なんで ひとりでこなかったんですか

と 会社の玄関からでてきた 年上の男性に
詰め寄ったのは 十八の頃

告白しようと やっとかけた電話で
呼び出して 出かけた友達が
相手は 友人と一 ....
からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだして ....
朝食の
トーストとコーヒーの間に
そのものは存在する
点々と どこまでもつづく血痕を
追え
賢者の道よりもまず先に
なすべきことがある
埋められた{ルビ蹠=あなうら}
ますます増長する ....
繋いだ手はあなたの前で煙と化し
肉体は黒い球体と化しそれがかつて人の姿を演じていたことなど
忘れさせてしまうような
違和感と共感
虚と在をもちあわせている

平行にスクロールされていくセカ ....
  打ち寄せる波の数をかぞえながら、
  そのかたわらで
  ぼんやりとあなたのことを想ってみたの
  砂に書いた手紙は、
  しだいに波に攫われて消え
  そんな風に、
  想い ....
   *スピカのトランク

   スピカの青いトランクの中には、壊れた物がたくさん入っている。
   それは三時半を指したまま止まっている古い置き時計や、
   硝子玉の取れてしまったおもちゃ ....
隻眼の花にこぼれる
はじまりの波のはじめから
めぐる魚からほどける光
片方の目はまばたいて
沈みくるものを受け入れる


敗れつづけてなお勝つものがあり
不幸せの上に成り立 ....
  *島の魔女

  「だってわたしは魔女だもの」
   赤い唇を歪めて笑った魔女に、
   オリオンは硝子壜を差し出したまま俯いた。
   魔女はしばらくその頑なな様子を見つめてい ....
   * ローレライの夜

 「オリオン、君はあの歌を聴いたかい」
  航路図を広げながら問いかけたスピカに、
  オリオンは首を振って見せた。
 「わたしはちょうどベッドの中だった」
 ....
綺麗な声に目が覚めた
立ち上がって海岸線を歩く
波音と風音の穏やかに響く砂浜に
僕は桜貝を見つけた
手に取るとひんやりと冷たくて
薄桃色が微かに温かかった
温めるためか 温まるためか
そ ....
僕が部屋のベッドの上で女の子とキスしていた頃
外では無邪気な子供達が走り回っていた
僕が彼女の部屋のベッドの上でフェラチオをしてもらっていた頃
外では蝉達が有らん限りの声を上げて叫んでいた
僕 ....
愛情を持ってことばと向かい合う
簡単なようでむつかしい
誰かの作品を読む
誰かの日記を読む
誰かの声を聞く
誰かの

親しみを込めて私はそこに立つ
私の親しみを
だけどあなたは知らな ....
降り立った夏の停車場せみたちの鳴き声拍手喝采のごと


実家へと歩く田園風景のさびしきひとりと描かれる夜


秘密基地としての廃屋いまはもう月光だけの棲み家となりて


失った記憶と ....
ちいさく

きらめく おと

つれてって

つれてって

こばこのなかから

なつかしさ こぼれて

ないてもいいよって

いってくれる
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
もう大人になった気がして二本足で立つことにした誕生日


「生命線を持って生まれたかった」スクラップされていくロボット


大福だと思って食べたら素甘だったという悲しみを背負う
 ....
髪の毛にエレベーターが刺さっている女の人と
危うくぶつかりそうになって
うっかり乗りそうになりましたが
それよりも階段の方が健康に良いので
大丈夫でした
自動販売機の前では
一匹の ....
海や土やマグマや風と
一緒に浮かんでいるという
私は

身体を選んだわけでも
心を選んだわけでもない

先にあるものから
たくされたような
安物の 腕時計が

地上 から ....
窓辺を漂っていたスウィートピーたちは
薄れて消えてしまったよ
白いのもピンクのも薄紫のも
いつか行こうなんて云っていた
銀の門のある空中果樹園も
いつのまにかどこへやら消え失せてしまったよ
 ....
溶けるまで
眠れそうな遠くの日々が
溶けていくまで
深々と、動かない部屋で
指を折る
指を折る


