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風はありませんが
光が見えます

この窓を
開けることができたなら
風もあることでしょう

窓は開きません

でも光は綺麗です
綺麗な風を
私はまだ知りません

 ....
なまはげは
どこからきたのか

うみのむこうから
やってきた

ふるさとすてて
やってきた

わるいこはいないかと

ふるさとを
そまつにするこは
いないかと
 ....
カラカラと
かれはがおちる

カラカラと
いいわけのように

カラカラと
ゆるしてくださいと

カラカラの
りゆうもおもいだせずに
るすでんが
でんわにたまっていく

れいぞうこには
こえのないものばかり
たまっていく

それでも
たべなければ
こえもにくもへらないから

るすでんを
ひとつひと ....
きもくさもはなも
あんなにきれいなのに

ほんとうは
にんげんになりたいんだろうか

こんなにきれいにうまれて
よごれながらいきて
またきれいにしんでいく

そんなもの ....
ことしも
かきのはながさいていた

それいじょうの
けっこんしきはない

ひやかして
かぜがくちぶえ
ふいている

それいじょうの
けっこんしきはない

やがてく ....
パトカーに
うしがおわれている

なにかわるさでも
したのだろうか

いきていることが
つみであると

ついにしったのか
うしも!
おかねはいらないから
やすみたい

そういって
あなたはせみになった

せみはにぎやかにないて
やがていなくなった

またなつになれば
おもいだすだろう

あなたが ....
いすは
ひとがすわらなくても
それじたい
ひとのようである

だれもすわらないいす
それじたいが
まるでひとのように
みずからにちんざしている

やかれたひとも
まだ ....
ひとつになろうと
ひとはいうけれど

わたしたちは
はじめからひとつなのだ

それなのにひとは
ひとりになるために
ひっしにいきているようだった

ひるもよるも
きせ ....
せみがいないとおもったら
いないのは
せみだけではなかった

それではなにが
いないのかとおもったら
せみだけのようなきがした

せみだけをおぼえてる
ひぐらしの
かな ....
 
 
なぜこんなにも
ひつようのないものが
そぎおとされて

ひつようなものだけが
せかいをこうちく
してしまうのだろう

なぜこんなにも
ひつようのないものが
なきさけび
 ....
ああよのなかのひとは
こんなにはやく
いえにかえるのですね

まだあかるいみちを
ふりかえることもなく
ひとにもまれて

ゆうげをすませても
まだはちじ
なにもすること ....
だいどころのまどから
こもれびがおちている

どこでみつけたのか
いっぴきのはたらきありが
ひとつぶのさとうをかかえ
そのひとすじのこもれびを
いまにもわたろうとしている
 ....
おまえがねむらなくても
かわりはいくらでもいる

といって
すいまがおとずれます

ああ、ねむることも
いきることなのだと

ゆめのせかいで
きがつくことができたなら
 ....
おかねもちの
はながさいている

おかねのない
はなもさいている

おなじはなは
ひとつもないのに

ひとつしかないおひさまを
いっせいにむいて
おかあさんがだいすきな
ぼくがひとり
ここにいる

でもぼくは
ひとりじゃない
おかあさんがいるから
こおりつく
ゆきやまにある
とてもふかい
たにぞこにかけられた
いっぽんの
ほそいほそいつりばしを
わたしたちはわたっている

こたつでテレビをみながら
じょやのかねをき ....
よるおそく
きたくしたときに
たべようとおもっていた
カップラーメンが
ないのだ

これはふしぎなことだ
わたしいがいに
このいえで
だれかがくらしているのだ

おな ....
きんえん
というのは

じぶんのからだというか
じぶんのたちばを
まもるために
するもんなんだろう

でも
かっこわるいよな
だんだん
むりしなくなる

むりをし ....
 
 
お前はまちがっている
と言われたって
世の中がまちがっているのだから
正しいかもしれないだろう

けっきょく
誰にもわからないのだ
ただ、ここに居ては
いけない気がするだけ ....
 
 
真夜中
帰宅すると
家の前に車が停まっていた
父さんだ
と信じて
走っていくと
みじかくパッシングして
行ってしまった

あれが
父だとは思わない
もういないことは
 ....
 
 
欲望にはかなわずに
まあその辺は
勘弁していただいて
いくつかの
間違いもございましたが
おかげさまで
今こうして
なんにもない、に
なりました
とで ....
ある真夏の日
万障繰り合わせの上
故郷の川で
友釣りを始めた

はじめに私を鼻に掛けて
流心に泳がせていく
すると懐かしい
あの顔とあの顔が
あの顔のまま針に掛かって
 ....
 
 
こうして向日葵になって咲いてると
あんな嘘をついたことが
嘘のように思えてしまう

さっきから父親と思わしき人が
私の隣に小さな子供を立たせて
写真を撮ろうとしている

あ ....
 
 
家に帰ると
知らない人がいた

遠い親戚なのだと
母が教えてくれた

秋になれば
コオロギが
玄関で鳴いている

追い出さないで
耳をすまして聞いてい ....
橘あまねさんの小川 葉さんおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窓辺- 小川 葉自由詩512-2-17
なまはげ- 小川 葉自由詩511-11-10
カラカラ- 小川 葉自由詩111-11-8
留守番電話- 小川 葉自由詩311-10-22
人間- 小川 葉自由詩5*11-10-22
結婚式- 小川 葉自由詩911-10-12
牛の罪- 小川 葉自由詩411-10-5
蝉の休日- 小川 葉自由詩411-9-20
椅子- 小川 葉自由詩511-9-3
ひとつ- 小川 葉自由詩711-8-19
蝉のいない夏- 小川 葉自由詩711-7-19
コンポジション- 小川 葉自由詩4*11-5-18
ラッシュアワー- 小川 葉自由詩111-5-17
こもれび- 小川 葉自由詩611-5-17
眠り- 小川 葉自由詩511-5-15
おひさま- 小川 葉自由詩311-5-11
ぼくがひとり- 小川 葉自由詩411-3-23
年越- 小川 葉自由詩310-12-31
家人- 小川 葉自由詩310-12-30
プライド- 小川 葉自由詩210-12-30
芸術論- 小川 葉自由詩210-8-29
パッシング- 小川 葉自由詩610-8-28
石ころ- 小川 葉自由詩610-8-23
友釣り- 小川 葉自由詩8+10-7-20
或る嘘つき女の生涯- 小川 葉自由詩3*10-7-18
遠い親戚- 小川 葉自由詩410-7-17

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