雨を洗う
プラチナの雨
光漬けになってゆくスリジエ
小さく開いた
指を結んで


単純な日々の曲線を
なぞった軌跡
映し出される度に
周りをやわらかくする


ロ ....
通う眼差しに灯せない夜はない
瞑り日 損なわれた約束は
名を変えて ほどけつづける

折り返しみつめた指の先も
ひとつひとよ のばして重ねる
掌のまま さしだしても
届かないものに でも ....
割れて つまづいた障子紙の陽射しに
つけられる風 ことり ごとり 

削りこまれた細工 ひろがる窓の内
ビンの底のガラス 集めた昼の鼓膜

ホコリ マ ミレ
柱の影絵に 散らかっていく
 ....
 バンペイユという果物がある。確か晩白柚と書いたと思う。最近ではスーパーでも売られている。要はでっかいザボンである。因みにザボンはでっかい蜜柑で、つまりはザボン、バンペイユともに柑橘である。食する機会 .... 帰り道 いつも通る住宅街の
薄暗い側溝の上に
夜が血まみれになって横たわっていた
誰かに捨てられたのか この世の
仕組みから外れて落下してしまったのか
夜はその黒い身体のところどころに
赤 ....
映画本編の内容には一切触れないDVDコレクターの戯言なので、興味のない方は読まなくていいです。

* * *

今年に入ってからデヴィッド・リンチ監督作品が立て続けにブルーレイ化され、ファン ....
デートの日 興奮してて 朝目覚め

良いことも ストレスになり 疲れはて

机買い 家中箱で ごっちゃごちゃ
花びらたちが役目を終えてきみへと流れ出す
きみから涙は出ないのに
あしもとには戻らないため息の砂塵がしみ込んで
希望が小さい竜巻のよう わたげのよう
くるりくるりのてーま 

空けた球体の ....
彼岸桜優しげに咲く此岸かな

野に遊ぶさも値段高そうな猫

イヌノフグリ閉じてぽろんと今日でおしまい
 
産卵を済ませて二度寝のヒキガエル

コーヒーの記憶 取っ手のとれたミル
 
 ....
げっそりと白豚になれ四月馬鹿

入学にいくらかかるの払えない

シクラメン泪を落とす場所がない

治聾酒が心の穴から漏れている

若草をサンドウェッジで根こそぎ

朝きても生きる意 ....
「お世辞」


お世辞を言うのは
下手ではない
お世辞を言われるのが
下手なのだ

流れ落ちるほど
ユルユルに頬を緩ませて
頭の上に八分音符を
乗せてりゃいいものを

野 ....
南へ向かう鳥達が
薄色の空に溶けて行った

きみは衣装棚から
厚い上着を出してきて
胸元に飾った小さな憧れを
そっと隠した

子犬が地層の匂いを嗅いでいる
鳥の化石に恋をしたんだ
 ....
天を咲いてる わたし見る限りの空


類まれなる人類、月から帰る


抵抗忘れ、ここは真っ白い桜さくら


爽快はあるときの君春の空


いのちわたしはいまそれを知るこども
 ....
仲直りの握手をしようと右手をだすと
喧嘩してないけどと 夫も手をのばす
二時間飲み放題に行って
飲めるだけ飲んで来て吐いて
なんにもならないじゃないかと大喧嘩
のはずだったが 記憶がないらし ....
巡り来る日々と
ぼくらの幼い憧れとの隙間から
木洩れ日のように降り注ぐ光

聴こえて来るだろう?
光の後ろ側の国から
あの/弾む息が
リズミカルなステップが/

国境線で
少女 ....
ころころ丸い石でした
玉砂利敷いた浜でした
黒い巌が砕かれて
波に洗われあやされて
碁石のようになりました

不思議と荒れた海でした
静かではない沖でした
けれども船が穴通
する時だ ....
宇宙ぐらい叩き割ってやんよ!   #poem24



星々が金魚の餌に春宇宙   #poem24 #jhaiku #haiku

駅前の宇宙漂う螢烏賊    #poem24 #jha ....
もう何年も昔のことで、そのために遠い背後に過ぎ去っ
てしまったように思えるのだが、それでも時おりこうし
て思い返してしまわざるをえないほどに、いまでもそれ
は私のすぐ隣にある。あの時、私は事実に ....
細くやわらかな毛氈が
鳥の道に触れてゆく
夜の上の朝
光にじむ日


