はらはらほろり
あのひとが帰る
肩に降り積む雪のひとひら
ついてゆきたい
それはできない
せめても帰路の足跡を埋めて
なかったことにしておくれ

夜半の月
鏡の中に白い顔
黒髪の雲 ....
地へ
冷たい雨として
雪終えた空が
地へ
雪終えた空が
冷たい雨として



黄色く丸く
眺める
ショーウィンドウの
ウールの子供服の



の方角、の ....
雨の日にてんとう虫を探すよりむづかしいこと考えていた


ゆれている壁の写真や金魚鉢自信を失くしたきみにゆれてる


驚いた山の紅葉へたくそなきみの手編みのマフラーそっくり


霧の ....
がっこうからかえると
おかあさんのからだがばらばらになって
いえじゅうにちらばっていた
あわてて
ぜんぶかきあつめて
しんちょうにくみたてると
とりあえず
おかあさんみたいなかたちに ....
 
 
 
ぼくたちはときに、ひややかな空をうっすらと着て夜闇の蛍光灯の照らす端で立ち止まる。「ん」とか声にならない音で喉をきしませて、まず見るのは足元の靴だ。重力がぼくをきちんと踏みしめている ....
海に沈んだ後に
ぼくのカラダがどうなるかは
後の人が論ずることだが

はた迷惑なはなしである

地球の火かりっと
燃えている営み

太陽の光より
温泉のように湧き出してくる、海底温 ....
えんぴつ
ちいさく

そらで
むいた

くもりが
こぼれて

かさ
さし

あい
ふれよん

くるり

ぬらした
ぺーじに

きざまれる
じゅず
アネモネの花 流れる小川に
足を浸して赤味差す小さな、ほのか
足先の揺れる水光り
長く尾を引く清流に
白竜の子 触れるという

ロング・ロング・ア・ゴー 昔話の
ロング・ロング・ア・ゴー ....
開放されない夜

こんなにも悲しみは
不快な落下を求めて
その瞬間を嘆くことさえ許さない

形を維持できない感情は
なめらかに体をすり抜ける

闇を潜めて光彩に垂れた
 ....
まわりくどい
いいまわしとか
いわんといてや

さっき何で
もめてたんや?

消えた消えた
元栓止めた
そんなことして
どないすんねん

10階から携帯おとしなや
で壊れんか ....
さんだるで掃いて
町を踏めば
そりゃあ素敵な
ターミネイターが
生えてくるけど

ここはどこやと
金属の葉をゆらすので
まちな
ちょっと聞いてくるわと
コンビニの店長に
聞くと
 ....
 
 冬には空が降下する
 みんな誰も見てないし
 奪えるものがあるなら
 私から奪って構わない


(雪霧の向こうに浮かぶ
 あれは管制塔の光源だ
 低い轟音を響かせて
 離陸す ....
橋を渡る
ここから先であえて水の味を嘗める
遠い背後で冷たくなった人びとは
絶句したまま 熱い指を池の面に浸す
最初から順番に数を数えて
今日もまた
汚れた者がひとり
明日もまた
汚れ ....
オレンジ色の雪になったら
あの人を迎えに行こう
おいしい空気を用意した
あの家へ一緒に
娘が補助輪無しで
自転車に乗ることが出来るようになった
それは昨日のこと

最近左手がきかぬと
父がペットボトルの蓋を人に開けさせた
それは今朝のこと

僕は時のパズルと戯れながら ....
なみなみと ゆらゆら
ふあんていな みなもの ひかり
を かざす さらなる ひかり
からだの ひょうめんを なでてゆく わ

どこか ちきゅうの はしっこで
うちゅうを みながら
ういた ....
目を閉じて目を閉じないで目を閉じてそんな器用な真似はできない


手応えを感じているの?ラケットにガットも張らずに打ち返すきみ


舌を出し振り返るきみほらそこに妖精みたいな花が咲いてる
 ....
マンホールの蓋を開けると
ハローページは既にそこまで
ぎっしりと積み上がっていて
でかくて、飲み込めね、でかくて、飲み込めね
ごきゅごきゅ喉をいわせ
頑張っている船長の隣で
僕はタウン ....
ダヒテ。



