病院で診てもらったら
うどんこ病にかかっていました
お医者さんは
専門じゃないので、と言って
生花店の名刺をくれました



お店のひとは
ぬれた脱脂綿で
手のひらを優しくぬぐって ....
「免許を取るには、年齢位の金がかかる」 

誰かさんが言ってた通り 
33歳にして33万という金を 
母ちゃんは惜しげもなく貸してくれた 

二俣川で筆記試験に受かり 
初めて免許を手に ....
■ミッドナイト・シャワー■


  ミッドナイト
  月のナイフで切る指に怖いほど、まだ滴るカシス


  甘い、赤
  舐めて
  瞳に翻る
  純情、孤独、叫ぶキラメキ ....
何か おみやげを買っていくか?

駅の通り 大型スーパー五階
食事をすませても 汽車の時刻まで間がある

うん

家族連れ 二人連れ 休日の店内は
活気に満ちていた

何を買う ....
あたしはみていた
おおきなつきがのぼり
ながれぼしがたくさんながれても
おとうちゃんはかえってこない

あたしはみていた
しあわせなかぞくを
ゆうべみんなでたべたごはんを
あたしもたべ ....
波打ち際に作られた砂山
いつかのあなたのよう

私の胸の潮騒
いつしか海にかえって
音の闇があり
むらさきがあり
白い泡を染め
闇を抜ける


夜の会話が屋根を歩き
窓から入り
まばたきに驚き
再び出てゆく


夜に咲く花と脇道
小さく手を振る気 ....
綺麗ですね



やっぱり

何度見ても

綺麗ですね










好きですよ…?










夕陽を見て呟くように

あなたに対して


そう

言えたら

いいんですけど

ねぇ ....
紺碧の輝きを放つ
カラスアゲハの翅が
百合の花のつよい匂いに紛れて
大きくひらくのを見た

静止した夏の庭。

そこに私がいる
分岐の先に、
意識が流れてゆくのも――
移ろう涼しげ ....
暮らすように歌う

寒ゼミの最後の声が
あかるいよるの雲の腹の
内側であふれている

世界ということばがあまくかじられて
「明日死ぬかもしれない」と
しろい猫が鳴き
び ....
音の陰の音たち
ゆうるりと振り向く
何もない場所に
署名はかがやく



落ちそうな首を片手で支え
どうにか眠り
どうにか覚める
音を見るたび さらに傾く

 ....
 なつの朝に
くりかえしくりかえし
泣きながら、うまれる
声と声と声が
遠くの地球
むこうにしろいくも
横ばいに漂う

 わたしたち
くりかえし生まれて
体操して
朝の匂い
 ....
鎖骨の
においが
こぼれ落ちたら、

さかなのゆめに朝がくる



ことば未満の愛を交わして、
ゆっくりとたしかめる
てあしの記憶

水の
においの
シーツを背中に
 ....
                  080805



生えるためには水が要ると
ステンレスのボールが喚く
サルビアの花の写真は
今からでも間に合いそうに
麗しく艶やかで瑞々しくて ....
意味さえ知らず
触れては消える
水のなかへ
音のなかへ


一滴一滴
光は変わりつづけている
抄うともなく抄う指先
常に既に異なるふちどり


鉱の音が響い ....
蜂の巣が近いらしい
家の裏山の方へ行くと
飛んでいる蜂と ぶつかりそうになり
私も蜂もあわててよける

洗濯棒の近くの花の中で
仕事中の蜂も時折いるけれど
そっと ぱたぱた 洗濯物をかけ ....
仏壇を開けると
そこにお寺が現れる
だから
仏壇は小さなお寺だ
それがおもしろくて
子供のボクは
仏壇の扉を
開けたり閉めたりして
遊んでいたら
親におこられた
大切な仏壇で遊ぶな ....
かつて夏休みは夏休みだった
かつての少年がその五音を口にすれば
宇宙は彼の手の上に転がった
そんな魔法の呪文だったのだ

