新宿御苑の新宿門にほどちかい雑居ビルの地下にそのバーはある。フォーマルなバーではなく、ロックバー。
扉を開けると、ツェッペリンやZZトップの大音量で、一瞬、身体が外に押し返されるような気がする。 ...
ああ
恋しいあの人の海で溺れたい
そして
きつく抱き締められながら終わりたい
秋の夜は
ロマンチックに
エロチックに
春はGじゃん。卒業生の賞状筒携へてときめく去りぎは、風も温みて、
毛織物など{ルビ藍=いんぢご}の内にこそ重ぬれば綿の膝丈{ルビ袴=すかーと}ひらめきたる。
夏はのーすり。日頃の腕立てすれ ...
山本さんが一人でぽつんと
落ちていた
落ちちゃったの?と聞くと
落ちちゃったよ、と山本さんは笑った
重力には勝てないよ、と笑った
いつか勝てるといいね、と僕も笑った
秋の空は晴 ...
まるで血まみれの鴇のような声で
孤独だ と、誰かが叫び飛ばしていた
夕陽の爆発を朱の線形で切っ裂いて
斜めに山岳をけずりとり
ふるえ滑り急落下して球形に飛散し
電波慰霊塔の涙時計をかち割 ...
死者のことだけを語りたい
死んでしまったあの人のことを語りたい
あの人の残したものだけを語りたい
あの人の心残りを語りたい
生き延びた俺や俺の家族の
健やかな生活のことなど語りたくもない ...
milk色の雲 わたしのブレーカーが落ちる音
ひろって そばかす
氷の溶ける間に ひろって
さわって
曲線を描き 瞬きを交差させる 光景
ゆうぐれの歩き方を
わすれてしまいま ...
瞼が取り払われたように目が覚めた。部屋の中にただひとつだけ置かれた文机の上に痩せた女が座っている。そのすぐ横に、三木の下卑た眼差しがあった。
外では工事の音がやかましく、砂埃の舞うのが窓からも見 ...
「夢のような世界でした」と
老人は語る
戦争が二つ起こり
三つの大きな恋をして
今、一つの命脈が尽きようとする
「夢のような世界でした」と
老人は語る
「今、 ...
満潮
魚がよろこぶ
真っ青になる地球のどこか
沈んでいく
月が二つあります、
社会のように
わたしをとりまいて引きちぎる
右に 左に
西に 東に
分裂しなさい、と
輝く
無性 ...
『 さらばわが愛 』
それで行こうか! 春風の中、
滝から目覚めた 難解イカーは
旅から目覚めた 難解剥奪・旅からイカーは
これはこれはようこそ! きみのめんたるなつよさ きみっのぅめんたるる ...
ある晴れた夏の日、
太陽の日差しに照らされ、体を焦がす。
そうだ、君と約束していたんだ。
慌てる様に君の待つ場所へ僕は急ぐ。
学校はもう終わっていて、
僕等は夢に帰らなくちゃ。
君が自 ...
木枯らしが吹き
去って行った男たちを
つらつらと思う
あったかい口づけ
厚い大きな手
柔らかな髪
広い背中
甘い匂い
熱くなる
ほめ言葉
リフレインする 声
声 ...
降り積もる季節になりました
おもいが
私は忘れていた何かを思い出し
振り向いたり振り向かなかったりします
移ろう
というのは少し悲しいことかもしれません
それとも私は悲しいということば ...
芝生に日かげが射して
まぶしいキャンバスに
夕がおとずれた
筆をはこぶひとの
手をなでるようにして
風が立ち
描きかけのキャンバスは
ばったりとたおれた
筆をはこぶひとは
草 ...
深夜なのか〜
早朝なのか〜いつも
すごい時間に【詞】を
アップするな…と
心配しております
私が君に出会った頃
毎晩眠れなくて
睡眠薬を飲んでいたが…
今もそんな感じな ...
茶色い段ボール箱
何を入れてあげようか
寒くなってきたから
やわらかい膝掛と
寒くなってきたから
暖かい手編みのマフラーと
あの子が寒くないように
茶色い段ボール箱
...
1)
庇には樋がなかった
コールタールの屋根をはげしく打って
雨は黒い路地に、まっすぐ流れおちた
ひくい窓を大きくあけて
わたしは雨の音を聴いたはずなのに
路地に敷きつめられたコー ...
雷雲の底
海に接する光
雷鳴 水紋
耳の底の湖
階段で
手のひらをあわせ
窓の外の音を見る
青を描く金を見る
水のなかの糸
ふかみどりに混じり
たぐ ...
ウースターソース
おしいなおばあちゃんウスターや
つっこまれへんほど暗い家
おばあちゃんの歳まで生きたら
なんでも飲み込めるんかな
せきこんでるおばあちゃんみてると
なんやそう ...
支払う時は傲慢になり
うわっつらすくえば
まだ濁りきってない
醜いねなんて
よういうわ
さめた目で見つめてた
大人になった自分を
さめた目で見つめてる
憧れは
いつから過去になったん ...
