パウルス・ポッター
四百年の向こうから牛がしばらく自分を見つめていた
牧草が広がり、緑色から水色に薄い空気が融けていく低い彼方の地平線に建物の塔が棘のように刺さっている
遠く平地から此処まで ...
そう、散らかった部屋。僕の体重に沈むクッション。回転する夜の底から、聞こえてくる羽ばたきの音。反響するサイレンと、赤い光に祀られた地球儀。骨の浮きそうな、肩。世界をデッサンする指先が、背中に子午線を引 ...
予め
蕾は刈り取られていた
頭上を
越えていった
鳥の名前を知らない、
車輪のあとに立ち尽くす
わたしの肩を抱いて
そっと
目を伏せたあなたの
手と、
手を
重ねると
...
小さなころの記憶が
なくてそれは
当たり前のことだのに
問い詰めた先生は血を
責めてわたしはいたたまれない
まま自動ドアに挟まれた
影
が折り重なって
肥大していく樹
を
描いた
...
友達がいつも投稿していた言葉
それは 詩と呼べるものではないのだと気づいた
この世の全てに
意味があるとして
それが何の救いとなろう
泣くことが最初の呼吸であるならば
そこには一滴の悲しみもなかった
暇に溺れ
退屈過ぎて
息ができなくなった時に
泣きた ...
良いのは探究心
心配なのは風のお話
彼等はホント ゆっくりと
じっくり回って 近付くのだから
注意 注意
立看板が 有ったって
注意出来ない 落石注意
そんなコトばっかり 言 ...
子を捨て、親や友を殺し、
死ぬおそれのある人を見捨てております。
また、傷ついた人を助け、明るい自分へ挑戦をし、
珍しくネット越しに人の悩みを聞いてあげたりもしています。
貨幣経済や心理学 ...
パーティーへ乱入して、
新郎新婦の間に分け入って、
わたしがあなたたちの子供だったの!と奇声上げる
過去に生まれた愛さえも、
新しき想像妊娠の前では無力だった、
沈黙の客席、その大広間に ...
殺虫剤のニオイが
指から取れない
何度洗っても
だいっッ嫌いな殺虫剤のニオイが
スプレー缶のボタンを押した指に
染み込んで 汚点ついて
取れない いつまでも
だいたい人の寝ている ...
6つ全ての面に
60と書いてある
拳大の立方体
それにそっと手を触れると
彼は吸い込まれてゆく
ゆっくり
60分かけて
彼がすっかり吸 ...
とても とても 小さな町から
とても とても 遠くの町へと
列車は少年を連れ去った
絵に描いた景色が
車窓に飾られてく度に
少女の声はひび割れていった
小麦色の雲の間で 見えない ...
林檎の木磔刑のごと伸びて 指
百種の尾篭に咲きて われに触るるな
便覧の白き薔薇群 科斗の尾
息長鳥この世の果てに鳴き 迷路
不朽体守護略奪内乱薔薇戦争
不死の果実交 ...
遠くの向こうから眺めていたら
誰かと思って近寄ったら
案山子だった
今にも動きそうな気配を漂わせているのは
こがねいろした稲穂が風で波打っているからだろうか
生命に溢れた大地に自分だ ...
じごくをたべる、とあなたがてのなかであめをひろいながらわたしのみみのおくでかたるときにわたしたちのあいだにできたあのてんきのことをなんどもことばにだしてからはなしはじめよう。まずあなたはさばくとくちに ...
休みの日の朝は
なんの変哲もない喫茶店にゆく
香ばしくてゆるい珈琲の匂い
水っぽい湿気たぬくもりが心地好い
珈琲をすすり煙草をくゆらす
覚醒を待ちながら新聞を読む
僕はそれ以上のなにもので ...
突然降り出した、
ガラス色の雨。
失恋の涙にも似た、
ガラス色の雨。
梅雨の終わりに降り出した、
ガラス細工の雨。
雲というガラスが砕けた、
ガラス細工の雨。
傘を差している背 ...
あんまりがんばり過ぎちゃうと
ぐったり疲れてしまうので
心の中にたった一ヶ所
小さい風の抜け穴がほしい
あんまりまじめに働くと
人々の囁く声が気になって
ろくに寝れなくなる ...
仕事帰りの若いサラリーマンが
夢庵でネクタイを緩めて
しゃぶしゃぶ定食を食べていた
思えば僕にもそんな
寂しさにみたされた夜があった
職場の老人ホームで
お年寄りが喜ん ...
カート道に蛇がいた
もう十組は出たはずだから
十回は轢かれかけたはずだ
まだ空をよく知りもしない
星だけ見つめて知った気の
地球にはぼくがいた
昔のひとは
空について
知らないことが ...
