すべりだいを
どこまでもすべっていく

いぬのこえが
すこしずつ
とおざかっていく

かいいぬのなは
クロといった
そのなまえさえ
いまはおもいだせない

トンネル ...
耳が捉える音ばかりでない

今流れている音はフシギ

僕にすっと入ってくるんだ

透き通っているくらい心地よい

軽い 躍る ふわり

その割にぎゅっとくる悲しみ

五段かいだ ...
力を籠め
直角を形作る釘を抜く

秋の初めの陽射し
うっすらと汗をかき
 N釘 和釘 五寸釘
 丸釘 ステープル
 亜鉛鍍金(めっき)の太め釘
あらゆる釘を抜いてしまう
すると匣(は ...
いしきもなく
からだが
せいちょうしていく

はをしげらせ
みをならせ

はなをさかせる
おかあさん

みあげるわたしは
いつまでも
あなたのこどもでした

...
人は皆
ありふれた日常のなかで
少しの無理や
少しの後悔と
日々闘っている

そんな自分を
たまには労わってあげよう
ほんの少しの贅沢と
ほんの一握りの愛情で

コーヒーに一匙の ...
あの娘は、ブルウで

電話線の

むこうにいる

なみだがでるまできらって

と言うので

やさしくしたくなる



だれかで埋める

さびしい夜が、もしきみにもある ...
誰もいない荒れ野に わたしはひとりぼっち
月の表に立っている 今わたしはひとりぼっち

重力のないところで計られた ひさかたの光
空気も水も 温もりもない わたしがひとりぼっち

辛い ...
  まむれくし。



  と、
  きみが発話し、
  鋏をいれたばかりの
  あたらしい、
  きみの
  栗色をした髪と
  まむれくし。
  と、
  震えた空 ...
  宇宙が
  じっとこちらを見つめる夜
  惹かれあいたがっている
  わたしよりもきっと
  歯磨き粉のほうがさびしい
あきらめてみる

たとえばわたしでいることをあきらめてみる

すると亡くなった母のこととか
ひとりぼっちの寂しさとか

なんだかふぅっと身軽になれて

お線香のくゆりは相変わらず苦手 ...
ありふれた言葉が好きだ
使い慣れた工具のように
なんだって 作れるから

人を切り裂くような刃も、包み込むような温もりも、
言葉の鉱石を鍛え 糸を縫い合わせて
この手に 携えることが出来る ...
 
 
熱帯植物園の温室に
雪が降り積もる
さっきまで君と話をしていた
多分、話をしていた
メリーゴーランドの馬たちが
干し草を食む
クジラが次のバス停を目指して
暗い海を航行する
...
灰色の 空
圧力釜の 蓋
沸きかえる 想い
人々はみんな 煮崩れていった
首を垂らして歩けば
私の影で縁取られた道路が見える
雨上がり、ミミズが這い上がって
そこいら中でダイイング・メッセージ
無性に腹が立って
傘をぶん投げる

私のこと、好きになってくれよ
絶望があるのと同じように
希望も存在する

楽しみが永遠に続かないように
苦しみも永遠に続かない

人生を希望の方向へ
希望の方向へと
向けていきたい
太陽に向かうひまわりのように
...
現実を見ると怖くなるが

それでも羽をばたつかせ浮力を得るんだ

純然たる生き死にへの矛盾は

最後に答えの一部に成ると信じて
 
忙しそうな街を
60年代のジャズを聴きながら人波に乗る

風の無い街に人は似合わない

行き交いが生む風で人は活きる

その中で私達は生きている

風は吹いているか?

