ピアノの弦は無数の弓となって
オオカミの唸り声を駆逐する
ひらりくるり
かれはおちてきて
ふみつける意志もなく
ふみつける
じゃかり
ひとりで生きているようで
ほんとうはひとりで生きていない
しかしそれは
じぶんの意志とはまったくむかんけいの ...
品川のホテルに泊まった
行き詰まると、ときどき、
安いビジネスホテルに泊まる
もてなされている感じが、癒される
「癒される」なんて言葉、
いま初めて使ってみました。
ホテルの一階のレス ...
我ら、片腕を失った戦士
我ら、片腕を失った詩人
我ら、両腕を捧げた創作人
激痛を伴う言葉の雨が止まない
無くした腕が軋む、書け、叫べと我らに訴えかける
血だらけの掌で抱きついて持たれ ...
封筒を買いに行く
各駅で二駅
なにもない街に
とうめいな街に
封筒を買いに
最近の僕らは
いたずらに言葉をついやし
いたずらに歩きまわ ...
群れからはぐれたのだろうか
一頭のキリンが
丸の内のオフィス街を歩いていた
時々街路樹の葉を食べながら
それでもなるべく目立たないように
歩道の端の方を歩いていた
郵便ポストを見つ ...
逆らいたいのに
敗訴、
愛想、
で
棚から大賞
ポチっと
ボタンを押したのち、
もちもち
ねばって
独りぼっちに
なれない
ぼっち
あやまち気味に
...
汗かいてタオルで拭う夏の午後冷たい雨は三日後に降る
何回も溶けあうように抱き合って生まれる前の情報覗く
潮風と季節風との戦いは白黒つかず無色透明
雑草は自由気ままに背を伸ばす知 ...
青白い少女の額に広がった砂漠を進む柔らかな月
青白い夜を踏みわけいつからか銀の鱗でエラ呼吸して
どぶ川の面(おもて)を撫でる聖母の手 草枕する我に眠りを
一人分の影は夜気に溶 ...
十月のがらんどうな空に
ただ風が吹き付ける
風は力尽きた木の葉をさらって
ああ、今度こそ
夏が遠ざかってゆく
私の足元に転がる屍はきっと
現存する最後の夏の証
短すぎる生涯をすべて賭け ...
アスファルトの
無音の
道路をいく
熱風が
絡まって
空の色が
濃くなっていく
青いワンピースの
少女が
かけていくのが見える
くたばりやがれ!
ゴミ野郎!
振り向 ...
おやすみ、あなたの黒髪にまだ青い葉をからませ
おやすみ、蔦は赤く、赤く血の色のよう
あなたの血のように赤く 私の血のように赤い
蔦を体に這わせ 木の葉の雨の降りしきるなか
そっと夢みる ...
酸素のない入り江
海水で満たされた視界
手足のついたサカナは駆け上がる
また呼吸をする為に
また"にんげん"に為るために
『無駄な事を』と嗤うあいつに向かって ...
一寸先も見えない
闇の中に立っている
目の前が崖かも知れぬ
そんな状況で足がすくむ
手探りで前に進もうと
思えど手に触れる
壁すらもない
気付くと自問自答が
始まっていた
...
来ない
夢の中のお話
*
大工の父親と過保護な母親のもとで
昭和のもやしっことして育ち
筋骨隆々な親父とくらべ
まるでビッケのような様子で
いや ビッケから勇気と ...
騙されるな
こいつはただ喋りたいだけだ
こいつに内容なんかない
こいつに、無い夜は無いように、
暗黒と暗黒の重なり、その間で挟んで
吸い込んで殺すの、ワールド機械でしかない
静かにコーヒー ...
あいたい
ゆきあいの空に
あさひのまえに 家を出た
やけに 赤い 朝日だった
ゆきあいの空は
季節が ゆきあう空だという
北に向けて クルマをはしらせれば そのうち ...
生きることを忘れた
時の中で
夢を見ていたのかもしれない
それとも見ようとしていたのか
わからないけれど
この世界は 急ぎすぎた
先の 見えない 人生の中で
どこに 焦って
私は ...
5秒
1時間4秒
9分31秒
2秒
6分
3時間17分56秒
42分
8秒
3分59秒
...
猫、草きれ、子どもらの
影法師だけが揺れている
主はどこへ行ったのか
影はゆらゆらと変容す
猫はいつのまにか草きれに
草はいつのまにか子どもらに
子どもはいつのまにか大人の胸もとに
アイ ...
