袖 の 小鶴 が 遠のく
こすれた城への 道 薄れ
つづられて ひろげられて
すすけた手 にじみよる矢
玉揺り篭の奥 くり抜かれ
流れに咲いた 冷たい刺青
すすり ....
家畜に名前がないように
あなたの名前を忘れてしまうの
思い出して泣いてしまうよりも
あなた自体を消してしまうの
これはスガシカオの曲「サナギ」の一節だ。僕は、こんなフレーズに詩を感じる ....
夜が白々と明けると通勤が俺を捲くし立て俺は走り
俺は走るが走っているのは通勤快速だ
くそっ!通勤だ
くそっ!快速だ
身動き取れないそれでも走ろうとする俺の背中にボインちゃんのボインが
ポ ....
「いるかのすいとう」船乗りさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=24102
***
この奇妙にやさしい言葉づかいの詩について書くとき、がちが ....
ういた いずみ の におい
さけた きせき の あしわ
なけよ むけた つ こどく
つよく ふれる ね あつい
あなたが後ろを向くと
私の胸から
レモンスカッシュが吹き出した
瞬く間に水の幕をつくり
私の前を一面覆う
そっと指で触れてみる
波紋は広がる
ほんの少し振り返った
あなたの ....
頭の中で、たくさんの想念やら妄念が不定形に流れ、いつものもやもやがはじまる。
他者の作品を、それらが、絡めとり、作品の体液を、吸い取ろうとする。
リトアニア生まれの、ある哲学者は、セックスを食 ....
−前略−
おぎゃーおぎゃーおぎゃー
・・・嗚呼、生まれた。第一児女の子だ。
出生届けを出せばお金がもらえる。
名前を決めて出生届けを出せば、今日をしのぐことができる。
今日を生き延びれる。
....
身 を 任 せ 川 の 流 る る 渓 谷 や
冬 の 雨 宿 る 旅 人 つ ゆ 知 ら ず
さ わ る 脚 さ わ ら ぬ 脚 の 炬 燵 か な
冬 座 敷 少 年 ....
破りとって
消えないという事に
みつけない
さらわれて
くず にした さっき
ぬるくなった キィ
叩き付けたいのに
整った 配列 に
とりもどして しまう
ひとみ ....
「ねぇ」
「ん?」
「貴方のカプチーノに私を沈めて」
「あはは、何だよ」
「私がおさとうで、」
「うん」
「貴方は私が沈んだカプチーノをすすりながら 火を点けるの」
「めぐみ」
「なに ....
なんだか祭りが始まっている。といってもなんて言うか、たいしたものは書けやしないのだが、要するに「鑑賞文」の断片を私的メモを公開するようにひとまとめにしておけば、僕が好きだなあと思ったり、もっと触れて ....
そっといじけたような光でいる
まるくまるくなでられたいのに
そっぽをむいて目を閉じて
大きな花の実を食べている
ずっとむずがゆく思っている
ときどき次の次がほしくなる ....
昨日靴ぞこが半分はがれたー!
アロンアルファでくっつけた
がー!またトレタ
歩きにくいー
片足を引きずる。もうどこいきゃいいの?
ぼくの育った街の
素敵な駅前でー!
ああ ....
出口がない
そう感じたら
潜れ
潜れ
水死体みたいに
朝の空を流れる
昨日の夜
大阪環状線で
車両事故
ムナシイ
家と反対に
生まれた方へ
帰る
夜をとおりゃ ....
[唇がはなれてことばを、すべりだす。昼過ぎのガラス窓に緑色がぼやけて逃げる畳の、角に埃、ふわらふわら舞う。涼しく吸い込み、からだの中を撫でて回るやわらかな無が、人たるぼくのこめかみの先まで届くらしい。 ....
詳しく書き始めたい。
自分の体に異変が起きたのは、高校2年の頃である。
自分は剣道部員で、それは真面目な部員であった。(その時はねw
しかし、小休止の時に面を外すと、頭皮が痒い。たまらん。
....
小さな円にあふれる花
雨の朝の鳥と痛み
夜の網の無音と光
午後に横たわるひとのかたち
置き去りにされた灯と灯の間で
光は踊りつづけている
みんな
何かに乗ってい ....
青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき
みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように
屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機
焦がれて ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=17661
なみさんは同じ傾向の詩をよく書く。
空気が似ているので、
見慣れない人はみんな同じように見 ....
いつものナレーションから。この文章には、『スター・レッド』のネタバレが含まれている。批評というものはネタバレなしには不可能というのが私の持論、この持論に不満がある人はここから先を読まないように。
....
