わたしのちいさなベランダに
一鉢のばら
その名は『ローズフォーエバー』
この花の
こころ和ませるちからに
わたしはおどろき よろこんだ
この広い広い空間では
時として滅多にない事が起こる
二次元的にも
三次元的にも
重なる部分は考えられなかった
日々の生活の陰にかすんで
うっかり見落とすところ
すれ違いざまに視線 ...
思うことの全ては
何も語られてはいない
きっと この街の中で
目にしてきたものとして
*
私が 捨てた夢を
人が通り過ぎていく
遠くに見えた横断歩道から
一体どこに向かうのだろ ...
夕暮れには不思議な魔力があって
どういうわけかふいに門が開かれて
僕の王国に淋しい旅人を連れて来るんだ
旅人はしばらくは荘厳な夕日に見惚れているが
我に返ると皆決まって故郷に帰りたがる
...
寝苦しい夜は
ジーンズに着替えてドライブに出かける
お気に入りのナンバーと
静かな車道
また明日が来るなんて
当たり前だけど当たり前じゃない
俺の夜はこれっきりかも知れないけど
...
oh! Fカップ
憧れのFカップ
瞳閉じれば
面影のFカップ
野球拳で負けた君を
脱がそうとして
おもいきり
ひっぱたかれた
痛くて嬉しい
Fカップ
来年の今頃は
...
空が何度となく回って
風が落下してくる
円周率の中に取り残されているものは
僅かだ
失敗を恐れているからその一点は
滑りやすい
号令がかかって一斉に回るのだが
僕の回転軸は
歪んで ...
○
△
□
○と□は似ているようで
□と○は同じでない
□と△は似ているようで
△と□は同じでない
共に感じるということと
分かったような気がすることも
似ているよう ...
1
ここにこうして書き記すことに何の意味があるだろう。何の輝きがあるだろう。何の翳りがあるだろう。私は最早、誰に伝えることも意味があるとは思えなくなってしまった。ここで言う「誰」とは、厳密に ...
【波打際】
恐ろしき夢の波打つ水際に幾歳月か浸されてのち
空は黒 月は蒼白 水は黒 他には私が一つ浮かぶのみ
楼閣は空を優雅に遊泳す 伸びる廊下の果ては砂漠か
鹿の角生やした犬が水辺から呆けた ...
画面の中には写真嫌いの
ふてくされた顔が
画面いっぱいにあって。
ふと不意に幸せを感じた。
小さな小さなことの積み重ね。
物を言わない大人の人。
...
風は止み
鈴音(すずね)淑(しと)やか
夏の暮れ
蝋燭の 灯り
こうこうと
香の香(こうのか) 漂ふ
寂漠(せきばく)を
頬が 伝ひて
悲(こころ)に 零(お)つる
...
人の不幸を食べたい
人の不幸を食べる獏になりたい
獏じゃないと不自由だ、
誰かのことを「しんじゃえ」と言うことすら
ままならないのだから
しんじゃえ、ほんとに、みんなしんじゃえ
そ ...
想像して
そこはふかい水底で
わたしは引き金をひく
ためらいなく
なめらかに
あなたは貫かれる
(だめ
痛みは
想像しないで)
ほのぐらい水底で
ゆっくりと赤い糸をひく ...
くさのないところで
おばあさんが
くさかりしてる
むかしこのあたりは
いちめん
くさばかりだったんだよ
といって
おばあさんが
いないところにも
くさがはえている ...
ぼくには反抗期がなかった
反抗する対象がいなかっただけかも知れない
童貞で女の子にも興味がなかった
ビートルズやオフコース
中島みゆきやYMO
それと流行っている洋楽をひ ...
子供の頃、私も君も涼しい格好をして近所にある人の家の花壇に集まった。
その場所には私が誘ったのだった。
私はこのピンクの花は蜜が吸えると言って花に口を付けた。
君は私を疑って、引 ...
途切れることのない
偽の街
地図は割れた灯に
消えかけて
婚姻の爪
婚姻の爪
風より低く
背の星々をあおぎみて
午後と夜のあいだの緑
一日に一度の雨
...
悪くなったアイスコーヒーみたいな街の小さな川で
潰れた空缶が溺死している
ずっと昔のことを思い出す
買ってもらったばかりの
ソフトビニール人形をバラバラにして似たような川に捨て ...
姿だけじゃ
見えない
顔だけじゃ
わからない
内在する魂
スーツをパリッと
着こなしている男は
堂々としていて
怖いものなど
ないかに見えるのに
内には淋しさの
...
薬は毒薬に変わる
薬は水で飲んでいたけれど
毒薬は水で薄めなければならない
薄めなければ自殺である
薬とは愛である
毒薬とは嫌悪である
水とはつぎの恋のことであ ...
