか

檻 ...
窓の内側を流れる風景
友達は だけど 私にはいなかった
それは一体 何故だろう
私は意思の意味の無い時代の中で
また一つの愛を 失った
私は 夢を 一人で生きてきた
本門時の鐘がなる

東京に響くように・・・

心に響くように・・・・
雨上がりの
キラキラとした
雫を集めて私は
宝石を作って
いるのです。
滑るように季節は過ぎて
そう
望みながら呼吸を
いっしょうけんめいくりかえしている
君にであって
こんなにもこころが溶けだして
やわらかさを増しているのは
しなやかになったのか
そ ...
風は ふいに吹いて 窓を叩く
黒板の向こうに 鯨がゆく
地学の時間のあくびと 古生代
わたしが 海から来たのなら
うたたねで見た あの鯨は 真実、わたしの古い友人だ
だれかが私を呼 ...
  果実
  という言葉を胸に抱いて眠った



  眠りのなかでわたしは一匹の鮭だった
  寡黙に
  川を遡上する
  ほんの小さなものだった



  朝がきて目 ...
いやだよ
あなたに送った文字の
返事がさっき届いた

だいじょうぶ きっとやれるよ と

どんな栄養ドリンクよりも
ききそうな気がする
がんばってる君の応援

だれもがさみしがりや ...
ピーマンと ゴーヤとナスを 買ってきて
  
   相互不一致に おかずは迷う
祈ってあげてください。
とつぜん、そんなメールをもらった。
かれが重篤だという。

かれは もう ひとりの みちを あるいている…

かれのことを、詩友といっていいかどうかわからない。
...
あーあ
夏が来た
やばい
俺が性犯罪者に最も近づく季節

ってかさ
なによ
おねーちゃんたちの
あの格好
ミニスカート
ホットパンツ
キャミソール
下手すると下着見せてる
君 ...
斜光に詠う
蝉の時雨
蚊帳越しの庭
縁側の隅に
境界線を引いて
あの頃は
まだ色鮮やかに

幼い君を
母の振りして
よちよちと歩かせた
差し延べた手の
焦げた肌に伝う
ひとす ...
夏の日差し
夏の青
真っ白な街真っ白なふるさと
だれもいない街


あれから悲しみは痛みに変わりましたか?
痛みを知りましたか?
雪の記憶の声
いえ
ひとりぼっちでただひたすら歩く ...
われわれは
枝葉末節にて
生きるもの

幹に遠い
根に遠い

地を摑めない
空を仰げない

無知の世界
生の盲目
見得るものしか
見られない

枝の一本 ...
避難所の 前でボールを 追う子供
     胸に咲くのは 撫子の花
傘の中
   みなうつむいて 
          探し物
ここにあるから
          そこにあるから


縁側につるされた風鈴を
さやかに押すその御手
彼らは海峡をこえてゆく海鳥の
滑空する翼の先端に生まれ
たたみで昼寝をする私の
ほほをなでて死ぬ





二人の間 ...
傾きかけた夕日に
静かに染められていく放課後の教室
たわむれあそぶ影法師たち
その風景からひとりひとりを
輪郭にそって丁寧にきりとり
ノートに貼り付けていく

ふるえる手で
間隔が
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
非在の虹自由詩2*11/7/21 20:13
ゾンビみたくyamada...自由詩011/7/21 19:41
絶望ぎよ自由詩511/7/21 19:23
長押 新自由詩3+*11/7/21 18:24
住み分けyuugao自由詩3*11/7/21 18:21
夜に草野春心自由詩411/7/21 18:03
事後報告yuugao自由詩2*11/7/21 16:20
黎明の月月乃助自由詩13*11/7/21 14:52
「哂う理由」桐ヶ谷忍自由詩811/7/21 13:56
闇鍋と溶解度aria28...自由詩311/7/21 13:39
まばゆいほどにポー自由詩211/7/21 13:35
ムーンメロディー藤鈴呼自由詩1*11/7/21 13:13
インタラクティブはるな自由詩1111/7/21 12:52
愛はいつも番田 携帯写真+...111/7/21 12:17
メガネ自由詩011/7/21 11:17
ポエジー(未詩・独白)プル式自由詩311/7/21 10:19
りょう/いきるかんな自由詩7*11/7/21 9:59
心星るるりら自由詩811/7/21 9:16
小さなもの草野春心自由詩5*11/7/21 9:04
だいじょうぶだよ朧月自由詩211/7/21 8:43
夕飯の不一致アヤメ短歌111/7/21 8:02
祈りの言葉yo-yo自由詩10*11/7/21 6:54
夏って真山義一郎自由詩2211/7/21 5:47
初夏凛々村上 和自由詩411/7/21 3:15
ふたつの夜想曲凛々椿自由詩911/7/21 1:27
枝の葉シホ.N自由詩411/7/21 0:25
サッカーガマパックン短歌011/7/20 23:59
無題短歌011/7/20 23:45
自由詩011/7/20 23:27
卒業自由詩311/7/20 23:26

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