日焼けした砂浜に
(いるはずもない恋石亀
)うぶ毛でも覗いてやろうか
(そんなことできはしない
わかっているだろう)
【秘密の基地を造る】
親亀がゆく 雌亀その「直感的交換」 ...
友よ
あれから何年の月日が流れたのだろう
砲弾のスコールが
いつ止むとも知れない
湿気のうねりにうんざりする
熱帯雨林の中で
笑顔交じりの涙をこぼしながら
手を取り合って硬く誓い ...
夏暑く
汗があふれて
パンツの中
黄金のタマも
ムレムレ
若人よ
いざ
股間に涼しげな風
当ててやろう
可能な限り
ああインキンが
君 ...
今日も
大地の上で生きているモノ
すべてを殺戮するために
にじりよる朝の光
表面を輝かせて
自らの酷薄な薄ら笑いを
その下にうまく隠したつもりで
偽りの微笑を地上に降り注ぐ太陽を
頭上 ...
石ばかりの街に
ひとしきりの、 雨
刈り上げた項を
さぁと風に撫でられて
今を知る
そんな雨のような
人と紡いだ記憶に
支えられながら
僕は在る
小さな苦し ...
残響だけがひびきわたる
詩人の内面で
何が起こっているか
誰か知らないのか
蒼き草原を
ただ疾駆する獣となって
君は走れるか
骨まで砕こうとする敵に
ただ反撃できるか
...
草木のゆれる
その方角に
わたしはときを聴いている
これまでを悔い
これからを問い
わたしは巧みに
たじろいでいる
雲のちぎれる
その方角に
わたしはことばを ...
もう一度飢狼のように血に飢えて
青春という広野を疾駆したい
しかし私は一匹の弱い羊
牙もなければ爪もない
泣きながら帰る夕焼け
一人ぼっちの夜
もう戻れないあの日
ジョルジョ・デ・キリコの静止画
大量に発汗する
焦るぜ
外気温 摂氏三六度三分
平熱だと医者は言う
医者の持つ寒暖計はデジタルだが、
モノクロのため眼がしょぼつく
熱 ...
カラのコップに残る
冷ました 後の氷
気体になって 闇になり
朝方から 光に変わっていく
眼から光は入り
指先から 出ては
小さな声で笑う
寝癖で まとまらない髪の中
...
寡黙なものは寡黙なままだ
高齢になってしまった
爺様と婆様
薪ストーブの時代を思い出している
かじかんだ思考が
チーズの溶ける仕草を真似ながら
五感の隅々へと広がっていく
懐かしい冬 ...
雨の一粒ひとつぶは
空気を孕んでいて
引力にひきよせられて落ちるときに
真ん中に窪みができる
屋根から
下がる糸の鏡に
することもない子どものものおもいが
写しとられる
傘から ...
罰は何生かさるる侭老齢に後悔ああわたくしは朽ち行く
死を怖れ幾度眼を覆ふ手をはらひのけたか醜き花を
老齢が糸を張り争がたがいに牙を向けるよう仕向けあったのです
それはなぜなのだろうと思う。誰にも見えない言葉を人に伝えようと思う。それは俺の言葉が悪いせいなのかと思った。だがなかなか伝わらなかった。風が吹いたけれどよくわからないし眠かった。家に帰りたいと思う ...
ブラックニッカに飽きてきて
ジャックダニエルに買い替えりゃ
詩の断片すらも浮かびやしない
おのれジャックダニエルめ
おのれ貧相な俺の味覚め
確かにブラックニッカは280円だが
ジャック ...
無防備に黒髪絡める薬指 乳白色と桜色の爪
くちなしの綻びのない芳香に閉じ込められし柔らかな肌
女子寮の森の香、靴を置く落ち葉 紅茶の茶葉に面影を見る
舌触り この雨の日の洋梨の瑞々し ...
スーツに付いた君のファンデーション
ああ それは宇宙の彼方の星雲のようにきらめいて
この世界が美しいのはやはりあの{ルビ女=ひと}のためなのだ
などと考えながら
生地に残った彼女の温もりと匂い ...
五つとひとつの指で実をささえ
右は左の午後を見わたした
こぼれゆくものを
見わたした
鉄とガラスのはざまの蜘蛛
ずっと光を投げつづけている
陽でも灯でもない
雨の ...
抱いて
あなたが
海を渡ってしまう前に
強く
優しく
あなたの印を
いっぱいつけて
あたしを
ふるわせて
ねぇ
抱いて
身支度をする前に
とろける ...
肌に吐息を
響かせる
指に匂いを
響かせる
声に憂いを
響かせる
そのようにして
生に命を
響かせる
メトロ降りてガードくぐり歩道橋を渡り
平らな道は地図にしかないと語り
それでも景色を破る血気なんてなかったろ
上滑りする言葉がいちばん大嫌いだからさ
水たまりにかすれてしまった声で ...