閉められたドアノブ少し回しては開かないことに安堵している
「心まで閉じないように」ドクターは笑って出てゆく閉鎖病棟
消灯と同時に鍵がかけられる冷蔵庫には凍った心
見回りのフラッシュラ ...
誰かが私に指さして
「実はお前死んでるんだよ」
なんて言ってくれたらどれだけ楽だろうか
クリスマスプレゼント
何が欲しい?
僕の問い掛けに…
貴女はこう答えた
お菓子の長靴♪
もちろん僕の…
財布の中身を…
心配しての事だが…
すごく嬉しかった
なけなし ...
あの人は食物連鎖を説いている私は夜明けの海辺を想う
ドップラー効果のように両耳に足跡残して去ってゆく人
もう二度と悲しまないという事はもう二度と誰も愛さない事
まぶたまでお湯につかっ ...
ねじ巻きおもちゃは
関節を鳴らしながらやって来る。
遠い日の音の記憶は今も耳の残っているか?
子どもたちと笑い声は連鎖して
隣の君の声も聴けない
優しい人達の笑顔は今も変わらない ...
手のひらで星を掴む奇跡とはあなたの中の優しさにある
宇宙とは実は安易なものだとかすれ違いざま妊婦が笑う
真昼間の星を見たんだ宇宙とは君の子宮の中の出来事
火星から便りが来 ...
精神科医はメトロノーム的に物事を計る
雨の音も分析対象
手のひらの熱で溶けだす粒子は何だ?
答えの為に問いを作る偽善者は誰だ?
ストレスと食欲と金と孤独と必要最低限にも満たない愛
そ ...
日本はもう駄目かも知れない
日本は もう 駄目かも知れない
日本は もう 駄目かも知れない
日本は もう 駄目かも知れない
日本は もう 駄目かも知れない
日本は もう 駄目かも知れ ...
ガムをかみ
かなしい時間をつかまえた
大人っていっつも
こんな気持ちなんだろうか
いっそこのまま
九九でも唄って
神隠しに遭いたい
半ズボンに
両手を突っ込んで
味のしないガムを
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
文学の夜
MOJO
散文(批評...
0+*
11/11/16 22:47
秋の夜は
舞狐
自由詩
4*
11/11/16 22:46
春はGじゃん
salco
自由詩
13*
11/11/16 21:47
秋の重力
たもつ
自由詩
8
11/11/16 21:27
ねじれてゆく鴇のアンテナ
北街かな
自由詩
1
11/11/16 20:20
エロいことだけ考えているほうがまだマシだ
花形新次
自由詩
5*
11/11/16 20:13
夕暮れ
マーブル
自由詩
1
11/11/16 19:44
_
鯉
散文(批評...
2
11/11/16 19:21
夢の世界
yamada...
自由詩
2
11/11/16 19:06
夜の斥力
伊月りさ
自由詩
8
11/11/16 17:45
「母に捧げる 亡き母の遺体
狩心
自由詩
0
11/11/16 12:30
自転車、僕が手のひら一杯に握れる程度の永遠と、白夜。
雅寛
自由詩
0
11/11/16 11:44
去って行った男たち
森の猫
自由詩
10*
11/11/16 10:48
冬眠しないことば
かんな
自由詩
12*
11/11/16 10:27
風景画
佐々木青
自由詩
3
11/11/16 10:20
オモチャ弁当
ちゃんこ
携帯写真+...
2
11/11/16 9:54
愛
舞狐
自由詩
9*
11/11/16 9:29
河口の地図 2011
たま
自由詩
28*
11/11/16 9:29
夜めぐる水 Ⅱ
木立 悟
自由詩
2
11/11/16 9:06
ソースな空気
朧月
自由詩
1
11/11/16 8:25
濁った希望
〃
自由詩
2
11/11/16 6:42
閉鎖病棟(連作)
永乃ゆち
短歌
2
11/11/16 4:16
今日も生きるをしてました
宮森龍
自由詩
1
11/11/16 4:12
お菓子の長靴
清風三日月
自由詩
1
11/11/16 4:06
片恋哀歌五部作
永乃ゆち
短歌
2
11/11/16 3:15
ねじ巻きおもちゃ
〃
自由詩
2
11/11/16 3:01
宇宙五部作
〃
短歌
1
11/11/16 2:48
精神科医のメトロノーム
〃
自由詩
3*
11/11/16 2:24
レッスン
番田
自由詩
1
11/11/16 2:12
珈琲ガム
かいぶつ
自由詩
6
11/11/16 1:53
3320
3321
3322
3323
3324
3325
3326
3327
3328
3329
3330
3331
3332
3333
3334
3335
3336
3337
3338
3339
3340
3341
3342
3343
3344
3345
3346
3347
3348
3349
3350
3351
3352
3353
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
加筆訂正:
エロいことだけ考えているほうがまだマシだ
/
花形新次
[11/11/16 20:39]
ちょい修正
5.58sec.