リボンひとつで
あなたの気をひけるなんて
信じてやしない
けれど
リボンひとつでもしないと
あなたに会えない
二十歳頃の作品
まあるい卵にうさぎの眠り
たゆたう袖から
虎のまなざし
いつかは還る最果ての灯へ
のぼる姿を
手から
手に
浮かべた舟は遠ざけて
くれない川面に
こもりうた
幾 ....
亀が永遠にいきていくのを
最後まで世話をしたいと願う
彼はもうすぐしんでしまう
でも×月×日は朝早くから
数えきれないだけのキャベツを剥いた
いつのまにかキャベツは無くなり
気が ....
どこから こぼれてきたのですか
雨の かがみ込んだ内で
抜けられない 靴ずれに
しみる痛み
知らないうちに 紛れ込んだ
砂の汚した 靴下
脱いで 素足になりたいけど ....
水在らあらあ「あるところに」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=97831
すべてを物語の中に回収する。詩は物語と渾然一体となって、その中に溶け ....
離れまたたく
雨に近いもの
光を結び
ひとつ雨になる
まるい夜が
まるい夜をすぎてゆく
音は森の上に残り
枝を伝い 土を照らす
点かなくなった灯の下で
握 ....
ただしいこと
どこへ つなげていこう とも
わたしは わたしの
かなしみで めいいっぱいで
あなたは あなたの
こころを ひょうげんできないまま
とおりすぎて
あれから ....
木葉揺の書く詩には常人では思いもよらないような妙な味があって、それが彼女の詩の鮮烈な個性となっている。個性があるというのはそれだけで大きな武器になりうるものだが、悲しいかな、個性というものは努力して ....
「あ」と声に出そうとして
うまく発音できなかったそんな目覚め
冬はもうすぐ終わるというのに
まだ春は土の中であたたかな夢を見ている
喉が掠れて泣いているみたいだ
裏返って仕方ない。
空はな ....
詩の批評ということについて、少し考えてみたい。とりわけ、批評の必要性について。既にわかりきったことであるのかもしれないが、自分の頭の中を整理するためにも、ひとつの文章を書いておきたいという気がする。 ....
夜がほの蒼いのは
雪が舞っているから
すこし窓を開けて
吐息が白く夜気に放たれ
雪と交わるのをながめる
手を延ばせば舞いおりて
けれどその冷たさは
触れるまもなく掌に溶け ....
好きで好きでどうしようもない詩がある。教科書で偶然その詩を見つけた、詩のことなど何も分からない当時十二歳の少年を一発で虜にするような詩だ。中学校の国語の教科書に載るような詩だから、当然 難解な詩句など ....
『春にして君を離れ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4151300813/gendaishiforu-22/
シェイクスピアのソネットからそのタイトルをとったこの小説は ....
冬の寒気が細く伸びて
岬の先のほうへ
鋭く尖っていった
遠くで生まれた赤土の丘が
最後に海へこぼれ落ちていく場所で
わたしの そしてあのひとの
フレアスカートのはためく裾から
なめらかに ....
ペーパーバックのような気軽さで、
俺も書くし、みんなも読んでほしい。
瞬発力命の
そんな短い批評があってもいいじゃん。
そんななかで、立ち止まってしまうものがあれば
それは俺にとって ....
わたる日を得た
静かな笑みで
水は幾度もひらいては
土をひとつ はたりと照らす
色や音をほどきながら
羽は線に飛び去ってゆく
細く軽くなりながら
やがて羽ではなくなり ....
さて正月だから久々に戻ってきたぜ。
何?俺のこと知らないって?
知らないお方、以後お見知りおきを。
泣く子も黙る千人斬り。復活でござい。
一昔前、ちょっとは評判を呼んだこの企画。
こ ....
{引用=僕がチャーくんに出会った頃は
魚が飛んでいました
鳥が泳いでいました
月が溺れていました
太陽は寝ていました
僕の世界は笑うことを知りました
}
初詣に行く前に
チャーくん ....
午後に吠え夜に己れの洞に哭く肉の{ルビ葛=かずら}に囚われし我
消えてゆくひとりの時間ゆうるりと道に{ルビ描=か}かれた雨音のよに
午後に墜ち静かに ....
付き合ってたって?
同窓会の席で唐突にきかれた
は? 誰と?
と 聞き返すと
詩の交換してらがったって
話 聞いてきたど と
興味津々の同級生
確かに 詩を見てもらった同 ....
