風の色が 澄んでゆく
そろそろ厚着を しなくちゃね
石油の香りが 恋しくて
灯の色を 浮かべてる
急く気持ちを 忘れたら
ぼちぼち読書を しようかと
サガンの本が 恋しくて
少し瞼を ...
その日は突然やってきた
いつまでも続くのかと思っていた
君はいつも笑わないけれど
はじめて手をつないだ
僕は泣いたけれど
君はじっと僕を見ていた
いつか必ず別れはくる
二人が出会 ...
スマートでないのにスマートフォンを持たされた
たいしてあいしてないのに結婚した
子供三人どうしよう
これが国家と言うより
人類あるいは生物学
もっと敷衍すると
鉱石 ...
ヨーイ ドン
校長先生のピストルで
みんな死んでしまった
スタートしたのはぼくだけ
急にグラウンドが広くなったみたい
走っても走っても
ゴールのテープが見えない
しかたがないので
...
突然の雨にも 驚かなく なった頃
君を また 送迎する朝が やって来た
君が 車を降りた 瞬間から
世の中は 日差しに 満ち溢れ
スーパーに入る頃には
傘なんて ビーチパラソルに
...
わたしにたりないもの
てぶらでふろしきをたたむずぶといちえ
わたしにたりないもの
むさくいにほほえまないふせられたかるた
わたしにたりないもの
はきすてたことばを いつ ...
泣きながらファイティングポーズ
かまえていこうYEAH YEAH
気分のノラない
さえてない日々が続いて
イヤんなっちゃうことばっかり
頭ん中ひらいめいちゃって
もう、たえられないかも
涙目でフ ...
悲しい歌が町をゆく
悲しい歌は夕暮れに
ふらふら迷子のようにゆく
ぼくはおうちで外にいる
悲しい歌に耳すます
ぼくはいつでもおうちの子
世界一のスナッチャーは
二三〇kgのバーベルを挙げた
もう眼球は飛び出す寸前で
ようやく視神経の束に支えられている感じ
体じゅうの筋肉は石より硬直して
針でも刺せば破裂しそうな感じ
ベルト ...
にこにこ笑ったぼくの空
きらきら笑ったぼくの海
お話くれた月の夜を
優しく包むはずの雪
いつも周りにいたけれど
みんな遠くへ行っちゃった
遠くどこかへ行っちゃ ...
純粋な不機嫌
憂鬱ではなく
正しく怒るのでもなく
ニィと笑える
この不機嫌
病気の子供のそれらしさで
つねに何かを云う事ができる
イエス、ノオ、
肯定でなく否定でなく
沈黙し ...
{画像=111007000549.jpg}
窓ガラスに映る大空は青く
青いパネルの上に白い雲が貼り付いていた
冷たい空気が流れ
机や椅子は緊張している
床の上には煤がざらつき
チョ ...
クリスタルで覆われた街
音も無く忍び寄る爆撃機
頬をつたう血の香
逃げ惑う人の群れ
此処が何所だかとうに忘れた
何がなんだか判らない日々
手をつないでいた彼女は消え
二の腕から先が無 ...
いつも、いつも思いつくんだあの記憶
遠い日の夕べのかまど
煙の匂い
炎の色
ただの記憶じゃない
デラックスな
ゴージャスな
哀愁の
限り
通り一遍でない
複雑に絡み合った
例えば ...
星が鳴いている
ちいさないのちが鳴いている
何億光年かけて
星は
秋の虫になるの
ちいさないのちが鳴いている
星が鳴いている
おや
朝の電車に 赤いランドセルふたり
姉妹かな,
ホームに残った母親に 手を振っている
柔らかな両手が動く
声にならない 唇の動きと一緒に
よどんだ空気を切りながら
僕 ...
プリオンに冒された脳
新たな脳に書き換えて移植する
一世一代の大手術
私は私でいられるのだろうか
COPYは私 私はCOPY
私は私でいられるのだろうか
生きていれば、時折
苦い薬を飲むような一日がある
目の前を覆う{ルビ靄=もや}のような
掴みどころの無い敵が
心の鏡に映っている
靄の向こうのまっさらな
日々の舞台は、 ...
コンビニの銀行にカードを入れたら
先月よりも数日早く、今月の給料が入っていた
新たな職場に移っても
相変わらずの安月給ではあるが
ATMの画面に増えた金額を見た時
今迄とは違う ...
心に棘の刺さった時は
真綿のように包んで
黙って何処かへ流れゆく
雲の旅人になろう
あの空から地上を見れば
大きな荷物を背負った人も
小さい蟻に見えるだろう
あの空 ...
さくほ のざらし せに まいわき
みおり みずお くらり めにおつ
んゆらま こひ えあぶり しずき
むつて たかれ おりもひ すずろ
ぬかるむ つのり けしのむ さち
ゆむひ もる ...
