雨が降ると私は
主を失くした犬のように大人しい
夫を亡くした妻のように淋しい
世界は私と一体何の関連性があるのか
此処に生きている意味などあるのか
いや、予めの墓標に過ぎないのだと
そんな ...
見えないものは 自分の心
つかんでも つかみきれない

知っている
年月だけで語るなと
胸の奥から私が言う

もう少し
もう少しで見えそうで

見えないから
知りたいからの旅の夜 ...
いつのころからか

あれほど苦痛だった仕事が楽しくなった

怒られてばかりで暗かった気持ちも

ふてくされたように無気力な日々も

いまは再現できない

あの頃、部長に移動願を出し ...
その死骸はまだ光をみていて
おとのなかを楽しんでいるのに
やわらかなつちをかぶせてしまう
あなたの手のしろさは
ひどいね
 

闇深しカフェの空ほど青はなし 炎の画家は現代(いま)を描くか

この世をば伎楽と見るやさもあらん 誰ぞ誰ぞの好む筋書

ようやくとおのがじしのみ苦慮せずにすむとなりなば殺しあいせる
...
 

赤い月の靴音が

真白(ましろ)な闇に反響し

黒ずむ銀の星々が

小さく遠くに穿たれて

まだらな紫色(しいろ)の石の野で

死ぬまであなたはおどりつづける


...
 

両腕いっぱいひろげても

とまる小鳥の止まり木で

ひととき休みて また去りて


両腕いっぱいひろげても

この手に何も残らない


太陽の、黄金(こがね)の光 降 ...
 

青くひろがる大空と

遥かに続く砂の海

白と青との境界に

大きな骨が埋もれてる


眼窩のあいた頭蓋骨

牙の並んだ顎の骨

アーチの並んだ肋骨に

涙の流 ...
あなたが不幸になるのは絶対いやなのに

幸せになるのも絶対いやなのは

まだ好きなだけじゃないからなのだろう


幸せなあなたを見かけたら

飲めないお酒に酔ってしまったような

...
絶望と希望はいちにち一往復が限界だった
苺のような滴りに身をゆだねながら
時を呼びよせる甘い夢をみている

木から落ちてゆく大きな白い花びら
スローモーションの重みの永続
僕の傷口で虫たち ...
足音忍ばせ獲物に近づく
シルエットはしなやかなBLACK CAT

月の粉を散らしたネイル
纏う香りはスノウフレーク
イチミリの隙もなく磨き上げて

すべてはココから
MISSION ...
遊覧船の幽霊、と、融解、

湖、そう、湖だ

おまえは笑っている。
糞尿の中、で、も、
安楽を光らせている。
だがおまえは、泣いていやしないか
その乱れた髪は、乳白色のともしびではな ...
 
 
湿った自転車を押して
海に向かいます
水つながりで
相性がとても良いのです
防風林の間を進むと
しばらく進むと
ポケットに小銭があります
ものが買えるくらいあります
壁に手 ...
赤い傘を彼女の隣りで差す男。
かわいい彼女に良く似合う。

散った彼岸花の傍を走る僕。
秋の細い雨が良く似合う。
天気は偏西風の影響で

西から東へ移ってゆくもんだとばかり

思っていたのだが

新神戸は青天でぽかぽかしていたのに

東京は雨曇りで肌寒かった


街路樹が心細い影のよう

歩道をはしる自転車がぼく ...
黒土、
氷晶、
霜柱。
霰ころがり。

新芽、
日光、
桜花。
小鳥のあしあと。

葉桜、
新緑、
にわか雨。
翡翠に息吹き。

抜殻、
枯草、
弦の月。
涙しみこ ...
近日中におもしろい出し物があると聞いていたからずっと待っていたらなんてことはなかった 。
ぼくがアラブの王様になるたったひとつの理由を描いた話だった 。
「どうだった?」とアラブの人から ...
ことばに
よじのぼって
泣いたり
笑ったり
しているが
水分を
ひとつも
よこさなかった
好きだ
と言うと
自分の
腕が
抵抗する
ふさわしくない

