鰊が僕の腹を噛む
広い緑一色の海はその砂浜を濡らして星が流れ出す
灯台の岬に押し寄せるアザラシの群れ
低くうなりながら矢が飛んできて壁に付き立つ
それを放ったのは上空に浮かぶ龍だ
雲を呼び雨 ...
青き星 スペースデブリ 撒き散らし
ついに人類 体内回帰
スクラップ 忘れ去られた テレビたち
電波を飛ばし 一斉蜂起
今はもう 放棄されてる 地下街に
りんりんとなる 公衆電話
...
どこですか どこですか
消えかかった月を星空と探す
どこですか どこですか
消えかかった星空を月と探す
太陽の掲示板を尋ねてみても
僕は知らない と文字だけ貼ってあって
ひらひら宇 ...
このまえ死んだとき
このくらいの闇にこのくらいの明滅があった
その明滅はちっぽけで
かすかなものだったというのに
金木犀や放射性物質なみの存在感があったんだ
だから
もう一回
そして
...
雲が ぶんぶん飛んで行く
クローゼットに投げる 枕みたいに
川が びゅんびゅん流れていて
魚たちは 光のようなスピードで 海に殺到する
せわしないな
かみさまが 居眠り運転をして
...
ひとは細胞のパッチワーク
わたしはどこから生まれ
どこから来たのだろう
最初からここに居たのではなくて
みんな偉大だしカスなんだ
みんなありがとうだしうっとうしいんだ
みんな立派だし取るに足らないんだ
母は偉大だとか
子供に対して生まれてきてくれてありがとうだとか
そん ...
悲しみに震えるココロを
そっと抱きしめてみる
空を見上げれば きっと
暗闇に浮かぶ月も
微笑みを返してくれるだろう
月明かりは私を
青く照らしてくれる
その影は
いつか見たよう ...
集めるものは
二つあればいいと思い
待っていたのだが
一つとしてこなかった
神無月の午後
去ってゆくものと
去っていったものと
去りつ ...
投げたボールの
破片が鈍く錆びて
木々の梢に優しい
アゲハ、あれは
産卵に来た
そしてもう
帰れないだろう
(だから誰かが鳥になる)
(そっと鳥になる)
タイヤの無いバス ...
.
しばらく前から動かなくなってしまったあなたの肖像
あなたは永遠になってしまったから
ぼくが生きている限りあなたは生きているし
年をとることもないあなたは永遠の肖像
.
夜は星々のま ...
お元気ですか
秋の風がさみしい
と云っています
神様が意地悪で
才能をくれません
窓を通してそっと
幸せそうな家族を
見ています
マサカのサナカに考える
サカサになって 考える
サカナになれず 考える
トサカ 動かし 考える
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
公衆便所で産んだ赤い卵を
明け方、ゴミ箱に捨てました
胎児のように丸くなったホームレス達が
横目でわたしを見ていました
ただいま/おはよう/おやすみ
ガムシロップを唇に塗ってキスをし ...
なりたいものになる努力は
なりたくないものにならない努力と同じなんだ
やりたいことをやるには
やりたくないことをやってのけなきゃいけない
言うのは簡単でも実行は困難
実行は困難でも諦 ...
暗がりの中手探りで部屋の中を歩く
足が一つ欠けている机が言った
もうすぐ星がつく
二脚の椅子は
それは違う、理由がない
と言った
形だけの窓枠はあくびをしながら
...
今日も何もない
くだらない思いを並べさせられていても
私は 一人で 疲れるだけだった
いつも そうしていても
あまり この思いが 伴わない
流れる 窓の 外に
今日も 真っ白な ...
風の色が 澄んでゆく
そろそろ厚着を しなくちゃね
石油の香りが 恋しくて
灯の色を 浮かべてる
急く気持ちを 忘れたら
ぼちぼち読書を しようかと
サガンの本が 恋しくて
少し瞼を ...
その日は突然やってきた
いつまでも続くのかと思っていた
君はいつも笑わないけれど
はじめて手をつないだ
僕は泣いたけれど
君はじっと僕を見ていた
いつか必ず別れはくる
二人が出会 ...
スマートでないのにスマートフォンを持たされた
たいしてあいしてないのに結婚した
子供三人どうしよう
これが国家と言うより
人類あるいは生物学
もっと敷衍すると
鉱石 ...
ヨーイ ドン
校長先生のピストルで
みんな死んでしまった
スタートしたのはぼくだけ
急にグラウンドが広くなったみたい
走っても走っても
ゴールのテープが見えない
しかたがないので
...
