{画像=111007000549.jpg}
窓ガラスに映る大空は青く
青いパネルの上に白い雲が貼り付いていた
冷たい空気が流れ
机や椅子は緊張している
床の上には煤がざらつき
チョ ...
クリスタルで覆われた街
音も無く忍び寄る爆撃機
頬をつたう血の香
逃げ惑う人の群れ
此処が何所だかとうに忘れた
何がなんだか判らない日々
手をつないでいた彼女は消え
二の腕から先が無 ...
いつも、いつも思いつくんだあの記憶
遠い日の夕べのかまど
煙の匂い
炎の色
ただの記憶じゃない
デラックスな
ゴージャスな
哀愁の
限り
通り一遍でない
複雑に絡み合った
例えば ...
星が鳴いている
ちいさないのちが鳴いている
何億光年かけて
星は
秋の虫になるの
ちいさないのちが鳴いている
星が鳴いている
おや
朝の電車に 赤いランドセルふたり
姉妹かな,
ホームに残った母親に 手を振っている
柔らかな両手が動く
声にならない 唇の動きと一緒に
よどんだ空気を切りながら
僕 ...
プリオンに冒された脳
新たな脳に書き換えて移植する
一世一代の大手術
私は私でいられるのだろうか
COPYは私 私はCOPY
私は私でいられるのだろうか
生きていれば、時折
苦い薬を飲むような一日がある
目の前を覆う{ルビ靄=もや}のような
掴みどころの無い敵が
心の鏡に映っている
靄の向こうのまっさらな
日々の舞台は、 ...
コンビニの銀行にカードを入れたら
先月よりも数日早く、今月の給料が入っていた
新たな職場に移っても
相変わらずの安月給ではあるが
ATMの画面に増えた金額を見た時
今迄とは違う ...
心に棘の刺さった時は
真綿のように包んで
黙って何処かへ流れゆく
雲の旅人になろう
あの空から地上を見れば
大きな荷物を背負った人も
小さい蟻に見えるだろう
あの空 ...
さくほ のざらし せに まいわき
みおり みずお くらり めにおつ
んゆらま こひ えあぶり しずき
むつて たかれ おりもひ すずろ
ぬかるむ つのり けしのむ さち
ゆむひ もる ...
どこかの飼い猫みたいな男が
知らんぷりして
去っていく。
「あの子が欲しい。」
いびつな骨がコートを着て、
耳に残る、首輪の鈴の音だけを追ってしまう。 ...
わからなくていいことが
多すぎる気がする
わかったふりするだけで
一日が終わる
ふる首よりも
うなずくほうが楽でしょ
異論唱えて空気変われば
どっちへぶつかるか
予想できない
...
番になれなかった蝶々結びがひとつ。
咽の頭が
ひとつふたつ飛び出して
あてのない渇きを訴えている。
共に立ちえない辺の先が
行方知れずになりたいと訴えかけてきた。
叶わない全体 ...
糸を巻く手を止めてはいけない
私ができる唯一のこと
糸を巻く手を止めてはいけない
金のために食うために
糸を巻く手を止めてはいけない
自分に呼吸を許すため
糸を ...
今日も、仕事帰りに、
鈴本へ行った。
もう中入りで、締め切りの看板が出ていたけれど、
おばちゃんに、立ち見でもいいと言ったら、
まだ席が4つあるけど、割引はなしね、と入れてくれた。
小三 ...
廃園なんてない
庭はいつもそこにある
木の国
虫の国
蟻の国
幾つにも幾重にもひとつに
空のもと
風の中
ひとがいなくても
いなくなっても
おかえりという言葉が
時々 ...
夜を吸わないでいると 朝を吐きだせないので
重いまぶたをつりあげて 寂漠のけむりを一本 くわえています
やぶれた羽根 まだ鳴き止まない
みえないおもりを突き刺して
透明な視界のうらが ...
役割を終えた蝉は
ジリジリと焼け付くアスファルトの上で
天仰ぎ、横たわる
蟻はその命を繋ぐため
ワラワラと死骸に上りくる
それが自然の摂理よ
今も昔も変わらず繰り返される
生 ...
低いベッド
壊れた水平線を
修復する
年老いた水夫
子どもたちは
遊びまわる
紐状のもので
いたるところで
フェンスの中に
迷い込んだ
夏の蟻が
...
色鳥の彩(いろ)美しき姿かな
虫の音は生命(いのち)の調べ闇照らす
彼岸花畦道の縁飾りゆく
日常の喧騒忘る花野道
秋の燈やひとり静かに瞑想す
俎板に
茄子があるのを
きみはじっと見ている
ぼくの
右の掌のうえで
きみの
ながい髪が
穏やかにきらめく
素晴らしい午後
...
