色鳥の彩(いろ)美しき姿かな
虫の音は生命(いのち)の調べ闇照らす
彼岸花畦道の縁飾りゆく
日常の喧騒忘る花野道
秋の燈やひとり静かに瞑想す
俎板に
茄子があるのを
きみはじっと見ている
ぼくの
右の掌のうえで
きみの
ながい髪が
穏やかにきらめく
素晴らしい午後
...
はじまりの舟 今漕ぎ出す
それぞれの意思 繋ぎ合わせて
荒ぶる魂たちが集う 決意の空よ
澄み渡る青色は 純粋(すなお)さの証
描く未来は同じなれど
ぶつかり合う想い 譲り合えぬ野分の ...
血まみれたチェーンソーを手に
キラリと笑うきみ
カワイイね
絵になるね
総理大臣の指を断ち
大統領の首をとばした
血まみれたチェーンソー
...
普通の女の子の日常を見て 熱いお茶を飲んだ 優しい気持ちになれる。
動物の言葉を理解できている対岸にある原発施設
飼い猫の名を何回も呼んでいる好きなエンゼルパイを食べ合う
爽やかに草花揺らす風が吹く夏の記憶はいつも快晴
真っ青になりたい空が泣い ...
乾き始めた体が
今 欲するのは
貴女と云う名の海
ただ 名も無い
いまの“わたし”では
ただ 同じと
海鳥が鳴いた
ボクとキミとの共通因子だからと言って
皮かむりで括られてしまうのは心外だ
同じ括弧の中にいても
キミとは上手くやっていけそうもないもの
ましてやボクとキミとを足したって
2ポコチンになりはし ...
そうやって大切な「もの」を失ってゆく
失ってゆくのはいつも「もの」だ
ぼくが「もの」にしてしまった「もの」なのだ
年甲斐もなくSMに溺れたのは
二十も離れた女と
ふた ...
ヒガンバナが今年も灯る
曖昧を許さない輪郭で
そのくせひどい曖昧を宿す
秋に咲く大輪は葉を持たない
何もなかったところから花火みたいに
茎だけで伸びて
夢見がちなひろがりではじけて、 ...
ひるまの電車はがらがらで
まるでちがう人生みたいな顔をする
はれていて
あかるくて
がらがらで
まるで
ちがう人生に乗り込んだみたいな
わたしが
わたしだって
だれも ...
ボックス席のような芝生に
投げ出された四本の裸足
滑って行く
青い単線
わたしたちを吸い込む
白い山々
爆破寸前の
たっぷりとした夏
見上げた
網棚の
麦わら帽子のなかは宇 ...
村に晩年は無かった。
母の喪服
「科学だ。」
「つまりは科学なんだよ。」
喪服は飛ばない。
飛行機はいない。
「プランク定数」
「量子力学?」
だから飛ばない、そういう科学だった、 ...
足などというものなどは蹴るために素足あたためラブホテル出る
生ぬるき水道水を飲むグラスただの水とは思わずに飲む
ボトルの形が変わったお茶などのペットボトルに年月あるか
防水のプラスチ ...
さて あのすすり泣き
深夜不気味な静寂の中
心の中を踏みにじる
遠吠えのような鳴き声と
嗚咽を漏らしたすすり泣き
寝静まった街の中
街路樹に風 だけがざわざわと
聞こえぬふり ...
とうめい/だった
―.
透明だった、でも紛れなかった
やわらかさを感じて、温度がある事を知った
それぞれが違う形をしていて
それでも丸みを保っていた
誰か、が
誰か ...
いつもの景色を傾けて
いつも置き去りの気持ちは 時々 やはり うずく
さよなら を 何度 経験しても
痛みに強くはなれなさそうだ
言葉があって よかったと思う
感じ ...
白い 世界を 見ていた
疲れた 思いの中で
君は 走った
いつも 誰かと 一緒にいた
君はあそこまで 行くのだろう
白い 煙が 立ち上っていた
私には 何もわからない
見てい ...
丘の向こう側には
夢が一杯あって
本のページを捲ると
大事な宝物がこぼれ落ちてくる
丘の向こう側に渡って
少しだけ懐かしさと話をする
そんな冒険を
隠れて楽しんでいる
夕焼けが ...
緊張しているせいか
街に匂いがあることを思い出す
それは
呼吸を止める存在の
まっとうな足跡の
あるいは
絶望の
その中にある
親しみの
赤い血の ...
美沙、みさ
里美、さとみ
美香、みか
香織、かおり
凛、りん
今まで抱いてきた
女の名前で
しりとりをしたら
今の彼女に
鼻を折られた
彼女がバイブでイクのを見つめていた
誰もいない公園でひとりぼっちだった
ひとりぼっちの公園で遊べるだけ遊んでいた
ともだちのいない場所が好きだった
のんびりとした蝉の声でバイブ ...