ダヒテの発音は砂のようで
ダヒテの腕はいつもきみどりいろな気がする。
 僕の魂は重みにつぶされたりはしない
 青梅線を走る送電線に巻き込まれたりしない
 そうなったら
 ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
ひとつの認識から始まる憂鬱
鶏が鳴く
もう朝である
月を背後に負った者は
木の幹の太さを計測して
空にまで届かない溜息を吐く
星の下につぶされた者は
動かない時計を見つめて
色のない繰 ....
混沌の中に
夜はある
夜の中には数多の息が
凍りついたまま存在していて
人々はその下で
ぶざまな眠りを眠っている
君は
やがて忘れ去られる
それが君の運命である
目的を持たない淋しい ....
ひき えみ まな やみ
ふさ ぐる とに まい

たく のに ゆく つえ
むい むえ むく ちる

 弐 
  算数ができなかったよ

  漢字は好き でも雨の日好き
  
101
   102
      103、カレンダーの数をバラバラに
          時間はかいたい ....
ワン!
と唐突に始まる詩
を数編書き
少女はそれから二度と詩を書こうとはしなかった
ターコイズ、ターコイズ、ターコイズ・マーチ
ターコイズ・マーチ
先生!山下君のターコイズ・マーチ ....
  青い森の中の小さなベンチ
  腰掛けたままの少年は
  もうずっと切りとられた空を眺めています
  かつて街角の公園だったその場所は
  今では小さな青い森
  時折少年の握り締めた手紙 ....
今、入門書が熱い!
という情報を聞きつけ
俺は師走の街をかっ飛び
かっとーび
許されるならすべてを散財し
強弱も忘れずに
強も弱も
俺の大切な兄たちたちが教えてくれたよ
引き連 ....
  校庭の桜並木花吹雪に見惚れる君に見惚れる僕


  若葉萌えて黒髪の乙女自転車ノーブレーキ危機一髪


  君が読んでた本の栞場所を変えた犯人僕ですごめんなさい


  雨の日の ....
荒れるといった 天候はやはり
買い物に行こうと 車だしたら
あたった

ふきさらしの 水田に積まれた雪は
風にたたかれて 横に 流れる

降る雪と 流れる雪で
前も 後ろ も見 ....
笑顔と私の準備を
花に笑われないよう
覗きこむ目に
優しい遠い香り
ふるるさんのおすすめリスト(5825)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪月花- 一筆自由詩4*05-2-13
黄、丸、釦、春- A道化自由詩7*05-2-12
山のあなた- 本木はじ ...短歌6*05-2-12
なにか- アンテ自由詩20*05-2-12
白夜- nm6自由詩1505-2-12
焚き火を囲むのは- 石川和広自由詩4*05-2-10
ふる_かぜ- 砂木自由詩5*05-2-10
水辺の、ほのか- 千月 話 ...自由詩8*05-2-9
流線型の悲しみに- ベンジャ ...自由詩9*05-2-8
風景爆弾- 石川和広自由詩3*05-2-8
絶滅さんだる- 石川和広自由詩4*05-2-7
揮発_(2005.1.16)- 和泉 輪自由詩1705-2-6
水瓶座の朝と夜- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-6
迎え- ふく携帯写真+ ...7*05-2-5
毎日- たもつ自由詩1805-2-5
さいぼう_の_かたまりは- 玉兎自由詩305-2-5
SUNDAY- 本木はじ ...短歌8*05-2-3
船旅のアゲハ- たもつ自由詩8*05-2-3
ダヒテと世界- 嘉村奈緒自由詩2005-2-3
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
遠い旅- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-2
忘却- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-2
こなゆき- 砂木自由詩2*05-2-1
Call- 石川和広未詩・独白2*05-2-1
略歴- たもつ自由詩1005-1-31
青い森の少年- 嘉野千尋自由詩7*05-1-31
primer- たもつ自由詩905-1-30
箱庭詩集- 嘉野千尋短歌4*05-1-30
吹雪_サバイバル- 砂木自由詩6*05-1-30
込める花と- ふく携帯写真+ ...3*05-1-30

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