海に流されたカワウソは、サメでも良いから会いに来てはくれないかと思います。こうして唯々諾々と漂っているよりも、サメの血肉になって他(た)の生命を生かす要因となる方が、まだしも有意義な存在ではな ...
宙返りしてみても秋深まらず
空腹に飴をあてがう午前2時
鈴虫よ鳴くは勝手、泣き止むな
うつむせのしずかな背には薄い毛となめらかに降るみじかい死たち
閉じられたまぶた、唇、深い息 明けがたの音が通過していく
触れられず 逃げも進みもできないぼくらを死たちはじっとみている
...
君が見ているものが
僕には 見えない
君が足を踏み入れる場所に
僕は 行けない
だけど たぶん それでいいんだ
見えないことは 祝福でもある
留まることは 安らぎでもある
眼 ...
きはひとりでは
きになれないことを
しっている
だから
もりになった
さみしいなんて
ことばもしらずに
黒塗りの車を目にすると
自然と 厳かな気持ちに成る
心が きゅっ と 引き締まるような
一瞬 苦しくなるような 感情
磨き上げられたボディー
運転手は 白い手袋
長いリムジンか ...
星明かりの駅が
ひとつずつ滲んでゆく
瞳は
乾いてなどいない
まったく逆だ
夜から
いちばん遠いところが
すべてを飲み込み
夜を生むための
夜になる
そこに
ある ...
きょうもかわいくてうつくしいね
かわいいかうつくしいか
どちらかひとつにしてください
と
つぶやくことによって
10ねんごくらいに
かのじょになる
という
かのうせいがあるから
きょ ...
猫のひげが巻きついた星の判断が秋風に吹かれている。小石はその巨大な耳を痙攣させながら酒場という酒場に愛のリキュールを撒き散らしてゆく。そのとき雨の棺を夜が跨ぐ。すべてを照らし出す幼年時代の夢想が彼女の ...
私は息詰まり行きどまりそうになり
どうしようもなくなったときに
小指を鉛筆削りの中に入れ
小指に繋がれた色々な糸と一緒に削ってしまう
それがいいことではないとわかっていながらも ...
雪の下 紅梅の如 鮮やかな縮まる猫の寒(カン)と鳴く口
今日は和煦 明日も和煦かと思い染め 猫毛のや宿命 冬衣(ふゆごろも)湧く
なでしこの我を呼ばわる若し声 早朝(つと ...
どうして私が名前を変えなくちゃいけないの
結婚に向けて大人にならねばと思いつつ
決まりきった事 承知した事 そうしたい事
であるにもかかわらず
持って生まれた姓を 旦那の姓に変える
...
フライパン 貝がなければ焦(こ)ぐもせず 沸ける海にてパスタ泳ぎぬ
和せりかな アルデンテなるナポリタン 彩り添うる朱にパセリかな
行くと来と咳止めがたき病み身をや 耐え ...
意味などないのだ。
意味ない。
言葉に意味などそもそも宿らない。(言語は
(死せり。
不細工な唇から、どうしようもなく漏れ出る汚いそれに命など。
意味など ...
人の世の脆き狂いぞ定律(さだめ)なら風に桜の散るもことわり
さ丹頬う葉こそ楓(もみじ)に栄(さかえ)あり 花はまさしく『慎み』という
緑なす野辺の川岸涼やかに水煌めきて晶(し ...
働きたくはない。当たり前の素直な心情だ。しかし、働かない訳にはいかないのが現実だ。
金なんざ別に欲しくはないが、ナシで済ませられる社会には生きていない。
人と物に蝕まれ「飯喰らう石ころ」に ...
薔薇のように咲き誇る 若く美しい君よ
その目は 緑なすエデンを見つめてる
禁断の果実は 試してみたのかい
蔦の絡まる東屋に 集う若き神々は
ニシキ蛇の昔語りに 耳を傾けている
噴水の袂に ...
昼 我ら見守りし樹木達
宵 起立して我ぞ我ぞと立ち居並ぶ
昼 穏やかに放ちし心 陽(ひ)の光に交え
宵 彼らの意思となりて確固たらしむ
桜 冠を戴きて朴訥の王 ...
僕等は、いつのまにか
否応無く人生という列車に乗っていた
やがて、この列車は
御他聞漏れず地上から浮遊してゆく
いつか、必ずブラックホールの暗闇を
一度は通過するという
...
月に向かって咲いた 白いバラ
静かに奏でられる 花ずれの音
時は冬 冷たい 冷たい季節
狂い咲くのは悲しい
ダレモイナイ ダレモイナ……
かわいそうに思った神さまは
月の使者を遣わ ...