目の前の何でもない風景は
独りの画家が絵筆を手に取れば
真っ白なキャンバスにあらわれる
一枚の美しい夢になる
たとえばそれは
{ルビ陽炎=かげろう}揺らめく夏の坂道を
杖を ...
{引用=
韓流賛成音頭
さあさ皆さん聞いとくれ 韓流賛成音頭だよ
これなら文句はないだろう みんな大好きチャン・ドンゴン
それ 韓流賛成(韓流賛成)
嬉しい韓流楽しいなあ 日本 ...
ゴッホが描いた「{ルビ向日葵=ひまわり}」の
地上に堕ちた太陽に
人は感動するのではない
今にも動き出しそうな
何かを語りかけそうな
「向日葵」の背後に視えるのは
瞳の ...
いいよ
枯れるくらい
たくさん話したし
いいよ
もう、涙が
こぼれなくなるくらい
たくさん笑ったし
疲れたし
決めら ...
フェイストゥフェイスで
かるめのばりぞうごん
セックスの前戯だよね、わかるよ
フローリングはクーラーが効いていて冷たい
綺麗なお墓みたいだ
そこでぼくらは同棲生活を演じてままごと ...
みずうみへ
冷蔵庫から取り出した氷たちを口いっぱいにつめこんで走った
夏休みのティーンエイジャーはただただ暇だったのである
ウェディングドレスは溶けだし足手まとい管理職就任
主人はストーカ ...
東京は小金井市に生まれて
横浜で育った
浅草寺を知らずに
僕等は育った
おとなになって
銀座線に乗っても
別に降りる理由もなかったから
僕等の名前を
覚えてほしい
浅草寺を知らない
...
「褒められたりすれば単純に嬉しい。」
*
俺は共感とか理解とかこのままずっとされないんではないだろうかな、でもそれって多分普通なんだろうな、なあ。トーはそう思ったからそう口 ...
無性に淋しい夜。
ぼくは泣きながら、送るあてのない手紙を書く。
ベッドの一番近く。
小さなランプを点けて。
真っ白な画用紙、使いなれたペン。
カーテンは開け放し。月の光、こんばんは。
本当は言 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
猛暑と亀
アラガイs
自由詩
5*
11/8/15 17:03
約束の地
寒雪
自由詩
2
11/8/15 15:46
人知れず彼らはもうひとつの戦いを繰り広げている
花形新次
自由詩
1*
11/8/15 15:22
同じ空の下
寒雪
自由詩
0
11/8/15 15:22
八月の雨
御笠川マコト
自由詩
2
11/8/15 14:52
断片
渡辺亘
自由詩
3
11/8/15 12:36
その方角に
千波 一也
自由詩
5*
11/8/15 12:08
無題
渡辺亘
自由詩
4
11/8/15 11:08
キリコ
……とある蛙
自由詩
5*
11/8/15 10:41
夏の実
砂木
自由詩
9*
11/8/15 8:43
雪
花キリン
自由詩
4*
11/8/15 7:09
雨の溜め息
殿岡秀秋
自由詩
7
11/8/15 6:25
罰は
高濱
短歌
1
11/8/15 3:04
教えてくれない
番田
自由詩
2
11/8/15 2:48
おのれジャックダニエルめ
只野亜峰
自由詩
1
11/8/15 2:16
花と髪
北岡 瑛美子
短歌
3*
11/8/15 2:07
ファンデーション
ぎよ
自由詩
2
11/8/15 1:22
ノート(雨と王座)
木立 悟
自由詩
4
11/8/15 0:44
抱いて
森の猫
自由詩
13+*
11/8/15 0:28
響かせる
はるな
自由詩
2
11/8/15 0:02
のらのしろ
凪名木なぎな
自由詩
3
11/8/14 23:49
白いキャンバス
服部 剛
自由詩
4
11/8/14 23:41
韓流賛成音頭
只野亜峰
自由詩
2*
11/8/14 23:29
ゴッホの瞳
服部 剛
自由詩
2
11/8/14 23:27
いいよ
草野春心
自由詩
6*
11/8/14 23:06
木洩れ日の数え方
ねことら
自由詩
1
11/8/14 22:42
ユニヴェールを探して
ayano
自由詩
4*
11/8/14 21:26
浅草寺を知らない子供たち
花形新次
自由詩
2*
11/8/14 21:13
現実の話
榊 慧
散文(批評...
3
11/8/14 20:57
逢いたくなったから、今夜も手紙を書きました。
愛心
携帯写真+...
5
11/8/14 20:00
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
3361
3362
3363
3364
3365
3366
3367
3368
3369
3370
3371
3372
3373
3374
3375
3376
3377
3378
3379
3380
3381
3382
3383
3384
3385
3386
3387
3388
3389
3390
3391
3392
3393
3394
4.62sec.