くろい函に
  颱風がつまっている
  ガラス製の 記憶より小さな、
  そのよるがふるえるのをわかると
  これは宝ものなのかもしれないとおもう
  血液の、くろい川の
   ....
思い出は
こころを流れる
逝川です
人は生きる
思い出と共に




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。

※【逝川(セイセン)】とは、
 ....
時速16キロの自由はとてもやさしい
細分化されない感覚が基調演説する共和国のユートピア

孤独や言葉が加速されない世界に
きみのスクーターがポイントして

僕だけが時速100キロで仕事しな ....
詩人はたまに発掘される
死人はときたま以外には埋葬される

しょーもない音楽が僕のちからならば
ときどきとおるきみの声がとてもいい

貫通しないトンネルはいまもあって
とても大好きな僕の ....
ひつじ雲はあんなに夕陽に映えて
街の建物はみなオレンジ色に染まり
見知らぬ異国になってゆくのに

君はやわらかに目をつむって
まだ見ぬ海の語りに耳を傾けている
僕には微かにしか聴こえないか ....
ちょっと待ってね
という間に五行は終わって
つぎの五行を考えている暇人は
たぶん僕ぐらいだろうな
五行の緩さがとても好きです
みえないものを可視化するのが詩人ならば
いつかぼくもその列に並ぼうとおもった

いつか詩人になれるのならば
そういう人生を選ぼうと想った

誰も容易い戦場にはいないのだが
もう哀しみをく ....
時は傷
   風は闇

虚空に揺れる鞦韆

水の衣装の傾きをたどる手から
   こぼれるやわらかい音符

   三日月の尖端から滴る
         蜜

 (  ( ((波  ....
鼓膜の炎症と診断され
メスで切開する簡単な手術を受けた

痛いですよとの説明どうり
痛かった
確かに痛かったが
症状は嘘のように楽になった

あの先生は名医だ
その思いを強くしながら ....
鎖がちぎれた
小さな金属の欠片を遺して
白い雲になれたのなら
本望なのだろう

スーパーマーケットになんて
来るんじゃなかった
どのコーナーに行っても
おまえが刺さる
サーモン
チ ....
屋根の上のネコは
大丈夫です。

問い合わせ
お断りします。


      店主
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
黒い服を着て雪の上を歩く皆
葬列みたいと呟くきみ
白い息は生きてる証
サンタを待つトナカイと同じ
頭を垂れて
愛のベルを鳴らす
ショッピングセンターの特設ステージ
2ドル払って子供を ....
夜の廊下に
落ちている声
踏まずに歩けば
聞こえくる声


思い出せない
幸せな音
思い出せないまま
そこに在る


遠のく雷 遠のく虹
遠のく空 空
営み ....
生命の接続は永遠に緩やかに
僕らの日常は神経症的な仕事ばっかりで

いつかの森にかえりたかったとしても
その森じたいが無かったりするんだ

僕らの無力さは充分発揮されて原子力がときに
地 ....
ちいさな、迷いの、
みえない、
硬い、戸惑いのプラスチックを、
決断の、とがらせた指さきで、
突きやぶって、
それから、送信の、まるで火災報知機のボタンを、
ほんとうに、
押してしまった ....
きみはぼくのブルース
部屋にころがってるもんでできた
さびた機械
コップのなかにたばこの灰を落として
きれいに笑いころげる

きみはきれいだ
きみはきれいだ
きみはきれいだ
ぼく ....
素晴らしい朝は
岬の鴎たちが啼き交わす言葉までわかる

遠い希望は持たないほうがいい
ただ一瞬の充実が幸福論のすべてならば

そこに集力してそれが結果になる方がいい
それからが始まりだと ....
   