それが今はどうだ
夏休みはナツヤスミである
俺がそれを口にすれば ....
今夜の献立

・夕焼けと向日葵の背中の煮物

・虹のフライ

・蝉と夏休みの子供の声の和え物

・打水のおつゆ




ごちそうさまでした、と
流しに綺麗な皿が
水に浸さ ....
細い金属質の陽射しが
容赦なく肩に、腕に、
きりきりと刺さって
サンダルの真下に濃い影が宿る

忘れかけた思い出は
向日葵の未成熟な種子に包まれ
あの夏
深く青かった空は
年 ....
 高田馬場のBen's Cafeで著者で元スノーボーダーで一児の母でもある、モリマサ公に会いました。僕の詩にテーマがあるのかと聞かれ、僕は凄く考えてたあとで、ない、と答えました。多分僕の詩は拡散してい ....  あたしは、読んだ小説や漫画、映画などに影響されやすい。
あたしほど個性が無い人間はいないと思う、
我は強いかもしれないけど、
ある小説を読んでから、自分の性格が悪くなった気がする。

その ....
あれから2週間が経ったっていうのに
なぜいまも頭が膨れ上がってるのか
理由は自分でもわかっていて
そのうちのひとつは、トーキョー 打ち上げの席でもと子さんが話してた電車話が
私の旅路にふりかか ....
見えない子供の夢ばかり見る
うたと声を指さしている

かすかな鉄の飛び去る音
鐘に落ちる音 水に落ちる音

岩を擦る木
火ははじまりを燃し

ほどきほどかれ 姿むすぶ ....
1.

すき
きらい
どちらでもない

ひとひらの

花びらを海辺にすてに行く
指先が君を呼びかけていて、長袖を捲ることが
できない
もう知ってるんだ

この先で
海辺の声 ....
そっと抱きしめてよ

あんまり強く抱かれると

心がジンジン痛いから
真っ白い日向を
ひとひらの
アオスジアゲハが舞う
それは飛ぶ、というより
風に弄ばれ抗うようで
わたしの傍らを掠めたとき
小さく悲鳴が聞こえた

真夏を彩るカンナの朱や
豆の葉の ....
道路をわたった向いのコンビニの怠惰な
額の奥にひかりがともってる
「今とてもしあわせだよ」
何度もこの台詞を繰り返す

高速道路の壁を国産車が
ぶち抜いていく
アンデッドなボディーとソー ....
四角を五つ
縦と 横に

親指の爪の 先の 白いとこと
同じ位の光を

組まれた木の下に灯す

不思議と貴方は私を思い出す
草刈の
虫のざわめく農道に
白いシャツをはためかせる
たちこぎの少年

雷雨にぬれる
つかわれない傘を握り
たぶんすこしにやけていた
長い髪の少女

生ビールをゆっくり
味わうよ ....
ふるるさんのおすすめリスト(5825)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うどんこ病- 佐野権太自由詩32*08-8-27
免許を取れた日_- 服部 剛自由詩27+*08-8-26
夏の鋭角- Rin.短歌19*08-8-26
ザ・ブーンンンン- 砂木自由詩7*08-8-24
みかちゃん- ばんざわ ...自由詩2*08-8-24
胸に打ち寄せる- たりぽん ...携帯写真+ ...808-8-19
時と夜- 木立 悟自由詩1608-8-18
知らなければ曖昧でしょう?- 愛心携帯写真+ ...5*08-8-18
美しき残像_☆- atsuchan69自由詩19*08-8-16
暮らすように歌う/クガツ- モリマサ ...自由詩2308-8-13
空と魚- 木立 悟自由詩708-8-12
なつの朝- 唐草フウ自由詩16*08-8-11
プロミネンス- 千波 一 ...自由詩24*08-8-11
水のための夜- あおば自由詩24*08-8-5
すぎるあそび- 木立 悟自由詩408-8-4
誰でもよかった- 砂木自由詩26*08-8-3
仏壇- ばんざわ ...自由詩5*08-8-2
魔法の呪文- ぎよ自由詩308-8-1
夏のゆうげ- 小原あき自由詩30*08-8-1
遥かな夏のスケッチ- 銀猫自由詩22*08-7-31
モリマサ公の日曜は父親と遊園地に行こうを読んで- イダヅカ ...散文(批評 ...5*08-7-31
_読めない- つぐこ散文(批評 ...208-7-30
トーキョー/10min.- 石畑由紀 ...自由詩30*08-7-29
緑星- 木立 悟自由詩508-7-28
海辺の理由- 二瀬自由詩34*08-7-28
彼女はずっと泣いているのであった- そらの  ...自由詩6*08-7-25
苦い夏の日- 銀猫自由詩9*08-7-25
シガー- モリマサ ...自由詩1908-7-25
ゆれる- 青鈴自由詩308-7-25
持ち物- ひとあめ自由詩608-7-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195