走るトリル
軽快な鍵盤の連打を聴くうちに
視界が開けて広大な一本の道が現れる
どこまでも追いかけてくるスケール
トップスピードの旋律に
併走したくて意識を集中させる
Gコードを ...
目の前に果てもなく
広がる海と
ちっぽけな私の胸とは
どうやら深き底で
繋がっているらしい
堪えきれぬ涙と
いっしょくたに力任せで投げ入れた
灰色の貝殻が波間に消えてゆく
そのか ...
明け方
碇は頼りなく
右奥の石臼が
歯軋りのように現実を粉砕する
わたしは急須の中で
丁寧に開かれているようにみえて
何層もただれていて
歯をくいしばって
《七歳のF》
...
教室の
酸素を懸けて
行き交った手紙の山
捨てられない分量が
誇らしかった少女
ほしいものだけを凝視した
そこに
どれほどのわたしが在る
今も なけなしの孤独を懸けて
分離した言 ...
名前が流れる
片方の羽がない蜂や
スナック菓子の袋と一緒に
名前が流れる
あんたに呼んで欲しかった
あたしの名前
あんなに呼んで欲しかった
あたしの名前
藍色の夜に
ようやく ...
バス停は
しずかに濡れていて
時刻表には
ブレスの箇所が
しるされていて
そこにあるのは
文字ではなくて
数字でもなく
て
声は
とっくに
無力なのでした
...
どうも、ツユサキです。これまで「ショートレビュー・サンデー」と銘打ちいくつ
かレビューを書いてきましたが、個人的な事情もありこの文章をもっていったん終
了します。今までどうもありがとうございました ...
お前はまた魂を売りに行こうというのか・・・
校庭は雨に煙っている
人々は嵐のようだ・・・
お前はまた自らの魂を売りに行こうというのか・・・
この寒い夜に・・・
一体、どこ ...
深夜、小さな
発車ベルが鳴って
ジェット・コースターは
動き出す
大きな音をたてずに
ゆっくりと
星と星の間を落下する
乗っている人を
起こさないように
幸せな夢を
壊 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ばら
小鳥遊儚
自由詩
3
11/9/2 12:18
広い空間では
wako
自由詩
1
11/9/2 10:35
トキオの街並み
番田
自由詩
1
11/9/2 9:59
夕暮れ王国
未有花
自由詩
23*
11/9/2 9:04
ドライブ
田園
自由詩
1
11/9/2 6:54
君はFカップ
梅昆布茶
自由詩
4
11/9/2 6:53
鉄棒
花キリン
自由詩
1
11/9/2 6:26
似ているようで同じでない
麦穂の海
自由詩
5*
11/9/2 3:57
遺書にはならない足跡
セグメント
散文(批評...
0*
11/9/2 3:26
波打際
水瀬游
短歌
0
11/9/2 2:17
ひとりだけ
サワメ
自由詩
1
11/9/2 1:33
『風早月(かざはやづき)』
こちらに名前...
自由詩
0*
11/9/2 1:25
九月の呪詛
ブロッコリー...
自由詩
3*
11/9/2 1:11
さびしい右手
はるな
自由詩
3
11/9/2 0:35
草刈り
小川 葉
自由詩
1
11/9/2 0:25
あとであなたを知るまでは
吉岡ペペロ
自由詩
4
11/9/1 23:36
夏の子供
山岸美香
自由詩
2
11/9/1 23:18
ノート(焦土 ささやき)
木立 悟
自由詩
2
11/9/1 23:05
あのときこそがきっと本当に夏だったのだ
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
11/9/1 22:09
内と外
森の猫
自由詩
6*
11/9/1 22:09
毒薬
吉岡ペペロ
自由詩
0
11/9/1 21:47
ジャズ・ピアノ
渡 ひろこ
自由詩
18*
11/9/1 21:43
貝殻
佐倉 潮
自由詩
0
11/9/1 21:07
浮音
伊月りさ
自由詩
7
11/9/1 21:05
deperson
〃
自由詩
3
11/9/1 21:01
通行人 A
blue
自由詩
7
11/9/1 20:35
両生類
千波 一也
自由詩
6*
11/9/1 20:32
ショートレビュー・サンデー 終
露崎
散文(批評...
10*
11/9/1 19:14
東北の一室で
yamada...
自由詩
0
11/9/1 19:10
夜行ジェット
たもつ
自由詩
2
11/9/1 19:06
3330
3331
3332
3333
3334
3335
3336
3337
3338
3339
3340
3341
3342
3343
3344
3345
3346
3347
3348
3349
3350
3351
3352
3353
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
3361
3362
3363
3364
3365
3366
3367
3368
3369
3370
4.63sec.