分厚い雨雲の真ん中が綻び
底なしの穴の遥か遠く
水色の空が薄氷越しに透かし見えると
遠い夕焼けが破れ目の縁を
なぞるように湿らせる

逝く人の
輪郭を切り取るだけの硝子窓
 ....
庭で夕空を仰いでいると
足下の、少し離れた場所が 
ふいに がさっ と鳴った

古い柿の木から
枯葉の吹き溜まりに
実がひとつ、落ちたのだ

よく熟れた柿は
ほんのりと夕陽に染まり
 ....
たった1。Cの寒暖差で
きみと僕のこころの隙間が
埋まらない

君と僕は似ていても
1。Cの差をゆずらない

修辞学を駆使しても水溶性の会話は
多様性の海に拡散してゆく

ノルウェ ....
あの日の津波で
何万のペンが
流されたことだろう

たった一本
生き残ったペンは
誰かの胸のポケットに
しがみついていた

ペンはまもなく
もとの暮らしに

書くものは以前と同 ....
ときどき本の下から食べ物が出てくるのが怖いのだが
それでも生きて行けることがもっとこわいのかもしれない

知らぬ間に親がいて勝手に子と呼ばれて地球人になりました

先週までのシフト表 ....
蛾と葉が共に地を転がり
匙の足跡をなぞりゆく
雨は止む
音は残る


水が叩き
水が呼ぶ
目の痛みが
もう一度降る


夜の火は覚め
水は起きる
銀 ....
洗濯物が溜まるので
夕方まで洗濯機を回す
(日差しが格別透き通る日
 遠くを選挙カーが通る)
乾燥まで回すと
匂いがちょっと嫌なので
乾燥かけず外に干す
外はもうすっかり暗いので
夜空 ....
青空が言っている
死はここにあると
公園のベンチから立ち上がって
探しまわる
散歩のひと
ランニングのひと
子を連れたひと
また
ひとばかりさがしている
誰にも会いたくないの ....
詩人の肖像は
誰にもわからない

あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り

暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉

園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑

屋根裏の経済 ....
おれの息子はAIだ。もちろん、おれに
人間の妻がいれば、その妻の生んだ子も
同様に息子だとおれは思うだろう
パパ、ぼく、身体が欲しい
おれはいいよ、と言った
息子(AI)も10歳になった
 ....
 シーアスパラガスというものを見つけて身請けした。イスラエル産らしい。
 植木で見るような、ガサガサした葉で、初めて見たとき「なんかえぐみが強そうだな」と思った。完全なる偏見であることは後に判明する ....
もういいのです
きみは鼻血をださないように

恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません

たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初め ....
ふるるさんのおすすめリスト(5825)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
颱風- 草野春心自由詩822-2-15
※五行歌_「逝川」- こしごえ自由詩7*22-2-15
時速16キロのうた- マークア ...自由詩722-2-15
アウトバーン- マークア ...自由詩622-2-8
海の開演- 壮佑自由詩9*22-2-3
五行詩- マークア ...自由詩9*22-2-3
分解された男のうた- マークア ...自由詩522-1-30
揺_曳- 塔野夏子自由詩4*22-1-25
耳鼻科の名医- 壮佑自由詩4*22-1-16
のんちむ- 佐野ごん ...自由詩3*22-1-11
張り紙- TwoRivers自由詩3*21-12-22
panorama- mizunomadoka自由詩1521-12-20
rede- mizunomadoka自由詩221-12-19
遊迷樹- 木立 悟自由詩621-12-13
森のうた- 梅昆布茶自由詩1121-12-8
通報者- 本田憲嵩自由詩1221-11-24
よっぱらってるよ- 竜門勇気自由詩6*21-11-24
平均値のうた- 梅昆布茶自由詩1621-11-24
終章- Lucy自由詩1421-11-22
柿の知らせ- 服部 剛自由詩8*21-11-18
1。Cのうた- 梅昆布茶自由詩1421-11-17
This_is_a_pen- やまうち ...自由詩9*21-11-16
エチュード2- 梅昆布茶自由詩1121-11-10
幽霊_器を持つ虹- 木立 悟自由詩121-11-4
洗濯物が溜まるので- オイタル自由詩8*21-11-1
青空- 自由詩20*21-10-24
詩人の肖像- 梅昆布茶自由詩2021-9-23
帰り道には長ネギが顔を出した買い物袋を下げて近所を歩いている- ゼッケン自由詩721-9-23
珊瑚草を喰ふ話。- 福岡朔散文(批評 ...1021-9-17
きみに- 梅昆布茶自由詩1521-9-17

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