突然の雨にも 驚かなく なった頃
君を また 送迎する朝が やって来た
君が 車を降りた 瞬間から
世の中は 日差しに 満ち溢れ
スーパーに入る頃には
傘なんて ビーチパラソルに
...
わたしにたりないもの
てぶらでふろしきをたたむずぶといちえ
わたしにたりないもの
むさくいにほほえまないふせられたかるた
わたしにたりないもの
はきすてたことばを いつ ...
泣きながらファイティングポーズ
かまえていこうYEAH YEAH
気分のノラない
さえてない日々が続いて
イヤんなっちゃうことばっかり
頭ん中ひらいめいちゃって
もう、たえられないかも
涙目でフ ...
悲しい歌が町をゆく
悲しい歌は夕暮れに
ふらふら迷子のようにゆく
ぼくはおうちで外にいる
悲しい歌に耳すます
ぼくはいつでもおうちの子
世界一のスナッチャーは
二三〇kgのバーベルを挙げた
もう眼球は飛び出す寸前で
ようやく視神経の束に支えられている感じ
体じゅうの筋肉は石より硬直して
針でも刺せば破裂しそうな感じ
ベルト ...
にこにこ笑ったぼくの空
きらきら笑ったぼくの海
お話くれた月の夜を
優しく包むはずの雪
いつも周りにいたけれど
みんな遠くへ行っちゃった
遠くどこかへ行っちゃ ...
純粋な不機嫌
憂鬱ではなく
正しく怒るのでもなく
ニィと笑える
この不機嫌
病気の子供のそれらしさで
つねに何かを云う事ができる
イエス、ノオ、
肯定でなく否定でなく
沈黙し ...
{画像=111007000549.jpg}
窓ガラスに映る大空は青く
青いパネルの上に白い雲が貼り付いていた
冷たい空気が流れ
机や椅子は緊張している
床の上には煤がざらつき
チョ ...
クリスタルで覆われた街
音も無く忍び寄る爆撃機
頬をつたう血の香
逃げ惑う人の群れ
此処が何所だかとうに忘れた
何がなんだか判らない日々
手をつないでいた彼女は消え
二の腕から先が無 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鰊
杉原詠二(黒...
自由詩
4*
11/10/7 20:02
短歌的SF譚
あやとり
短歌
3*
11/10/7 20:00
ask for the sky
アヤメ
自由詩
2
11/10/7 19:51
このまえ死んだとき
吉岡ペペロ
携帯写真+...
4
11/10/7 19:46
雲がぶんぶん飛んで行く
さすらいのま...
自由詩
7*
11/10/7 19:43
細胞のパッチワーク
マフラーマン
自由詩
2*
11/10/7 19:26
ルール
吉岡ペペロ
自由詩
6
11/10/7 19:20
月夜の散歩
菜穂
自由詩
1*
11/10/7 19:16
冷蔵
草野春心
自由詩
3
11/10/7 19:06
おうと
たもつ
自由詩
7
11/10/7 18:50
肖像
Giton
自由詩
4*
11/10/7 18:28
誰あてでもない手紙
あやとり
自由詩
3*
11/10/7 17:37
マサカのサカナ
藤鈴呼
自由詩
2*
11/10/7 13:02
赤い卵
つみき
自由詩
3
11/10/7 12:53
燦然道
Schr&a...
自由詩
0
11/10/7 11:39
ドットを追って
空中分解
自由詩
2*
11/10/7 9:58
渋谷の私
番田
自由詩
0
11/10/7 9:46
移ろい
雪路
自由詩
3
11/10/7 9:05
風のような彼女
佐藤伊織
自由詩
1
11/10/7 7:00
スマートフォン
梅昆布茶
自由詩
2
11/10/7 6:49
運動会
yo-yo
自由詩
15*
11/10/7 6:33
ぽーんサンダル
藤鈴呼
自由詩
3*
11/10/7 2:58
くにのかたち
アラガイs
自由詩
5*
11/10/7 2:48
『廻せ』
et cet...
自由詩
0
11/10/7 2:39
夕暮れに
mortal...
自由詩
5
11/10/7 0:53
偉業の虜
salco
自由詩
5*
11/10/7 0:29
過ぎ去りし
mortal...
自由詩
1
11/10/7 0:10
無声の本当らしさ
シホ.N
自由詩
2
11/10/6 23:59
教室 / 昔通った中学校の木造校舎が博物館になっていた
beebee
自由詩
24*
11/10/6 23:58
救援物資
あやとり
自由詩
3*
11/10/6 23:44
3303
3304
3305
3306
3307
3308
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3330
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3332
3333
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3335
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3337
3338
3339
3340
3341
3342
3343
6.22sec.