地下界の延長として彼岸花 さよならではなくて
また会おうね
と言った

私は息をのんだ

もう眼差しも宙に浮き
口の動きも
何を指しているのか
分からなくなっていたのに

「お父さん、また会おうね」

...
ことしも
かきのはながさいていた

それいじょうの
けっこんしきはない

ひやかして
かぜがくちぶえ
ふいている

それいじょうの
けっこんしきはない

やがてく ...
「23億人世界」の人口圧は世界戦争を引起すとともに、核兵器による戦争抑止を生み出した。その抑止力の下、世界は「23億人世界」からその3倍の「69億人世界」へと膨張を遂げた。では今後、その4倍の「92億 ... 私は、暴漢の胸に
人一人殺すこと、容易い
恨みを込めに込めて磨いた
白銀の刃を、突き立てている
そして、見計らっていた時の訪れ
肋骨の狭間に、ナイフを埋め始めた
じわり、じわりと

そ ...
ブライアン
ジャニス
カート

みんな年下に
なってしまった

ジミヘン
シド
ジム

みんな年下になってしまったけど

生きてることを
馬鹿にすんなよ

死ぬやつは
...
髪がのびたね、と彼は言って、鎖骨のうえをさらさらなぜる。ばかだ。会うたびにいつもそうする。髪がのびたと言って鎖骨をなぜる。なぜ気付かないのか。なぜ覚えていないのか。なぜわたしだけが覚えているのか。 ... つよく握りしめていた 
拳を、そっと開いてみる 

この掌は、いつのまに 
透き通ったひかりの泉が湧いてくる 
不思議な器になっていた 
君がつくってくれた朝食の 
おかゆを食べ終え 
茶碗の運ばれた、広い食卓に 
何とはなしに手を置けば 

木目に残る余熱は 
一つのぬくもりのように 
指から皮膚へ 
皮膚から体内へ  ...
どこまでも自転車を走らせて 海岸線で一呼吸
折り返して家に着いたら 何も考えずに眠りたい


あの子はあいつが好きね
そしてあいつは あっちの子が好きね


満たされない気持ちが 宵闇 ...
ある画家の内面を映し出した 
目の前のキャンバスには 
ふたりの男が描かれ 

荷車を曳く者と 
荷車に乗る者と 
ふたり共、哀しく頬がこけている 

その画家は 
「生」という題を ...
マーブルチョコレートが飛んできた
ゆっくり螺旋状に流れるように
光を浴びてきらきら虹色をまとい
こちらに向かって飛んできた

昔、子供の頃本物のサンタの写真を見たとき

昔、校舎の窓から ...
希望をもっては
挫折をおぼえ
夢を見ては
幻想と気付き

目覚めては
明るさにうちのめされ
眠りにつけば
だるさが増し

自らの闇が
意識にのぼれば
自らの不如意に
恐れ ...
自分の星座は知っている
それを決めた人の
心は知らないけど

同じよに見上げた
星は変わらずいるのか
いくらながめても
過去はみえない

どうしてみえない後ろ側が
そんなに気になる ...
いつ植えたかも分からないチューリップが
たった一枚の葉をぺろりと生やして枯れた

抜こうとした
葉だけが千切れた

もはや太らない球根は眠り続けている
 
外は悲雨だから

いいんだよ、いいんだよ

ぼろぼろ泣いて、いいんだよ


 
 球技に戯れる子供たちが空を見たのはおそらく同じだっただろう。夕餉か朝餉かわからない痛みを伴ったにおいが排水溝やスモッグに漉されながら伝染する、犬のあばら、から受け渡された女子高生のむき出しのくる ... 話しかけないでください

静かに
ハサミの音を聞いていたいのです

質問しないでください

今は
答えたくないのです

話しかけないでください

ただ

髪を切りに来ただけ ...
コスモス、小さく咲いた
香る花、美しい白
そっとつまんで顔を寄せた
あなたのような秋が来た今年
穂も色づいている
素敵な時間
わたしのそばに
花がある幸せ
二人占め
hot hot water
わたしの心を濡らす水
髪を洗ったら
明日に向かう
好きな言葉を思い浮かべて
すべての現実に対峙する
わたしの好きな色
わたしの好きな音階
あなたとわたしの間 ...
だれもいない浜辺
雲たれこめる朝