うすずみ色の空はひくく
ピアノ線を地におろし
哀しみという歌をかなでる
さえずる鳥さえもいない
こんな午後は
暴かれてしまうことをおそれて
いくどもたしかめた肌の ....
幸せって何ですか?って
細木和子に聞いた時点で
お前の幸せTHE END
夢見てんじゃないよ
なんなら空でも飛びますか?
イヤならがんばれ
もっとがんばれ
あと朝飯はちゃんと食え ....
青空や涙や鉄や靴
そのようなものと
血が繋がっている子
白昼のなかに
いつかのおまえは佇む
姿かたちはみえないのに
挨拶する声が聴こえる
十二月の終わり
終業式を終えた ....
忘れる。人だとか物だとか、さまざまなものを人は忘れていく。今日を生き延びるために、無理矢理にあるいは自然に、忘れていく。だが、その一方で、忘れないでいるという選択もある。かつて一緒にいたけれどもいま ....
そういえば
愛していた名前を忘れました
みっともないなぁって
笑ってました
毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです
そしたら
右と左が分からなくなりました
....
鳥を姪に返そうと思う。
昨日から預かっているのだが、どうにも相性が悪いので、鳥を姪に返そうと思う。
今日は休日だから、兄の家には誰かしらいるはずだった。
今朝の曇り方は酷い有様で、空全体が何 ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの
あまりにも似通っている、べつもの
うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう
ことばの背中に、
....
針を含んだ
夜更けのくうきがはこぶ
とおい稲妻の裂ける音
面影のように遠雷
かすかに
(雪を呼んだのかい、それとも)
コートのポケット
握った手は汗ばんでいるか
遙かな遠吠 ....
黄色の花は枯草に足元を譲り
冬の陽だまりが
影もつくらず
土に隠した春の気配を
内緒で温めている
霜を忘れた僅かな緑は
十二月の大気に身じろぎもせず
去年のうたや
....
サンタになる
と 義父が言ったのは 六十歳になったあたり
子供の頃からの夢だと言い
衣装をそろえ 駄菓子を買い込み
白い布など用意したので
義母は 義父用に衣装をつめたり
白い袋にした ....
ふるるさんのおすすめリスト
(5825)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
リボン
-
砂木
未詩・独白
8*
07-1-7
雪月花
-
千波 一 ...
自由詩
13*
07-1-7
近道
-
砧 和日
自由詩
6
07-1-7
コルクと瓶の海と流砂
-
砂木
自由詩
13*
07-1-6
■批評祭参加作品■水在らあらあの「あるところ」
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
4*
07-1-6
ひとつ_すぎて
-
木立 悟
自由詩
5
07-1-6
あまい_かじつ
-
玉兎
自由詩
6
07-1-6
■批評祭参加作品■木葉揺_その個性の行方
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
10*
07-1-5
散歩道
-
夕凪ここ ...
自由詩
8*
07-1-5
■批評祭参加作品■ピラミッドは三角か?
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
13+*
07-1-5
雪あかり
-
落合朱美
自由詩
29*
07-1-4
■批評祭参加作品■_アンファンス・フィニ
-
和泉 輪
散文(批評 ...
14
07-1-4
■批評祭参加作品■_Poor_little_Joan!または ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
10*
07-1-4
フレアスカート
-
片野晃司
自由詩
42*
07-1-3
三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻_其の ...
-
熊髭b
散文(批評 ...
5
07-1-3
みどりうた
-
木立 悟
自由詩
5
07-1-2
三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻_其の ...
-
熊髭b
散文(批評 ...
7
07-1-2
永訣の朝に思いを馳せる
-
士狼(銀)
自由詩
12*
07-1-1
灯夜へ
-
木立 悟
短歌
14
06-12-30
みられてた
-
砂木
自由詩
7*
06-12-30
冬の雨
-
落合朱美
自由詩
29*
06-12-28
幸せ
-
coco'ira
自由詩
7*
06-12-28
想い出から
-
和泉 輪
自由詩
10*
06-12-27
忘れること、忘れないでいること
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
16+*
06-12-27
韻をふむのです
-
ごまたれ
自由詩
17*
06-12-26
俺と鳥
-
緑茶塵
散文(批評 ...
6*
06-12-25
わたりゆく手紙
-
千波 一 ...
自由詩
19*
06-12-25
遠雷の口笛
-
たりぽん ...
自由詩
15*
06-12-25
インディアン・サマー
-
銀猫
自由詩
27*
06-12-24
トナカイの夢
-
砂木
自由詩
22*
06-12-24
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