はじまりの舟 今漕ぎ出す
それぞれの意思 繋ぎ合わせて
荒ぶる魂たちが集う 決意の空よ
澄み渡る青色は 純粋(すなお)さの証
描く未来は同じなれど
ぶつかり合う想い 譲り合えぬ野分の ...
血まみれたチェーンソーを手に
キラリと笑うきみ
カワイイね
絵になるね
総理大臣の指を断ち
大統領の首をとばした
血まみれたチェーンソー
...
普通の女の子の日常を見て 熱いお茶を飲んだ 優しい気持ちになれる。
動物の言葉を理解できている対岸にある原発施設
飼い猫の名を何回も呼んでいる好きなエンゼルパイを食べ合う
爽やかに草花揺らす風が吹く夏の記憶はいつも快晴
真っ青になりたい空が泣い ...
乾き始めた体が
今 欲するのは
貴女と云う名の海
ただ 名も無い
いまの“わたし”では
ただ 同じと
海鳥が鳴いた
ボクとキミとの共通因子だからと言って
皮かむりで括られてしまうのは心外だ
同じ括弧の中にいても
キミとは上手くやっていけそうもないもの
ましてやボクとキミとを足したって
2ポコチンになりはし ...
そうやって大切な「もの」を失ってゆく
失ってゆくのはいつも「もの」だ
ぼくが「もの」にしてしまった「もの」なのだ
年甲斐もなくSMに溺れたのは
二十も離れた女と
ふた ...
ヒガンバナが今年も灯る
曖昧を許さない輪郭で
そのくせひどい曖昧を宿す
秋に咲く大輪は葉を持たない
何もなかったところから花火みたいに
茎だけで伸びて
夢見がちなひろがりではじけて、 ...
ひるまの電車はがらがらで
まるでちがう人生みたいな顔をする
はれていて
あかるくて
がらがらで
まるで
ちがう人生に乗り込んだみたいな
わたしが
わたしだって
だれも ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
教室 / 昔通った中学校の木造校舎が博物館になっていた
beebee
自由詩
24*
11/10/6 23:58
救援物資
あやとり
自由詩
3*
11/10/6 23:44
かまどの夕べ
杉原詠二(黒...
自由詩
2*
11/10/6 23:37
秋の虫
吉岡ペペロ
自由詩
18
11/10/6 23:35
沈黙するお喋り
御笠川マコト
自由詩
9
11/10/6 23:30
手術
あやとり
自由詩
2*
11/10/6 23:27
鏡の世界
服部 剛
自由詩
3
11/10/6 23:25
給料日
〃
自由詩
3
11/10/6 23:11
雲の旅人
〃
自由詩
3
11/10/6 22:58
え な しずか
砂木
自由詩
9*
11/10/6 22:56
無題
sham
自由詩
3
11/10/6 22:35
理解しません
朧月
自由詩
2
11/10/6 22:20
水を得ない海辺にて
yuugao
自由詩
4*
11/10/6 22:08
糸巻き
ゆべし
自由詩
0
11/10/6 21:56
40代の仕事帰り
はだいろ
自由詩
1
11/10/6 21:29
庭にはいつも
小池房枝
自由詩
8
11/10/6 20:24
零と壱
四帰
自由詩
1
11/10/6 20:23
秋風
菜穂
自由詩
1*
11/10/6 19:10
不定
たもつ
自由詩
3
11/10/6 19:06
虫の音は
洞野いちる
俳句
5
11/10/6 19:00
茄子
草野春心
自由詩
2*
11/10/6 18:55
はじまりの舟
洞野いちる
自由詩
6
11/10/6 18:54
チェーンソーガール
草野春心
自由詩
3*
11/10/6 18:50
短歌
山岸美香
短歌
2
11/10/6 18:39
原発施設
夏川ゆう
短歌
1
11/10/6 18:33
渇望の抑止
徘徊メガネ
自由詩
4
11/10/6 17:21
因数分解
花形新次
自由詩
0*
11/10/6 16:59
宿命
吉岡ペペロ
自由詩
9
11/10/6 16:51
秋の炎は
あまね
携帯写真+...
19
11/10/6 14:41
ひるまの電車
はるな
自由詩
2
11/10/6 14:25
3304
3305
3306
3307
3308
3309
3310
3311
3312
3313
3314
3315
3316
3317
3318
3319
3320
3321
3322
3323
3324
3325
3326
3327
3328
3329
3330
3331
3332
3333
3334
3335
3336
3337
3338
3339
3340
3341
3342
3343
3344
5.08sec.