ざらざらの風が
砂を散らし

灰色のながれ木は
憧れの骨のよう

足跡をひとくみ
ためらいながら綴る、

消せないのですね
そうかと思えば ...
あなたが生きているのは

昔わたしと半分こしたから。




今もずっと生きてる、

死んじゃいないよ。




大きな汚れた都会で会いました




ど ...
おそくきて勇魚死ぬる浜寒し 青い服でとなりにいるけれど
距離は大きい
知らない人みたいなフリで
話さないでよ

お酒を飲むわ 昼間から

早くケリを付けたい

あなたが夫だとして
私は妻かしら?

「いっ ...
横断歩道でフライング渡りする
ビジネスマンらしき人と目が合って
そう、私も指標にしている
あなたをだ

狭い地方都市に
気だるい午後の陽差し
何処にも行けない連帯感

話をした後生き ...
 


焼けつくような空白に

飛行船の影がおち


焼けつくような空白に

赤いりんごが転げでて


焼けつくような空白で

りんごを拾うほそい腕


焼けつくよ ...
いつもの時間の
いつものバスに乗って
いつもの席の
いつもの窓に
いつもの体制で 頬杖付けば

いつもの眩しい日差しが入ってくる
いつものように 目を細め
いつもの 陽の当たらない反対 ...
声が重なる教室の中で
重力に負けたコンパスが 滑って手に刺さる

どうしようもない自分の静けさ
急な空洞を埋めるように 自らが流れてきて
小さなかさぶたを作る

わたしのことはもう見 ...
幾千もの電球がその家の周りを照らしていた

そのどれもが小さく弱い光を放ち

それはとても暖かく

そしてよそよそしく個々を消失させ

一つの個をなす静のようだった

緑の芝生は黄 ...
何のために
誰のために?
意味はあるのか
何も無いのか

結局はそう
自己満足なんだ

問いかけた言葉の渦は
濁流となり己に降りかかる
流されまいと踏みとどまる自分が
滑稽に見え ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
彼岸花春日線香俳句211/10/12 6:25
キス麦穂の海自由詩711/10/12 3:37
結婚式小川 葉自由詩911/10/12 2:06
呪いとしての憲法A-29散文(批評...1*11/10/12 1:37
鈴の音雪路自由詩411/10/12 0:27
28歳はるな自由詩311/10/12 0:24
彼とのこと散文(批評...011/10/12 0:08
掌の器服部 剛自由詩611/10/11 23:57
手のひらの詩 自由詩811/10/11 23:54
思い星(おもいぼし)凪 ちひろ自由詩011/10/11 23:52
夕暮れの坂 服部 剛自由詩411/10/11 23:25
マーブルチョコレートの願い灰泥軽茶自由詩411/10/11 23:22
掌握シホ.N自由詩211/10/11 23:22
星は何色朧月自由詩111/10/11 23:18
球根照留セレン自由詩3*11/10/11 22:35
悲雨殿上 童自由詩18*11/10/11 22:25
_散文(批評...011/10/11 21:43
髪を切りに森の猫自由詩10*11/10/11 21:27
秋の間に間に杉原詠二(黒...自由詩4*11/10/11 20:41
わたしの歌自由詩2*11/10/11 20:20
あまおとつむ自由詩1*11/10/11 19:57
死に物狂いハリマ自由詩311/10/11 19:48
勇魚春日線香俳句111/10/11 19:27
ごっことろりす自由詩111/10/11 19:16
故郷宮岡絵美自由詩211/10/11 18:55
焼けつくような空白にmortal...自由詩511/10/11 18:33
いつもの・・・subaru...自由詩11*11/10/11 17:40
Ideaアヤメ自由詩111/10/11 16:24
夜のプールに沈む憂鬱は透明な笑顔をぼくらに向ける空中分解自由詩211/10/11 15:12
この道の先には菜穂自由詩1*11/10/11 13:29

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