野に影があり
樹と水と空と火の
長すぎる枠線を見つめている
奥にゆくほど太い負や
霧や霧でないつらなりや
まとわりついては月に削がれる羽たちや
道化の音が
...
詩情は朽ち木のように
川を裁断し
それを橋と呼んで
水を渡る
わたしたちの足は
いつまでも渇いたまま
濡れた手のひらのうえ
小さな風車が幾つも咲いて
わたしたちの語彙は
かな ...
パトカーに
うしがおわれている
なにかわるさでも
したのだろうか
いきていることが
つみであると
ついにしったのか
うしも!
ベンチに腰かけた迷子は
それでも平気な顔をして
赤と黄のうずまきキャンディをなめていた
古ぼけた観覧車が
いくつかの嗚咽を乗せてまわっていて
美しい馬たちはまばたきもせず
ただ同じ無言 ...
君は努力してるよ
それをあたしは知っている
成果がでない努力は無駄じゃない
そんな言葉を呑み込んでいる
丸くなって君は
涙も流さず耐えている
君の努力の足跡が
さらさらと消えてゆくの ...
静寂の中
聞こえぬ音が
漂っている
リアルな凹凸
まだ見ぬ実体
見はなされ
おびやかされ
晒された者の
裏返る脳裡
粘液質のものが痛々しく
外気に触れられてゆく
これ ...
女は黄色が好きだった
あるときなぜかと聞いてみた
黄色はこころを明るくさせるから好き
ゴッホの黄色が目のまえに浮かんだ
黄色はこころを明るくさせるから好き
あなたの黄色に ...
手の中で粉々にした蝶
鱗粉がまとわりついた指
幼児の残虐性が目覚める
自分の手の中での理不尽な死
鱗粉で彩られた指 虹色に染まる
まとわりつくような夏の暑さに
気だるい顔をした少女
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
虫の音は
洞野いちる
俳句
5
11/10/6 19:00
茄子
草野春心
自由詩
2*
11/10/6 18:55
はじまりの舟
洞野いちる
自由詩
6
11/10/6 18:54
チェーンソーガール
草野春心
自由詩
3*
11/10/6 18:50
短歌
山岸美香
短歌
2
11/10/6 18:39
原発施設
夏川ゆう
短歌
1
11/10/6 18:33
渇望の抑止
徘徊メガネ
自由詩
4
11/10/6 17:21
因数分解
花形新次
自由詩
0*
11/10/6 16:59
宿命
吉岡ペペロ
自由詩
9
11/10/6 16:51
秋の炎は
あまね
携帯写真+...
19
11/10/6 14:41
ひるまの電車
はるな
自由詩
2
11/10/6 14:25
ブルーライン
伊月りさ
自由詩
5
11/10/6 14:04
指揮者がいない
榊 慧
自由詩
1
11/10/6 13:51
ヌード撮影 2011.9.9
〃
短歌
6*
11/10/6 13:10
夜の唄
……とある蛙
自由詩
7*
11/10/6 12:37
やわらかくあたたかくとうめいなもの
つみき
自由詩
4
11/10/6 10:34
選択
山崎 風雅
自由詩
1
11/10/6 10:12
君はどうして
番田
自由詩
2
11/10/6 9:17
童話
花キリン
自由詩
3*
11/10/6 7:37
交差点で足を止め、空をみる
空中分解
自由詩
3
11/10/6 6:08
色男
雪路
自由詩
1
11/10/6 1:34
ともだちのいない場所
吉岡ペペロ
自由詩
3
11/10/6 0:58
ノート(ひとり さめて)
木立 悟
自由詩
3
11/10/6 0:22
けつえき
雛鳥むく
自由詩
8
11/10/5 23:50
牛の罪
小川 葉
自由詩
4
11/10/5 23:20
ラストアウェイ
つむ
自由詩
4*
11/10/5 22:17
再生
朧月
自由詩
2
11/10/5 21:40
覚醒する幾千の日と夜
シホ.N
自由詩
4
11/10/5 21:16
黄色になりたい
吉岡ペペロ
自由詩
2
11/10/5 21:16
夏の贖罪
あやとり
自由詩
1*
11/10/5 20:49
3358
3359
3360
3361
3362
3363
3364
3365
3366
3367
3368
3369
3370
3371
3372
3373
3374
3375
3376
3377
3378
3379
3380
3381
3382
3383
3384
3385
3386
3387
3388
3389
3390
3391
3392
3393
3394
3395
3396
3397
3398
4.65sec.