少年の反駁
指の関節に力みが掛かる
苛々するとお腹が痛くなる
文句を垂れるより
先に舌が渇いてしまう
きっと僕の心は
ぶすぶすと焦げたニオイがする
直立の犬
定義に拘る人がいる ...
きみが歩くたびに
胸の地球儀がゆれる
ここにずっと、いてもいいのに
ボコボコにしてくださいよ
ぼく地球の痛みわかりたいんです
どうかおねがいです
もう明日歩けないくらいのちょうどいい感じにボコボコにしてください
あとぼくもう罪でいっぱいなんです
あなたが殴っ ...
夜が落ちてくる
夕闇の秋
空に残る青の名残
雲の陰影
輝き始めた三日月と
まだ小さな一番星
切り取られたような山際に
影絵のような樹木達
光と影の混在は
もう指先まで押し寄せ ...
街の本屋さんで
握手会をした
テーブルを一個出して
ぼくはぽつんと座っていた
なんの垂れ幕もなく
司会者もいない
道行くひとは通り過ぎてゆくばかり
交差点の信号が変わるたびに
秋が ...
髪が青みがかっているようにみえた
だから、
違うと思った
君は違うと思った
道端で
君は猫を撫でている
可愛い猫
君は可愛いいと言う
可愛いと
僕は珈琲を頼んだ
君はクラン ...
耳鳴りがして傘を払った
季節外れに咲いた白い花びらが散った
雨の降る
確率は40パーセント
インフルエンザの予防接種を待つ
病室でプロポーズ
この樹にとって僕は何であり
僕にとってこの樹は何であるのか
と
ポケットの中で問いつめたくなる季節がやってきた
僕が立ち去っても
鳥たちを集め
僕がゼロになっても
無の中で
散り続ける ...
道がある
道が二手にわかれている
どちらにも行きたいし
どちらにも行きたくない
球がある
投げることができる
転がすこともできる
無視する
行く道にはどうか茨を
球にも棘を
...
ふとした瞬間に
シワができたことに気づく
ツルツルだったあのとき
覚えているでしょ
赤ちゃんのようだと
何度も何度も触られた
あの日のように瑞々しい
あなたでいてね
「あきらめない ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
パウルス・ポッター
m.qyi
自由詩
2
11/11/4 16:59
風切羽
yuko
自由詩
4
11/11/4 15:17
旅路
〃
自由詩
9
11/11/4 15:17
系統樹
〃
自由詩
3
11/11/4 15:16
君の主張が、風に飛ばされて砕けていった
番田
自由詩
2
11/11/4 15:02
荒野の白袴
木屋 亞万
自由詩
1*
11/11/4 14:41
もののけ
藤鈴呼
自由詩
2*
11/11/4 14:18
天界にいる神様へ送る地天使からのレポート:パンドラ付近の観察
麒麟
自由詩
0
11/11/4 12:52
幽閉 序章、 物自体の仮定、
狩心
自由詩
1*
11/11/4 12:45
殺虫剤のニオイ
相差 遠波
自由詩
4*
11/11/4 9:50
キューブ60
草野春心
自由詩
6
11/11/4 7:03
小さな町
島
自由詩
4
11/11/4 4:28
ピューター
高濱
俳句
0
11/11/4 2:59
案山子になりたくて
灰泥軽茶
自由詩
4*
11/11/4 1:38
無題 未完成品
ballad
自由詩
1
11/11/4 1:19
休みの日の朝は
吉岡ペペロ
携帯写真+...
5
11/11/4 1:08
particle glass rain.
雅寛
自由詩
1
11/11/4 0:16
湯呑み
服部 剛
自由詩
4
11/11/3 23:58
あの頃の青年
〃
自由詩
10
11/11/3 23:53
蛇つかい座の夜想曲
吉岡ペペロ
携帯写真+...
2
11/11/3 23:17
色々
さひ
自由詩
3
11/11/3 23:14
no name
mizuno...
自由詩
2
11/11/3 22:43
ふつう
カチキ
自由詩
5
11/11/3 22:41
闇のさなか
s
自由詩
4
11/11/3 22:30
握手会
はだいろ
自由詩
4+
11/11/3 22:25
冬
opus
自由詩
1
11/11/3 22:01
同色
mizuno...
自由詩
2
11/11/3 21:43
樹
T.L
自由詩
1
11/11/3 21:40
Gu
かなりや
自由詩
2
11/11/3 21:10
あきらめないで
花形新次
自由詩
2*
11/11/3 20:18
3321
3322
3323
3324
3325
3326
3327
3328
3329
3330
3331
3332
3333
3334
3335
3336
3337
3338
3339
3340
3341
3342
3343
3344
3345
3346
3347
3348
3349
3350
3351
3352
3353
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
3361
9.66sec.