墓石があるから
人は静かに死んでいられる
出来れば
喧しく死んでいたい
醜く腐食し
おぞましい異臭をはなち
いつまでも
この世に迷惑を ...
朝
つめたい交わり 踏切だけで三十の詩が書けるという人は
亡霊のような突き指をする
昼
エール飛び交うマウンドで少年たちの夢を食べる獏は
消化不良で怒り目になる
夜
お菓子をどう ...
熱帯夜が明けた
翌朝の駅前通り
ハンカチを頬に押し当てながら
駅へ向かう街路樹の下に
無数のセミが落ちていた
電車を気にする私や
数歩先を歩くYシャツの人の
慌ただしい靴音が ...
わたくしの存在価値はなんだらう取れた銀歯に問ひかけてみる
ぼくたちは
霧の深いなかを出かけていった
みどりときいろの
あたたかいマテリアルの服を着て
うたかただった
電話がかかってきた
すぐれたいたずらだった
天国のくらやみで
3 ...
「ヒーローあらわる!」と書かれた
スポーツ紙 一面を見ながら
コーヒーをすすり パンを食む
昨日の疲れがまだ残ってる
洗濯機を回して ぐるぐる
なんだか本を読む気分でもないし
ソファー ...
わたしは健康な子供だった
骨折はしたことないし
入院だってしたことがない
ただの死にたがり思春期
手首にカッターを当てて満足する。
なににも夢中になることのな ...
あの子が止めた時計が 今また動きだしそう
桜の花がほどけたら 僕のカウントダウンが始まる
季節のスイッチを神様が押すと
僕の心は息を吹き返すんだ
凍てついた眠りに落ちていても きっと救 ...
あんまり天気がいいので
かなしくなってしまう
あなたが
ここにいないのに
タイルの目まで
すべてただしい
人に混ざるほど 私の影は薄くなる
その影に透けて見える希望が
なおも私に自分を捨てさせる
人々の微笑が釣り針となって
私の喉の奥から
もつれた心を引っぱり出す
私はもがきながら涙を流す ...
暑い夏が続いていた
人々は日々のざわめきを忘れて
海水浴を楽しんでいた
今日のプチトマトは福島産か鹿児島産か
それが人々の生活の全てだった
僕は空を飛んでいた
...
暑い夏が好きだった
手に言葉を添えると時間が生まれた
時間に風味を添えると
愛の形が出来上がった
若さとは手品師だ
思いのままに時間の入れ替えができ
時間の繰越ができる
暑い ...
あいてますか?
愛してますか?
愛らしいかのじょはいますか?
昨日は何か新しいかなしみを見つけましたか?
約束は
履行されましたか?
何よりもあなたがしんぱいです
お ...
ひかりより速い存在に
乗ってあの星にゆけるのなら
二人してまた未来つくれるよ
ひかりより速い存在に
乗ってあの星にゆけるのなら
ひかりより速い存在が
発見された ...
しんしんと
たんぼに脳がふる
そそぎこまれた脳を
稲は根っこから吸い込んで
のびやかに育つ
私は脳をたべる
雪見大福と一緒に
稲穂の一粒が
まじったそれを
脳は何でも知ってい ...
私が見た夢は何なのか
過ぎていく幻の中で
いつも私が見ていたもの…
それは現実なのだが
明らかに異国の風景を思わせる
遠くにそびえる街の中で
私が一人で手にしてきたもの
多くは 縮れ ...
なにも言ってなかったけど
おりたたんだ夜をポッケから出して
さあこれからはひとりで生きていくんだよ
と
目は
そんなふうに
そんなふうに
記憶もだんだん
おりたたまれて
高いところから
こぼれた水が
だんだんとぬくもりながら
流れおちていく
その
さいごのひとつぶが
目がしらに発見される
水は
いつもさみしがるから
海と
出会わなくちゃ
...
現住所に越して早4年
アシナガバチと共存して早4年
越して一ヶ月目に
換気扇から進入してきた時には
家中大騒ぎだったけど
今では お互いに干渉しない!ってことで
良い距離 ...
あきのくうきが
からだにしみていく
こきゅうしなくても
かぜがふいている
いなわらのにおいと
ひとつになる
ひとも
ひとではないものも
ふるさとでくらしている
...
二子玉ライズの空中歩道は
向かいの広大な更地へ伸びるらしいが
この世界不況下
行き先の着工が遅れに遅れて伸び悩み
曇天の早朝
工事途中の突端には
長い銀髪の天使がしゃがんでいる
...
