眼鏡を外して電車を降りた
閉園のアナウンスが流れる頃に
金属製のゲートをくぐった
アスファルトの水滴が
輪郭を失ったパレードのように
商店の光を反射していた
黄色 ...
そろそろ雨があがるはずなので
雨戸をあけました
そろそろ風が治まるはずなので
窓をあけました
いったん 風はやみ
雨もあがり
雲が遥か上空を
モクモクと移動しているのが見てとれました ...
ズーズクズーズ
ズーズクズーズ
ズーズクズーズと鳴く夜に
光る原っぱ飛ばずにおいで
ズーズクズーズ
ズーズクズーズ
ズーズクズーズと鳴く夜に
沈まぬ池から昇っておいで
...
ヒグラシが鳴き始めた
雨は降ったり、降らなかったり
時々、知らなかったり
フラスコ売りの兄は
すべてのキャベツを刻み終えると
沈まない潜水艦に乗って
埼玉に帰っていった
...
血の通った肉体で走る 幼い頃の私にならない為に 危機から走る。
仕方がないことに疲れてしまうなら
いっそ悪意になってしまおうではないか
それがいちばんいいような気がした
大雨が町の明かりを隠していた
ほかの男に幸せにされているのが
...
メゾピアノから入る旋律を
僕はとても気に入っていたんだけど
どうしてもイメージ通りに弾けなくて
いつも最後には
鍵盤をぶっきらぼうに掃除しあと
それでも静かに蓋を閉めた
あのころ優しく ...
目には目を歯には歯を
そんな世界はもうたくさんだ
争いの火を起こさぬように
俺は日常をファイルする
最高に楽しかったことも
最悪でつらかったことも
書き残して 後で読み返せば
や ...
「僕のレゾンデートルはオナニーです」
一見正しそうだけど、「僕がこの世の中に存在しているのはオナニーです」って意味だから、これは間違いです。「僕はオナニーする
ために生きている」という意味ではな ...
テントウムシを 二匹並べると 星の模様に わずかな違いがある どうしてなのか 動き出さないように あたりを冷やしていると やがて眠ってしまった 八月三十×日 1から順に数字を 次の春までにはきっと 数 ...
同じ屋根の下で
暮らし始めてから
彼に作った
カレーライス
君が美味しいと
言ってくれてた
相変わらずな
【ちゃんこカレー】
私の味を
覚えてますか?
約1年半ぶりの
同棲生活で
君に何を食べ ...
毎日せんそうやってたんだよな、と
黙祷のかたわらでぽつりと確かめる
ルービックキューブにたとえるならば
3つの面の色が揃ったあとで
あの黒い雨が降ったということだそうだ
おもちゃに喩えられる ...
青空に 一抹の雲が 光断ち わずかな未来を 奪って笑う
流れゆく 心の川を せきとめて 悲しみのダムが 溢れて落ちる
つながって いるとわかって メールして 見えない心と 何を欲すか
ものもらいができた
左眼のまぶたの裏側に
うつる病とは聞くものの
誰がよこしたものかも判りはせぬし
このところ痩せてしまった我が涙の袋には
毒素がぎっしりと詰まって視界を赤く腫れさせる
...
恋人よ
ぼくはすぐ立つ
スケスケのパンティ見れば
ダークな街の
アダルトショップで
君への贈りもののパンティ
探す、探すつもりだ
いいえ
あなた
私は欲しいパンティはないのよ
...
拝啓、君へ
お久しぶりです
元気にしてますか?
今も全開で
笑っていますか?
最近よく…
10年後の君…
20年後の君を…
想像したりします
不思議な事に…
僕の頭に浮かぶ ...
あらゆる事象は、考えるきっかけなのだ。
あらゆる事象は、自身を嘆いたり、周りのせいにするためにあるのではない。
しかし、私たち凡人は、あらゆる事象を考えるきっかけとはせずに、自身を嘆いたり ...
つまびくように
ひとつひとつ言葉を追うの
奏でられたら
いいなあなたへの
文字を音符にかえて
うたはうたえない
音楽もうめない
明るいひかりも
つくることができないよ
あたし ...
いいわけが思い付かなくなった
こじつければ無限にあった
あの頃は確かに
言葉は弱い私たちの
味方だった
* * * * * * *
体育館の
高い窓を見ていた
仰げ ...
【ちょいペタ用語NO2】レゾンデートル[(フランス) raison d\'etre] ある物が存在することの理由。存在価値。
ふーん。ある物が存在することの理由なんだ。人間だけにあてはまるのかと思 ...
あの灯りのなかに
いつかの僕たちがいる
迎えるでもなく
さよならでもなく
あの灯りのなかに
懐かしい日がある
見えないものに
この目を輝かせる僕は
いつかの日々の
星 ...
