ひとは死んで星になるなら死んだひとにわたし死んでも触れ合えないね
あたたかい窓に涙をはりつけて幾つもの千途絶えてく音
一度融け凍ったアイスの響きですガリレオ・ガリレイ歯にしみて ....
やわらかな陽射しに顔を照らされて
ふと立ちどまる
それはあの人の腕の中と同じ温もりで
ぽっかりと空いた胸の空洞に気づく
子供みたいに駄々をこねて
一夜だけでいいからと縋ったの ....
メロンパンが破裂して
扉が開いた
向こう側には
名前の知らない海峡がひとつあって
多分自分もあっち側なんだと思う
それなのに僕は波音を聞きながら
こっち側でひたすらメロンパンの
....
あの海の家はどこにあっただろうか
夏の
暑すぎる昼下がり
そこで笑っていた太陽のような人びとは
どこに行ってしまったのだろうか
時というものが絶えることなく
いつも継続して流れてゆくとは
....
ガリレオよ、宇宙をソラと呼ぶ人の名前を君は覚えているか
天地の神話が始まるまではあなたもわたしも素粒子だった
くるくると回る土星の輪っかから天体オペラが流れて ....
フリマの一番隅の方で
いなくなったままの父が
お店を出していた
犬がいっしょにいた
名前をペロといった
父が好んでつけそうな名だった
お店には小さな靴が一足
子供のころ私が履いて ....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる
こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて
違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で
今 生まれた
....
この
てのひらに届く
吐息のような
君の伝言
手が届かない切なさ
抱きしめられない寒さ
その孤独が私に
乗り移ればいいと
おもてに飛び出してはみたのだけど
刺 ....
やがて光が空から降りそそぎ
何かの形になると
それはわずかばかりの質感をもって
わたしたちの背中を押す
わたしたちは少し慌てたように
最初の一歩を踏み出す
でも決して
慌てていたわけでは ....
満天の振り子時計の催眠術 そしてあなたも地球を忘れ
寝る前に目覚まし時計を仕掛けなさい 冬眠なら苗床でしなさい
哲学者と詩人と恋人達のため囀り止まぬプラネタリウム
窓際の ....
空が傾き
音は木にふりかかり
ずっとずっと遠くまで
誰もいないことを告げてゆく
せばまる風が
音の火となり
無言の道を
甘いにおいに近づける
弱くいとし ....
{引用=ことばを生気づける、死でもって。
こもん}
隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み
やさしさは午後のひかり ....
くりくり
くるくると透明が
世界を構築している夜でした
星空が邪険に
その様子を見下ろしていて
「真知子」
と呼ぶ声がしましたが
わたしの名前は真知子ではありませんでした
もう ....
きみは また ぽろり
しみこんだ てで
みえない みらいを
いくどでも
せめて
ぼくは
ここと ここ
つないで
あたためたい
きみと てを
{引用=
短歌こそ宇宙なんだ}
ともすれば犯罪行為になりかねぬ お家で星のもとを煮る午後
さようなら感情ロケット 欠乏を噛みしめたなら戻っておいで
生きているひ ....
夏休の校庭で逆上がりの練習をしていた
鉄棒にぶつけた脛はどす黒く変色して
何故か分からないけど
鼻血まで出る始末だった
汗と鼻血が土の上に落ちて
どんどんと吸い込まれてゆく様を見ていた
....
もしも不二家のペコちゃん人形に
高速パイルドライバーを仕掛けて
世界の不条理を叩き込もうと暴れる豚がいたら
それはきっと俺だから
「落ち着けよ」って言ってやってくれないだろうか
仮面をつ ....
やっとこさ自分のPCで何かがかける。
時間を気にせず、日本語で!やったー!
PCは故障気味です。何かエラーが凄い出ます。
IEも開けませんでしたが、
フォルダのアドレスバーからアクセスできるこ ....
遠い日に君がこわした子供椅子座せばぐらつく脚も変わらず
リモコンを人魚に渡すもう何もほろぼさないで漂っている
かえりみちポケット忍ばすスプリングみちくさしてもま ....
海より遠く、寒い砂丘で
さらってきた人魚をすてた
人魚の細く長い髪は
吹き荒ぶ風にあおられ
すぐに砂まみれになった
人魚は美しく、またひどく醜かった
その姿は今、
黒く長い髪 ....
開会式の行進
のはずなのに
みんな何故だか走っていて
走るのは遅くない
はずなのに
何故だかだんだん
取り残されていって
仕方がないから
後ろのクラスに合わせようと
スピード ....
とまらないからすすめ
ねてもさめても
明日という日を迎え
生きている
幸せなわたし
そう思える
わたしで居たい
かと言って
迎える事の出来ない日々も
わたしは知っている
と ....
小春日の
短い夕まずめの頃
風を追いかけて橋を渡っていくと
軒下に
うり小僧
てへっ と笑ってはにかむあいつ
ずんぐりでっかい目玉を
ぎょろぎょろさせて
うりのような顔つき
月が ....
人と争うように働いて
話す気にもなれず
押し黙ったまま一日を終える
仕事帰りの公園のベンチ
あたたかいゆげで慰めてくれる
たこ焼を食べていると
目の前の通りを
なかなか客に呼び止めら ....
{引用=さっき見た夕暮れさえもほんものか千年あっても知るすべは無く
ETOILE}
木漏れ日の揺れる街路でまばたきの ....
{引用=〜スヌーピーの漫画に出てくる、黒髪の少女に〜 }
ルーシィ
わたしいま
あなたについて考えている
ルーシィ
わがままで
高慢ちきで
知ったかぶりで騒々しくて
野球だ ....
まず、この文章の性格について前置きしておかなければならない。
この拙文は、批評などという立派なものではなく、感想文である。
文中『あとがき』から若干の引用はあるが、作品そのものからのそれは行なわな ....
心が肉のかたまりだったらよかったのに
ロースみたいなきれいな肉じゃなくて
内臓、モツみたいな
ぬめぬめしたモツミックス200?の
心が頭のなかにあるなんて、
あんなすかすかでプリンみたい ....
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない
それ ....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる
どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ
....
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