私にとって秋とは
頑なに厳しい父ではない
寛大な母ではない
余命宣告をされた母方の祖父である
モルヒネに朦朧としながら必死に生を説き続けた母方の祖父なのである
それを今 ...
おとこになりたかった朝
帆は灼熱の陽を浴びて地平をあとにする
浚われる嵐のなか
深い足元の
秘密の入り口を手繰り寄せながら
画の空を目指す
幾千もの夢を乗せて
引き寄せる ...
コップへ注いだ水を飲んだら溺れてしまった
「陸で水を欲するからさ」
俎板の上の鮎が嗤う
だらだら、というよりはすらすらと、皮膚の上を汗が流れていく
視界の隅で蜘蛛が歪む
首筋が ...
ザリガニ採りに
のぼる坂道
夕日寺公園
一番きれいな
夕焼色の真っ赤ちん
採って帰るから
トンボと一緒に待ってて
幼い頃で
待っていて
いつか僕も
と思っていた
...
死ぬって
いなくなるってことなんやね
もうあえない
あえるうちに
あいにいけばよかった
これからあたしは
何度そう思うんかな
なにがあたしをひきとめたのか
風にきく
太陽にきく
こ ...
* そよ風が 頬とカーテン 撫でて行く
夜になると 気温もグッと下がって
汗だくだった身体も
少しダケ 涼を 取り戻すけれど
ピタッと張り付いた シャツは 脱げない
サラっとした ...
透明な玉の中
に圧縮されたそれがバチバチとはじけ爆発して外に飛び出したらどうなるのだろうと思いワクワクしてしょうがない
そんな得体の知れない勢いを持ってる人ってどんなんだろう
思わず解凍 ...
あの人には
あの人だけの言葉があることを知って
それを聞き洩らさぬようにと
心を砕いた時もあったけれど
いつの頃からか
あたしは
それをやめてしまって
やめてしまったら
あたしは
...
バットふれバットふれ
空振りでもいいからバットふれ
空を振れ
空を振れ
ふりでもいいから
空を振れ
そのうち
本当のことになるから
ビュンビュンって
真実 ...
草陰の首輪
青には小さい青の花
はみ出てはこぼれ
午後に集まる
六つの爪が
頭を光に傾ける
ひらき 突き立て
つかみ 揺さぶる
二本足の飛べない生き ...
日は落ちても、
積み荷は減らず、
思考は
水底の虫のように
降り積もる澱のなかに
埋もれてゆく
明日はまた違う明日だとしても
私はいつまでも
変わることができずにいる
そ ...
雲を帽子に四人の巨人が
千住の街に立っている
頚に銀色のネクタイをつけて
黒い服を着ている
ぼくが手をふると
こちらをみおろす
狭い路地に入っても
のぞいてくれる
走る電車の窓 ...
長いご無沙汰でした
白い空白に一筆を付け加えました
青空が何もなかったように通り過ぎて行きます
なんとも清々しい朝です
昨日から考えに考えて
しぼり出した一言ですが微妙にバランス ...
夜が明けた。
冷酷な夜の鶏(とり)のサイレンの。
そうそれ無機質な(夜気)にひそむ
明けない呼吸
幸運の切先が彼の外套の端を捉えたとき、
彼には影が無い
嘆きの壁に頭を打ち続ける紳士
彼の首から上は消えて
ビルの中空を縦に漂っている
狙撃された男が立並ぶ
...
わたしたちは知らない
夜の闇のいちばんふかいところで
じっと目をとじ 夜をつむぐ
夜の織り人がいることを
あらゆる夜の恩恵をもたらす
ものを語らぬ夜の織り人がいることを
夜のしずけ ...
夜は眠るべきものだということを、少なくとも一日の終わりには眠りがあるべきだということを、あるときとつぜんわたしの体が忘れてしまった。とつぜんにだ。眠ろうとすれば、眠ることはできた。ただし四十秒ごとに目 ...
俺にとっての人生とは一体何なのかと思った…
今日も道を歩いてもそこに誰もいないのがわかった
仕事中によぎるのはアメリカの西海岸の風景と
金がなければ権力もないのだということ
そして私が無力 ...
みとめよう 夏は終わってしまったし あなたをぜんぜん愛してなかった
溶けているアイスクリームの傍らで 吹けばとぶような恋をしていた
場所なんてかまわなかった 季節なんて名前なんてかまわなか ...
届かないものに
届こうとした
愛せないものを
どれだけでもいいから
抱けないものを
愛そうとした
遠浅のような悲しみを
泳ぐしかなかった
溺れかたしか
知らずに
どれだ ...
素直になろう
ココロの底の
声をきいて
素直になろう
諦めきれないのなら
そのままでいい
自分にウソをつくのはやめよう
これだけ焦がれる気持ちには
逆らえない
...