わたし は わたし を 拒絶する
わたし は 世界 を 拒絶する
春の朝 世界がすべて色あせた
立ちすくむ 自分の夢を忘れはて
病名は 自律神経失調症
現れた 分厚い壁に 阻まれて
気違いと 蔑む親から逃げ出した
立ち並ぶ 段ボールの街の ...
君の事など忘れたという顔で、今はやや慣れてきた、規則通りの生活をしている。
君と会うのも関わるのも、これっきりにしたいと願いつつ、
身体に似合わない君の声が聞こえて
まだお互い生きてることが嬉し ...
降りてこない遮断機の前で
ひとり半目の
通せんぼ。
向こう岸の空気。
酸化しないと決めたはずの鉄が
怯えるかのように
急激に震えだす。
半目の背丈ほどある姿が
決まり事の便 ...
大人が泣くのは、
羽根が生えたからだろうか。
少女だった私は、ピンクの空を眺めながら、右手で頬杖をついてコーヒーが冷めるのを待っていた。夏から秋に変わる黄色の夕方が終わって、少し夏に戻 ...
手持ち無沙汰に見上げれば夏のような雲の動きと
山すそは無残に切り開かれ
ひとの忌み嫌うものの一切合財を
そのはらわたに黙して受け入れているのか
それとも受け入れざるを得なかったのか
...
少し肌寒さを感じて
久方ぶりの
背広に手を通す
その時に目にした光景は
特に何の意味もなく
朝日が眩しかった
そして
物語は
終わりを
見つけられずに
続いて行く
そ ...
星が涙を零す夜。
僕等は知ってしまう、全ての後悔と絶望。
そして、全てを手放してしまう。
思い出を、トランクに詰めて。
星が楕円を描く夜。
僕等はまた過ちを繰り返す、全ての後悔と絶望。
...
W.K.六回目です。たまにはさらりと本文に入りましょう。いえ、べつにどろりと入ってもいいんですけどね。ぐだぐだと最初に書かずに行こうということです。いっそのことそちらの方が潔い、という趣がそこかしこ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
墓石
草野春心
自由詩
4*
11/9/27 17:53
いち/にち
乾 加津也
自由詩
8*
11/9/27 17:29
「黄金虫」のいる時
麦穂の海
自由詩
8*
11/9/27 16:48
わたくしといふ存在
冬野 凪
短歌
2*
11/9/27 15:41
芸術家の手
甲斐マイク
自由詩
3*
11/9/27 15:31
洗濯機 チャンネル ストロー
Seia
自由詩
5*
11/9/27 13:52
ずっと生きてる
ハリマ
自由詩
1
11/9/27 13:23
春のタイマー
アヤメ
自由詩
0
11/9/27 13:08
タイル
はるな
自由詩
2
11/9/27 12:59
あなたはまだ知らない
さすらいのま...
自由詩
2*
11/9/27 12:31
空を飛んで
yamada...
自由詩
1
11/9/27 10:21
暑い夏
花キリン
自由詩
2
11/9/27 7:44
かなしみの島
梅昆布茶
自由詩
1*
11/9/27 6:32
わたしは星に抱かれていよう
吉岡ペペロ
自由詩
2
11/9/27 2:11
風見鶏
斎藤旧
自由詩
2*
11/9/27 0:55
いつの日か、二人で
番田
自由詩
2
11/9/27 0:53
ポッケ
はるな
自由詩
4
11/9/26 23:38
海へ
〃
自由詩
5
11/9/26 23:35
秋めいて
subaru...
自由詩
15*
11/9/26 23:12
暮らし
小川 葉
自由詩
4
11/9/26 22:26
はごろも21
salco
自由詩
8*
11/9/26 21:43
拒絶
平沢ちはる
自由詩
1*
11/9/26 21:43
捨て猫
あやとり
自由詩
1+
11/9/26 21:35
まる。
山岸美香
自由詩
2
11/9/26 20:50
教え込みの彼岸
yuugao
自由詩
6*
11/9/26 20:47
エンジェル
長押 新
自由詩
0*
11/9/26 20:40
友引のひと
恋月 ぴの
自由詩
23*
11/9/26 20:28
初秋
ねなぎ
自由詩
0
11/9/26 20:06
星霜の輪廻。
雅寛
自由詩
4
11/9/26 20:02
W.K.第六回「宇多田ヒカル『ULTRA BLUE』〜青空に ...
たもつ
散文(批評...
1*
11/9/26 19:37
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3340
3341
3342
3343
3344
3345
3346
3347
3348
3349
3350
3351
3352
3353
3354
3355
3356
3357
6.67sec.