夕方になると
家の中の丸いテーブルに
収穫した夕日がたくさん並べられた
トントンとまな板で
取立ての収穫を刻む音は軽快で
一日の話題は素朴だが
夕日色に包まると砂糖の香りがした
夕日 ...
嘘をついてはいけません
命の尊さを知りましょう
他人を悲しませてはいけません
人権を守りましょう
復唱
復唱しろ
テレビ新聞政治家おまえもか評論家
嘘をついてはいけません
...
あの空にはたくさんの墓標が立っている
その墓標の苔から僕はひっそりと落ちて来たのだ
今僕の帰りを待つのはその苔ではない
苔はすっかりきれいに掃除された
僕は新品の棺へと
色のない花々にうずも ...
庭にドライアイスを吐き捨てた
僕の肺の底に溜まっていた汚物
吐き出せなかった二酸化炭素が肺に堆積して
静かに冷えて凍ったもの
空気を吸うのと同じだけ
吐き出すことが出来ればいいのに
い ...
{引用=
***
}
ムラサキツバメに失踪する
その前夜にふきあれた豪雨のことを
ながく思いわずらっている
きしり、と
窓はひらいた
ひと知れず
みるまに
カーテンはあおられて ...
鶯谷で終われば世界も希望に満ちていた。
最終回の続きは水平線へ向かう小舟の日々。
朝焼けも夕焼けも同等に繰り返し、穏やかな波。
果てはない。
僕は君の目で見ることは出来なくて僕の目でしか見ることが出来ないから君が君の目でしか見ることが出来ないものを僕の目で見ながら君が見ているものとはきっと全く違うのだろうと考えてるそのことが君に届いているの ...
せかいをあげるよ
そこできみはひとりぼっちになる
おもう存分たのしんでおいで
日本語によってロックを演奏することは不可能であると長い間言われ続けてきたように、日本人による芸術表現の可能性などまずあり得ないということが想起されるのはなぜだろう。そもそも、この国には宗教も哲学と ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
パレード
古代 透
自由詩
6*
11/9/4 19:31
台風はいつまで
なぎね
自由詩
1
11/9/4 19:12
時間通りに夜
長押 新
自由詩
3*
11/9/4 19:09
ヒグラシ
たもつ
自由詩
3
11/9/4 18:55
走る
山岸美香
短歌
1
11/9/4 18:47
町の明かり
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/9/4 18:18
音符のある風景
ささやま ひ...
自由詩
10*
11/9/4 18:00
FIGHT FIRE WITH FILE
新守山ダダマ
自由詩
0
11/9/4 17:58
レゾンデートル
梅昆布茶
自由詩
2
11/9/4 17:47
明暗
砧 和日
自由詩
3
11/9/4 17:06
ちゃんこカレー
ちゃんこ
携帯写真+...
1
11/9/4 16:46
八月にうたう
茶殻
自由詩
1
11/9/4 16:40
終わりが始まる時
アヤメ
短歌
1
11/9/4 16:19
ものもらい
つむ
自由詩
1*
11/9/4 15:53
木綿のパンティ
花形新次
自由詩
5
11/9/4 15:19
拝啓、君へ!
清風三日月
自由詩
1
11/9/4 14:01
考えるきっかけ
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/9/4 13:33
ズットイッショ
朧月
自由詩
1
11/9/4 13:15
淘汰
紺
自由詩
5
11/9/4 11:59
猫のレゾンデートル
梅昆布茶
自由詩
2
11/9/4 9:44
ゆく夏に
千波 一也
自由詩
6*
11/9/4 8:03
夕日
花キリン
自由詩
7*
11/9/4 7:59
どうとくのじかん
カチキ
自由詩
5
11/9/4 5:33
夏の終わり
葉leaf
自由詩
3
11/9/4 5:22
渇いた氷
木屋 亞万
自由詩
2*
11/9/4 4:13
aerial acrobatics 15
mizu K
自由詩
6
11/9/4 3:45
1819
di.di.
自由詩
1
11/9/4 2:36
僕は僕の目でしか見ることは出来ないけど
あらら
自由詩
1
11/9/4 2:21
せかいをあげるよ
はるな
自由詩
5
11/9/4 2:08
日本人に、ロックはできるか
番田
散文(批評...
1+
11/9/4 1:32
3327
3328
3329
3330
3331
3332
3333
3334
3335
3336
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3338
3339
3340
3341
3342
3343
3344
3345
3346
3347
3348
3349
3350
3351
3352
3353
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
3361
3362
3363
3364
3365
3366
3367
4.36sec.