ありきたりな言葉では
追いつけなくなりそうで
街灯がつくまでの時間を
静かに歩 ....
自由とは一種の平和さがある






「うお座の運勢が悪いから、今日はいて座だよ、僕。」
ハナタレ小僧が言っていたのを真似して
「うお座の運勢がいいから、今日はうお座だよ、僕。 ....
神戸っていうのは、不思議な街だね。

洒落たウォーターフロントと、にぎやかなショッピングモール。
混沌とした中華街までもが、通りを挟んで混在してる。

ほらさ、自分って海ふりーくですので、こ ....
今頃は、さらさらした風が吹いてきて
いつも 左肩から
あなたを感じる匂いが します。




昨日 通ったことのない
知らない道でデジャヴした
山吹色の花咲く庭の
崩れかけた壁の上 ....
ガソリンスタンドで働く父のために埠頭で釣りをする母


サンドウィッチにはさまれたクラゲがただ干からびていくのを待ってる


ヒツジの皮を被ったケダモノだが牙はすでに抜かれてし ....
かかりすぎる 振り子
届くまで 飲み込んだ 長さ

ふさがってる ノート 
ささやかな 白 の 記

とめられたいのなら
かわって
につかなくなって

ぽーん と 破れた  ....
地をふりかえる
もはや人でないものとして
山に分け入るべき時だ
鼻を濡らして
舌を濡らして
人としての重荷を下ろす
頬を赤らめ
森を通って山の頂上にたどりつく
おしり むずむずする
 ....
いのちの たづなを つかんできみは

あしたへの ベールに またたきする

あのとき かんじた こわい、こわい

きもちを しかい いっぱいに かんじて

せかいの ただ いってんで  ....
林の前を透明が過ぎ
曇をわずかに残してゆく
枝が風に
風が枝になるさまを
雨は照らしつづけている


水と水のふるえのはざまへ
羽はさしのべられてゆく
水を聴かず 音だ ....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口


僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空


この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭


生きて ....
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている


嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから

 ....
ふるるさんのおすすめリスト(5825)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はじめての_メール- 砂木自由詩8*05-5-22
星めぐり- はな 自由詩39*05-5-22
存在- 岡部淳太 ...自由詩4*05-5-21
続/つづくセカイ- もこもこ ...自由詩2*05-5-21
東の海辺から- 嘉野千尋自由詩4*05-5-21
オリオン航海誌(3)- 嘉野千尋散文(批評 ...2*05-5-21
ひとつ_小さな- 木立 悟自由詩405-5-21
オリオン航海誌(2)- 嘉野千尋散文(批評 ...2*05-5-20
オリオン航海誌(1)- 嘉野千尋散文(批評 ...1*05-5-20
桜貝- ヤギ自由詩8*05-5-20
ベッドの上で空回りし続ける欲望の足音- 虹村 凌自由詩4*05-5-19
夕焼け前線- umineko自由詩13*05-5-19
雨色の断片- 本木はじ ...短歌19*05-5-18
おるごーる- さち自由詩6*05-5-18
甘栗むいちゃいました- マスイジ ...自由詩58*05-5-18
二足歩行- バカ男短歌1605-5-18
ヘルス- たもつ自由詩12*05-5-18
出勤- 砂木自由詩5*05-5-18
灰の月- 塔野夏子自由詩11*05-5-17
モノクロームの窓辺から- 霜天自由詩805-5-17
うそつき入道、塩をまく- プテラノ ...自由詩1*05-5-17
交叉- umineko自由詩4*05-5-17
ベルリン- 千月 話 ...自由詩11*05-5-16
飛翔- バカ男短歌11*05-5-16
とめた_さきに- 砂木自由詩5*05-5-16
尾のあるもの- 岡部淳太 ...自由詩11*05-5-15
さんびか- 玉兎自由詩3*05-5-15
問い- 木立 悟自由詩305-5-15
DAYDREAM_BELIEVER- 本木はじ ...短歌1205-5-15
ソネット(触れている)_(2005.5.15)- 和泉 輪自由詩2505-5-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195