その中で ...
寒さの増す10月

在り来たりな姿勢でベンチに座り私を待つ

白い息を指の隙間から漏らしながら

在り来たりな姿勢でベンチに座り私を待つ

寒さの増す10月
 
            111003


予定調和の気分のままに
あれがマンダラこれがキナコと
笑い出す
ひどいものだね
ツクツクホウシ
ボタンを押したら
お別れねと
9月末には居 ...
今だから言うけどさ
好きだったこと、あるんだぜ

君はいつものようにいたずらっぽい眼をしていうんだ
「へええ。それっていつのこと?」

そうだねそれは
あの日から、昨日まで
昨日までの ...
おい俺いま泣いているのか

薬物に少しおぼれたことのある俺が

今はまったくやっていないだけじゃないか

当たり前の生き方をしているだけじゃないか


だれも褒めてはくれない

...
詩はいつも
死んだように
思いを 無くした
見えない感覚なのだろう


私は 見た
いつも それを
川の 畔に 腰を 下ろして
一人で 見ていた


なぜ それを思う必要が ...
流れゆく季節の中に
打ち捨てられた想い
『 また、逢えるから…… 』
そう言って笑った
君の白い歯

お互いを忘れない
再会を誓い合って
僕らはそれぞれの街へ
帰っていった

距 ...
駅までの15分



キンモクセイの匂いが

日に日に濃くなってゆく



秋の日差しは暖かい

暖かくて気持ちがいい。



3ヵ月なんて嘘みたい

...
友達と遊んで別れてひとりきり
空はとっぷりと日が暮れて
すっかり遅くなった帰り道

お家に帰りたくないよう
きっとお{ルビ継母=かあ}さんに叱られる
きっとお{ルビ継母=かあ}さんは怒って ...
きょうは
新しい空に着がえた
とてもいい日になるだろう

金木犀の風が
雲の影を明るくしている
西も東も
行っても帰っても
道の向こうの山の空の
うすい記憶が
めくれている

...
最近はほとんどの時間を
記憶を食べて過ごす

口に含み
よく噛んで飲み込む
そして、
次の記憶を口に含む
生きているのかどうか
よくわからない

会話して
笑って
そこそこのニュース
それから
それから

罪を犯せば
誰かが泣けば

生きてるって
思えるのかな

愛しても
...
許すな、と鳴く虫がいる
頭の中の虫で
その声は私にしか聞こえず
いつかどこかで聞いた声
誰かの声
問い詰める理詰めの声

誰をどうやって
何をどうして
汚したと壊したと言うのだろ ...
ニンゲンは幸せだ
猛暑の代名詞になることもなく
熱い息をイライラ吐き
しばしば彼らを罵倒する

(やつらは実に暑苦しい
いっそ冬に産まれてくれればいいものを)

ニンゲンは幸せだ
数 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
滑り台小川 葉自由詩311/10/3 22:26
marica...自由詩111/10/3 22:24
釘抜きつむ自由詩6*11/10/3 22:19
植物園小川 葉自由詩311/10/3 21:47
心に魔法を菜穂自由詩3*11/10/3 21:28
クロオゼット・イン・ラヴ甲斐マイク自由詩2*11/10/3 20:12
ひとりぼっちアヤメ自由詩111/10/3 20:03
まむれくし草野春心自由詩511/10/3 19:56
歯磨き自由詩511/10/3 19:50
見つめるひと恋月 ぴの自由詩3011/10/3 19:45
ありふれた言葉さすらいのま...自由詩5*11/10/3 19:41
話をしていたたもつ自由詩611/10/3 19:21
さすらいのま...自由詩411/10/3 18:47
青春の苛立マフラーマン自由詩4*11/10/3 18:34
無題渡辺亘自由詩811/10/3 17:27
願望から始める徘徊メガネ自由詩211/10/3 16:53
風は吹いているか自由詩311/10/3 16:14
ラブストーリー自由詩011/10/3 16:00
ボタンを押したら(改作)あおば自由詩2*11/10/3 15:32
あの日から、昨日まで高野五韻自由詩311/10/3 15:20
告白吉岡ペペロ自由詩411/10/3 15:11
秋の土手番田 自由詩111/10/3 13:36
【 再会 〜 果たされなかった約束 〜 】泡沫恋歌自由詩7*11/10/3 12:30
中央病院からハリマ自由詩311/10/3 10:32
彼岸花未有花自由詩20*11/10/3 9:42
天気予報yo-yo自由詩5*11/10/3 6:43
私は老人夜明けまえの...自由詩911/10/3 1:57
光る闇uminek...自由詩5*11/10/3 1:09
熟れた鳴動自由詩111/10/3 0:53
黄昏ナツの一生佐々木妖精自由詩7*11/10/3 0:45

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