一枚の言葉たちが生んだ
大人だから言えないことって
表面ってどこにあるの
そんな甘えたり擦り寄ったりは
大人だから
大人だから
傷つけたくなかった
さよなら
もしもし
またね
じ ...
今日も
終職できなかった
思いがけず
終職できたという
幸せな人もいるという
わたしは
終職したいのだろうか
まだこの世の中に
未練があるのではないだろうか
...
1,
訳もなく 死にたくなる夜には
セシウムを含んだ
アルコールを 一杯
ひっかけていく
「これ、ほんとうに
死ぬんすかね」
「わからない」
善いことの総量と悪い ...
あなたに会いたいと願うとき
わたしはわたしでなくなってしまう
心臓からするすると腕がのびていき
あなたの髪の毛をわしづかみにする
そうして
セメントがぱんぱんにつまった両手で
あなたの頬に ...
連鎖している。
思えば後悔だけが残ります。なんであんときしなかったのだろう。
就職だったり告白だったり旅だったりあなたに会いに行ったり。することはたくさんあったはずなのに、体は動かなくて利き手のは ...
カスミさん
会うたびに「はじめまして」と言いますね
記憶を保てないあなたは
世俗の煩わしさに悩むこともないのでしょう
私とは違う 栗色の瞳は
何を追っているのでしょうか
カ ...
そろそろ(忘れるコツ)を身につけたい僕は
凹んでしまいそうな夜にこそ
「Today is anotherday」と言ってみる
自分の落度に指をさされて
眉をしかめそうな時にこそ
...
だから彼女は呪文になったんだ
いまじゃ音だけになっちまったけれど
傷つくたんびに口ずさんでいる
彼女はおおむね優しかった
おおむね面白い発見をしてくれていたし
おおむ ...
笑顔のままで
素顔のままで
楽しく
明るく
自由に
正しく
優しく
好かれ
ユーモアで
機転を利かして
怒らない。
泣かない。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
枯れるまで生きるから
徘徊メガネ
自由詩
3
11/9/15 16:00
うみへ
アラガイs
自由詩
2*
11/9/15 14:03
陸で溺れる
つみき
自由詩
6
11/9/15 13:33
のぼる夕日
AB(なかほ...
自由詩
3
11/9/15 12:59
いつもの場所にいない君
朧月
自由詩
1
11/9/15 11:55
ぱや虫
藤鈴呼
自由詩
4*
11/9/15 11:52
遠足
ぶらっくす ...
自由詩
2
11/9/15 10:13
穴
blue
自由詩
8
11/9/15 10:12
空振り三振
ぶらっくす ...
自由詩
0
11/9/15 10:10
降り来る言葉 LIV
木立 悟
自由詩
2
11/9/15 8:55
水底の虫
結城 希
自由詩
5
11/9/15 8:32
お化け煙突
殿岡秀秋
自由詩
9
11/9/15 6:42
手紙
花キリン
自由詩
4*
11/9/15 6:26
呼吸
こしごえ
自由詩
2*
11/9/15 5:56
ショート/ショート/ショート
高濱
自由詩
1
11/9/15 3:37
夜を織るひと
佐々木青
自由詩
3
11/9/15 2:50
睡眠
はるな
自由詩
1
11/9/15 2:50
明日からどこにいけばいいのかを考えた日
番田
自由詩
0
11/9/15 1:32
かまわなかったけど
はるな
短歌
6+
11/9/15 1:05
届かないものへ
〃
自由詩
1
11/9/15 0:52
素直になろう
森の猫
自由詩
12*
11/9/15 0:09
大人だから
吉岡ペペロ
携帯写真+...
4
11/9/14 23:52
終活
小川 葉
自由詩
3
11/9/14 23:34
生活/H
野澤 尚也
自由詩
2*
11/9/14 23:25
がらくた
遠藤杏
自由詩
3*
11/9/14 23:20
かなりかなし
いとうゆうや
自由詩
1
11/9/14 23:13
カスミの空
御笠川マコト
自由詩
4
11/9/14 22:57
はじまりの詩
服部 剛
自由詩
3
11/9/14 22:42
彼女は呪文
吉岡ペペロ
自由詩
1
11/9/14 22:21
笑顔のままで
ペポパンプ
自由詩
3*
11/9/14 22:18
3314
3315
3316
3317
3318
3319
3320
3321
3322
3323
3324
3325
3326
3327
3328
3329
3330
3331
3332
3333
3334
3335
3336
3337
3338
3339
3340
3341
3342
3343
3344
3345
3346
3347
3348
3349
3350
3351
3352
3353
3354
4.09sec.