おれたちは 平行線
つかず はなれず まじわらず
でもそれゆえに わかたれず
たとえばこんな かなしい夜には
手をつなぐくらい いいのかな
おれたちは 平行線
遠い昔の幼い目に ...
窓を開けて
春の風が入ってきて
ピアノの鍵盤ひとつ
押して消えてく
そんな嘘のような
ことがあったなら
それはきっと君の
優しさのせい
窓を開けて
流れ星が入って ...
アキアカネ つ、つ と飛んで
サルスベリの花は墓場に相応しい
しろい花 あかい花
手に取れば 鷺草、彼岸花に似て
柿の実色づく帰り道
家々に祭禮提灯
横腹の赤三つ巴 火の玉舞うに似 ...
朝蜘蛛を野放しにして数日
白い壁に
夜を引きずり出そうと
穴は這う
エアコンの吹き出し口を好む
わたしの目がかわく
土壁に
みつけた、と呟いた午後には
あなた つぶされてしまった
...
きみが
見送りつづけたあのバスを
撮ることなんて
出来なかったけど
きみが
待ちつづけた
あのバス停とベンチとを
ぼくは撮ったよ
現像なんかしないけど
捨てたりもしな ...
かれは眠るために
夜のシャワアルウムに横になる
指と指のあいだでほそい煙になった
あの、現代的なルックのガアルを想い
ユウモラスをたっぷりふくむ
気だるい音楽のなかで
吊るした ...
パレード
この坂道を上れば 君が住む街が見えるよ
ポケットにチケット二枚 大事に握り締めて
たまたまもらったんだって そんな言い訳を
準備して誘ったんだ 喜んでくれるかな
待ち合わせ ...
抱き合って愛情の花咲かせたい夜の帳がそうさせている
時間さえ飛び越えていく愛情は心の痛み見つけて消した
長いキス交わして夏の短さに抗議している若いカップル
記憶にはその時感じた愛情が ...
{画像=111004164229.jpg}
いつもの道で
ある日気づいた紅い花
昨日もあったのだろうか
燃えさかる炎の様に
必死の形相で咲く紅い花
葉のない茎の上で
ひと塊の想 ...
八月の身体の火照りを感じつつ抑へきれない皮膚の爛れよ
月光のアナスタシアよ薔薇園でかくれんぼする亡霊ペンギン
溜め池に子どもが落ちたと連絡あり草いきれの真夏の夢よ
果樹園 ...
生き埋めにされた兄が云ふこの世はハッピー ハッピーマンデー マネーマネー
さいごの蝉が
真夏のふりをして鳴いていた
この坂は高校のときあがっていた
風が吹いていて
UFOみたいな雲がどきどきした
ぜんぶはぐれ雲だ
ぜんぶひとつの空だ
...
昼夜繰り返される試み
この街が雨で埋め尽くされる頃
呼吸を許されたとき
空っぽの胃
歌う
泣きたい、と
ひっそりのたうつ
こんなにも女(の子)だったかと
雨粒に色を閉じ込める作業
...
青空には
嘘だってとけている
綺麗だとおもったのなら/君が
手を伸ばせばいい
逃げたいのなら
真一文字に切り開け
この空を
真ん中を
こぼれた光りに
僕も吸い込まれよう
...
花虎尾指す月明かりろうろうと前日よりも冷えた夜の日
高校生の頃(かなり昔)
FMから流れてきた(エアチェックしていた)
軽妙な音楽(イントロでやられた)
ルー・リードの歌声(好きな歌声)
メロディを崩していない(笑)
セプ ...
仰向けの俺のテントを
見下ろしているのは誰だ
右足で踏みつけられながら
「朝から元気いいじゃないのさ、この豚野郎!」
詰られるほど
突き出る俺のテント
愛のかたちが壊れていると嘆かれた ...
全部全部ネットの上にあるなんて思うのは大間違いだ
本当に伝えたいことはこんな画面の中にはないのだ
夕暮れの空の色がグラディエーションで変わっていく美しさを
言葉で表現することはどだい無理なのだ
...
何の前ぶれもなく
一ヶ月間もの眠りについた
眠っていた間
・・・記憶がない
まさかと思い
すぐには信じられない
目前の人をいぶかしげに見たが
こちらに向ける
彼の視線はまっすぐだ
...
踏み出せず 躊躇する君の背中を{ルビ戦=そよ}がす 小粋な潮風
微風葬送曲足り得ずに幻想行進曲
自分の葬式に欠席した男の
椅子の列!
村を降り来る人によく似た
体を覆う一対、
微笑んでいる
誰も僕の私室に入るな!
家具の下請人 ...