どこかの飼い猫みたいな男が
知らんぷりして
去っていく。
「あの子が欲しい。」
いびつな骨がコートを着て、
耳に残る、首輪の鈴の音だけを追ってしまう。 ...
わからなくていいことが
多すぎる気がする
わかったふりするだけで
一日が終わる
ふる首よりも
うなずくほうが楽でしょ
異論唱えて空気変われば
どっちへぶつかるか
予想できない
...
番になれなかった蝶々結びがひとつ。
咽の頭が
ひとつふたつ飛び出して
あてのない渇きを訴えている。
共に立ちえない辺の先が
行方知れずになりたいと訴えかけてきた。
叶わない全体 ...
糸を巻く手を止めてはいけない
私ができる唯一のこと
糸を巻く手を止めてはいけない
金のために食うために
糸を巻く手を止めてはいけない
自分に呼吸を許すため
糸を ...
今日も、仕事帰りに、
鈴本へ行った。
もう中入りで、締め切りの看板が出ていたけれど、
おばちゃんに、立ち見でもいいと言ったら、
まだ席が4つあるけど、割引はなしね、と入れてくれた。
小三 ...
廃園なんてない
庭はいつもそこにある
木の国
虫の国
蟻の国
幾つにも幾重にもひとつに
空のもと
風の中
ひとがいなくても
いなくなっても
おかえりという言葉が
時々 ...
夜を吸わないでいると 朝を吐きだせないので
重いまぶたをつりあげて 寂漠のけむりを一本 くわえています
やぶれた羽根 まだ鳴き止まない
みえないおもりを突き刺して
透明な視界のうらが ...
役割を終えた蝉は
ジリジリと焼け付くアスファルトの上で
天仰ぎ、横たわる
蟻はその命を繋ぐため
ワラワラと死骸に上りくる
それが自然の摂理よ
今も昔も変わらず繰り返される
生 ...
低いベッド
壊れた水平線を
修復する
年老いた水夫
子どもたちは
遊びまわる
紐状のもので
いたるところで
フェンスの中に
迷い込んだ
夏の蟻が
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
移ろい
雪路
自由詩
3
11/10/7 9:05
風のような彼女
佐藤伊織
自由詩
1
11/10/7 7:00
スマートフォン
梅昆布茶
自由詩
2
11/10/7 6:49
運動会
yo-yo
自由詩
15*
11/10/7 6:33
ぽーんサンダル
藤鈴呼
自由詩
3*
11/10/7 2:58
くにのかたち
アラガイs
自由詩
5*
11/10/7 2:48
『廻せ』
et cet...
自由詩
0
11/10/7 2:39
夕暮れに
mortal...
自由詩
5
11/10/7 0:53
偉業の虜
salco
自由詩
5*
11/10/7 0:29
過ぎ去りし
mortal...
自由詩
1
11/10/7 0:10
無声の本当らしさ
シホ.N
自由詩
2
11/10/6 23:59
教室 / 昔通った中学校の木造校舎が博物館になっていた
beebee
自由詩
24*
11/10/6 23:58
救援物資
あやとり
自由詩
3*
11/10/6 23:44
かまどの夕べ
杉原詠二(黒...
自由詩
2*
11/10/6 23:37
秋の虫
吉岡ペペロ
自由詩
18
11/10/6 23:35
沈黙するお喋り
御笠川マコト
自由詩
9
11/10/6 23:30
手術
あやとり
自由詩
2*
11/10/6 23:27
鏡の世界
服部 剛
自由詩
3
11/10/6 23:25
給料日
〃
自由詩
3
11/10/6 23:11
雲の旅人
〃
自由詩
3
11/10/6 22:58
え な しずか
砂木
自由詩
9*
11/10/6 22:56
無題
sham
自由詩
3
11/10/6 22:35
理解しません
朧月
自由詩
2
11/10/6 22:20
水を得ない海辺にて
yuugao
自由詩
4*
11/10/6 22:08
糸巻き
ゆべし
自由詩
0
11/10/6 21:56
40代の仕事帰り
はだいろ
自由詩
1
11/10/6 21:29
庭にはいつも
小池房枝
自由詩
8
11/10/6 20:24
零と壱
四帰
自由詩
1
11/10/6 20:23
秋風
菜穂
自由詩
1*
11/10/6 19:10
不定
たもつ
自由詩
3
11/10/6 19:06
3357
3358
3359
3360
3361
3362
3363
3364
3365
3366
3367
3368
3369
3370
3371
3372
3373
3374
3375
3376
3377
3378
3379
3380
3381
3382
3383
3384
3385
3386
3387
3388
3389
3390
3391
3392
3393
3394
3395
3396
3397
4.93sec.