彼女からの着信音だけ鳥のさえずりみたいに変えてある。
飲み会を抜け出して彼女の部屋につくと真っ青な唇の男がフローリングに寝っ転がってて、口には吐瀉物が詰まってる。
飲酒運転は本当はダメなんだけどこ ....
 

緑の斜面で
息つぎしながら
遠くはなれて 青いしんこきゅう
くりかえすたび
さざ波
うまれては きえてゆく



五月の水際に よりそう
ゆるやかな
春の終わりを編みこ ....
鳥山が立つとき
海の深層には
おおきな迷いが泳いでいる、と
あの日 あなたは教えてくれた

あなたの育った長崎の海は
いつも
あなたを包み込んで
すべてを許し 微笑んでくれた
そんな ....
 
 
最近6なことが無いよ、
と7が言うので
6が無ければ7も無いんだよ
と言うと
7は5になって
軒下で雨宿りをする
押し出された5は
黙って雨に打たれている
水にも溶けないか ....
オリオンがオリオンである星空を見上げた頃はまだ恋でした   僕のなまえがとけてゆく
  きみの
  鎖骨にたまる、
  やさしげな影の湖で



  カタツムリの殻のような
  気だるい模様を描いて
  きみのなまえもとけてゆく
 ....
osarusandes編集
cold milk

間違いのない歌を
歌うには
冷たい朝
牛乳を飲まなければ
屈伸をしなければならない

牧草
茅葺き屋根の家の前で
わたしは上半身 ....
「おいちゃんまだかい」
少年と老父は夏祭り
 汚れた小銭を握り締め
暑さの中に清涼をと
 シロップ代を暴利に取られ
露天の親父に頼み込む

まだかい? まだかい?
待っているうちに溶け ....
 まず必要なことは残量を確認することだ。君はどこへ行くにも制限がかけられている。右(あるいは左)を向けば追い越していくものがある。後ろを向けば続くものもあるだろう。もしかしたら、周りには何もなく、君し ....  
 
耳の奥の
遥か彼方から
青い空が
聞こえてきます
それが
歌でした

鳥は少しの記憶
むかしあったのに
触ろうとすると
水にも
よく溶けました

雲がぼんやりと
 ....
豚は罠にかかり、死を待つ

喚き、同情の思念を発す

叶わぬと嘆き、怒りをもって頭蓋骨を割る

残忍性嗜虐性を隠さず、乞いを認めず、加減せず、遠慮無く

一片の同情すら浮かべず、鉄製の ....
どんどん小さくなる世界で
名前も小さくなってゆく
美しいものから順番らしいので
わたし最後の方だからよく見える

あの建物に言葉が激突して
全部砕け散ったら
それが現代詩になるなんて
 ....
さわれないものばかり好きだ
息をするだけで腕ぶんぶんふりまわしてるみたいで
ここあけといてください
ごめんなさい
10年前のノートひらいた

めがねくもるクソ精神科医がまぶしすぎるガチ躁状 ....
{画像=130413231900.jpg}


世界が今日より早くて

欺瞞に満ちた世界に落ちるなら

夢を切り売りし

希望を消費して暮らそう


排他的な言葉を並べては
 ....
蝶を呑んだものの肌に
蝶が現われ
真昼の終わりまで
話しつづけている


小さな音の
まわりだけの冬
鳥は追う
羽を忘れる


石の径の影
曇のなかの声
 ....
 
 
川沿いを歩くと
ピクニックによく似ていた
共通の友達がいてよかった、
と話す

命のものと
そうでないものに
毎日は囲まれて
離れていくものにもきっと
誰かが名前をつけて ....
 時々、訳もなく泣きたくなる。

 今日がそんな日だった。目に映る何もかもが煩わしくて、それでいて、執拗にそれらに触れたがっている、もう一人の自分がいた。放っておいて欲しいのに、見捨てられたくない ....
  赤い女が
  椅子に座っている
  詩のような塵と
  塵のような詩が
  電子のように周囲をまわる
  アーモンド
  バームクーヘン
  傷ひとつない夕暮れ



