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 これは きのう
 こっちは きょう
 どうしてこんなにささくれが多いのだろう
 ぼくの
 サキソホンから
 そんな
 ぼやきの声がきこえてくる

      *

  ....
   水々の声をきいたことがある


   うめきに似た
   くるしげな
   声にならない
   声になるまえのだれかの


   花々の声をきいたことがある

 ....
  そんな老朽化した家屋の
  偲ぶ場所
  なんて
  もうこの世の
  どこにもなくっていい
  壊れてしまってもかまいはしない

  ぼくの
  わたしの
  想い ....
 あんなところまで
 かけあがってゆく脚力があった
 なんて、知らなかった
 あれが
 かけのぼってゆく波のペニスだったなんて

 美しい波形
 コバルトブルー
 夏の日に ....
{引用=



 まもるもののない空から
 かれの顔や肩に雨がおちてきて
 夕ぐれが
 せまっていた

 きょう
 という日は
 くぐりぬけねばならない試練のような
 分厚い曇 ....
{引用=



夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
{引用=



ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声

とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
 光に目を凝らすと
 色彩が失われ
 あらゆるカタチはこわれている
 ひとつの塊にしかみえなくなっている

 蠢くものの姿がみえない
 ほかと選別できないから言葉がうかびあがら ....
 こどくにはつよいはずだった
 ぼくが
 ふあんにたいして
 ふあんていにたいして
 こんなにもぜいじゃくでむぼうびであったなんて
 おもいもしなかった

 ふいのかぜがふい ....
{引用=

 またいつもの
 自転車にのって
 ぼくがむかっていた
 先とは
 どこだろう

 でも
 いまは
 どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
 はたして
 ど ....
あまねさんの石川敬大さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくのサキソホン- 石川敬大自由詩9*14-4-5
音に棲む- 石川敬大自由詩14*12-5-2
きみの歌声を忘れない- 石川敬大自由詩1611-10-5
地勢が、波の舌、波の騎馬で…- 石川敬大自由詩18*11-5-14
天の鏡に映った暗鬱な旅人- 石川敬大自由詩18*11-1-9
犬もみていた、夏のおわりを- 石川敬大自由詩1810-9-6
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない- 石川敬大自由詩1810-9-1
ピアノ協奏曲「月光」- 石川敬大自由詩2110-8-28
木の葉のふあん- 石川敬大自由詩610-7-19
日曜日のカエルは旅好きである- 石川敬大自由詩2810-6-27

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