地下界の延長として彼岸花
さよならではなくて
また会おうね
と言った
私は息をのんだ
もう眼差しも宙に浮き
口の動きも
何を指しているのか
分からなくなっていたのに
「お父さん、また会おうね」
...
ことしも
かきのはながさいていた
それいじょうの
けっこんしきはない
ひやかして
かぜがくちぶえ
ふいている
それいじょうの
けっこんしきはない
やがてく ...
「23億人世界」の人口圧は世界戦争を引起すとともに、核兵器による戦争抑止を生み出した。その抑止力の下、世界は「23億人世界」からその3倍の「69億人世界」へと膨張を遂げた。では今後、その4倍の「92億 ...
私は、暴漢の胸に
人一人殺すこと、容易い
恨みを込めに込めて磨いた
白銀の刃を、突き立てている
そして、見計らっていた時の訪れ
肋骨の狭間に、ナイフを埋め始めた
じわり、じわりと
そ ...
ブライアン
ジャニス
カート
みんな年下に
なってしまった
ジミヘン
シド
ジム
みんな年下になってしまったけど
生きてることを
馬鹿にすんなよ
死ぬやつは
...
髪がのびたね、と彼は言って、鎖骨のうえをさらさらなぜる。ばかだ。会うたびにいつもそうする。髪がのびたと言って鎖骨をなぜる。なぜ気付かないのか。なぜ覚えていないのか。なぜわたしだけが覚えているのか。 ...
つよく握りしめていた
拳を、そっと開いてみる
この掌は、いつのまに
透き通ったひかりの泉が湧いてくる
不思議な器になっていた
君がつくってくれた朝食の
おかゆを食べ終え
茶碗の運ばれた、広い食卓に
何とはなしに手を置けば
木目に残る余熱は
一つのぬくもりのように
指から皮膚へ
皮膚から体内へ ...
どこまでも自転車を走らせて 海岸線で一呼吸
折り返して家に着いたら 何も考えずに眠りたい
あの子はあいつが好きね
そしてあいつは あっちの子が好きね
満たされない気持ちが 宵闇 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
平均律
照留セレン
自由詩
2*
11/10/12 20:39
読むの禁止
ピッピ
自由詩
6
11/10/12 20:21
いきぬきの女
はだいろ
自由詩
6
11/10/12 20:15
Episode
大祐
自由詩
0
11/10/12 19:35
封筒を買いに
草野春心
自由詩
3*
11/10/12 19:24
エアメール
たもつ
自由詩
5
11/10/12 19:17
独りぼっちになれないぼっち
千波 一也
自由詩
3*
11/10/12 19:07
冷たい雨
夏川ゆう
短歌
2
11/10/12 15:55
夜と妄想
ゆべし
短歌
2*
11/10/12 15:46
夏葬
きりはらいを...
携帯写真+...
4
11/10/12 15:03
緑翔
竜門勇気
自由詩
0
11/10/12 14:34
ねむり
石瀬琳々
自由詩
21*
11/10/12 13:38
空飛ぶサカナ
三奈
携帯写真+...
6
11/10/12 12:33
あがく…
清風三日月
自由詩
4
11/10/12 12:13
来ない
AB(なかほ...
自由詩
5*
11/10/12 12:13
メインロード、おまえはメロンのように光った、
狩心
自由詩
2*
11/10/12 12:03
来ない
るるりら
自由詩
12*
11/10/12 11:55
忘れた日
番田
自由詩
0
11/10/12 9:37
時間
葉leaf
自由詩
3*
11/10/12 8:57
影
佐倉 潮
自由詩
4
11/10/12 7:57
彼岸花
春日線香
俳句
2
11/10/12 6:25
キス
麦穂の海
自由詩
7
11/10/12 3:37
結婚式
小川 葉
自由詩
9
11/10/12 2:06
呪いとしての憲法
A-29
散文(批評...
1*
11/10/12 1:37
鈴の音
雪路
自由詩
4
11/10/12 0:27
28歳
はるな
自由詩
3
11/10/12 0:24
彼とのこと
〃
散文(批評...
0
11/10/12 0:08
掌の器
服部 剛
自由詩
6
11/10/11 23:57
手のひらの詩
〃
自由詩
8
11/10/11 23:54
思い星(おもいぼし)
凪 ちひろ
自由詩
0
11/10/11 23:52
3351
3352
3353
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
3361
3362
3363
3364
3365
3366
3367
3368
3369
3370
3371
3372
3373
3374
3375
3376
3377
3378
3379
3380
3381
3382
3383
3384
3385
3386
3387
3388
3389
3390
3391
4.76sec.