 ....
ジップロックに
水分をよく切って
細かく刻んだ
糸こんにゃくを
一杯入れて
そのなかに
ポコチンを
突っ込んでみて下さい
そう、その感覚が
ミミズ千匹です
寝ない子がくまちゃんを寝かしつけている 発光する
旅人
のような
まなうらに
堆積する
ちいさな花を
焼べながら
浮遊する
小鳥の声色で
女の子の群れが
葡萄水をまきちらし
りるりるりる

目のまえを
よこ ....
  緑しげる季節に
  ぼくたちが出会うとき
  そこへと水がながれ
  そこへと水がたまり
  そこから水がぬけた
  だからだろうか
  白昼よりたしかで
  暗闇よりくるし ....
ヤマダ電気で
電気マッサージ器を
品定めしている
32才OL風を見掛けたら
あたしでよければ
力になりますよって
話し掛けてしまいそうで
なんだか怖い
  井の頭の夜に
  ラブホテルがひかっている
  いのちのかなでるはかないワルツ
  塵が山になり
  山はまた塵になる
  井の頭の夜
  黄色くかがやくラブホテル
  木の ....
あたしが性的な
要求をしたら
迅速に対応するべきです
レスポンスが悪すぎます
セックスレスですよ!
セックスレス!
すぐにセックスレスしてください
なにポカンとしてるんですか
あたしの ....
二時半は、二時半で、いつだって
ロッキングチェアの揺れない時刻だ
海辺の街でもないのに
波の音が聴こえるのは
朽ち果てた夢のせいか
それとも途切れ途切れの記憶のせいか
家族の温もりが残るリ ....
スコット・ラファロは25歳で死んだ
死因は交通事故だ
オーティス・レディングは26歳で死んだ
死因は飛行機事故だ
ジャニスは27歳で死んだ
死因は薬物中毒だ
ジム・モリソンも27歳で死んだ ....
I was walking on the street
Peoples were losing living time
Various things are crossing to my ey ....
もう なんにちも
雨は降らないし 降りようがない
雨乞いの呪文も
もはや効き目は薄れ
わずかばかりの
水を流して
やり過ごしている

 {引用=さかな 苦しいだろう
さかな 底に怯え ....
     右足が重いと
     おもっていたら
     いつのまにか
     根が生えていた
     しかたがないので
     歩きまわる
     根をおろさずに
  ....
はるなさんのおすすめリスト(1906)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋2- ああああ散文(批評 ...113-5-4
海の五月- 佐東自由詩4*13-5-3
鳥山が立つとき- 草野大悟自由詩9*13-5-1
7,6,5- たもつ自由詩813-4-25
オリオンがオリオンである星空を見上げた頃はまだ恋でした- 北大路京 ...短歌413-4-24
きみと出会った日- 草野春心自由詩613-4-20
冷たい牛乳- まきしむ自由詩413-4-20
かきごおり- pur/cran自由詩113-4-19
ガス欠- pur/cran散文(批評 ...213-4-19
歌は- たもつ自由詩913-4-16
豚は罠にかかり、死を待つ- 俺の中の ...自由詩113-4-16
ゴチャゴチャうるさい現代詩- 左屋百色自由詩5*13-4-15
ノートとじる猿- ともちゃ ...自由詩613-4-14
世界が今日より早くて- 自由詩413-4-13
午後と冬- 木立 悟自由詩1413-4-12
毎日は- たもつ自由詩613-4-8
やさしい世界- まーつん散文(批評 ...213-4-7
赤い女- 草野春心自由詩313-4-7
ミミズ千匹- 花形新次自由詩113-4-7
寝ない子がくまちゃんを寝かしつけている- 北大路京 ...自由詩1813-4-6
cosmos- 佐東自由詩2*13-4-5
水のありか- 草野春心自由詩413-4-4
電マ地獄- 花形新次自由詩213-4-4
ラブホテル- 草野春心自由詩413-4-4
セックスレス- 花形新次自由詩113-4-3
不眠症- 花形新次自由詩513-4-1
夭折- HAL自由詩6*13-4-1
sky_was_gray- 番田 自由詩213-3-31
川という女- そらの珊 ...自由詩19*13-3-30
木々のようには生きられない- 石田とわ自由詩24*13-3-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64