猫の幻が五つ
壁の幻を視ている
街が眠るまで
会話はつづく


冬が招く冬の道を
影に刺 ....
春は来るのだろうか
3月も末になるというのに
天気予報に雪だるまのマーク
しかも まるまる大きな雪だるま

ごうをにやした農夫は
苗を育てるハウスを建てる場所の雪を
除雪機で吹き飛ばした ....
                       120322





uytqkdhuZq94ugt@djr ....___
?
なんか楽しくなったような気がしますね
春になると
 ....
地団駄
振動
石敢當
幼い楽団の
透明な脚


穴が螺子を廻すように
ゆるやかにまぶしく
音は無く
意志は夜につながれる


夕暮れの壁を
無色の水が
ゆ ....
離れて付いた
ふたつの点の
ひとつが動き
蜘蛛だと知る
もうひとつも揺れ
蜘蛛だと知る


ふたつの点が
出会う頃に
ふたつの冬の
ひとつが終わり
ひとつが ....
余計に見るからだめなのだ
だから
動けなくなってしまうのだ
考えるからだめなのだ
だから
帰れなくなってしまうのだ
すべてが既に
おまえより暗い
人が作った柱の上で
 ....
かるかる さるさる
脳は脳の隅
帆をたたんで浮かんでござる
罠は黄色 傾けば白
お手玉しても
増えないいのち
















 ....
融けつづける雪に
無数の目があり
そのすべてが
空の指揮者を見つめている
腕も顔もない指揮者を
見つめている
















 ....
まるく束ねられた電線が
冬を冬のままためらわせている
雪が雪の輪をのぞきこみ
空の後ろの花を見つめる


月のかたまり
中庭の砂
花のあること 無いことを知らせに
夜 ....
                        120319



プーブカ鳴るラッパの音で目を覚ます
漁獲規制の銅鑼が鳴り
天ぷら長屋で眼を覚ます
騒がしい朝の訪れに
着流し ....
心のある場所をさがす
頭じゃなさそう
顔じゃなさそう
体でもなさそう
でも体の外にもいない

どこだろ
頭の上かな
みえないから わからない
言葉にもいない

どこなの どこなの ....
登校中の女の子と男の子が
道路を横切ろうとしている
飛び出しに供えて ブレーキに足をかける
春の陽射しの中 防寒着の子達は
車道の前に立ち止まり
急に 女の子がしゃがみこんだ

その手に ....
ふるるさんのおすすめリスト(5825)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
4月29日- エスカル ...自由詩7*12-5-4
咲きゆく- 砂木自由詩10*12-5-4
マ_ミレ_ル_メ- 砂木自由詩20*12-4-29
久しぶりに短い文章。- 小池房枝散文(批評 ...612-4-26
血まみれの夜- 岡部淳太 ...自由詩6*12-4-24
ワイルド・アット・ハート_[Blu-ray&DVD]- 古月散文(批評 ...3*12-4-22
嬉しかな- ペポパン ...川柳5*12-4-15
春のテーマ- 唐草フウ自由詩14*12-4-12
三月のマーチ- 小池房枝俳句7*12-4-8
春の闇- 北大路京 ...俳句20*12-4-8
刹那的発泡詩_<_1_>- nonya自由詩26*12-4-7
晩秋- 壮佑自由詩32*12-4-5
春の住人- kawa川柳212-4-1
おはたし- 砂木自由詩12*12-4-1
あおい国_2- 壮佑自由詩26*12-3-29
碁石海岸と穴通船の歌- 小池房枝自由詩612-3-29
#poem24_宇宙水槽- 北大路京 ...自由詩24*12-3-26
事実- 岡部淳太 ...自由詩412-3-26
愚者の庭- 木立 悟自由詩6+12-3-25
くれる_しろ_あかく- 砂木自由詩12*12-3-23
こわれた護岸をなおしています- あおば自由詩9*12-3-22
Meurglys_Ⅲ- 木立 悟自由詩212-3-21
ノート(ふたつ_ひとつ)- 木立 悟自由詩412-3-21
ノート(夜と鴉)- 木立 悟自由詩312-3-20
ノート(49Y.3・19)- 木立 悟自由詩512-3-20
ノート(49Y.3・14)- 木立 悟自由詩412-3-20
淵を巡る- 木立 悟自由詩412-3-19
ジャ〜ん- あおば自由詩6*12-3-19
はいっ- 砂木自由詩11*12-3-17
春の熱- 砂木自由詩17*12-3-17

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