特殊な水で満たされたその保育器は柩でもある。
「抜け出るのなんて夢のまた夢」
隣の保育器=柩から、会話の続きのように声がかけられた。空気を震わす音でなく、脳髄に直接響く信号として。 ...
電車の中で、遠藤先生の本を開き
アウシュビッツを訪れた日の場面を
旅人の思いで共に歩く
*
昔、囚人だったカプリンスキー氏は
黙したまま背を向け
赤煉瓦の古い建物 ...
毎朝毎晩 僕は憂鬱で
死にもせず 生きもせず
脈打つ鼓動を感じもせずに
ただグダグダと ウダウダと
何かを壊したくて 守りたくて
繰り返してるんです
...
生きることが
苦しくなくなったのは
考えるべき事が
減ったから
感じる事が
減ったから
妄想の世界は
実現しない、と
遂に認めてしまったよ
こうしてここに ...
骨を噛んで壊れた
ブリリアンス壊れた
あーりゃりゃこりゃりゃ
いーけないんだいけないんだ
曇り硝子の海馬
刃磨いで裂けた
判断力あつらえた
...
白き大地は果てしなく
沈まぬ光の静謐に
いざない いざなう
時をひととき 忘れた光
白き大地の果てしなく
白く冷たい隣人は
等しく全てを覆うだろう ...
夜を待ちわびる右折の多い交差点.
黄色が教えてくれるもの
その予感は誰のものなのですか
今ひとつ、今にひとつ
アテのある居所、アテがあっての居所
水の凍る居所、水が凍る局所
待ちの ...
ここは蓬莱
頭上におちた白磁の林檎
くだけた飛沫は雪の泡
こなごな金剛 ザラメ衣が
銀の枝葉に纏いつく
草笛の遠音 幽か
翡翠の雨の降りたるに
...
雄弁という言葉持つ石はアゲート,古びたセピア色はカフェのレコード
{引用=(きみはやさしいね)
(いつだってそうね)
(そう、ぼくら共犯者さ)
(頼りなくてごめんね)
(信じれなくてごめんね)
(でも、ぼくら共犯者さ)
(やめちゃいないよ)
(いち ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
漂うカワウソ
α
散文(批評...
1
11/10/21 5:20
宙返り
はるな
川柳
4
11/10/21 3:08
死たち
〃
短歌
3
11/10/21 3:02
川原にて
さすらいのま...
自由詩
2*
11/10/21 2:24
森
小川 葉
自由詩
8
11/10/21 1:15
黒い車
藤鈴呼
自由詩
3*
11/10/20 23:56
水底
千波 一也
自由詩
6*
11/10/20 23:32
ゲッセマネのヨハネ
6
自由詩
0
11/10/20 23:30
詩
ぎよ
自由詩
1
11/10/20 23:02
鉛筆削りの使い方
灰泥軽茶
自由詩
4*
11/10/20 23:00
猫
mortal...
短歌
1
11/10/20 22:56
名前
砂木
自由詩
9*
11/10/20 22:50
Scherzo
mortal...
短歌
0
11/10/20 22:47
です
ブロッコリー...
自由詩
1*
11/10/20 22:42
Seasons
mortal...
短歌
0
11/10/20 22:20
声
蒲生万寿
自由詩
1*
11/10/20 21:58
エデンからの旅立
さすらいのま...
自由詩
0*
11/10/20 21:30
朴訥の王
mortal...
自由詩
0
11/10/20 21:13
魂の器
服部 剛
自由詩
4
11/10/20 20:35
白いバラ
凪 ちひろ
自由詩
1
11/10/20 20:32
水の間(あわい)
ゆべし
自由詩
3*
11/10/20 20:28
人形の瞳
服部 剛
自由詩
3
11/10/20 20:21
失うもの
faik
自由詩
1*
11/10/20 20:15
位置
〃
自由詩
1*
11/10/20 20:11
骨折
〃
自由詩
3*
11/10/20 20:06
極寒
mortal...
自由詩
2
11/10/20 19:52
氷漬けの後の空腹
yuugao
自由詩
2*
11/10/20 19:27
ここは蓬莱
mortal...
自由詩
1
11/10/20 19:13
おまけ
西行桜
短歌
0
11/10/20 18:58
両手
ゆうと
自由詩
2
11/10/20 18:53
3339
3340
3341
3342
3343
3344
3345
3346
3347
3348
3349
3350
3351
3352
3353
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
3361
3362
3363
3364
3365
3366
3367
3368
3369
3370
3371
3372
3373
3374
3375
3376
3377
3378
3379
5.16sec.