ケーキを
取り落 ...
新横浜だ

あと20分で東京だ

新幹線のなかでは2回寝た

ひとの心について考えていた


たぶんぼくらは百年後

だれの記憶にも残らぬ存在だ

ぼくらの主義主張なんてもの ...
やわらかく
きみのこころをおして
はねかえるおもい
すとれっち
いきをゆっくりはいて
かたくななきもちを
しなやかにする

りらっくす
きみがあたえる
あたたかなあいで
まあ ...
炎に包まれた車の中で

絡み合う最後の優しさ

弾ける音は皮膚の音で

流れる油に血が混ざる

口づけする二人の姿が

最高潮の音楽にも似た

黒く悲しい歪みの様で

彼ら ...
巷の秋に目を見開いた空は
もうさよならする太陽が帰って行くことも知らず
振り返った瞬間 涙をこぼす

秋雨よ
わたしを揺らしていて
秋雨よ
倒れ伏すわたしを打ちつけていて

伸び ...
苦虫を噛み潰した顔の猫がゐてもうこんな家出ていくと云ふ 肌に触れていた暖かさが
冷めたポトフみたいに
いつまでも続かないことを
知ってしまった昨日の朝


だからこそ


今そばに寄り添う
ぼくの体温より少しだけ高い
心の暖か ...
さよならなんて 言えないて
君たちが弾けているから
とてもお洒落な気持ちにさせるんだ
みんな逝けてるw
こんな広いところにこんないっぱい
はち切れそうだ肉がw ワーワー
カメラ目線やめてほ ...
見たことのないものが見てみたい



もっと近くで

こっちを見ていてね。





天気予報が外れた

大丈夫、誰も怒ってない。





職員室 ...
白い菜園に 実を結んだ言葉
それを摘み取る 冷たい指先
醜いものは はじいて
麗しいものを つまんで

己が息に触れて 眼鏡は曇る
籠に集めた実りを 俎板に揃える

食卓に並ぶ 自家製 ...
落ち葉を拾って
小さな切手を貼って
送ろう
つたえる人はいないが
つたえることなど
無いが

手紙を
送りたいのだ
たぶん
未来に

まだ生まれない
現象に
ツタエタイ
...
私はいつも見つめていた
失うこと自体が いつも
怖かった 夢の中で 私が 毎晩
ひとり 途方にくれて 思うことは
いつも とても少なかった
ひとりの人間ではなく
私自身であることのほか ...
肩を抱く敗残兵の胸に棲むあの雲雀は屍になつた


冬の朝数学者の見た夢は水洗トイレの水とともに消える
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
salco自由詩7*11/10/21 23:17
オレンジの灯朧月自由詩211/10/21 22:58
101%の毎日加古川少年自由詩211/10/21 22:46
ひどいねはるな自由詩311/10/21 22:38
saturamortal...短歌111/10/21 22:25
赤い靴自由詩311/10/21 22:00
聖歌隊席自由詩111/10/21 21:55
おしまいのあと自由詩011/10/21 21:46
動悸吉岡ペペロ自由詩411/10/21 21:24
振り子の夜つむ自由詩5*11/10/21 21:19
LADY CAT涼深自由詩511/10/21 21:16
かるでら子の枯渇自由詩111/10/21 20:30
海へとたもつ自由詩411/10/21 20:15
向こう岸トキハ スス...自由詩6*11/10/21 18:45
西から東へ吉岡ペペロ携帯写真+...111/10/21 18:33
地層つむ自由詩4*11/10/21 18:29
物語のはじまりと終わりアラガイs自由詩2*11/10/21 16:19
Sunnyイシダユーリ自由詩811/10/21 15:43
新横浜にて吉岡ペペロ自由詩111/10/21 15:20
りょう/みゅーずかんな自由詩6*11/10/21 13:47
午前二時に炎上する車のバックライトは点滅を繰り返す空中分解自由詩5*11/10/21 13:45
秋雨アヤメ自由詩311/10/21 13:36
家出冬野 凪短歌2*11/10/21 13:05
暖かさ寒雪自由詩011/10/21 11:37
食う感から空間屁狩心自由詩011/10/21 11:28
あめのち曇りハリマ自由詩111/10/21 11:18
菜園さすらいのま...自由詩6*11/10/21 10:55
手紙まんぼう2自由詩2+*11/10/21 10:53
真っ白な夢番田 自由詩111/10/21 9:22
冬の朝冬野 凪短歌1*11/10/21 8:53

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加筆訂正:
手紙/まんぼう2[11/10/21 12:15]
小池さんありがとう、さっそく直しました
5.21sec.