金の入日に 繻子の黒
金波 頭上に おわします
思えばオーロラ 光のループ
金の入日に 銀の水輪 ゆれる人蔭 金輪奈落の水際の
あのかた あちらに いらっしゃる
昼間 ...
私から言葉は生まれない
私は言葉を話す人を見ている
彼らから言葉は生まれていない
言葉は多分溢れているが、一人あるいはクジラが
膝を折り、飲み込んだ 一声に いっせいのせでね
...
なんだか今日は空が暗い
重い瞼に押しだされて 夜におちる
無意識に傷つける白いゆめのなかへではなく
心地よくまとわりつく寂寥とともに
やさしいねむりはいつもそばにある
しずかな裏切 ...
体に穴が空いてしまったんだ
胸のここんとこに
大きな穴が空いてしまったんだ
この穴にぴったりと合う部品を探して
取っかえ引っかえ試してみるけど
なぜだかどれも しっくり来ないんだ
...
ばらして
組み立て
ばらして
組み換え
そして
再度
ばらして
組み上げる
目の前の現象を
確認する事を
怠っていた所為で
何時の間にか
人気は消えていた
ネ ...
残ったのは
氷の溶けたグラス
半分空いたボトル
そのグラスのふちあたり
ボトルの空洞のあたり
過ぎたもののかたちは
残ったのは
口づけ
残ったのは
あなた以外のすべて
...
今年さいごの蝉が叫んでいた
地球さいごの涙が溢れていた
時計はもう戻ることはないのだ
だから哀しみ導いてゆこうか
せせらぎに小石の色
真っ白い月に青い影
海にささや ...
街が正常の仮面を被るなら
僕は異常の素顔をさらす
君は異常な僕に守られ
正常な君は病む
言葉とは誠に
都合のいいもので
みてくれだけでは
脳内までは探れない
何 ...
強すぎた蛍光灯に、何度も頷くような夜。
加減をしらない前の自分を見た。
はちきれそうなことは
案外、頑丈にできているものだと知る。
例えば、膨らむものがあれば
縮むものがあったり。
慌 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
H
D-driv...
自由詩
2
11/9/24 19:22
春の風、流れ星
たもつ
自由詩
6
11/9/24 19:12
秋幻燈
salco
自由詩
6*
11/9/24 18:11
あさぐも
伊月りさ
自由詩
6
11/9/24 16:36
お片づけ
千波 一也
自由詩
4*
11/9/24 16:30
独立時計師の寝台の上の煙のピロオトオク
甲斐マイク
自由詩
1*
11/9/24 15:21
パレード
itukam...
自由詩
0
11/9/24 15:09
愛を伝える方法
夏川ゆう
短歌
1+
11/9/24 14:52
彼岸花
wako
自由詩
2
11/9/24 14:46
亡霊ペンギン
冬野 凪
短歌
1*
11/9/24 13:56
生き埋めにされた兄
〃
短歌
1*
11/9/24 13:49
ひるまの星
吉岡ペペロ
自由詩
6
11/9/24 13:05
試み
たちばなまこ...
自由詩
11
11/9/24 11:27
どこまでも一緒に
朧月
自由詩
1
11/9/24 9:59
過ぎた中秋の名月
榊 慧
短歌
0*
11/9/24 8:21
クルト・ヴァイルを探してみようかな
小川麻由美
自由詩
1*
11/9/24 7:37
朝立ちの歌
花形新次
自由詩
0
11/9/24 6:42
時間旅行
uminek...
自由詩
13*
11/9/24 5:28
生きる術
小川麻由美
自由詩
3*
11/9/24 5:16
やさしさ
subaru...
短歌
12*
11/9/24 3:15
時報
高濱
自由詩
0
11/9/24 2:47
オーロラに包まれて
るるりら
自由詩
15*
11/9/24 2:06
足
nia
自由詩
0
11/9/24 1:16
星のおとずれ
四帰
自由詩
1
11/9/24 0:55
鍵
結城 希
自由詩
5
11/9/24 0:53
回し廻され
ねなぎ
自由詩
2
11/9/24 0:47
残ったものは
はるな
自由詩
3
11/9/24 0:39
さいごの涙
吉岡ペペロ
自由詩
2
11/9/24 0:36
異常か正常か
森の猫
自由詩
10*
11/9/23 23:22
浮き沈みの証に
yuugao
自由詩
1*
11/9/23 23:20
3304
3305
3306
3307
3308
3309
3310
3311
3312
3313
3314
3315
3316
3317
3318
3319
3320
3321
3322
3323
3324
3325
3326
3327
3328
3329
3330
3331
3332
3333
3334
3335
3336
3337
3338
3339
3340
3341
3342
3343
3344
加筆訂正:
或るイメージ
/
結川菜青
[11/9/23 23:25]
修正しました
4.14sec.