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きみを
たいせつにされていない時間をくべて
かなしい町にしよう
はじまりしかない町

  わたしが保証されるほど
  糸が切れていくようなので
  まちがったままでいいのです、
  す ....
あなからこどもが零れ落ちるように
夢をみている
いつか
あなたの我慢がフローリングを濡らしたように
だれかの白い肌がりんごのように


なめらかな弦
だれの望みだろうか、
夜は ほん ....
渦巻く
暖流と寒流の出会いを
ささえる
でこぼこの大地は続いている
魚たちは
渦巻かれて
吸引されて
流されて
流されているあいだにも
おしたり
ひいたり
生活は丸太のように ....
ボックス席のような芝生に
投げ出された四本の裸足
滑って行く

青い単線
わたしたちを吸い込む
白い山々
爆破寸前の
たっぷりとした夏

見上げた
網棚の
麦わら帽子のなかは宇 ....
教室の
酸素を懸けて
行き交った手紙の山
捨てられない分量が
誇らしかった少女

ほしいものだけを凝視した
そこに
どれほどのわたしが在る
今も なけなしの孤独を懸けて
分離した言 ....
卵は
白身が透明でいるのが礼儀正しいことだと思っていて
黄身は水毬のようにやわらかくあるのが正直だと信じていた
あの日々のわたしは
うまく立てない殻のまるみを遺伝子のせいにしていた

好き ....
庭のつばきのあしもとに
ちろちろ光る晴れ色を
わたしたち 雑草なんて呼んで
きみに叱られてしまった

雨上がりでもないのに
つまむだけですんぽと抜けて
糸くずみたいな根っこ
かわいいね ....
あまねさんの伊月りささんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水底- 伊月りさ自由詩1312-3-1
うぶごえ- 伊月りさ自由詩9*12-1-5
渦潮- 伊月りさ自由詩7*11-11-6
ブルーライン- 伊月りさ自由詩511-10-6
deperson- 伊月りさ自由詩311-9-1
未成年の主張- 伊月りさ自由詩511-8-1
雑草- 伊月りさ自由詩411-7-31

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