あったかい
あなたは そう言った。
すき
そんな あなたと
ああするのが。
あの日着ていたコートを今年はまだ着てない。
....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ
いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
わたしは柱があるとぐるぐる回る 倒すと橋になるが渡らない 担ぐと重たい 渡るべき川など存在しない 柱を引きずることは法律で禁止されているようだ もとから切り離さない チェーンソーがあれば刃先を土に埋め ....
カナリアン マドリガール
チョコレート に溶ける
黒い葉
伏せた
雪おち の 月光
塞ぐ ひかり に
さらされる 望み
ささやく 言葉は きこえない
カナリアン マドリ ....
はじめにお断りしておく。この文章には、『スター・レッド』のネタバレが含まれている。結末がわかってしまったら物語を楽しめないと思う人は、ここから先を読まないように。もっとも題材が萩尾望都なのだから、結末 ....
音はかたちに
かたちは音に
震えあう声
見つめる光
会話 滴 滴の石たち
つづく星
つづく星の水の輪たち
緑衣の子が帯をとき
首に二回三回と巻き
残りを胸の間に ....
幼少の頃は、よくハーフと言われるほど、可愛かった。
きっとジャニーズ出してりゃ、間違いなく受かった。
事実だ。今、俺が見たってそう思う。
なんて可愛い奴なんだ、こいつわ!
3歳の俺が、法被を着 ....
雨が嫌いだ
校門でしか会えない
君の顔
今日は
半分だけ
蒼い 空に とけ込むように そまっていった 雲が 届けようとした 白い 水晶
いたい
風は さすように それを 運んだ
*
西の空の片隅で眠る冬は くぐもり
風の花 ....
ふるるさんのおすすめリスト
(5825)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
になう_無
-
砂木
自由詩
8*
04-12-17
「サナギ」について、ひとことだけ…消費社会で生きている詩(批 ...
-
石川和広
散文(批評 ...
2*
04-12-16
通勤快速
-
たもつ
自由詩
11
04-12-16
【批評祭参加作品】いるかのようにかわいそうなわたし
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
14*
04-12-16
ね
-
砂木
自由詩
4*
04-12-15
レモンスカッシュ
-
木葉 揺
自由詩
7*
04-12-14
ふるさとを滅ぼされた難民、、、言葉の生まれる原風景へ(批評祭 ...
-
石川和広
散文(批評 ...
3*
04-12-14
拝啓_お父さん_お母さん_様、長女めぐみより
-
めぐみ
未詩・独白
8*
04-12-14
冬の村雨
-
本木はじ ...
俳句
9
04-12-14
理
-
砂木
自由詩
4*
04-12-14
喫茶店BON
-
めぐみ
携帯写真+ ...
7*
04-12-13
【批評祭参加作品】■シロン、の欠けラ(1)
-
川村 透
散文(批評 ...
10
04-12-13
ノート(午後の尾)
-
木立 悟
自由詩
5
04-12-13
主語はオレの日
-
石川和広
自由詩
5*
04-12-13
環状遊泳
-
石川和広
自由詩
6*
04-12-13
そうしてぼくらは止まらない話を
-
nm6
自由詩
7
04-12-13
漏れが美少年だった日々(対アトピー戦記)
-
虹村 凌
散文(批評 ...
12*
04-12-12
白と黒
-
木立 悟
自由詩
3
04-12-12
若者的最高峰
-
本木はじ ...
短歌
12
04-12-12
(批評祭参加作品)詩人のスタイル_—せまいみち、よりそうあわ ...
-
いとう
散文(批評 ...
6*
04-12-12
萩尾望都私論その8_私の赤い星4「生むヨダカ」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
3*
04-12-12
寒い寒いうんと寒いその日に。
-
ひびき
自由詩
3
04-12-11
十階の家族
-
たもつ
自由詩
100+
04-12-11
ニュージーランドは存在するか
-
黒川排除 ...
自由詩
3
04-12-11
ひいな_の_ついばみ
-
砂木
自由詩
2*
04-12-11
_萩尾望都私論その7_私の赤い星3「生めないクロバ」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
04-12-11
緑衣の子
-
木立 悟
自由詩
3
04-12-10
漏れが美少年だった頃(対アトピー戦記)
-
虹村 凌
散文(批評 ...
11*
04-12-10
雨が嫌いだ
-
月山一天
自由詩
11*
04-12-10
冬の便り_-_7編__-
-
ひより
未詩・独白
6*
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